「転科理由」を面接で訊かれたら、どのように答えるべき?!回答例と答え方のポイント
2024/5/18更新
はじめに
近年は、選考プロセスがより精緻化しています。
しかしながらその一方で、面接は未だに重要な役割を果たしています。
というのも、面接は履歴書やエントリーシートに記載された情報以上のものを伝える場であり、候補者のコミュニケーション能力や人間性、自己表現力などを客観的に評価するための貴重な手段だからです。
特に、企業からの内定を勝ち取り、就活を成功させるためには、面接を軽視することはできません。
熟練した面接官は、候補者の言葉遣いや態度、それに加えて情報の一貫性や深さなどを見極め、適切な判断を下します。
そのため、面接に臨む際には、自己PRや志望動機だけでなく、様々な質問に対して準備を怠らないことが肝要です。
特に、あなたが転科を経験している場合、特に慎重に対応する必要があります。
転科という経験は、就活においてはネガティブなイメージを持たれることもありますが、正しく説明すれば機転に変えることができるでしょう。
これには、転科の理由や経験を客観的に説明し、それが自己成長やキャリア形成にどのようなプラスになったのかを明確に伝える必要があります。
また、その経験から得た教訓や新たな視点、そして将来の展望なども含めて説明することも重要だと言えるでしょう。
この記事では、転科理由について効果的に答える方法を紹介します。
転科の経験を就活に活かすためには、自らの経験を客観的に分析し、それをポジティブな要素に転換するスキルが求められます。
正しい知識を身につけるだけでなく、その知識を的確に表現し、自己の成長や学びについて深く語ることが、面接での成功につながるでしょう。
当記事では、そういった知識を身につけたい就活生の中でも、とりわけ、以下のような方に向けて、面接対策をご紹介しています。
- 転科を、就活に活かしたい
- 転科の経験があるが、就活を有利に進めたい
以上に当てはまる方はもちろん、そうではない方においても、役立つ情報が満載となっています。
ぜひ、最後までご覧いただけると、幸いです。
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就活における面接の重要性
本題に入る前に、就活における「面接」の重要性について、ご紹介したいと思います。
2023年に行われた『人事の図書館』による調査によると、56.6%の企業が採用活動において面接を重視していると回答しています。
この結果からは、選考手段やツールが進化し続ける中でも、「面接」は依然として採用プロセスにおいて極めて重要な役割を果たしていることがわかります。
このような状況下において、就活生が成功を収めるには、面接でのパフォーマンスが重要な要素となっていると言えるでしょう。
ただし、面接での成績が予想通りにならなくても、他の選考フローで好成績を収めることは可能です。
例えば、適性検査やグループディスカッション、ケーススタディなど、さまざまな評価方法があります。
しかし、多くの企業は依然として面接を重視し、それを通じて候補者を評価しています。
そのため、面接を軽視することは賢明な選択ではありません。
以下の「参照ページ」でご紹介している記事では、そんな面接を制するにあたって、欠かせない知識を多数ご紹介していますので、ぜひご覧ください。
面接官が「転科理由」を聞く理由とは?
「学生時代に力を入れたこと」や「学生時代の研究内容」などと言った学生時代の経験は、面接において問われることの多い、頻出事項のひとつです。
このため、あなたが転科を経験している場合、「転科理由」への言及を回避することは非常に難しいと言えるでしょう。
しかし、面接官たちは、どのような目的で、このようなことを訊くのでしょうか。
というのも、面接官たちは、これらの質問を通じて、学生たちの関心や性格・業務に対する姿勢などを知ろうとしているのです。
企業によっては、人柄を重視した上で採用活動を実施しています。
そのような企業からの内定を獲得するには、面接官の問いかけに対し、明朗かつ論理的に答えることが欠かせません。
しかし中には、転科の経験を負い目に感じていたり、転科の経験をどのようにアピールすればいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、そのような方に向けて、転科の経験を就活に活かすには、どうすればいいのかと言ったことを紹介していきます。
転科経験を「プラスの転機」に変えるためのポイント
転科の経験を就職活動をプラスに活かす方法は、いくつかあります。
まずはその中でも、ひときわ効果的なものを4つご紹介しますので、参考にしてみてください。
ポジティブな言葉で話す
まず、心構えとして「ポジティブな言葉を用いる」ことをおすすめします。
中には、転科の経験を恥ずかしく思っていたり、転科の理由がポジティブなものではないことから、面接やエントリーシートの場においてネガティブな言葉を用いる方も居るでしょう
ですがそのような姿勢が、就活に有利に働くことは非常に稀です。
では、具体的にポジティブな言葉で話すためにどうすればいいのかというと、転科の経験をポジティブな視点で捉え、ポジティブな言葉を用いて語ることが重要になります。
具体的には、転科を新しいチャレンジや学びの機会として捉え、前向きな言葉で表現するようにしましょう。
転科を通して得たスキルや能力をアピールする
次に重要なのは、転科を通じて獲得したスキルや能力をアピールすることです。
転科のメリットとしては、転科前に学んでいた内容はもちろんのこと、転科後に学んだ内容についても、深い理解を持つことができることが挙げられます。
転科のメリットは他にもあり、異なる専門分野に触れることで、異なる学問領域から得た知識を統合し、創造的なアプローチを生み出す能力を向上させることができるでしょう。
このような広範な知識やスキルを持っていることは、就職活動において大きなアドバンテージとなります。
様々な視点から物事を捉えることで、見えてくることもあるでしょう。
具体的なエピソードを挙げる
これらのスキルや能力を論理的に主張し、説得力を持たせるためには、具体的なエピソードや経験を挙げることが不可欠です。
例えば、転科を行うにあたってどのような努力をしたのか、またその過程でどのような困難や障害に直面し、それをどのように乗り越えたのかを具体的に説明しましょう。
これにより、説得力を持って自身の強みや魅力をアピール可能です。
例えば、多くの大学が転科にあたって、「試験」を実施しています。
この転科試験に合格するには、努力が欠かせません。
このような努力の経験は、就活を成功させるにあたって、有効だと言えるでしょう。
特に自己PRにも活かせる内容だと言えるので、志望動機などと合わせて話せるようにすると良いです。
企業研究をしっかり行う
また、転科経験をプラスに活かすためには、企業研究が欠かせません。
内定を獲得するには、企業がどのような人材を求めているのかを把握し、それに対応したアピールを行うことが必要だからです。
転科を決意した理由や、転科によって得たスキルをアピールする際においても、これは例外ではありません。
さらに内定を獲得する上でも企業研究は、重要なのでしっかりと準備しておくことがおすすめです。
以下でご紹介する記事の中では、そのような方が、企業研究を行うにあたって、役立つ知識を多数、ご紹介しています。
当記事と合わせて、参考にしていただければ幸いです。
転科理由を聞かれた時の「NG回答」と「OK回答」
では、以上のポイントを踏まえて、転科理由を聞かれた際のNG回答の例とOK回答の例を、それぞれ見ていきましょう。
NGな回答
- なんとなく興味がなくなった
- もっと楽な学科に行きたかった
- 周りの友達が転科したので自分も
上記の回答は、なぜ転科を決断したのか、具体的な理由が明確ではありません。
また、曖昧さや否定的な要素を含んでいるため、場合によっては悪い印象を持たれるということを加味する必要があります。
面接官は、学生時代の経験から何を学び、どのように成長してきたのかを知りたいと考えています。
このような企業の選考において、真意が伝わりにくい曖昧な回答を用いることは、内定の獲得確率を下げることに他なりません。
- 教授の教え方が合わなかった
- 友達とうまくいかず、勉強に集中できなかった
- 就職に有利な学科に行きたかったから
このような回答は、外部要因を責任の所在として提示することで、自己の責任を逃れようとする行動と解釈されかねません。
このような無責任な姿勢は、面接官に個人の主体性や成長意欲の欠如を示唆するとともに、評価を下げる原因となり得ます。
- 前の学科も大好きだったが、もっと専門的に学びたかった
- 転科は後悔しているが、他に選択肢がなかった
- 将来は前の学科の知識も活かしたい
上記の回答は、一貫性がなく、説明としても成立していません。
このような回答は、面接官に、軽薄な印象を持たれるとともに、説得力を削ぐ要因となってしまいます。
面接官の多くは、自身の考えや意志を明確、かつ論理的に伝えられる人材を求めています。
このような矛盾した説明は、論理的な思考力や意思決定能力の欠如と捉えられるとともに、評価を下げる可能性があります。
- 友人の勧めで転科した
- なんとなく新しいことに挑戦してみたかった
- 将来のことはまだ決まっていない
上でご紹介した回答では、転科に対する真剣さが伝わらず、責任感の欠如と捉えられます。
このような軽率な理由は、主体性や計画性の欠如と捉えられ、評価を下げる可能性があります。
例え、事実であったとしても、こういった軽率な転科理由は、面接をはじめとした選考の場においては口に出さない方がベターです。
OKな回答
転科のポジティブな側面を織り込んだ回答
前の学部では〇〇の研究に取り組んでいましたが、より実践的な知識とスキルを身につけるために、〇〇学科への転科を行いました。
これにより、現場で活かせる実践的な技能を、身につけられました。
世の中のありとあらゆる事柄には、ポジティブな面とネガティブな面があります。これは、転科においても例外ではありません。
転科にはさまざまなポジティブな側面が存在し、それらを論理的に口にすることで、内定獲得に向けた効果的なアプローチを実現することが可能です。
まず、転科によって得られる新たな知識やスキルに着目しましょう。
異なる学問領域や業界に挑戦することで、幅広い知識や経験を身につける機会が得られます。
これによって、自己成長や多様な視点を持つことができ、それが面接でのアピールポイントとなるでしょう。
例えば、異なる専門知識を組み合わせて新たなアイデアを生み出す能力や、異なる環境での適応力などが挙げられます。
また、転科によって広がる人間関係も重要なポジティブな側面です。
新しい学部や学科、企業などで新たな人々と出会うことで、多様な人脈を築くことができるでしょう。
これは将来のキャリアにおいても大きなアセットとなります。
さらに、転科によって開かれる新たなキャリアパスも重要なポジティブな側面の一つです。
異なる分野に挑戦することで、自身の興味や適性に合った新たなキャリアの可能性を見出せるでしょう。
これは将来の職業選択において自信を持つことができるようになる点で大きな利点です。
つまり、内定を獲得するには、自身の志向や目標に合致するキャリアパスを明確に示すことが重要であり、転科は、これを行うにあたって欠かせないものを獲得できる、他にはない機会だと言えるでしょう。
以上のように、転科には様々なポジティブな側面が存在し、それらを論理的に口にすることで、内定獲得に向けて有利な立場を築けます。
面接では自身の経験や成果を的確に伝えることがポイントとなりますので、転科で得た経験を具体的に説明し、そのポジティブな側面をアピールすることが重要です。
具体的なエピソードを盛り込んだ回答
前の学部では、△△についての研究に取り組みました。
その中で〇〇について知り、より深く学びたいと感じ、〇〇専攻に転科しました。
転科試験の際には、〇〇についてだけではなく、それまで、深い理解を持てずにいた××についても、知識を深めることができました。
単に転科の理由を述べるだけでなく、「転科にあたってどのような努力を重ねたか」「転科の際に生じた困難とそれを克服するための手段」といった具体的なエピソードを盛り込むことで、回答に説得力を持たせられます。
説得力のある回答は、面接を獲得する最低条件であると言えるでしょう。
そのため、内定を獲得し、就職活動を成功させたいと考えている方においては、転科の理由だけではなく、具体的なエピソードを織り込むことが欠かせません。
志望先との関連性を明確にすること
私は、大学入学当初は〇〇に興味があり、〇〇大学〇〇学部〇〇学科に入学しました。
しかし、実際に〇〇について学ぶ中で、より専門的に〇〇の分野を学び、〇〇の仕事に就きたいという強い意志が芽生えました。
特に、△△株式会社の〇〇事業に魅力を感じ、貴社で〇〇の専門知識とスキルを活かして、社会貢献したいと考え、転科を決意しました。
転科後は、〇〇大学〇〇学部〇〇学科で、主に〇〇に関する専門知識を学びました。
特に、〇〇の分野においては、△△株式会社が業界を牽引している存在だと認識しており、貴社で〇〇の知識を活かし、更なる技術開発に貢献したいと考えております。
また、転科を通じて、主体的に課題に取り組む力と、チームで協働する力を身につけました。
これらの力は、貴社の〇〇事業においても必ず活かせると確信しております。
内定を獲得するには転科後に学んだことと、志望する企業との関連性を明確にすることが欠かせません。
具体的には、企業の事業内容やサステナビリティと、転科後に学んだ内容・転科を通じて獲得したスキルがどの程度当てはまっているかを参照し、企業の期待に応えるにはどうすればいいかを考えることが有効だと言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、転科の経験がある学生に向けて、転科の経験を就活に活かすにはどうすればいいのか、また、転科の理由を面接官に問われた時には、どのように答えればいいのかなど、転科を経験した就活生にとって、欠かせない知識をご紹介しました。
転科は、新しい環境に適応し、困難を乗り越える経験を積んだことを意味します。このような経験は、就職活動において大きなアセットとなり得ます。
しかしながら、この経験を就活に活かすには、正しい知識を持つとともに、これを活用するための、有益なアプローチについて学ぶことが欠かせません。
面接で転科の理由を問われた際には、責任転嫁せずに率直に語ることが肝要です。
面接官からの印象は、内定に直結します。
面接官からの印象をよくするには、ポジティブな視点で語ることが大切です。
例えば、「新しい環境で自己成長を図りたかったから」「異なる専門領域を探求することで自己を高めたかったから」「挑戦を通じて自分の可能性を広げたかったから」といった具体的かつ前向きな理由を述べることで、面接官に良い印象を与えることができるでしょう。
お伝えした知識をもとに就活を成功させてください。
この記事が、あなたの就職活動を手助けすることを、心より、祈っています。
以下の記事では、面接を制するにあたって有益な情報をご紹介しています。
当記事と合わせて、ぜひご活用ください。