
【就活】外資系企業と日系企業の違いは?【徹底解説】
2022年9月5日更新
はじめに
「外資系企業」
聞いたことがある方もほとんどだと思いますし、何となくイメージもあると思います。
しかし、「外資系企業と日系企業の違いは何ですか?」と聞かれると困る人も多いのではないでしょうか?
言葉では知っていても、具体的に説明してくださいと言われると、案外言葉に詰まってしまうものですよね。
そこで本記事では外資系企業と日系企業に違いについてわかりやすく解説していきます。
外資系企業に興味のある人や、外資系と日系の違いを知りたい人には必見の記事です。
1.外資系企業と日系企業の違いとは?
一般的には、外資系企業と日系企業は様々な違いがあるとされています。
実際、外資系企業というと「高収入」とか「成果主義」とか「ハードワーク」そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
本章ではそのような外資系企業と日系企業の主な違いについて解説していきます。
1. 外資は即戦力を求められる
結論、外資系企業は即戦力の人材を求める傾向にあります。
日系企業であれば、新卒であっても中途採用であってもある程度の人数を一気に採用する場合は、何らかの研修を行うことが一般的です。
そして、そのような研修を終えたあとはOJTで先輩に教えてもらいながら仕事を覚えていくというスタイルが一般的であると思います。
しかし、外資系企業は社員のこれまでの積み上げてきた経験やスキルを活かして、入社後からすぐに成果を求められることが多いです。
特に中途採用であれば、その傾向は非常に強いといえます。
もちろん、新卒入社であっても非常に早い段階から成果を求められるのは間違い無いので、その環境を覚悟して入社する必要があるでしょう。
2.外資系企業は成果主義が強い
結論、外資系企業は日系企業に比べて成果に対する意識が強いです。
というのも、個人で成果を出すことができなければ、解雇される可能性があるからです。
日系企業であれば、いわゆる「年功序列」のイメージのように年次に応じて役職が上がっていく場合が多いです。
一方、外資系企業では完全な成果主義であることが非常に多く、成果を出すことができなければ、解雇されるリスクも持ち合わせています。
早い段階から成果を求められるのは事実ですが、その成果に応じた報酬がもらえることは魅力的であるといえます。
3.外資系は意思決定が早い
一般的に外資系企業の意思決定は日系企業の意思決定よりも早いといわれています。
日系企業であれば、会議などで議論しても、何も決定がなされないまま決断が延期されたりする場合も少なくありません。
また、各方向や各役職の調整を慎重に行っていく場合も多々あります。
しかし、外資系企業では自国ではなく他国で事業を行っているため、意思決定が企業の生存に大きく関わってきます。
そのため、間違っている方向に行った場合はすぐに方向転換をする傾向にあります。
このように外資系企業では危機感の違いによって、意思決定のスピードに違いが出てきているといえます。
4.外資系は個人主義の傾向がある
職種や企業により差はありますが、一般的に外資系企業では個人に成果が課されているケースが多いので、個人単位で仕事に向き合うケースが必然的に多くなってきます。
一方、日系企業の場合、組織として成果を出すように動く傾向があるでしょう。
例えば、日系企業で自分の仕事は終わったけど、他の人の仕事手伝おうみたいな感じです。
しかし、外資系企業であれば、自分の仕事こなしていれば、人の仕事を手伝わなくてはならない、みたいな空気感が薄い場合が多いです。
つまり、周りの空気感に流される必要は無いということです。逆に流された場合、自分のリソースをその空気感の調整に割くことになってしまうので、合理的であるとはいえません。
悪い言い方をすれば、外資系企業は帰属意識を持たない文化であり、日本人特有の協調性を重んじる空気感が薄いといえます。
5.外資系でのワークライフバランスの考え方
外資系企業では、「成果主義」「個人主義」が重んじられる文化があることを理解しれいただけたかと思います。
その傾向は外資系企業でのワークバランスの考え方にも関わってきます。
日系企業では、「長時間労働で頑張る文化」みたいな風潮がある一方で、外資系企業ではとにかく時間内に仕事を終わらせようとする文化があります。
つまり、日系企業では長時間労働が評価されるのに対し、外資系企業での長時間労働は「仕事ができない」印象を与えてしまう可能性が非常に高いです。
もちろんケースバイケースで事情は変わってきますが、
外資系企業では、とにかく成果を出せば文句は言われない、くらいのイメージでいるといえます。
「働くときは働く」「休む時は休む」のメリハリがはっきりしています。
また、その成果主義の文化が女性の働きやすさにも関係してきます。
一般的に外資系企業で、仕事さえしていればテレワークやリモートワークのような働き方が許される場合も珍しくありません。
2.日系より外資系の方が向いている人の特徴とは?
本章では1章で解説した外資系と日系の違いを踏まえた上で、どのような人が外資系向いているのかを説明していきます。
基本的には以下の4つが指摘されます。
・無駄が嫌いな人
・年控序列が嫌いな人
・変化に強い人
・キャリアアップに積極的な人
それぞれ解説します。
1.無駄が嫌いな人
外資系企業はとにかく無駄が少ないことが多いです。
多少のリスクがあったとしても、自動化や効率化を好む傾向にあります。
外資系企業では、業務の効率化をある程度個人の裁量で行うことができる雰囲気があることが多く、むしろ使える手法は採用されます。
そして、そのように業務を効率化できる人の方が高い評価を受けやすいです。
2.年功序列が嫌な人
年功序列が嫌いな人も外資系企業に向いているといえます。
例えば、「若いうちから活躍したい!」「20代からたくさん稼ぎたい!」という人にとって、年功序列の制度は邪魔ですよね。
外資系は年功序列ではなく、成果主義です。自分がどのくらい会社に貢献できたかどうかで評価が決まります。
そのため、20代から成果を出して、高い評価を得ることが可能です。
3.変化に強い人
外資系企業では組織変更が多く、その変化に強い人の方が向いているといえるでしょう。
何十個もある部署を混ぜて組織を組み直すようなこともあります。
その結果、上司が同じポジションになったり、部下が上司になったりと立場が変わることは日常茶飯事です。
また、組織の変更によって、今までとは違う業務を求められることも少なくありません。
そのような変化に強い人、むしろ「キャリアアップのチャンスだ!」とポジティブに捉えられる人が向いているといえるでしょう。
4.キャリアアップに積極的な人
キャリアアップに積極的な人は外資系企業に向いているといえます。
これまでも解説した通り、外資系企業では会社にぶら下がって生きていくような人は向いていません。
自分のキャリアにおいて、どこで働くべきかを常に考えることができるかどうか、は外資系企業で成功できるかどうかの1つの指標といえるでしょう。
3.外資系で出世する人としない人の違い
前章では外資系企業に向いている人について解説しましたが、本章では外資系企業で出世しない人の違いにフォーカスしていきます。
・結果にこだわることができない
・上司との人間関係がうまく構築できない
・自己主張が弱い
・メンタルが弱い
それぞれ解説します。
1.結果にこだわることができない
結果にこだわることができない人は外資系企業で出世するのは難しいでしょう。
結果を出すためには、難易度が高い課題を常に抱えてクリアしていかなくてはなりません。
そのため、長時間労働を強いられる場面や、基本的な自己管理はもちろん、仕事以外の何かを犠牲にしなくてはならない場面もあります。
そのような何かを犠牲にしないと結果を出すことはできない、という場面で仕事にコミットすることができなければ、外資系企業で結果を出すことは難しいです。
また、仕事以外の場面においても、自分磨きを行っていく必要があります。
2.上司との人間関係がうまく構築できない
2章でも述べた通り、外資系企業では組織変更の回数が非常に多く、上司や部下といった立場がすぐに変わることがあります。
そのため、外資系では若い人だけではなくシニア層の社員の入れ替わりも非常に激しいです。つまり、その入れ替わった若い層とシニア層と良好な人間関係を築くことで、出世しやすくなるのは明白です。
特に上司であることが多いシニア層とのコミュニケーションは重要です。
「媚を売れ」という訳ではありませんが、仕事のやりとりなどで高い評価を得ることは非常に重要です。
3.自己主張が弱い
自己主張はできない人は外資系では埋もれてしまう可能性は高いです。
もちろん、主張すれば良いという訳ではありませんが、主張ができないことには評価されません。特に成果主義である外資系企業ではなおさらでしょう。
摩擦や対立を生むことのないように建設的な意見を述べながらも、自分の個性を意見の中に織り交ぜていく、そんなスキルが必要です。
4.メンタルが弱い
外資系企業ではメンタルが弱いと厳しいかもしれません。
先述のように、外資系企業では組織への帰属意識が低い人が非常に多い上に、成果主義、個人主義です。
そのため、オンオフがはっきりしており、時にはドライを感じる場面もあるでしょう。
そして感じるのは、「仕事は自分で成し遂げるという感覚」。
個人にのし掛かるプレッシャーに耐えなくてはいけないという側面では、強靭なメンタルが求められます。