【理系就活生向け】技術面接の攻略ポイントと逆質問の対策や事例を紹介!
2024/05/19更新
はじめに
就職採用試験では、必ずといえるほど面接試験が実施されます。
中でも、理系学部生に対しておこなわれるのが技術面接です。
一般的な面接と比較した場合、技術面接にはどのような特徴があるのでしょうか。
技術面接をクリアする攻略ポイントなども知りたいはずです。
また、面接は採用を決定させる重要な選考過程であり、合否の分かれ目となるポイントがいくつか仕掛けられることがあります。
その一つが逆質問の時間です。
そこで本記事では、理系学部生向けの技術面接の基本的な攻略ポイントと、逆質問への対処を中心に解説していきます。
これから就活にて面接を控えている理系学部生は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の結論
技術面接とは、大学時代での研究内容に関するプレゼンテーションを主旨とした面接方法です。
理系学部に所属する就活生へ、企業がおこなう面接とされています。
技術面接で確認するポイントは、主に課題解決力、論理的思考能力などです。
就活生側は、研究を通じて感じた苦労や協調性、計画性などをアピールしながら、入社意欲を表明することが望ましいでしょう。
また、面接の終盤での逆質問は、アピールの絶好の機会となるチャンスです。
技術力や経験と併行しながら、ヒューマンスキルの評価をする可能性があります。
逆質問で評価を得るには、あまり気づかない観点から疑問を見出し、入念な事前準備をしておくことが大切です。
技術面接とはとなにか
技術面接とは、理系学部の就活生が、大学での自分の研究結果について面接試験で発表する面接方式です。
内容をプレゼンテーションし、それに対して質疑応答が交わされていきます。
文系学部生向けの面接ではおこなわれることがない、理系の就活独特な面接です。
一般的な就職面接の現場では、採用担当者が求職者や就活生へ質問して、その回答を繰り返し、就活生自身が備えているスキルや適性などをアピールする流れを汲みます。
しかし、技術面接はそれとはやや違った形式をプラスして実施する形式です。
面接現場では、自分が学生時代に専攻した専門知識について、深掘りしていく質問がされるでしょう。
そのため、一般的な面接対策とは別に、技術面接のための特化された対策を考えておく必要があります。
技術面接とはプレゼンテーションの場
技術面接は、主に企業の採用試験にて、技術や研究のための職種の採用の際に実施します。
就活をする理系学部生を対象に、大学や大学院にておこなってきた研究テーマや内容が問われ、パワーポイントなどの資料を用意したりしながら、面接官へプレゼンテーションをする方式です。
おこなわれたプレゼン内容について質疑応答も繰り広げられるので、理系特有な専門知識と、過去に自分が関わった研究分野への準備が必要となります。
面接担当者はその企業の技術職員
通常の面接試験の場合、人事部などの採用担当者が取り仕切るケースがほとんどです。
しかし、技術面接では、企業の技術職員が立ち会うことになるでしょう。
技術面接の面接官は、主に以下のようなポイントをチェックしています。
- 学部内での研究分野について
- さらにどのような興味を広げたいか
- その研究を始めた理由など
技術面接での面接官は、すでにその分野を仕事としている専門性の高い人々です。
理系学部生の研究内容は、深掘りして聞いてくるものと考えておくようにしましょう。
そのため、アピールしたいことや重要な箇所は事前に準備して本番に臨むことです。
技術面接での質問カテゴリー
技術面接を実施する場合、面接官からの質疑に関しては、主に4つのカテゴリーに分類して交わされる可能性があります。
では、具体的にどのような内容をチェックしていくのかを以下で解説していきましょう。
1.就活生の経歴
面接官としては、応募者が自社とマッチする人材なのかを確認するため、過去の経歴についての質問をするものと思われます。
経験分野、保有スキル、得意分野、採用後に描くビジョンなどをリサーチし、自社へ長く勤務して貢献できそうかを評価するでしょう。
就活生のような若い世代には、今後のキャリアプランについて質問することが多いので、必ず対策しておきましょう。
2.行動についての質問
技術面接では、業務内容に付随した高い専門的な質問が中心となります。
しかし、当然ながら人柄や社風に馴染める性格の持ち主なのかも注目しています。
そのため、過去の行動についての質問もしてくると思ったほうがよいでしょう。
今まで研究分野で苦労したエピソードと克服した方法など、より具体的に説明できるように仕上げておくことです。
3.問題解決能力の確認
先述した行動についての質問をさらに発展させ、問題解決能力の評価のために質問をしてくるでしょう。
主に、架空な状況の設定をして、その問題をいかに解決に導くのかプロセスを確認します。
内容はケース・バイ・ケースで、面接本番での進行により判断されるので、何が飛び出すかはその時にならなければわかりません。
ただし、焦らず落ち着いた態度を示すことが大切です。
なるべく事前に複数の予想パターンを対策しておいてもよいでしょう。
4.技術やスキルの確認
応募者に備わっている技術的知識やスキルについての質問も考えられます。
専攻分野についての技術レベルは、面接合格水準を上回っているのかを評価するはずです。
ここでは躊躇することなく、自分の持ち得ているスキルを十分にアピールできるための対策を練っておきましょう。
技術面接をクリアするためのポイント
就活の技術面接の中で、企業はどのような評価ポイントをチェックしているのでしょうか。
ここでは、技術面接をクリアさせるためのポイントがどこにあるのかを解説していきます。
プレゼンテーション力を鍛える
就活の技術面接にて最も評価のポイントになるのがプレゼンテーション力です。
技術系の企業や部署に入りたいのであれば、プレゼンテーションのスキルを磨いておく必要性が高まっています。
相手へいかにわかりやすい説明で伝えることができるかを問われるでしょう。
専門性が高くなるほど、つい難解なキーワードや業界用語で話す癖が目立つているようです。
今後仕事をしていく上で、知識が浅い人との接点も考えられます。
そのため、相手のレベルを考慮し、業界用語を一切使わなくても理解してもらえるような、簡素な表現能力が問われるからです。
多くの技術面接では、難しい説明ではなく「わかりやすい説明」ができる人物なのかを判断しています。
面接官などの人前で話すための訓練は、事前に練習を重ねておきましょう。
専攻分野の技術力向上を心がける
就活の技術面接で評価されるポイントの2つ目は、技術力・専門性です。
技術面接では、自社で働いていける技術力や専門性を備えていそうかを評価しています。
技術面接の募集では、一般的な面接とは異なって、明らかに技術職や研究職に
就ける人材の確保をしたいと考えています。
学部内での専攻を経てどのような強みを持ち、どのような研究実績があるのかを、大々的にアピールをすることが望ましいでしょう。
面接当日には、プレゼンした内容についての深堀りや、さらなる説明が求められる場合が考えられます。
実践的に、周囲の人々を納得させられるよう、自分の得意分野の研究成果を話せる工夫が大切です。
論理的思考力を養う
就活の技術面接では、論理的思考力も評価の対象です。
研究を進めるために欠かせない基本的な能力となり、以下のようなスキルを持っているかを面接時に判断します。
- 課題に気づく能力があるか
- 課題解決に向けた仮説立案・アプローチ方法を導けるか
- 結果を通じて次のステップにつなげる発想があるか
専門分野に固執したステレオタイプな人材ではなく、柔軟な発想とアプローチができる能力を養う必要性があります。
常に満足することなく、疑問や課題に取り組めるように、日頃からものごとを考える姿勢を保っていきましょう。
コミュニケーションスキルをつける
技術面接では、就活生のコミュニケーション力も判断しています。
一般的に研究職やエンジニアといった理系職は、文系営業職のようなコミュニケーションの必要がないものと思われがちです。
それに一途に研究に没頭してさえいれば、あまり得意ではなくても成立しそうなイメージがあります。
ところが近年では、理系職にこそ高いコミュニケーションスキルが問われるようになりました。
研究職であろうと、以下のような場面が頻繁に考えられます。
- チームによる研究が多く的確な伝達をする時
- 知識をもたない顧客へ研究内容を説明する機会
- 研究の必要性と見通しについて上層部へのプレゼン
以上のような場面が未来に起こることも想定し、技術面接では質疑応答の意図と理解度、実践能力などをチェックし、コミュニケーションスキルを判定しているのです。
日頃から勉強や研究だけをするのではなく、周囲の人々との理解を深めるための行動をしていきましょう。
技術面接で聞かれる質問パターン
ここでは、技術面接を行う際の質問パターンについて解説します。
過去の経験を含めた専門性の深堀りをするような質問がメインです。
実際にはどのようなことを面接官は質問してくるのか、一般的な質問傾向を紹介しましょう。
1.最も上手に問題解決できたエピソードについて
過去の研究で解決できた問題を、技術面接にて質問することはポピュラーです。
就活生の問題解決スキルを見極めるための判断材料にしています。
業務にてシステムでの不具合や設計変更があったら、問題の分析や解決方法を導き出せるスキルが必須になるからです。
問題点の洗い出し方、アプローチ方法、問題の優先度などが聞かれる可能性があります。
2.仲間に助けてもらった経験について
研究を続けるにあたって、周囲に助けてもらった経験について聞かれるでしょう。研究職や技術職では、自身による成果と、周囲の助けによる成果とに大別されます。
この2つの成果を客観的に分別できるか、謙虚さを捉えているかを判断する質問です。
技術者・研究者は経験と謙虚な姿勢から学び、成長し続けなければなりません。
その要素をしっかり備えている人物なのかが問われています。
3.当社へどのように貢献するのか
自社への貢献についての質問をしてくることもあります。
組織では、スキルを独占するのではなく共有し貢献する気持ちが大切です。
まずは過去の研究成果にて、どのようなことへ貢献できたのかを明確にしておきましょう。
4.失敗したエピソードとその対処方法について
研究内容の中で失敗経験や対処法について、ほとんど企業では質問をしてくると思ったほうがよいでしょう。
これは、学習力を見極めるための質問です。
失敗をして何を学んだかを聞き、原因を明確に追求するスキルを判断します。
過去の失敗談を持っていない理系就活生は、かえって疑わしく思われるでしょう。
5.学歴について
面接官は、これまでに受けた技術的トレーニングや教育内容について、さらに具体的に確認します。
これから働くための基礎として役立つ経歴があるのかを確認するためです。
もし応募企業の業務に関連性のある資格を所持していたり、講座やトレーニングを受けた経験があるようなら、その内容を面接官に伝えておくとよいでしょう。
入社意欲の高さをアピールするための逆質問対策
面接試験の終盤に入ると「最後に質問はありませんか?」といった、面接官側からの問いかけがよくおこなわれます。
これを「逆質問」と呼び、あえておこなう企業も多くなりました。
その際、就活生側から企業への疑問や不明点についての解消をする質問ができます。
逆質問は、なぜおこなわれるようになったのでしょうか。
とくに技術面接において逆質問がある際の理由と、主な対策などを紹介していきます。
逆質問は入社意欲の確認でもある
文系理系に関係なく、一般的に逆質問でチェックされることは、自社の面接を受けた上での興味や関心度です。
実際の面接を一通り受ければ、就活生各々の気持ちの変化や揺るぎなさなどが生じています。
入社して働いていく意欲やキャリアビジョンは本当のところどうなのかを、企業側でも気にしているのは当然でしょう。
当人は本当に当社へ来てくれそうか、それとも他社へ入社しそうかなど、客観的に観察する意味で交わされるものです。
逆質問も、実は面接選考の一部であることを自覚しておく必要があります。
逆質問をされることを前提にした、面接対策をしっかり準備することが重要です。
自分で調べた上でわからなかったことを質問する
逆質問をする以上は、担当面接官へ程よいインパクトを与える質問を考えておくことが大切です。
あまりにも凡庸な内容やホームページを読めば分かる内容ではなく、自分自身で調べてみた上で考えた質問をしてみましょう。
どこにも掲載されていないオリジナリティのある質問をすれば、仮定思考ができる人材として高い評価をしてくれます。
ポイントとしては、答えが簡単に出なさそうな疑問を逆質問するということです。
意図を最初に畳み込んでから質問する
逆質問の導入部分には、質問の意図を盛り込むと効果が高まります。
実例で説明すると、逆質問で以下の質問をすると仮定しましょう。
このような質問をしたいのなら、まずはなぜ「主任に昇進」なのかの意図を畳み込んで、アピールするほうが好印象を与えます。
その場合、以下のような逆質問をしてみましょう。
質問の意図にぶれがないのを伝えることで、価値観や人格をアピールできます。
技術面接での主な逆質問の事例
ここでは、技術面接で使えるおすすめ逆質問の事例を紹介します。
ただし、事例をそのまま使用しても意味がありません。
必ず自分の言葉に置き換えてオリジナリティを作り出すことが肝心です。
ぜひ参考にしてみてください。
熱意をアピールする逆質問事例
会社の社風を知るための逆質問事例
企業や製品の特徴に関する逆質問事例
まとめ
技術面接は、理系学部所属の就活生に向けて、大学での研究内容についてを面接の場で発表する形式です。
一般的な面接よりもハードルが高く、プレゼンテーション能力が問われます。
また、技術面接の中で展開される質問は、研究したテーマとその内容の深掘りが中心となるでしょう。
あらかじめ技術面接に特化した対策が必要となります。
成功のコツは、わかりやすく噛み砕いた説明と口調で、必ず自分の言葉を選んで回答することです。
逆質問もおこなわれる可能性があるので、その企業への入社意欲を伝える工夫をして望んでいきましょう。