履歴書は手書き?パソコン?マナーと書き方、ペンの選び方を徹底解説

2025/12/25更新

就職活動で自分の第一印象を決める履歴書。「手書きの方が熱意が伝わる?」「パソコン作成は不利になる?」と悩む就活生は少なくありません。企業から指定がない場合、どちらを選べば良いか迷うこともあるでしょう。

この記事では、手書きとパソコン作成のどちらを選ぶべきかという結論から、採用担当者の視点、それぞれのメリット・デメリットまでを詳しく解説します。

さらに、ペンの選び方から各項目の書き方、絶対に避けるべきNGマナーまでを網羅した「手書き履歴書の完全ガイド」もご用意しました。この記事を読めば、自信を持って履歴書を提出できるようになります。

【結論】履歴書は手書きとパソコンどちらでもOK!ただし企業による

企業から指定がなければ、履歴書は手書きとパソコン作成のどちらで提出しても問題ありません。大切なのは形式よりも、記載されている内容です。

ただし、業界や企業の文化によっては、どちらか一方が好まれる傾向があるため、その点を理解しておくと良いでしょう。

採用担当者の本音は「内容が重要」

転職サイト「doda」の調査によると、採用担当者の約43%が履歴書の形式について「どちらでもかまわない」と回答しています。

この結果から、多くの企業が形式そのものよりも、応募者の経歴やスキル、志望動機といった中身を重視していると言えるでしょう。

採用担当者は、情報が正確で読みやすく整理されているかをチェックしています。手書きでもパソコンでも、丁寧さと誠実さが伝わる書類を作成することが、評価の第一歩です。

手書きが好まれる企業・業界の傾向

丁寧な文字からは、応募者の人柄や誠実さが伝わると考える企業も存在します。特に、古くからの慣習を大切にする業界や、地方の中小企業では手書きの履歴書が好まれる傾向が見られるでしょう。

また、飲食業界や美容業界といった、お客様と直接接する対人スキルが重視される職種でも、手書きの温かみや丁寧さがプラスに評価される場合があります。手書きの履歴書は、細やかな気配りや熱意をアピールする有効な手段となり得ます。

パソコン作成が好まれる企業・業界の傾向

IT業界や外資系企業、スタートアップなど、効率性や合理性を重視する企業では、パソコンで作成された履歴書が一般的です。パソコンスキルがあることの証明にもなり、論理的でスマートな印象を与えます。

また、応募者が多い大手企業では、採用管理システム(ATS)で履歴書を管理することがあります。この場合、パソコンで作成されたデータの方が処理しやすいため、好まれるケースが多いでしょう。応募先の企業の特性を見極めることが大切です。

比較でわかる!手書き履歴書とパソコン履歴書のメリット・デメリット

自分に合った作成方法を選ぶために、それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

手書きのメリット3選

メリット 説明 補足ポイント
人柄や熱意が伝わりやすい 一文字ずつ丁寧に書くことで、真面目さや誠実さが伝わる。時間と手間をかけた姿勢が高い志望度の証として評価される可能性がある。 企業に対する熱意をアピールできる。
パソコンスキルに自信がなくても作成できる 必要なのは筆記用具と履歴書用紙のみ。パソコンやプリンターがなくても、コンビニ等で用紙を入手してすぐ準備可能。 環境に左右されず取り組める。
記憶に残りやすい 多くの履歴書がパソコン作成の中、手書きは印象に残りやすい。特に文字が美しいと強いアピールにつながる。 採用担当者の印象を良くできる。

手書きのデメリット3選

デメリット 説明 補足ポイント
作成に時間と手間がかかる 一文字ずつ丁寧に書く必要があり、一枚を仕上げるのに多くの時間を要する。複数応募時は大きな負担になる。 応募数が多い場合は非効率。
修正ができない 書き損じても修正液やテープ使用はマナー違反。一から書き直す必要があり、時間・精神的負担が大きい。 書き直しリスクが高い。
字のきれいさが評価に影響する 読みづらい文字や乱雑な字は「丁寧さに欠ける」「準備不足」と思われる可能性がある。字に自信がない人には不利。 書字力が印象を左右する。

 

パソコン作成のメリット3選

メリット 説明 補足ポイント
効率的に作成・修正できる 一度データを作成すれば、企業ごとに微調整して使い回しが可能。修正も簡単で、時間と労力を大幅に削減できる。 短期間で複数社へ応募できる。
誰が作成しても読みやすい フォントや文字サイズを統一でき、誰でも読みやすく整った書類を作成可能。レイアウトの調整も容易。 見た目が整い、印象が良い。
PCスキルをアピールできる 特にIT業界や事務職では、基本的なPCスキルを持つ証明となる。 業界によっては評価につながる。

パソコン作成のデメリット3選

デメリット 説明 補足ポイント
個性や熱意が伝わりにくい 定型フォーマットや文字の統一により、手書きよりも個性や人柄が伝わりにくい。内容で差別化を図る工夫が必要。 文章表現で熱意を示すことが重要。
使い回しによるミスが起こりやすい コピーして使う際、他社宛て情報を残すなどの致命的なミスが発生する可能性がある。提出前の確認は必須。 確認の徹底が信頼性につながる。
ファイル形式や文字化けの危険性がある PDF変換時にレイアウトが崩れたり、特殊フォントの使用により文字化けするリスクがある。必ず表示を確認する必要がある。 提出前にファイルを開いて最終確認を行う。

【完全ガイド】手書き履歴書の基本マナーと書き方の全手順

手書きで履歴書を作成する際の具体的な手順は以下の4ステップです。

手順
  • STEP1:まずは万全の準備から|必要なものリスト
  • STEP2:これだけは押さえたい!ペンの選び方
  • STEP3:各項目の書き方と注意点
  • STEP4:読みやすさが劇的に変わる!きれいに書く3つのコツ
  • STEP5:手書き履歴書チェックリストを活用する

ここでは基本マナーと書き方の全手順を詳しく解説します。あなたのこれまでの経験をしっかりと伝えられるよう、作成のポイントを丁寧にお伝えします。ぜひ参考にしてください。

STEP1:まずは万全の準備から|必要なものリスト

書き始める前に、必要なものをすべてそろえましょう。途中で探し物をして集中力を切らさないためにも、事前準備は欠かせません。

項目 推奨内容・補足
履歴書用紙 大学指定または市販のものを使用する。折れや汚れのないきれいな状態で準備します。
ペン 黒色のボールペン(ゲルインクまたは油性)を使用する。詳細は次のSTEPで説明します。
下敷き 文字のにじみや筆圧による紙の凹みを防ぐために使用します。
証明写真 3か月以内に撮影した縦4cm×横3cmのもの。裏面に大学名と氏名を記入します。
印鑑 押印欄がある場合のみ使用します。朱肉や印鑑マットも用意しておきましょう。
下書き・見本 記入内容をまとめた下書き、またはパソコンで作成した見本を用意しておくとスムーズです(表形式にまとめておくと便利)。

STEP2:これだけは押さえたい!ペンの選び方

履歴書に使用するペンは、黒色のボールペンが基本です。消せるボールペンやシャープペンシル、鉛筆は、改ざんの可能性があるため正式な書類には不向きです。

項目 推奨内容・補足
太さ 0.5mm〜0.7mmがおすすめ。細すぎると弱々しい印象になり、太すぎると文字が潰れて読みにくくなるため、枠の大きさに合わせて選びましょう。
種類 ゲルインクペンが最適。滑らかな書き心地で発色が良く、にじみにくいため、くっきりとした文字が書けます。油性ボールペンも使用可能ですが、インクだまりができやすい点に注意が必要です。

STEP3:各項目の書き方と注意点

各項目を丁寧に埋めていきましょう。日付や住所の書き方には、社会人としてのマナーが表れます。

項目 推奨内容・補足
日付 提出する日を記入。郵送の場合は投函日、持参の場合は面接日を記載。和暦(令和〇年)か西暦(202X年)かは履歴書全体で統一します。
写真 剥がれた場合に備え、裏面に大学名と氏名を記入。のりや両面テープでまっすぐ貼り付けます。
住所 都道府県から省略せずに正式な表記で記入。「〇-〇-〇」ではなく「〇丁目〇番地〇号」と書き、マンション名も省略しません。
学歴 中学校卒業から記載するのが一般的。学校名は略さず「〇〇高等学校」「〇〇大学」など正式名称で書きます。
連絡先 日中に連絡が取れる電話番号とメールアドレスを正確に記載。メールは氏名を使ったシンプルでフォーマルなものが理想です。

STEP4:きれいに書く3つのコツを押さえる

字に自信がなくても、少しの工夫で格段に読みやすい履歴書を作成できます。

項目 推奨内容・補足
文字の大きさとバランスをそろえる 枠の7〜8割程度の大きさを目安に文字サイズを均一に。漢字はやや大きく、ひらがなは少し小さめに書くと全体のバランスが整います。
鉛筆で薄く下書きをする 自己PRや志望動機など文字量が多い項目は、鉛筆で下書きをしてから清書することで書き損じを防ぎ、レイアウトも整えやすくなります。
時間に余裕を持つ 急いで書くと字が乱れやすいので、提出期限に余裕を持ち、一文字一文字を丁寧に書くことを心がけましょう。

STEP5:手書き履歴書チェックリストを活用する

書き終えたら、提出前に必ず最終チェックを行いましょう。自分では気づきにくいミスも、リストに沿って確認することで発生を防げます。ぜひ活用してください。

手書き履歴書チェックリスト

チェック項目 確認
ペンは黒のボールペン(0.5~0.7mm)を使用している
修正液や修正テープを使用していない
誤字・脱字がない(第三者による確認を受けた)
空欄がなく、該当しない場合は「なし」と記入した
全体が読みやすく、丁寧な字で記入されている

やってはいけない!手書き履歴書のNGマナー4選

やってはいけない手書き履歴書のNGマナーは以下の4点です。

手書き履歴書のNGマナー
  • 誤字脱字・修正液の使用
  • 空欄のまま提出する
  • 文字が汚い・読みにくい
  • AIが生成した文章の丸写し

良かれと思ってしたことが、マイナス評価につながることもあります。履歴書を作成する際はこれらのポイントを避けましょう。

誤字脱字・修正液の使用

誤字脱字は、注意力が散漫であるという印象を与えます。提出前には必ず複数回の見直しを実行しましょう。

万が一書き間違えた場合、修正液や修正テープを使うのは厳禁です。面倒でも、新しい用紙に一から書き直すのが社会人としてのマナーです。

空欄のまま提出する

記入する項目がない場合でも、空欄のまま提出してはいけません。「書くことがない」「やる気がない」と判断される可能性があります。

資格欄や賞罰欄などで記載事項がない場合は「なし」または「特になし」と必ず記入しましょう。

文字が汚い・読みにくい

採用担当者は、多くの履歴書に目を通します。その中で、あまりにも読みにくい文字は、内容を読んでもらえない可能性があります。

上手な字である必要はありませんが、誰が読んでも理解できるように、丁寧な字で書くことを心がけましょう。

AIが生成した文章の丸写し

ChatGPTなどのAIツールは、文章作成の参考として非常に便利です。しかし、生成された文章をそのままコピー&ペーストするのは避けましょう。

採用担当者は数多くの志望動機を読んでおり、個性のない定型的な文章はすぐに見抜かれます。AIはあくまで壁打ち相手として活用し、自分の言葉で、自身の経験に基づいた内容に仕上げることが重要です。

手書き履歴書の完成度をさらに高める2つの工夫

最後に、他の就活生と差をつけるための工夫を2つ紹介します。

職務経歴書など他の書類と提出スタイルを統一する

履歴書とあわせて職務経歴書などを提出する場合、提出スタイルを統一すると、より丁寧な印象を与えられます。

履歴書を手書きで作成したのであれば、職務経歴書も手書きでそろえるのが理想です。難しい場合は、無理に合わせる必要はありませんが、統一感は採用担当者の心証に良い影響を与える可能性があります。

提出前に第三者にチェックしてもらう

完成した履歴書は、提出する前に必ず第三者に読んでもらいましょう。家族や友人、大学のキャリアセンターの職員など、客観的な視点でチェックしてもらうことで、自分では気づけなかった誤字脱字やわかりにくい表現を発見できます。読み手の視点を取り入れることが、完成度を高める最後の秘訣です。

まとめ

履歴書を手書きで作成する際は、マナーを守り、丁寧に仕上げることが何よりも大切です。パソコン作成が主流の現代において、心のこもった手書きの履歴書は、あなたの誠実さや熱意を伝える強力な武器になり得ます。

この記事で紹介したポイントを参考に、採用担当者の心に響く、あなたらしい履歴書を作成してください。

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