教育実習はガクチカに使える?アピールできるポイントや例文も!
2024/5/28更新
はじめに
学生のころに力を入れていたこと、いわゆるガクチカとして教育実習を書きたいと考えている方も多いかと思いますが、教育実習をガクチカに使うときにはいくつかの注意点があります。
- 教育実習の経験をガクチカとして書いて良いのか知りたい
- 内定率をアップできるガクチカを書くポイントをチェックしたい
- 教育実習をガクチカでまとめるにはどうすれば良いのかわからない
こんな就活生の皆さんに向けて、教育実習をガクチカで書くときのポイントや、内定率をアップさせるにはどうすれば良いのかを解説します。
これからガクチカを書く方は、書くときの注意点も併せて解説しますので参考にしてみてください。
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教育実習をガクチカでアピールするのはOK?
結論からいうと、教育実習をガクチカでアピールするのはまったく問題ありません。
むしろ、アピール方法としては非常に有効なので、ガクチカにぜひとも取り入れましょう。
教育実習をガクチカとして書くのがOKな理由としてこれらが挙げられます。
- イメージしやすい
- 人柄をアピールできる
- 就活先が教育関係や人と関わる仕事ならなお効果的
イメージしやすい
教育実習と聞くと、実際に経験をしたことがない人でも「学生や先生などと直接関わる、教育の場に少しでも携わった経験がある」という想像がわきやすく、面接官からしてもイメージしやすいのが利点です。
ガクチカではいかに面接官に自分のことを伝えられるか、イメージをもってもらえるかが大切なポイントですので、面接官がイメージしづらい経験はアピールにならないケースがあります。
その点、教育実習はイメージがわきやすく、アピールポイントとして有効といえるでしょう。
人柄をアピールできる
教育実習ではさまざまな人との交流があり、実習の中で思い悩み、学ぶことが多々あります。
実際に自分が体験した経験をガクチカとして伝えることで、新卒がどのようなことを普段から考え、どんな人柄なのか、どんなことにモチベーションが上がりやすいのかなどがわかりやすくなるのも、教育実習をガクチカとしてアピールするメリットといえるでしょう。
就活先が教育関係や人と関わる仕事ならなお効果的
就活先が教育関係の仕事や、人と関わる仕事の場合は特に、教育実習をガクチカとしてアピールするのは効果的です。
教育実習は誰でも行けるわけでなく、一定の勉強や一定の単位を取得した学生のみが参加できるものです。
まったく社会経験のない学生と比べると、少しでも社会に触れ、学生や教師と関わる機会を持っている学生のほうが、一歩リードしていると考える企業も多いため、サークル活動などをアピールするよりも効果的な場合があるでしょう。
教育実習をガクチカに取り入れるときのポイント
教育実習をガクチカに取り入れるときには、いくつかポイントがあります。
適切にアピールするためにも、このようなことに気を付けましょう。
具体的に何をしたのか記載する
教育実習では具体的に何をしたのか記載してください。
何カ月実習に参加したのか、何の学科の授業を行い、どのような課題を乗り越えたのかなど、読んでいる人がイメージをしやすいように、具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。
課題にぶつかったときにどのように解決したか、どんな工夫をしてどのような学びを得たのかまで書くことで、ガクチカの内容が充実しアピールしやすくなります。
教育実習をガクチカに書いた際には面接などで詳細を聞かれることもありますので、必ず内容は正直に書き、深く掘り下げられたときに答えられるようにしましょう。
データや数字などを盛り込んでわかりやすく
取り組んだ結果どのような変化が出たのか、データや数字などを盛り込んでできるだけわかりやすくなるようにガクチカを作りましょう。
「授業の結果、生徒の点数が○点上がった」「○日○○に取り組んだ結果、課題であった○○が解決した」など、データや数字を入れることで、具体性が増します。
教育実習は1カ月程度の長期に渡ることがほとんどですので、書きたくなることがいろいろと出てくる可能性がありますが、気持ちの部分だけを書き連ねるよりも具体的な数字などを記載することで、読んだ人がよりイメージしやすくなるでしょう。
教育実習をガクチカに書くことでアピールできること
教育実習をガクチカに書くのはアピールの1つとして有効ですが、就活の際に具体的にどんなポイントをアピールできるのでしょうか。
教育実習に参加した経験をガクチカに書くと、面接官は下記のような印象を受けるので、アピールしたい部分と重なるかチェックしてみてください。
- 計画性がある
- 何ごとにも真摯に向き合う姿勢
- やり遂げる根気や熱意がある
計画性がある
教育実習は数週間~数カ月程度、先生や生徒と向き合い、計画的に実習を行う必要があります。
教育実習の際には、授業の準備をしっかり行い、計画に即した行動を行うことが求められますので、目標に基づき計画を立てられる、計画を実行できる人材であることをアピールできるでしょう。
計画性があるかどうかはビジネスにおいて必要不可欠なスキルです。
教育実習に参加し実習を無事にクリアしているというだけでも、ビジネススキルの1つである計画性がある人材であることをアピールできるでしょう。
何ごとにも真摯に向き合う姿勢
教育実習期間中は生徒1人ひとりと真摯に向き合うことはもちろん、場合によっては教師や保護者の方と真摯に向き合う必要があります。
何ごとにも真摯に向き合う姿勢がないと、教育実習をクリアすることはできません。
人と向き合える人間は、何かトラブルが起きた際にも真摯に向き合うことができるといっても過言ではないからこそ、教育実習を無事に終了している人は、ひたむきに物事に取り組める人材であることをアピールできるでしょう。
やり遂げる根気や熱意がある
教育実習は、基本的に過酷な実習です。
生徒よりも早く登校し、生徒達よりも当然遅く帰宅します。
そんな過酷な状況の中でも最後まで実習をやり遂げるガッツがある人材、やりたいことに対して根気や熱意がある人材であると判断される点も、教育実習をガクチカとして書くメリットといえるでしょう。
根気や熱意が伝わるエピソードをガクチカに盛り込むと、より一層情熱をアピールしやすくなります。
教育実習での経験が初めての社会人経験という場合は特に、生徒や教師、保護者の方と交流することでどんなことを学んだかなど、自分が感じた思いも書いておくと人柄もアピールできるでしょう。
ガクチカに教育実習を書くときの注意点
このようにガクチカに教育実習を書くことでさまざまな部分をアピールできますが、反面、書き方によっては教育実習での経験がマイナス評価になる可能性があるため注意が必要です。
ガクチカに教育実習での出来事を書く際にはこのような書き方は避けましょう。
不満・批評は書かない
教育実習で起こった不満や先生・生徒に対する批評を書くのはNGです。
教育実習生の立場で物事を評価している状態は、企業に入った際にも自分の物差しで評価を下して周りに感想をそのまま伝える可能性があると面接官に捉えられ、ネガティブな印象を与える可能性があります。
実際に感じていた不満だったとしてもガクチカには書かず、面接官からどのような印象を持たれるかを考えた上で書く内容を決めましょう。
個人を特定される内容は控える
○○学校に教育実習に行ったなど、学校名はまだ良いですが、生徒の名前や先生の名前など個人情報を出すのは控えましょう。
教育実習は実習といえども、個人情報の守秘義務はあります。
個人が特定された上で成績の話をするのは個人情報漏洩に等しい状況ですので、面接官からも良い印象を持たれません。
ガクチカを書くときには漏らしてはいけない情報を適切に判断する必要があることも忘れないようにしましょう。
嘘の出来事を書かない
教育実習で目立つような経験をしていないとしても、実際には起きていない嘘の内容を書くのはNGです。
もしも実習に参加した際の学校関係者と、面接関係者が知り合いだった場合、大きな嘘を書くとすぐにバレる可能性があります。
たとえバレなかったとしても、深掘りされたときにすぐに答えられないなどのトラブルが起きる可能性はあるため、本当に起きた経験を書くように心掛けましょう。
経験をわかりやすくするために多少書き方を工夫するのは問題ありませんが、実際には起きていないことをさも起こったように書くと、自責の念が生じる可能性もあります。
どうしても特筆して記載する内容が思いつかない場合は、無理して教育実習の経験をガクチカに書く必要はありません。
この記事の最後の項に、ガクチカネタとしておすすめのほかのネタも記載をしていますので、参考にしてみてください。
教育実習をガクチカに書くときの例文
ここからは、教育実習をガクチカに書くときの例文をご紹介します。
どんなガクチカを書くか悩んだときの参考にしてみてください。
ガクチカの例文
私が学生時代に力を入れたことは、教育実習に参加したことです。教育実習には1カ月ほど参加し、国語の楽しさを生徒の皆さんに伝えられるように努力しました。
私が担当したクラスには国語が苦手な生徒が多く、テストの点数でも他クラスに比べると平均点が10点ほど下回っている状態でした。生徒1人ひとりに話を聞き、国語についての意識調査を行ったところ、国語の読解力に苦手意識を感じている生徒が多いことがわかり、まずは国語に興味を持ってもらえるように、テレビアニメで人気の○○の作品をモチーフとした「○○」を題材として取り上げました。
授業では私の話が一方通行にならないように、積極的に対話形式で生徒1人ひとりにその都度意見を求めたほか、クラスメート同士で作品についての感想や、感じたことを素直に述べ合う場を作ることで、人によって感じ方が異なる部分、読解の部分に興味を持つ生徒が増え、結果として実習終了間際のテストでは、平均点が5点ほど上昇することにつながりました。
生徒1人ひとりが興味を持つことを探るためにリサーチを行った結果が身になったとともに、いままで生徒が触れてこなかった、興味を持たなかった作品についても実習をきっかけに手に取る生徒が増えたことに達成感と喜びを感じました。
この経験から、本質的な課題をまずは特定し、手間を惜しまず適確なアプローチをするために尽力する能力を貴社でも発揮したいと考えています。
【ポイント】
例文のように実際に起きた経験を元に、どのようなことを学んでどんな結果を出したのかを具体的にガクチカに盛り込むことで、面接官はよりイメージをしやすくなります。
ガクチカは人柄をアピールできるツールでもありますので、自分自身の考えることも書き加えながら作成するといいでしょう。
教育実習をガクチカを書くときに内定率をアップさせるコツ
教育実習の内容をガクチカに書けば、内定率が必ずアップするかというと、残念ながら決してそんなことはありません。
教育実習での経験をガクチカで有効活用し、内定率をアップさせるにはちょっとしたコツがあるため参考にしてみてください。
- 面接を受ける部署や職種に合わせて内容を変える
- 教育実習の経験を会社にどのように生かせるのか書く
- 深掘りをされて答えられる内容を書く
面接を受ける部署や職種に合わせて内容を変える
面接を受ける職種や求める人材に合わせてガクチカの内容を変えると、教育実習での経験を一層生かせます。
例えば、営業など人と触れあう機会が多い職種で就活をする場合は、教育実習で生徒や保護者の方などと交わしたエピソードを盛り込み、結果としてどのように事態が好転したのかを書くと、営業の職種においても臨機応変な対応をできる人材と判断されやすいでしょう。
反対に研究職などの専門職の場合は、授業の内容を深掘りしながら生徒がどのような結果を出したのか、実習をとおしてどのようなことを学んだのかなどに着目して記載することで、コツコツと目の前のことに集中できるタイプの人材であることをアピールできます。
ただ、教育実習の経験を何でも書くのではなく、求められている人材像に合わせた部分をアピールすることが、教育実習をガクチカに書く上で最大限力を発揮します。
教育実習の経験を会社にどのように生かせるのか書く
これはガクチカを書く際に全般的にいえることですが、ただ学んだことを発表して終わるだけでは、ガクチカの内容は不十分です。
教育実習では具体的にどんなことをして、どんなことを学び、その結果を企業にどのように活かすことができるのかまでをセットにして書くことが、内定率を高める最大のポイントになります。
たとえば、教育実習をとおしてその場では具体的な成果が生徒に出てこなかったとしても、自分自身が成長できたのであれば、そのことに比重をおいてガクチカを記載し、その結果を企業に生かすアピールポイントとして記載すると印象が良いでしょう。
熱意や情熱が伝わるようにするのはもちろん、企業において将来性がある人材、期待できる人材と思わせるように書き方を工夫してみてください。
深掘りをされて答えられる内容を書く
ガクチカの内容は面接で詳細な説明を求められることも多いため、面接官から深掘りされたときに返答に詰まらない内容を書きましょう。
そこまで思っていないことを記載している場合、面接官から深掘りの質問がくるとうろたえてしまう可能性があります。
ガクチカに書く内容はできるだけ自分の思い入れのある内容を記載するか、深掘りされたときにもスムーズに答えられるように、詳細をしっかり思い出してから面接に臨むことが大切です。
教育実習以外にもある!おすすめのガクチカネタ
このように教育実習はガクチカのネタとしてぴったりな内容ではありますが、教育実習でうまく自分をアピールできるような経験をしていないという場合、無理して教育実習ネタにすることはありません。
教育実習以外にもガクチカのネタにできる内容はいくつかありますので、自分の経験に基づいた内容をガクチカに使うといいでしょう。
- サークル活動
- アルバイトやインターンの経験
- ボランティア活動
サークル活動
サークル活動は鉄板ネタですので、サークルに参加していた方・参加している方はサークル活動での出来事を書くのもいいでしょう。
大会に出場している、賞を受賞したなど輝かしい経験があれば、ぜひとも盛り込んでください。
そういった特別な経験がなかったとしても、具体的にどんなことを頑張ったのか、どんなことを学んだのかなどエピソードとして深掘りするといいでしょう。
アルバイトやインターンの経験
学生時代にアルバイトやインターンに参加した方は、ぜひともガクチカに盛り込むといいでしょう。
アルバイトやインターン経験は社会人経験の一種ですので、ガクチカネタとして申し分ありません。
特に面接を受けている企業でインターンに参加した場合、インターン参加者から優先して採用する企業もありますので、インターンシップに参加している場合は優先的に記載するのがおすすめです。
ボランティア活動
どの企業においても鉄板のガクチカネタといえるのがボランティア活動です。
ゴミ拾いや介護施設での奉仕活動など、ボランティア活動の内容は特にこだわりません。
定期的に参加しているボランティア活動があれば、ガクチカネタに記載する際に具体的にどんなことをしているか記載するのはもちろんですが、なぜボランティアに参加しようとしたのかなどのきっかけや、定期的に参加している理由なども踏まえて記載すると面接官からの印象も良くなるでしょう。
まとめ
教育実習は誰でも参加できる実習ではないからこそ、ガクチカネタとしてぴったりです。
ですが、アピール方法を間違えるとネガティブな印象を面接官に与えてしまうため、教育実習をガクチカに書く際には書く内容には気を付けましょう。
実習を通じて学んだこと、残した成果を書くと共に、今後企業においてその経験をどのように生かすことができるかまで書くことで、教育実習のガクチカで内定率がアップすることにつながります。
企業の求める人物像に合わせたガクチカを書けるように、まずは企業が求める人物像や企業理念をチェックした上で、ガクチカに記載する内容を決めるといいでしょう。