化学系大学生が就活で有利になるために取っておきたい資格とは
2024/5/29更新
はじめに
就職活動をするときには、資格の取得を考えるケースもあるでしょう。
少しでも有利な展開を目指して、資格の取得を考えるのはとてもいいことです。
将来役に立つ資格もたくさんあります。
特に化学系大学生ということで考えれば、資格が押ししてくれるものもあるからです。
面接のときにも強みになりますし、資格の勉強をしたことがガクチカなどに変わることも出てきます。
他の就活生との差別化もできることから、資格取得は意識したほうがいいでしょう。
ただ、どんな資格を取っていればいいのかわからないことも出てきます。
世の中にはさまざまな資格があるからです。
おすすめの資格やなぜ資格をとっておいたほうがいいのか説明していきます。
さらには、資格を取る勉強を効率よくするにはどうすればいいかも紹介していくので参考にしてください。
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なぜ資格取得が就活有利になるのか?
資格は職務上必ず取得しなければいけないものと、そうではないものに分かれます。
例えば地方で営業するとしたら、散在している取引先に向かうためにも、車の運転免許証が必要になるでしょう。
電車などの交通機関があるとは限らないからです。
化学系メーカーで考えると、いろいろな商品を持って伺うとしたら、やはり運転免許証が必要とされます。
このように必ず取らなければ仕事につながらない資格がある一方で、取得したことで有利になる資格があります。
就職活動では、強いアピールポイントになるため、取得できるものは目指しておいて損はありません。
- アピールポイントで有利に
- 大学生には余裕がある時間の有効活用
- 能力の担保であり独立も目指せる可能性を広げる
以下で、それぞれ見ていきましょう。
1.アピールポイントで有利に
取得した資格は、さまざまな場面でアピールできます。
履歴を提出する場合に、取得資格を提示することも少なくありません。
新卒応募のエントリー時に記入するケースもあります。
資格は無条件でもらえるわけではありません。
何らかの努力や経験が必要です。
また、他の就活生より、有利になることもあります。
採用する企業からすれば、専門的な知識を有していると考えられるからです。
例えば、一定の業務に従事するために必要な資格があります。
企業が資格取得までサポートしなければいけないのに比べ、自力で取得してくれば即戦力になれる可能性が見えるでしょう。
これだけで、他の就活生と間違いなく差がつくのです。
化学系メーカーに絞り込むと、研究開発などであれば、必須の資格はほぼありません。
一般的には企業が必要としている場合、必須資格が別記されますが、化学メーカーではほとんど見かけることがないからです。
特に総合科学メーカーとなれば、原材料の調達から研究開発、製造技術、品質管理、事務職などさまざまな仕事が待っています。
内容によって資格も変化してきますが、そこまで必須なものは出てきません。
だからこそ、このような資格を持っているというアピールポイントがあれば、他の就活生と比べ大きな差をつけられるのです。
資格取得のためにどれだけの努力を重ねてきたか、高難易度の資格になればなるほど評価が高まります。
資格本体だけではなく、その費やした時間も評価されるからです。
2.大学生には余裕がある時間の有効活用
大学生活の中でどのようなことを学んできたか、就活は必ず評価されます。
その一つとしてガクチカがあげられますが、資格取得も十分にアピールできるでしょう。
時間の有効活用にもつながりますが、社会人になるとなかなか融通が利きません。
大学生の間に勉強し、資格取得ができれば、時間の有効活用にもつながるのです。
時間の有効活用は、言い換えればガクチカになります。
学生時代に力を入れて取得を目指してきたのですから、立派な答えです。
問題はこれを明確に伝えられるかにかかっています。
エントリーシートなどでも資格の内容と難易度とともに、どれだけ自分が努力してきたか、力を入れたかをアピールしなければいけません。
3.能力の担保であり独立も目指せる可能性を広げる
資格を取得するということは、合格できるレベルの知識を持っている証明です。
その知識がなければ資格試験に合格できません。
つまり、知識という能力の担保であり、証明するためのものと言い換えられます。
就活でアピールできるのも、実はこの能力担保という部分が強く、誰が見てもそのレベルに達していると判断できるからです。
これが公的な証明能力といってもいいでしょう。
能力を担保できるということは、将来この資格を使って独立できる可能性も出てきます。
化学系の資格というと、企業内でしか役に立たないように見えますが、実はそんなことはありません。
甲種危険物取扱者の場合、需要のある危険物の大半を取り扱います。
ですが、一定の学歴と乙種の取得から2年の実務経験が必要であり、化学系の大学生は簡単に取得できません。
危険物取扱いということで、運送業にも役立ちます。
高圧ガス製造保安責任者であれば、保安業務の実施が可能です。
この資格によって独立開業する人もいます。
大事なことは資格を活用する手法を理解しているかです。
理解さえしていれば、転職も独立も可能性が出てきます。
将来の生活の担保にもなるのです。
化学系大学生におすすめ資格紹介
ここからは化学系大学生におすすめの資格を紹介していきます。
難易度の高いものから低いものまでさまざまな種類の資格を紹介しますが、現状取得できない資格もあるので注意してください。
その下準備として、下位資格の取得を目指しておくことも重要です。
<化学系学生におすすめの資格TOP10>
- 危険物取扱者
- 高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)
- 有機溶剤作業主任者
- 特定化学物質作業主任者
- 公害防止管理者(大気・水質)
- ボイラー技師
- 衛生管理者
- TOEIC
- 知的財産管理技能者検定
- フォークリフト運転技能講習
以下でそれぞれの資格のおすすめ理由と特徴をご紹介していきます。
1.危険物取扱者
化学メーカーでよく見かける資格が、危険物取扱者です。
難易度によって甲種、乙種、丙種に分かれています。
需要が高いのは、全ての危険物を取り扱える甲種ですが、受験するために学歴と乙種取得から2年の実務経験が必要です。
学生ではハードルが高くなるため、まずは乙種や丙種から取得を始めていくといいでしょう。
難易度はかなり高めですが、ガソリンスタンドなどでも必須の資格です。
ほかにも総合メーカーや電子素材メーカーで必須とされます。
消防法で定められた危険物を取り扱うということで、国家資格になのも特徴です。
2.高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)
高圧ガスを取り扱う場合には必須となる資格で、「甲種(化学・機械)」「乙種(化学・機械)」「丙種化学(液化石油ガス・特別試験科目)」「冷凍機械責任者(第一種・第二種・第三種)」に分かれています。
この中で甲種は、全ての保安業務の実施が可能となるため、最上位の資格です。
高圧ガス製造保安責任者の場合、受験資格はありません。
ですが、専門知識を問われる問題が中心で、合格率は70%近いものの、専門的な知識がないと合格できない内容です。
講習を受けることができれば、試験が一部免除される特典があります。
LPガスを扱っている企業や石油コンビナートでは必須の資格です。
3.有機溶剤作業主任者
有機溶剤を取り扱う場合、作業方法の取り決めや指揮に必要な資格として知られているのが有機溶剤作業主任者です。
有機溶剤を取り扱う会社の場合必ず設置しなければいけないことから、需要が高いことでも知られています。
2日間の講習を受けたあと、修了試験に合格すれば取得できるところが特徴です。
事前勉強はほとんど必要ありませんが、基本的な知識はなければいけません。
4.特定化学物質作業主任者
化学系のメーカーなどでは、健康被害につながるような化学物質を取り扱うケースがあります。
この際に作業所を守るために必要な資格になるのが、特定化学物質作業主任者です。
講習を2日間受講したあとに終了試験に合格すれば取得できる資格ですが、指導や環境改善といった面で必要とされるケースが増えました。
特に工場勤務がある仕事となれば必須といってもいいでしょう。
学歴などの制限は存在せず、満18歳以上であれば受験可能です。
特定化学物質を取り扱っている企業であれば、一定の評価を受けられるのは間違いありません。
特定化学物質を取り扱っているのが分かっていれば、学生でも取得を目指したほうがいいでしょう。
5.公害防止管理者(大気・水質)
公害は必ず社会問題につながります。
企業としてのコンプライアンスなども問われることから、化学系メーカーでは特に敏感な問題です。
工場を抱えている場合、問題を検査し、公害防止に努めるための管理をするのが公害防止管理者資格になります。
いくつかの区分が存在しておりますが、関連性の高い資格でいえば大気・水質は外せません。
受験資格は特に設定されておらず誰でも受験でき、合格率は20~30%と非常に低いため高難易度の資格です。
特定工場では有資格者を配置しなければいけないとされているため、化学メーカーであれば、かなり需要の高い資格になります。
6.ボイラー技師
ボイラーの運用や管理保守点検を行うための資格がボイラー技師です。
国家資格になっており、2級、1級、特級の3種類に分かれています。
この区分は扱えるボイラーの大きさを示しており、1級と特級は受験資格が設定されているので注意が必要です。
以前は取得していると食いっぱぐれがないといわれていましたが、現在はそこまで高い需要はなくなりました。
ですが、化学系メーカーの場合ボイラーを使っているケースが多いため、受験資格のない2級から取得しておくのはいい判断でしょう。
7.衛生管理者
労働者の健康を守るための資格が衛生管理者です。
やはり国家資格のひとつで、常時50人が働く事業所では、必ず選任しなければいけないとされています。
資格を取得しておくだけで、非常に有効活用できるのは、就活においてもメリットになるでしょう。
第一種、特例第一種、第二種の区分があります。
化学薬品など化学物質を取り扱っている場合には、第一種を目指すべきです。
合格率はだいたい40%とそこまで高い難易度ではありません。
8.TOEIC
化学系の学生が必須というわけではありませんが、社内の会話は英語を中心にしている企業も増えてきています。
資料なども英語で書かれているケースが多いため、TOEICを取得していることがメリットになることも増えました。
昇進に一定のスコアを貸している企業も増えてきており、研究現場でも重宝される資格です。
9.知的財産管理技能者検定
知的財産管理技能検定は、化学メーカーなどで新たに生み出した商品などをマネジメントするための資格です。
コンテンツやブランドデザインなども含まれており、国家資格になっています。
3級は入門レベルにあたるため、就活ではそこまで効果を発揮しません。
ポイントになるのは中級です。
法務部などで働く場合には特に重宝されますが、研究開発でもどのようなことが知的財産にあたるか理解できる知識となります。
取得しておいて損のある資格ではありません。
10.フォークリフト運転技能講習
意外と重宝されるのがフォークリフト運転技能講習です。
工場内で荷物を移動させるためにフォークリフトを使うのであれば、必須の機能講習になっています。
最大荷重1t以上の荷物も扱えるようになるため、持っていれば後々役立つことは間違いありません。
受験資格は特になく、18歳以上であれば受講できます。
資格を獲得する上での注意点
就活に有利になる資格を選ぶ
資格取得を目指す場合、ポイントの1つは就活に有利になるかどうかです。
自分が目指している企業や業種が必要としている資格を明確にし、取得を目指すことはとても大切でしょう。
ですが、化学メーカー必須の資格はほとんどないのが実情として考えると、どのようにアピールするかを考え取得を目指すことが必要です。
就活で有利になるかどうかは、自分の判断と行動次第になります。
必要とされる資格をアピールすることも重要ですが、取得するにあたって頑張ったことなども十分活用できるからです。
化学系の学生という面で絞り込むと、どうしても文系資格は必要ないのではないかと思いがちですがそんなことはありません。
最近では英語を活用する企業が増えていることもあり、一定レベルの知識が必要とされます。
英語で文献を読み解けるくらいの能力は必須です。
このようにとらえていくと、さまざまな資格が必要になることもわかるでしょう。
資格取得に向けての勉強の仕方
資格取得には、ほとんどの場合試験があります。
試験に合格しなければ取得できないので、どのように勉強するかが重要です。
1.計画からスタート
就活という基本軸がある以上、いつまでに取得しなければいけないかをはっきりさせます。
しっかりとした目標を立てて、時間配分をしていく必要があるでしょう。
資格に合格するところをゴールと設定し、逆算して見ることもできます。
注意しなければいけないのは、何時間勉強すれば合格できるといった情報です。
資格試験の勉強は基礎になる知識が大きな影響を与えます。
例えば英語圏で生活してきた人にとって、TOEICなどの資格はそこまで難しいわけではありません。
ハイレベルといわれるスコアも、あまり苦労せずに取得できるでしょう。
ところが、全くバックボーンがない場合、同じレベルまで達しようと思えば相当な時間がかかります。
つまり、資格試験にとって、合格までの目安の時間はあまり当てにならないのです。
自分の現状を棚卸しし、どのくらい勉強をしなければいけないか確認することが計画では大切です。
知識の有無から始まり、一度模擬試験を解いてみるといいでしょう。
自分のレベルが見えてきますので、知識量を鑑み計画に反映させるのが大切です。
2.勉強時間を考えよう
資格を取得するための勉強はいつしますか。
意外と重要なことで、どの時間に勉強をするかで効率に違いが出てきます。
人間の知識は2つあり、パッと見た瞬間に覚える短期記憶は、時間が経つとともに記憶から失われていくのが特徴です。
長期記憶は、定着させるまでに時間がかかりますが、なかなか忘れません。
資格試験に必要なのは、この長期記憶です。
人間の記憶の構造として、長期記憶させるためには休む時間が必要といわれています。
そうなると寝る前の時間などを資格試験の勉強時間として設定すると、効率が良くなるでしょう。
3.おすすめの勉強方法
化学系の学生が資格取得を目指す場合、さまざまな勉強方法を試すと思います。
その中で向いている手法を選ぶことが大切です。
①ノートの使い方を考える
化学系の学生はいたって真面目なことが多く、理的発想からノートをきれいにまとめようとしがちです。
ですが覚えなければいけないことは何でしょうか。
覚えなければいけないことは単独で覚えるのではなく、関連性をつけて理解することが長期記憶につながります。
関連していることを思い出せば、同時にほかの記憶の引き出しがあき、ほしい情報を引き出せるからです。
方法としてよく使われるのは、マインドマップでしょう。
マインドマップは、関連性のある内容を結びつけていきます。
結びついたことは芋づる式に引き出しやすくなり、思い出そうとしたときに役立つのです。
ノートはきれいに書く必要はなく、色を使いながら線の太さを変え書き込んでいくことで覚えやすくなります。
②ノートにこだわらない
資格試験でノートを活用することは大事ですが、ノートが資格取得してくれるわけではありません。
内容にこだわる必要もありませんし、どのような形を使っても問題ないでしょう。
大事なことは、覚えたことは二度と勉強しないでもいいということです。
わかっていないことや知らないことを覚えるために勉強します。
のちに確認するようなことも出てきますが、それはノートでなくても構いません。
テキストでも十分役立つからです。
大事なことは合格することであり、ノートを取ることではありません。
ノートに対してこだわりを見せるのではなく、合格することにこだわったほうがいいでしょう。
③過去問を活用しよう
資格試験で特に重要なことは、過去の問題を活用することです。
過去問が解けなければ、試験を受けても合格できません。
逆に過去問に常に合格できる実力を持っているのであれば、今すぐ試験を受けても合格するでしょう。
これまで出てきたことのない範囲が出題されるとしても、全てそうなるわけではありません。
ほとんどの出題は過去問の変形だからです。
資格試験では過去問を制するものは全てを制すといわれるように、理解度を高めることが合格の近道になります。
まとめ
今回はおすすめの資格や勉強の仕方を紹介してきましたが、大学生の間に資格を取得することが効率的です。
社会人になると、さまざまな理由から時間が足りなくなります。
資格試験の勉強をしようと思っても、仕事が中心となるためそう簡単には動けなくなるからです。
学生のうちから取得してきた資格は、内容が身につきやすいところもポイントになるでしょう。
これからの経験と紐付きやすく、さらに高みも目指せます。
資格は重量のないカバンとも呼ばれているのを忘れないでください。
いくら取得しても重さが増えることはありません。
持ちきれないこともなく、評価を下げることもないのです。
アピールできるポイントが増えていくことになるのですから、積極的に取得を目指すことはメリットがあります。