【企業分析】ソニー子会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】ソニー子会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/05/28更新

はじめに

ソニー株式会社は、1946年に創業された企業です。

主に、ゲーム&ネットワークサービスやエンタテインメント・テクノロジー&サービスを提供していますが、音楽や映画、金融サービスの提供なども行っており、グループ全体で幅広い事業を手がけています。

この記事では、ソニー株式会社や子会社への就職に興味がある、次のような就活生の方を対象に、企業分析に役立つ情報をまとめています。

対象
  • ソニーの事業内容を知りたい
  • ソニーの子会社に就職したい
  • ソニーの求める人物像や選考対策が気になる

この記事を最後まで読むと、ソニー株式会社や子会社の概要がわかります。

また、求める人物像や新卒採用の選考対策についても解説しています。

ソニー株式会社や子会社への就職に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

なお、業界研究については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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この記事の結論

結論から述べると、ソニーグループの採用難易度は難関レベルです。

なぜなら業界大手の企業で福利厚生や研修制度が充実しており、就活生から非常に人気が高いからです。

しかし、自己分析や業界研究、企業研究をしっかり行えば、内定獲得のチャンスは十分にあるでしょう。

ここでは、ソニーグループの基本情報や社風、求める人材像などについて詳しく解説しています。

ソニーグループ子会社へ就職したい方やソニーグループ子会社について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

ソニーグループについて

ソニー株式会建物

出典元:SCSオフィスツアー|SIE

会社概要

ソニーグループは、1946年に創業されました。

主な事業はゲーム&ネットワークサービスの提供で、プレイステーションはソニーを代表する製品のひとつです。

また、エンタテインメント・テクノロジー&サービスの提供も、ソニーの主力事業のひとつ。

スマートフォン(Xperia)やデジタル一眼レフカメラαの生産が特に有名です。

くわえて、ソニーミュージックグループでは音楽サービスの提供を、ソニー・ピクチャーズエンターテイメントでは映画サービスの提供を行っており、ゲームやテクノロジーサービスだけでなく、幅広い事業を展開しています。

ソニーグループは世界中に支社をもっており、各国に社員が多数存在するグローバル企業です。

世界中に愛される製品の開発を行い、グローバルな存在感を示しています。

各事業別の売上規模

各事業別の売上規模円グラフ

出典元:株主向け報告書 | ソニーグループ

ソニーグループの2023年度上半期の売上規模は、5兆7,923億円です。

前年同期と比べて9,371億円も売上を拡大しており、ソニーが成長を続けている企業であることがわかります。

ソニーグループの売上は、ゲーム&ネットワークサービスが29.1%、音楽が13.0%、映画が12.4%、エンタテインメント・テクノロジー&サービスが20.2%、イメージング&センシング・ソリューションが11.1%、金融が13.5%を占めています。

ゲーム&ネットワークサービスとエンタテインメント・テクノロジー&サービスがやはり主力事業であり、ソニーグループの経営を支えていることがわかりますが、全体的な売上規模の割合に大きな偏りはなく、すべての事業セグメントが重要な基盤となっていることがわかります。

各事業セグメントの解説

ソニーグループの主な事業セグメントは、以下のとおりです。

<ソニーグループ事業セグメント>
  • ゲーム&ネットワークサービス
  • 音楽
  • 映画
  • エンタテインメント・テクノロジー&サービス
  • イメージング&センシング・ソリューション
  • 金融
事業部門活動内容
ゲーム&ネットワークサービスPlayStationをはじめとしたハードウェア、ネットワークサービス、ゲームタイトルの開発・提供
音楽マーケティング、アーティスト・タレント・クリエイターの発掘・育成、デジタルコンテンツ事業、ライブエンタテインメント事業、音楽ストリーミング事業、スポーツエンタテインメント事業
映画映画の劇場配給、マーケティング、ライセンス提供、オリジナルコンテンツ製作
エンタテインメント・テクノロジー&サービススマートフォン、デジタルカメラ、スピーカー、イヤホン、ヘッドセットなどの開発・製造・販売
イメージング&センシング・ソリューション半導体関連製品と電子・電気機械器具の研究、開発、設計、生産、販売事業、およびこれに関連、附帯する事業
金融(1) 生命保険会社、損害保険会社、銀行、その他の保険業法および銀行法の規定により子会社とした会社の経営管理

(2) その他保険業法および銀行法その他の法令の規定により、保険持株会社および銀行持株会社が営むことのできる業務

(3) 前各号の業務に附帯または関連する業務

事業別の代表的な会社

ソニーグループの代表的な子会社を、事業別にご紹介します。

エレクトロニクス

会社名役割
ソニーマーケティング株式会社ソニー商品の国内マーケティング・セールスおよび左記に付帯・関連する諸業務
ソニーセミコンダクターソリューションズ株式会社半導体関連製品と電子・電気機械器具の研究、開発、設計、生産、販売事業、およびこれに関連、附帯する事業

ゲーム

会社名役割
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントPlayStationをはじめとしたハードウェア、ネットワークサービス、ゲームタイトルの開発・提供

 

インターネット

会社名役割
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社通信事業、IoT事業、AI事業、ソリューションサービス事業

音楽業

会社名役割
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントマーケティング、アーティスト・タレント・クリエイターの発掘・育成、デジタルコンテンツ事業、ライブエンタテインメント事業、音楽ストリーミング事業、スポーツエンタテインメント事業

映画

会社名役割
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント映画の劇場配給、マーケティング、ライセンス提供、オリジナルコンテンツ製作

金融

会社名役割
ソニーフィナンシャルグループ株式会社(1) 生命保険会社、損害保険会社、銀行、その他の保険業法および銀行法の規定により子会社とした会社の経営管理

(2) その他保険業法および銀行法その他の法令の規定により、保険持株会社および銀行持株会社が営むことのできる業務

(3) 前各号の業務に附帯または関連する業務

ソニー生命保険株式会社生命保険業
ソニー損害保険株式会社損害保険業
ソニー銀行株式会社銀行業

ソニーグループで働いている社員は?

働いている社員像

ソニーグループを代表して、ソニー株式会社についてご紹介します。

平均勤続年数は?

ソニー株式会社の平均勤続年数は、「16.4年」です。

全職種での平均勤続年数は12.1年ですから、ソニーの平均勤続年数は平均よりやや長い程度だといえます。

平均年収は?

ソニー株式会社の平均年収は、「1,100万円」です。

全職種での平均年収は458万円ですから、ソニーの平均年収は、非常に高い水準といえるでしょう。

平均残業時間は?

ソニーの平均残業時間は、「35.8時間」だという情報があります。

全職種での月間平均残業時間は24.5時間のため、ソニーは、平均より長い残業時間だと考えられます。

平均ボーナス額は?

ソニーの平均ボーナス額は、「176万円」程度だと予測できます。

国税庁の民間給与実態統計調査を参照すると、賞与額は平均年収の約16%程度の場合が多いとわかるため、それをもとに計算しました。

ただし、ソニーの平均ボーナス額は公表されていないため、あくまでも参考程度です。

どんな文化なの?

ソニーグループは、ミッション・ビジョンとして「テクノロジーの力で未来のエンタテインメントをクリエイターと共創する」「世界中の人に感動を提供し続ける」というものを掲げています。

上記のミッションおよびビジョンに基づいて、ソニーグループでは、常に感動と驚きを与え続けられるようなクリエイティビティと業務に対する探求心が大切にされているのではないかと考えられます。

また、世界中に支社をもつグローバル企業のため、グローバルな感覚も必要とされるでしょう。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競合含む年間売上高棒グラフ

ソニーは、電機業界において大きな存在感を放っています。

同業他社の中でも上位の売上を誇っており、ソニーが、日本の電機業界を牽引する企業であることがわかります。

ソニーが大きな存在感を放っているのは、電機事業だけでなく、音楽や映画、金融など幅広い事業を手がけていることが影響しているのでしょう。

競合他社の情報もまとめました。

会社名売上高就職偏差値・難易度
ソニー8兆3,967億円58
日立10兆2,646億円59
パナソニック7兆3,888億円56
三菱電機4兆4,768億円62

ソニーの新卒募集要項について

新卒募集要項について考えている就活生

ソニーは、「コース別採用」と「WILLコース・専門性不問コース」の2つの採用形態をとっています。

「コース別採用」は、専門性をもって自ら応募コースを選べる採用形態です。

コース別採用から採用された場合、応募した職種にそのまま配属されるため、「入社後に希望職種へつけなかった」という悪いギャップが生じません。

そして、「WILLコース・専門性不問コース」は、応募時に職種を決めずに応募できる採用形態です。

ソニーグループ自体に興味がある人や複数の職種に興味があり絞れない人は、こちらのコースで応募するのがおすすめです。

ソニーグループは、グループ内の複数企業による合同採用を実施しています。

しかし、すべての子会社が合同採用に参加しているわけではなく、企業ごとの個別採用を行っている企業のほうが多いです。

ソニーグループ自体に興味がある人は、合同採用に応募するとよいでしょう。

反対に、入社したい特定の企業がある人は、各社の採用情報をしっかり確認してください。

ここでは、合同採用に参加している、ソニーグループ株式会社の新卒採用情報をご紹介します。

各項目詳細
職種<技術系>

ソフトウェア・信号/情報処理、メカ・メカトロニクス、半導体・デバイス・材料、電気、光学、品質・環境・調達、ライフサイエンス、コーポレート機能(技術)、R&D WILLから選択するコース別採用 

<事務系>

セールス&マーケティング、ビジネスマネジメント&ファイナンス、コーポレートスタッフ、プロダクト&サービスプランニング、リーガル&ライセンスから選択するコース別採用

給与博士了 初任給325,000円(月給)

修士了 初任給305,000円(月給)

大学卒 初任給275,000円(月給)

賞与年2回
研修制度階層別研修、技術研修、ビジネス研修、語学研修、グローバル研修など
福利厚生社会保険完備 (健康・厚生年金・雇用・労災)、財形貯蓄制度、社員持株会、独身寮、各種育児関連制度、介護・不妊治療を目的とした休職制度、ボランティア休職制度、留学や配偶者の海外赴任への同行などを目的としたフレキシブルキャリア休職など

求める人材

求める人材像の就活生たち

ソニーグループの新卒採用サイトからは、次のような「求める人材像」が読み取れます。

<ソニーグループの求める人材像>
  • さまざまな経験を積んできた個性豊かな人
  • 大きな夢と好奇心をもって働ける人
  • 自分の選択に責任をもてる責任感のある人
  • 能力主義の評価制度の中で働きたい人

ソニーは、新卒採用ページにて、次のような創業者の言葉を紹介しています。

「君たち、ソニーに入ったことをもし後悔することがあったら、すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ」

「そして、本当にソニーで働くと決めた以上は、お互い責任がある。あなたがたもいつか人生が終わるそのときに、ソニーで過ごして悔いはなかったとしてほしい」

「これから、サラリーマンの第一歩を踏み出すわけだが、自分の人生を自分で築き上げる責任を持ってもらいたいと思う。」

変わる働き方と変わらない精神 | 新卒採用 | ソニーグループ


上記の言葉からも、ソニーが、自ら考え、主体的に行動する、責任感と主体性のある人物を求めていることがわかります。

ソニーは日本のみならず世界の電機業界を牽引する存在ですが、その安定した経営基盤に甘んじる人材ではなく、むしろ常に変化と成長を追求する、向上心と好奇心のある人材が求められているでしょう。

ソニーでは、年功序列制度を撤廃し、完全な能力主義、実力主義の制度をとっています。

そのため、厳しい面もありますが、実力さえあればどこまでも挑戦できる環境です。

ソニーの選考においては、自ら主体的に行動してきた経験や、ほかの人と被らない個性的な経験、ソニーの事業内容に関する強い好奇心や探求心をアピールできるとよいでしょう。

新卒採用のフロー

ソニーの新卒採用フローは、以下のとおりです。

<ソニーの採用フロー>
  • エントリーシート提出
  • 適性検査
  • 複数回面接

①エントリーシート提出

まずは、公式サイトからエントリーし、エントリーシートを提出します。

ソニーでは会社説明会やイベントが随時開催されているため、エントリー前に参加するのがおすすめです。

エントリーシートの書き方については、以下の記事もあわせてご覧ください。

②適性検査

ソニーでは、採用フローの中にSPI(適性検査)の受検があります。

SPIについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

③複数回面接

ソニーでは、複数回面接が行われます。

面接では、自分の個性や魅力をしっかり発揮することが大切です。

自己分析を深め、自分のこれまでの経験や自分の長所、価値観などについて、わかりやすく魅力的に説明できるようにしておきましょう。

また、ソニーでは主体性や責任感のある人物が求められています。

そのため、主体性をもって取り組み成功した経験や、責任感の強さがわかるエピソード、そして好奇心の強さをアピールできるようなエピソードを伝えられるとよいでしょう。

また、企業研究や業界研究も怠ってはいけません。

上記の点を踏まえて面接対策を行いましょう。

こちらの記事もあわせてご覧ください。

④内定

複数回の面接を突破すると、内定獲得です。

採用大学

ソニーの採用大学の実績は以下のとおりです。

北海道大学、九州大学、一橋大学、千葉大学、東京外国語大学、東京都立大学、横浜国立大学、大阪市立大学、大阪府立大学、神戸大学、岡山大学、広島大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、立命館大学、同志社大学、日本大学など


ソニーには、いわゆる学歴フィルターが若干あると考えられるでしょう。

大学による足切りがあるか否かまでは不明ですが、難関大学からの採用が多いため、学歴も多少採用活動を左右しているといえます。

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、ソニーの就職偏差値・採用難易度を確認します。

結論から述べると、ソニーの採用難易度は最難関レベルです。

理由としては以下の4つが挙げられます。

<ソニーの採用難易度が高い理由>
  • 学歴フィルターがある可能性が高いから
  • 業界の中で大手といえる企業だから
  • 完全実力主義の社風で、成長意欲の強い就活生に人気だから
  • 働きやすい環境が整っているから

そのため、ガクチカや志望動機をしっかりと答えられるように対策しておくことが大切です。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

ここまで、ソニーの企業研究に役立つ情報についてご紹介してきました。

ソニーは業界大手の企業であり、福利厚生や研修制度も充実しているため、就活生からの人気が非常に高いです。

このことからも応募倍率は大変高く、内定獲得までの道のりは険しいものとなるでしょう。

しかし、自己分析や企業研究、業界研究をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。

ぜひ、この記事を参考にして企業研究を深めてください。

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