飲食バイトのガクチカの書き方やポイントを徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
この記事では、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、特にガクチカの書き方やポイントについて詳しく解説しています。
特に飲食店でのバイトの経験をガクチカに活かしたい方、そのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
飲食店でのアルバイト経験がある就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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飲食バイトの概要
初めに、飲食バイトにはどのような種類や業務内容、役割があるのかを簡単に紹介します。
学生時代に飲食店でのアルバイトを経験をする人は多いでしょう。
飲食店でのアルバイトは、賄いがある、接客スキルが身に付く、同年代のアルバイトが在籍しているなど、働く上でさまざまなメリットがあります。
特に一人暮らしの学生にとって、福利厚生として賄いやフード・ドリンクなどが無料や安価で提供されることは大きなメリットとなるでしょう。
そのため、アルバイト先として選択する学生は非常に多いです。
飲食バイトと一口に言っても、さまざまな種類があり、代表的なものは以下になります。
- カフェ
- レストラン
- 居酒屋
- ファーストフード
- 定食屋
それぞれ規模や形態、価格帯や客層、サービス内容はさまざまです。
同じレストランでも、ファミリーレストランか専門店かで得られる経験やスキルは異なるため、アピールポイントは個々によって異なるでしょう。
自分が勤めている店舗の価格帯や位置付け、形態を把握し、そこでの努力や得たスキル、経験をまとめることから始めてください。
その中からアピールしたい点を中心にガクチカを作成すると、効果的です。
次に、職種や役職についても見ていきましょう。
代表的なものは以下になります。
- レジ接客(注文)
- ホールスタッフ(配膳)
- キッチンスタッフ(調理・調理補助)
- バイトリーダー(アルバイトを取りまとめる)
- シフトリーダー(当日のリーダー)
お店ごとに職種が明確に区分されていない場合や、役職の名称や内容が異なる場合もありますが、自身の役割やポジションがわかるように説明しましょう。
飲食バイトのアピールポイント
ガクチカを書く際に、アピールポイントとして活用しやすい点を以下にまとめました。
どのような点をアピールすればよいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
対応力が身に付いた
飲食店では、幅広いお客様の接客を行う他、トラブルが起きることもあります。
マニュアル通りの接客だけではなく、瞬時に判断して対応することが求められるでしょう。
長くアルバイトを行うほどその対応力は磨かれていくため、アピールポイントとして活用しやすいです。
印象的なエピソードがあればいくつか準備しておきましょう。
コミュニケーション能力を磨くことができた
どの飲食店でも、スタッフ同士の連携はスムーズなサービス提供に欠かせません。
一人で全部の仕事を行うよりも、レジ、キッチン、配膳などが担当に分かれていることが一般的です。
互いの連携が取れないとクレームの原因になるでしょう。
スムーズな連携のためには、スタッフ間のコミュニケーションが不可欠です。
特にホールスタッフは、接客時にお客様とのコミュニケーションが多いため、コミュニケーションスキルがより重要です。
リーダーシップを発揮した
飲食店では、学生アルバイトであっても、シフトリーダーやバイトリーダーを任されることがあります。
他の業界のアルバイトに比べると1店舗あたりの正社員が少なく、スタッフのほとんどがパートやアルバイトで回していることが一般的です。
そのため、役割を与えられる機会は多くあるでしょう。
リーダー経験のある方は、その経験から得た難しい状況や乗り越えた方法をエピソードとして準備しておくといいです。
単に「リーダーシップを発揮しました」と述べるよりも、「リーダーシップを発揮して〇〇を達成した」と具体的な成果を示すと良いでしょう。
飲食バイトのエピソード例
売上UPに貢献した
売上に貢献したエピソードは、例えばコンサル職や営業職を志望する際に有利になるエピソードの一つです。
アルバイトでお店の売上や利益率などを把握したり、関わったりする機会はそこまで多くないですが、経験年数や店舗によっては積極的に学生を活用するお店もあります。
具体的な数字で示せればそうしてください。
売上UPを目的として取り組みを行ったのか、その取り組みを行っていたら結果的に売上UPに繋がったのか、時系列はきちんと整理しておきましょう。
集客や知名度UPに貢献した
知名度UPに貢献する要素として、SNS活用が注目されています。
近年、SNSを得意とするアルバイト学生が、店舗のSNS運用や投稿を担当するケースが増えているのです。
SNSを通じた集客効果は、お客様の投稿やフォロワー数、いいねの数などで比較的明確に確認できます。
この経験は、サービス業や企業の広報などで活かせるでしょう。
希望する業界に向けて積極的にアピールしてください。
トラブルを解決した
飲食店では、お客様とスタッフ間やお客様間でのトラブルが発生しやすく、その対応を求められることがあります。
トラブルが発生した際は、店長や社員の方が解決に当たるケースが多いですが、自分も経験したという学生もいるでしょう。
トラブルに対処する時は、話をよく聞き、状況をきちんと整理した上で問題の解決に当たる必要があります。
トラブルを解決した経験からさまざまなスキルを身につけることができるはずです。
特に「課題解決力」をアピールできるため、サービス業やコンサル、営業、カスタマーセンターなど、幅広い業界や職種で活躍できるでしょう。
お客様から接客を褒められた
店舗スタッフの印象はお店の評判に繋がるため、非常に重要な役割を担っています。
直接お客様と接する中で、自分の接客を褒められたり、名前や顔を覚えてもらえたりすることは、非常にやりがいとなるでしょう。
お客さんは、スタッフの印象が悪いお店に再度足を運ぼうとは思わないものです。
良い印象を持ってもらうことはリピーターを獲得することにも繋がり、お店の売上や評判にも良い影響を与えます。
お客さんから接客を褒められた経験があれば、ぜひ自信を持ってアピールしましょう。
どのようなことを意識して接客していたかも文章の中に含めるといいです。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
ここでは、エントリーシートで企業がチェックしているポイントを解説します。
ガクチカはエントリーシートだけでなく、面接でも問われやすい質問です。
まずは通過できるエントリーシートを作成することが重要です。
企業はエントリーシートから、就活生の能力や性格が企業にマッチしているかを重点的に評価しようとします。
就活生がどのような人物であるか、自社でどのように力を発揮できるかを知るためにさまざまな質問を用意しているのです。
その中でも「ガクチカ」は、これまでの経験をもとに就活生の能力や価値観、物事に対する向き合い方を図ることのできる質問です。
自分の経験と企業が求める人材像がマッチするように作成してください。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が飲食業界を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、お客様に心の豊かさを提供できる仕事だと考えるからです。
具体例:飲食店は美味しさだけでなく、お客様に安らぎや楽しさを提供する場でもあると感じています。
結び:商品の提供だけでなく、接客サービスも含めて、企業にもお客様にも価値を提供していける仕事がしたいと思い、志望しました。
理由:2点目は、お客様と直接接することのできる仕事だからです。
具体例:飲食店でのアルバイトを通じて、お客様の反応を直接見ることや会話を交わすことにやりがいを感じていました。
結び:お客様に「美味しかった」、「また来たい」と言ってもらえるよう、知識やスキルを磨き続けたいと思い志望しています。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象ですが、最も注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。
そのため、企業に提出する前には必ず論理展開や文章構造の見直しをしましょう。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力、分析力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、行動力など一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:キャリアビジョン、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:物事の捉え方)
(e) その他(長所、研究内容)
設問で見られている点を意識してエントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報が以下の記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
ガクチカの記載例
飲食店でのアルバイト経験をエピソードに含めたガクチカの記載例を紹介します。
学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください(400字)
業態①:ファーストフード店
職務内容:レジ接客(レジ・注文受付など)
【記載例】
私が学生時代に力を入れていたことは、アルバイト先のファーストフード店でスムーズな接客を行い、早く商品を提供することです。
ランチタイムになるとお客様が絶えず、レジには行列もできていました。
スピーディーな提供はファーストフード店の強みの一つです。
休憩時間を使って来店されるお客様のためにも、正確かつ迅速に注文を捌きたいと思い、まずはメニューを覚える工夫を行いました。
初めにメニュー表の位置を上下反対にして覚え、指差しで注文されるお客様の対応の時間短縮を実現しました。
次に、商品の作り方を学び、自身で作って食べることで内容物を覚え、商品の特徴やアレルギーに関する質問にも適切に回答を行えるようになりました。
結果として、1人の注文を取るのにかかる時間を平均で2分短縮しました。
また、スピーディーな提供を目標にしながらも、常に笑顔ではっきりと丁寧に接客することで、接客スキルも磨くことができました。
ポイント:ファストフード店は他の飲食店に比べて、「スピード」が求められます。
一般的には、メニューや接客の手順は厳密に決められていますが、メニューの種類や組み合わせが多岐にわたるため、覚えることや素早く対応することは難しかったはずです。
これらの課題に対処するために、どのような工夫や努力をしてきたかをリストアップしておきましょう。
また、お客様や同僚との特別なエピソードがあればそれらもアピール材料として活用できます。
業態②:カフェ
職務内容:レジ接客+ドリンク作成
【記載例】
私は、学生時代にアルバイト先のカフェで、狭いスペースでも効率よく業務をこなせるように、食器の配置変更や仕組みの改善提案に力を入れて取り組んでいました。
注文を受けてすぐにドリンクを作り、カウンターで提供を行っていました。
しかし、レジとドリンクで担当を分けていることもあれば、レジ担当がドリンク作成と提供まで行うこともあり、臨機応変に動くことが必要とされていました。
非常に狭いスペースでスタッフ同士が個々に動くため、衝突や事故が発生していました。
そのことからスタッフ間で話し合いを行い、限られたスペースのなかで、全員がスムーズに動き、お客様に素早く商品を提供するために、食器類の配置換えや導線の確保、回し方のパターン決定を行いました。
さらにこれらを実現するために、スタッフ間の声掛けと返事を徹底するようにしました。
その結果、ロスを減らすことができ、円滑に業務が回るようになりました。
ポイント:カフェにはさまざまな形態がありますが、多くの場合、レジで注文を受けてからドリンクやフードを準備し、提供するスタイルが一般的です。
接客と調理が同時に行われることが多いため、覚えることや処理スピードが重要です。
また、狭いスペースで複数のスタッフが作業することもあるため、周囲を注意深く観察し、チームとして協力することが求められるでしょう。
そのため、「観察力」や「判断力」、「チーム力」などが特に重要なアピールポイントです。
職務内容:ホールスタッフ(接客・配膳など)+SNS発信
【記載例】
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、アルバイト先のカフェの集客率UPに向けたSNS発信業務です。
以前道に迷った際に、偶然見つけ入ったことからアルバイトをするようになりました。
店内は広く落ち着いた雰囲気で、こだわりのコーヒーやオーガニック食材を使用したプレートランチなど、周りにも勧めたくなるようなカフェでした。
しかし立地が良いとは言えず、SNSもあまり活用していなかったため、店内が埋まることはありませんでした。
そこで私はSNS投稿を任せて欲しいとお願いをし、発信業務を行うようになりました。
まずは、毎日メニューやその日のオススメなどを投稿し続けました。
次に、ネックであった立地を分かりやすくするため、周辺のスポットを含めたオリジナルの地図画像と道順の動画を作成し投稿を行いました。
その結果、SNSを見て来店したというお客様が増え、席が埋まる日もあり、集客UPに貢献することができました。
ポイント:近年はSNSの活用がマストと言えますが、実際にアカウントは作っても、集客に繋がる発信ができている店舗は少ないでしょう。
そのため、SNSや店頭のPOPを学生アルバイトに任せることも多いのです。
こうしたことに興味があって得意という方は、積極的に手を挙げてみると良いでしょう。
業態③:居酒屋
職務内容:ホールスタッフ業務(接客・配膳など)
役職:スタッフリーダー
【記載例】
私は学生時代にアルバイト先の居酒屋で、スタッフリーダーとして新人スタッフの教育担当を任されていました。
スタッフとの連携を図り、円滑にお客様にサービスを提供できるよう取り組んでいました。
日々、他のスタッフと声を掛け合い連携を取りながら業務に励んでおり、その姿勢を評価され、2年目にはスタッフリーダーを任されることとなりました。
平均5〜6名のアルバイトスタッフで現場を回す中で、お客様が多い時間帯やスタッフが不足している際、新人スタッフを育成しながら業務をこなすことは、困難を極めることもありました。
しかし、私は一人で全部をこなそうとするのではなく、他のスタッフにも新人の情報を共有し、近くにいる人が常に少し新人を気にかける意識を持ち、みんなで育てる方針を打ち出しました。
結果として早期の新人育成を達成するだけでなく、スタッフ間の連携の強化や店の雰囲気の活性化にも繋がりました。
ポイント:リーダーの役割を任された方はそれをアピールしてください。
アピールポイントとしては、「リーダーシップ」、「対応力」、「コミュニケーション力」などが一般的です。
また、シフト作成や売上管理など店長や社員業務に近い経験がある方は、それを活かして差別化を図ることができます。
職務内容:ホールスタッフ業務(接客・配膳など)
【記載例】
私は学生時代の3年間居酒屋でアルバイトを続けており、ホールスタッフとして、接客スキルと対応力を磨くことに力を入れていました。
居酒屋ではお酒の席ということもあり、予期せぬトラブルが生じることも頻繁にありました。
アルバイト開始当初はその状況に焦り、対処ができず、他のスタッフに対応を任せ、みていることしかできませんでした。
スタッフとして独り立ちし、自分でもできることは対応していきたいと感じ、先輩方の対応を学び、真似をしていきました。
まずはお客様の状況を確認し、話をよく聞いて、冷静に対応するよう心掛けました。
自分でできないことは、お客様にお断りを入れてから他の人にお願いをすることや、その場凌ぎでいい加減なことは言わないことに留意し、お客様と向き合うことで、自身でもトラブルを解決できるようになりました。
どんな状況でも冷静に判断できる「判断力」と「臨機応変に対応する力」を身につけることができました。
ポイント:居酒屋バイトはお酒を提供することから、お客様との間でトラブルが生じやすいでしょう。
その中で長くアルバイトを続けたことで、「忍耐力」や「対応力」などさまざまなことを身につけられたはずです。
どの点をアピールしたいかは、自分自身の強みや企業の求める人材像に合わせて構成してください。
職務内容:キッチンスタッフ業務(調理補助など)
【記載例】
私は、学生時代にアルバイト先の居酒屋でホール接客と調理補助を担当していました。
その中で、食材や調理法の知識を増やすことに力を入れていました。
ホール接客とドリンクや簡単な盛り付けなどの調理補助から始め、徐々に焼き鳥などの焼き物も担当できるようになりました。
それぞれ決められた時間や火加減で火を入れても、仕上がりが異なることがありました。
いつでも安定の美味しさを提供したいと思い、食材について学ぶべく食材の仕入れに同行し、下ごしらえも教えてもらいました。
食材の状態を把握し、その状態に応じた火入れの仕方も徐々に学んでいきました。
お客様に「この焼き鳥がまた食べたい」や「焼き加減が良い」などの言葉をいただけると、より一層学びにも力が入り、励みになります。
何事も言われたことを行うだけでなく、主体的かつ積極的に学び、スキルアップとより良いサービスの提供に繋げていきたいと感じました。
ポイント:ホールスタッフが調理補助を行うことはよくあります。
ドリンクの提供やサラダの盛り付けなどから、ステップアップすると火を使った料理も任されるでしょう。
料理はお客様が直接口にするものなので、安全性と美味しさが求められます。
責任も大きいですが、一人でこなせるようになった時のやりがいは大きいでしょう。
今回のように「主体性」や「向上心」などをアピールしても良いですし、食材管理や業務効率化のために食器類の配置換えを行うなど、工夫を凝らした点をアピールしても構いません。
ホールスタッフ同様、スタッフとのコミュニケーションを強みにすることもできるので、自身の経験をもとにアピールしてください。
まとめ
この記事では、飲食店でのアルバイト経験を活かしてガクチカを作成したい就活生向けに、ポイントや書き方について解説しました。
飲食店でのアルバイトではお客様対応が必須なことからも、社会で役立つさまざまなスキルを磨くことができるでしょう。
どのようなことを心掛けてアルバイトを行っていたか、困難をどのように乗り越えたのか、アルバイトを通じてどんなことを学んだかを話せるように、日頃から意識しておくと良いです。
この記事が、内定に一歩近づくための参考になることを願っています。