生産管理に向いている人・向いてない人の特徴は?必要なスキルもご紹介!
2024/5/19更新
はじめに
就活において大切なことの一つに、「自己分析をして、自分の向いている仕事を知ること」が挙げられます。
自己分析を進めているうちに、「生産管理の仕事に興味が出てきた」という学生さんも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下のような点を知りたい就活生を対象に、生産管理に向いている人・向いていない人について解説いたします。
- 自分が生産管理に向いているか判断したい
- 生産管理に向いていない人の特徴も知りたい
- 生産管理を目指すにあたって、役立つスキルも知りたい
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただけたら幸いです。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、生産管理の仕事は「モノづくりが好き」、「コミュニケーション力が高い、またはコミュニケーションをとるのが好き」、「スケジュール管理が得意」といった人に向いています。
さらに、生産管理という仕事は、メーカー内でも多くの人と関わる「司令塔」的な立ち位置です。
人と人、部門と部門を繋ぐパイプ役として活躍したり、コスト管理をしたり、業者と交渉したりと、多岐に渡るビジネススキルが身に付く仕事でもあります。
次の章からは、生産管理の仕事内容・やりがいなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。
生産管理とは?分かりやすく解説
生産管理の仕事に向いている人を詳しくご紹介する前に、まずは生産管理という仕事を簡単に解説します。
生産管理は、工場などの製造現場において、販売計画に従って製品をつくり、取引先に納期通りに納品できるような調整・監理を行う仕事です。
食品や機械部品、半導体などあらゆるモノづくりの現場をはじめ、サービス業や流通業でも重要な役割を果たしています。
生産管理の具体的な仕事内容は、主に以下の通りです。
- 製品ニーズの予測を立てる
- 生産計画を立案する
- 資材の調達や管理をする
- 製品の品質管理
- コスト管理
- 生産効率アップに対する取り組み
一つずつ解説していきます。
製品ニーズの予測を立てる
あらゆる製品には、ニーズが高い時期・低い時期があります。
そのため、製品のニーズの予測を立て、それに適した生産量ができるように計画を立てる必要があります。
競合他社や景気の動向、マーケティングデータ、受注データや販売計画などの情報を総合して、「どの製品をどれだけ作るか」を予測します。
ニーズが高い時期は資材を多めに仕入れたり、人員を多めに配置するなどの対策が必要なため、この予測は非常に大きな役割を果たします。
生産計画を立案する
製品ニーズを予測したら、それをもとに生産計画を立てます。
指針となる生産量が定まったら、それに必要な原材料や資材の量を計算したり、生産スケジュールを立てたり、さまざまなことを検討していきます。
また、製品ごとに納期を設定していくのも忘れずに行います。
クライアントごとに適切な納期を設定し、製造ラインを用意するのも生産管理の仕事です。
「この週はAの製品をこのラインで生産し、翌週からはBの製品を生産する」
など、パズルのように効率的な生産計画を立てるのがミッションと言えます。
資材の調達や管理をする
生産計画が定まったら、それに必要な資材の量を割り出し、調達したりそのための指示出しをします。
どの業者から、いつ、何をどれだけ購入するかを決め、できるだけ調達コストを抑えるのも生産管理の大切な仕事です。
また、管理をするのは原材料や資材だけでなく、人員についても同様です。
人員が不足する時や余ってしまった時は、適切な現場への配置換えを検討するなども行います。
製品の品質管理
生産管理がマネジメントするのは、納期や原材料、人員だけではありません。
製品の品質が落ちないような管理をするのも、生産管理の仕事です。
品質管理部門と情報共有をしながら、製品の品質をチェックし、問題があれば生産工程や人員配置を見直す必要があります。
コスト管理
人件費、原材料の調達費など、利益を考えながら全体のコストコントロールをするのも生産管理の仕事です。
そのため、売上管理を行い、目標の値に届いているかや届いていない場合の原因究明なども行います。
生産効率アップに対する取り組み
納期通りに生産を進めようとしても、効率がよくない方法を改善しなくては元も子もありません。
無駄な工程をカットしたり、マニュアルを改訂し、経験が浅いスタッフも早期に仕事を覚えられるようにするなど、工夫を凝らすのも生産管理の仕事の一つです。
また、各部門のパイプ役となり、情報共有を通して業務をスムーズに進めるという役割もあります。
生産管理に向いている人の資質や特徴をご紹介!
生産管理に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- モノづくりが好き
- コミュニケーション能力が高い
- スケジュール管理が上手い
- 視野が広い
- マルチタスクが得意
- 何事も冷静に判断できる
- 成長意欲が高く、向上心がある
一つずつ解説していきます。
モノづくりが好き
生産管理の仕事は、生産ラインが問題なく稼働し、納期通りに製品が出来上がるようにサポートするのがお仕事です。
同業他社や業界全体での製品ニーズの調査から、製品の出荷までの全工程に携わることができるため、「モノづくりの最前線で活躍したい」という想いに応えることができると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
モノづくりの現場では、たくさんの人が協力し合って生産を進めています。
生産管理は、ただスケジュールを決めるだけでなく、現場で働くスタッフの人員配置を変更したり、さまざまな部門と連携するなど、コミュニケーションが必須の仕事となります。
また、社外の業者などと交渉することも多いため、コミュニケーション能力が高い人や、たくさんの人とコミュニケーションを取ることに抵抗がない方には、非常に有利です。
スケジュール管理が上手い
生産管理は、生産計画やスケジュールを立て、実際に実行することがメインの業務となります。
そのためスケジュール管理能力や、各工程のタスク管理などを適切に行い、納期を遵守する必要があります。
とはいえ、スケジュールを守ろうとするあまり、現場のスタッフへの負担が大きくなるのもいけないため、バランス感覚が非常に重要になります。
スケジュール管理や、時間配分や人員の配分が上手い人には非常に向いている仕事だと言えるでしょう。
視野が広い
生産管理は、生産工程そのものだけでなく、企業全体の目標数値や戦略を考慮し、製造ライン運用を進める必要があります。
そのため、生産プロセスを把握し、効率性や品質において問題がある部分は改善点を考えるなど、広い視野を持って業務に取り組むことが大切です。
目の前の製造スケジュールを守るだけでなく、時には「今後の企業成長に向けて、どのような計画性を持って生産プロセスを管理していくか」など、企業の将来を考えた施策にチャレンジする必要もあります。
マルチタスクが得意
生産管理の仕事は、「これだけをやればOK」というものではありません。
常に最新の状態を把握し、優先順位を決めながらさまざまな業務を進めていく必要があります。
例えば「現在の生産ラインの管理をしながら、同時に次週からの生産のための原材料を調達する」などがそれに該当します。
同時進行でさまざまな業務を行うマルチタスクが得意であれば、生産管理の仕事をするにあたって大きな武器となるでしょう。
何事も冷静に判断できる
生産管理の仕事では、機械の故障や材料が不足するなど、突発的なトラブルに見舞われることがあります。
そんな時にも冷静沈着に状況を把握し、企業の利益と現場の負担を考えながら最善手を導き出す必要があります。
反対に、目の前のトラブルに感情的になってしまったり、慌てて冷静な判断ができなくなってしまう人は、生産管理として活躍するのは難しいかもしれません。
成長意欲が高く、向上心がある
生産管理は、非常に多岐にわたる業務内容のため、覚えるべき知識・スキルが膨大です。
さらに、製造現場は日々新たな技術が取り入れられ、進化を続けるとともに課題も尽きることはありません。
そのため、常に新たな技術やトレンドについて学んだり、課題解決能力を磨くなど、成長意欲や向上心が大切になります。
製造という現場で、常に成長を続けたいという想いがある方は、生産管理に向いていると言えるでしょう。
生産管理に向いていない人の特徴は?
上記のような特徴を持っている人は、生産管理の仕事と非常に相性が良いと言えるでしょう。
一方で、生産管理に向いていない人の特徴は、以下の通りです。
- モノづくりに興味がない
- コミュニケーションをとるのが苦手
- スケジュール管理が苦手
- 柔軟な対応ができない
- プレッシャーに弱い
以下で、一つひとつ詳しく解説していきます。
モノづくりに興味がない
生産管理は、製造工程の管理を通して製品が問題なく、期日通りに納品できるよう総合的にサポートする仕事です。
モノづくりの現場への興味が高い人であればモチベーション高く働くことができますが、モノづくりに興味のない人には、あまり魅力的に思えないかもしれません。
コミュニケーションをとるのが苦手
生産管理の仕事は、広い視野を持って生産ラインの運用を滞りなく進める必要があります。
日々の仕事を円滑に進めるには、現場関係者や部門、外部業者など、多くの人と日頃からコミュニケーションをとる必要があります。
例えば、人員の配置を変更するために現場スタッフにお願いする際も、日頃からの信頼関係がなければ、不満を募らせてしまうかもしれません。
また、外部業者とも良い関係値を築くことで、コストや納期の調整がしやすくなるでしょう。
1人で黙々と仕事がしたいという想いをお持ちの方だと、円滑に業務を進めるのが難しい仕事かもしれません。
スケジュール管理が苦手
生産管理における最終ミッションは、「スケジュール通りに製品を納品すること」です。
そのため、日頃からタスクの優先順位をつけ、作業や工程に遅れが出ていないかをしっかりチェックできる「スケジュール管理能力」が何よりも大切になります。
また、スケジュールがズレてしまった時のリカバリーが苦手な人も、生産管理の仕事は難しいかもしれません。
柔軟な対応ができない
生産管理の仕事は、突発的なトラブルが起きることも少なくありません。
それは機械の故障や欠員といった物理的な原因によるものや、クライアントからの突発的な納期変更、原材料の納品の遅れなど、対外的な要因のものもあります。
そうしたトラブルにも、状況を俯瞰して把握した上で、柔軟に対応することが大切です。
また、「こうであるべき」という凝り固まった考えを持っていると、現場の問題点を改善することができないため、フレキシブルな対応力が必要となります。
プレッシャーに弱い
どんな製品にも、必ず「納期」という締切があります。
生産管理は、製造工程の管理を通して納期に必ず間に合うように計画を立て、関係各所と調整を行うというミッションを抱えています。
ただし、何かしらのトラブルや製造ラインの遅れなどが発生した場合は、解決に向けて即座に対策を打ち出し、実行しなければなりません。
時に強いプレッシャーが加わることがあるため、精神的なプレッシャーに弱い人には難しい仕事かもしれません。
生産管理のやりがい4選をご紹介!
生産管理を生涯の仕事にするには、収入の高さや働きやすさだけでなく、やりがいも大切な要素です。
ここでは、生産管理のやりがいを4つご紹介いたします。
- 多くの人と関りながら仕事できる
- 自分の頑張りや成果が分かりやすい
- 携わった製品が市場に出回るのが見れる
- キャリアアップに繋がりやすい
一つずつ解説していきます。
多くの人と関わりながら仕事できる
製造の規模が大きければ大きいほど、関わる人の数は多くなります。
生産管理の仕事は、多くの人と関係値を築き、協力しながら生産プロセスを最適化していくのがミッションです。
たくさんの人と関わることで、ビジネススキルだけでなくヒューマンスキルも成長可能です。
また、大人数をまとめ上げるからこそ、達成感も大きなものになるでしょう。
自分の頑張りや成果が分かりやすい
多くの工程を挟む製造現場では、工程を管理する生産管理の存在は欠かせません。
特に、生産効率をアップさせたり、無駄なコストカットができたり、適切な人員配置ができた時などは、目に見えて成果に表れます。
- 製品の質をキープしたまま、生産量が格段に上がった
- 業者との交渉を通して、原材料費をこれだけコストカットできた
- 適切な人員配置によって、この部署の残業時間がこれだけカットできた
など、一つひとつの頑張りが数字として反映される仕事でもあります。
自身の仕事が会社に貢献しているという実感を強く味わえる仕事だと言えるでしょう。
携わった製品が市場に出回るのが見れる
生産管理は、モノづくりのスタートになる「ニーズの計測」から製造の全工程を把握し、出荷までをマネジメントする仕事です。
自分が一から携わった製品が世の中に出回り、販売されているのを見かけたり、実際に購入している消費者を見ることができるチャンスもあります。
製品によっては、実際の消費者の声をSNSなどで見ることができるなど、「この仕事をやっていてよかった」と思えることも多いようです。
キャリアアップに繋がりやすい
生産管理は、さまざまな工程の仕事を覚えていく必要があるため、入社したばかりの頃は大変かもしれません。
しかし、一通りの仕事ができるようになれば、管理職や工場長などの上のポジションも目指すことが可能です。
また、製造工程を深く理解する仕事の溜め、さらに大きな企業への転職もできるでしょう。
高いビジネススキルも必要な仕事のため、市場価値の高い人材へと成長できるのも、生産管理の魅力と言えます。
生産管理を目指すのに役立つスキルは?
生産管理に関連した資格をとったり、知識を習得することで、能力として評価されるだけでなく、志望度の高さも伝わるため、就活に有利に働くでしょう。
ここでは、生産管理に関わる資格をご紹介します。
生産管理プランニング
生産管理プランニングは、公的資格である「ビジネス・キャリア検定」のうちの一つで、「中央職業能力開発協会(JAVADA)」が主催する資格試験です。
生産管理の中でも、「製品企画・設計管理」、「生産システム・生産計画」、「品質管理」、 「原価管理」、「納期管理」、「安全衛生管理」、「環境管理」などの分野が対象で、現場に役立つ知識を得られます。
生産管理プランニングは若手向けの「3級」と、管理職(ベテラン)向けの「2級」に分けられるため、まずは3級からの取得がおすすめです。
ただし、3級であっても実務経験3年程度の知識が必要となるため、入社前に取得可能な資格ではないかもしれません。
生産管理オペレーション
生産管理オペレーションは、生産管理プランニングと同じく「中央職業能力開発協会(JAVADA)」が主催する資格試験です。
生産管理の中でも設備管理や資材手配、物流管理など、製造工程以外の周辺知識にまつわる知識を習得できるでしょう。
生産効率アップに向けた取り組みを行う際に、この資格の知識があると非常に有用だと言われています。
生産管理オペレーションも「2級」と「3級」に分かれており、3級は管理者より指示を受けて業務を遂行する若手クラス向けの内容となっています。
また、2級は管理者やマネージャークラス向けの内容で、さらに専門的な知識が求められます。
中小企業診断士
中小企業診断士は、国家資格の一つになります。
中小企業が経営に関する診断や助言を受けるにあたって、助言を行う人に一定のレベル以上の能力を持つ人を登録するための資格です。
中小企業診断士の資格を持っているということは、経営者視点による生産管理のスキルがあることが証明できるのです。
また、生産管理以外のさまざまな業種に対しても、アドバイスを行える資格でもあります。
実際の試験内容では、生産管理上の課題を提示され、その適切な解決策を提示できるかどうか等が見られます。
番外編:1級生産管理
1級生産管理の資格は、上記の「2級生産管理プランニング」と「2級生産管理オペレーション」レベルの知識を持つ方を対象とした資格試験です。
実務経験が10年以上ある、マネージャークラスの人材を対象にしており、現場のマネジメントに欠かせない専門知識や応用力が求められます。
試験内容では、課題に対する解決方法だけでなく、「それを実施するためにどのようにマネジメントしていけばいいか?」なども問われます。
試験の問題数は少ないものの、非常にレベルの高い記述式の問題が出されます。
将来的なキャリアアップに向け、こうした資格があることは頭に入れておきましょう。
まとめ
本記事では、生産管理に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介しました。
製造業の現場において、多くの人とコミュニケーションを取りながら製造工程を管理していく生産管理は、市場価値の高いスキルを身につけられるでしょう。
もし自己分析を通して、生産管理が向いていると感じたら、本記事を参考にエントリーシートや面接対策に役立てていただけたら幸いです。