面接で親の同意確認は必要?「オヤカク」について徹底解説!
2024/5/24更新
はじめに
親から「その企業は辞めなさい」「もっと有名な企業に就職しなさい」などの言葉を親からかけられる学生は、意外に多いでしょう。
このような背景から、就職活動を進める際に、内定後に親の同意確認、いわゆる「オヤカク」が必要になるケースがあります。
この記事では、オヤカクの意味や目的、親から内定を反対される理由、対処法などについて詳しく解説します。
- 就職活動を行っている
- 進学や就職に対して厳しい両親がいる
- 自分の意思で就職先を決めたい
上記のような学生は、ぜひ最後まで読み、就職活動の参考にしてください。
せっかく決まった内定先を親の判断で断ることがないよう、対策をとっていきましょう!
就職活動に大切な自己分析についても、以下のページで詳しく解説しているため、併せて参考にしてください。
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この記事の結論
結論からいうと、企業によっては、親の同意が必要な場合があります。
親の同意確認は、内定辞退を防ぐために、一部の企業で行われる習慣です。
親の同意確認を行う企業の割合は、増加傾向にあることもわかりました。
親から内定を反対される理由はさまざまですが、自分の就きたい職業で働くためには自己分析や企分析をきちんと行い、親と話し合うことが重要です。
親は自分の子供に対して、「立派な社会人になってほしい」と考えるでしょう。
これは親からの愛情から来る考えです。
しかし、学生時代の受験とは異なります。
自分の意思で決定し就職したからこそ、「企業に貢献しよう」「もっと役立つ人材になろう」と前向きに頑張れるはずです。
親のために働くわけではありません。
まずはこのことを大前提に、就職活動を進めてください。
ここからはオヤカクについて、親から反対された場合の対処法を詳しく解説していきます。
オヤカクって何?
オヤカクとは、内定後に企業が親の同意を確認する習慣のことをさします。
この習慣は、内定辞退を防ぐために行われるものです。
その理由やオヤカクをする企業の割合について、以下で解説していきます。
内定辞退を防ぐために行われる
企業が内定者の親に直接連絡をとり、親の同意を得ようとすることをオヤカクといいます。
企業側は、内定者の親が企業の説明に納得し、内定を承諾してくれれば内定辞退のリスクを減らせると考え始めました。
実際、せっかく内定を出しても、「親に反対されたため、辞退します」といった理由で内定を辞退する学生もいるためです。
実際に行われるオヤカクの方法は、以下のようなものがあります。
- 採用担当、もしくは社長から直々に親に挨拶の電話
- 企業のパンフレットなどを実家に送付
- 同意書へのサイン
他にも、家庭訪問や三者面談を取り入れている企業もあるでしょう。
このように、内定辞退にならないために企業はさまざまな取組を行なっているのです。
オヤカクをする企業の割合
オヤカクを行なう企業の割合は、年々増加傾向です。
マイナビが行った2023年度の調査によると、実際にオヤカクを受けたことがある割合は52.4%となりました。
50%を超えるのはマイナビが調査を行ってから初めてです。
親の意思を尊重する企業が増えていることがわかります。
増加の推移は次の通りです。
連絡方法 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
内定確定の連絡 | 49.9% | 48.3% | 52.4% |
保護者向け資料の送付 | 9.6% | 8.3% | 8.6% |
保護者向け説明会の実施 | 2.3% | 2.0% | 2.2% |
入社式への招待 | 12.1% | 18.3% | 17.3% |
その他 | 43.7% | 44.4% | 40.9% |
直接「内定に同意しますか?」という電話をかけるのではなく、挨拶も兼ねて親の同意を確認する企業が多いことがわかります。
この結果を見ると、親に就職先を秘密にして面接を受ける行為にはリスクがあると言えるでしょう。
必ずしも親の同意が必要というわけではありませんが、オヤカクが実施される可能性を考えると、親の同意を受ける準備をしておくことが重要です。
親から内定を反対される理由とは?
それでは、親から内定を反対される理由とは具体的にどのようなものでしょうか。
- 企業規模が小さいから
- 安定性のない職業だから
- ベンチャー企業だから
- 地元を離れることになるから
考えられる4つの理由をみていきましょう。
企業の規模が小さいから
親が内定を反対する理由の一つに、企業の規模が小さいことが挙げられます。
中小企業や地方の企業への就職は、大手企業に比べて安定性が低いと考える親は多いです。
例えば、親は「大企業じゃないと将来が不安だ」「中小企業では給料が低いのでは?」と考える方が多いでしょう。
しかし、中小企業でも専門性を高めることでキャリアアップを目指せる可能性があります。
なぜこの企業で働きたいのかを親に伝えて、理解してもらうことが重要です。
安定性のない職業や職種だから
親が内定に反対するもう一つの理由は、職業や職種の安定性への不安です。
特に、営業職などの出来高制の職種は収入が不安定になる可能性があり、親は反対しやすい傾向にあります。
例えば、「稼げるのは最初のうちだけではないのか」「公務員のような安定した職業につきなさい」と考える親は多くいるでしょう。
もちろん、親の意見が正しい場合もありますが、必ずしもすべてが正しいわけではありません。
就職活動は、自分が「この企業で働きたい」と強く魅力を感じた企業に挑戦するべきです。
どの企業にも100%の安定はありませんので、親が具体的にどのような点に反対しているのかを話し合いましょう。
ベンチャー企業だから
親が内定を反対する理由の中には、ベンチャー企業への就職に対する不安もあります。
ベンチャー企業は、経営基盤が脆弱であるというイメージから、親は反対しやすい傾向にあるのです。
例えば、「ベンチャー企業は倒産のリスクが高い」「将来性が見通せない」と考える親がいるでしょう。
これに対し、ベンチャー企業でも自分の力を存分に発揮できる可能性があることを説明することが重要です。
地元を離れることになるから
親が内定を反対する理由の一つに、勤務地が地元を離れることへの不安も考えられるでしょう。
特に、地方出身の学生が都会の企業に就職する場合、親は反対しやすい傾向にあります。
例えば、親は「都会は物価が高くて生活が大変になるだろう」「家族と離れ離れになるのは寂しい」と考える可能性があるのです。
これに対し、自己成長のためには、新しい環境に飛び込むことが必要であることを説明することが大切です。
いつまでも親の側にいるわけにはいかないことを、親に理解してもらいましょう。
地元を離れ、上京する就活生には、ジョーカツという就活支援サービスを利用するのがおすすめです。
無料で利用できる就活シェアハウスもあり、上京を目指す仲間との出会いも期待できます。
このようなサービスがあることを知れば、親は安心して送り出せるでしょう。
以上のように、親が内定に反対する理由は様々ですが、企業の規模、職業の安定性、企業の種類、勤務地などが主な要因です。
親の意見に耳を傾けつつも、自分の価値観に基づいて就職先を選びましょう。
親から内定を反対された場合の対処法
それでは実際に、親から内定を反対された場合にどのような対策をとるべきなのか、具体的な対処法について解説していきます。
- 問題点を洗い出し親を説得する
- 内定を辞退する
この2つについて、以下で詳しくみていきましょう。
問題点を洗い出し親を説得する
親から内定を反対された場合、まずは親の反対理由を明確にしてみましょう。
親の考えを聞くことで、問題点が洗い出され解決策が見えてくることがあります。
その上で自分の考えを伝え、親を説得することが重要です。
例えば、親が「企業規模が小さいから反対」としている場合、「小さい企業だからこそ、早い段階から責任ある仕事を任せてもらえる」「将来的にキャリアアップできる可能性がある」といった説得方法があります。
また、安定性のない職業ということで親が反対している場合は、「その職業で活躍している人の事例を調べた」「将来のキャリアプランを考えている」といったことを伝えることで、親の理解を得られる可能性があるでしょう。
親を説得する際は根拠のある情報を提示し、冷静に対話するよう心がけてください。
ここまで育ててくれた親だからこそ、的確なアドバイスをしてくれるのです。
感情的にならずに、自分の考えを丁寧に伝えましょう。
内定を辞退する
親から内定を反対され、説得しても理解を得られない場合は、内定を辞退するという選択肢もありますが、内定辞退は慎重に検討してください。
内定を辞退する際は、まず内定先企業に連絡を取り、辞退の意志を伝えることが大切です。
その際は辞退理由を明確に伝え、企業の担当者に不快な思いをさせないように配慮しましょう。
内定先企業に感謝の気持ちを伝えることも忘れないでください。
内定辞退後は改めて自分の就職活動の方針を見直し、新たな企業を探すことになります。
親の意見も参考にしつつ、自分の価値観に基づいて就職先を選びましょう。
以上のように、親から内定を反対された場合は問題点を洗い出して親を説得する方法と、内定を辞退する方法があります。
どちらの方法を選ぶにしても、自分の価値観に基づいて就職先を選ぶことが大切です。
内定を承諾してから辞退できるのか?
内定を承諾した後に辞退することは、基本的にはあまり望ましくありません。
しかし、どうしても辞退しなければならない事情がある場合は、早めに企業に連絡しましょう。
内定承諾後の辞退は、企業にとって採用計画に大きな影響を与えます。
内定者が辞退すると採用予定人数が確保できなくなるため、企業は再度採用活動の必要性が出てきます。
そのため、内定承諾後の辞退は企業からの信頼関係を損なう可能性があるのです。
とくに学校推薦で内定をもらった場合は、学校に対してもマイナスのイメージがついてしまう可能性もあります。
そのため、親の同意が得られずに内定を辞退することのないよう、面接前に親の同意を得ておきましょう。
親の同意を得ていても、内定を承諾した後に他社からより良い条件の内定を得ると、前の内定を辞退したくなる可能性があります。
この場合、学生は内定先企業に対して辞退の意志を早めに伝えることが大切です。
「より自分に合った企業から内定をいただいた」という理由を正直に伝え、謝罪の気持ちを示すことが重要です。
内定先企業との信頼関係を維持するためにも、辞退の連絡は丁寧に行いましょう。
そのためにも、電話や面談での連絡をおすすめします。
メールや手紙での連絡は、誠意が伝わりにくいからです。
できるだけ内定を辞退することのないよう、計画的に就職活動を行いましょう。
自分の就きたい職業で働くためのポイント
それでは最後に、「親に反対されず自分の就きたい職業で働きたい」と考える学生が、どのようなポイントに注意して就職活動を行なうべきかを解説していきます。
- 自己分析を行い自分の価値観を理解する
- 企業分析・業界分析を行い理解を深める
- 第三者に自分を分析してもらう
- 職場見学やインターンに参加する
- 就きたい職業について親と話してみる
上記のポイントを詳しくみていきましょう。
自己分析を行い自分の価値観を理解する
自分の就きたい職業で働くためには、まず自分自身の価値観を理解することが大切です。
自己分析を行うことで、自分の強みや弱み、興味・関心のある分野などを明確にできるからです。
例えば、自己分析の方法としては、自分の過去の経験を振り返ったり、性格診断テストを受けたりするとよいでしょう。
自己分析については以下のページで詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
自分の価値観を言語化することで、就職先選びの基準を明確にすることができるでしょう。
企業分析・業界分析を行い理解を深める
自分の就きたい職業で働くためには、企業や業界についての理解を深めることも重要です。
企業のビジョンや事業内容、業界の動向などを調べることで適合性を判断できます。
例えば、企業のホームページやニュース記事を読んだり、業界セミナーに参加したりする方法も有効です。
自分の興味・関心のある企業や業界を深く理解することで、就職先選びの視野を広げることができるでしょう。
以下のページで企業分析や業界分析について詳しく解説しているので、こちらも併せて参考にしてください。
第三者に自分を分析してもらう
自己分析だけでは気づきにくい自分を理解するためには、第三者の意見を聞くことも有効です。
家族や友人、教授などに自分の長所や適性について聞いてみましょう。
とくに家族は自分を一番よく知っている人です。
両親に相談しにくい場合は、兄弟姉妹に相談するのも良いでしょう。
すでに就職している兄や姉がいる場合は、具体的な経験談をアドバイスしてくれる可能性があります。
他にも、ゼミの教授に自分の研究内容や学生生活について相談したり、友人に自分の性格について意見を求めたりすることで、新たな発見が期待できるでしょう。
学校での姿は職場の姿と一致する部分があります。
ゼミの仲間や友人からの意見は自己分析の参考になるでしょう。
第三者の意見を参考にすることで自己理解を深め、さらに深く理解するきっかけになります。
職場見学やインターンに参加する
自分の就きたい職業で働くイメージを具体的に持つためには、職場見学やインターンに参加することが効果的です。
実際の職場の雰囲気を肌で感じることで、自分との適合性を判断しやすくなります。
例えば、興味のある企業の職場見学に参加したり、インターンシップに応募したりすることで、仕事内容や社風を知るきっかけになるでしょう。
職場体験を通じて、具体的に自分の就きたい職業をイメージできるでしょう。
就きたい職業について親と話してみる
自分の就きたい職業について親と話し合うことも大切です。
親の意見を聞くことで、新たな気づきを得られる可能性があるからです。
オヤカクが不安な学生は、就職活動を始めた段階で親と話してみると良いでしょう。
例えば、親に自分の就職先の希望について話したり、親の仕事観について聞いたりすることで、親子の理解が深まります。
普段あまり親と会話しない学生もいるでしょう。
社会人になって自立する前に、ここまで育ててくれた感謝の気持ちを込めて就職活動の相談をすることは、とても良い思い出になるはずです。
ただし、両親が就職活動をしていた時代とは変わっている部分もあるため、全てが参考になるわけではないでしょう。
それでも、社会人の先輩として参考になるアドバイスをもらえる可能性は高いです。
また、親の理解を得ることで、オヤカクの不安が消え就職活動がスムーズに進む場合もあるでしょう。
親の意見を参考にしつつ、最終的には自分の判断で就職先を決めることが重要です。
以上のように、自分の就きたい職業で働くためには自己理解と企業理解を深め、情報収集を行うことが大切です。
自己分析や企業分析、第三者の意見、職場体験、親との対話を通じて自分に合った就職先を見つけましょう。
まとめ
この記事では、就職活動中に直面する可能性がある「オヤカク」について詳しく解説してきました。
オヤカクを行う企業の割合は年々増加傾向にあり、親の同意を得てから就職活動を進める必要性があります。
時には親から反対されるケースもありますが、問題点を洗い出してしっかり向き合えば解決できるでしょう。
就職活動を機に親と話し合うことで、客観的に自己分析ができるのもメリットです。
就職活動は自分自身と向き合う良い機会です。
自分の価値観や適性を見つめ直し、自分に合った企業を探してください。
親の意見も大切にしつつ、最終的には自分の人生を歩むのは自分自身です。
自分の決断に自信を持って、就職活動に臨んでください。
この情報が就活生であるあなたの参考になれば幸いです。