化学系インフラ業界の企業紹介と志望動機の書き方について解説!就活に役立つ業界分析も

化学系インフラ業界の企業紹介と志望動機の書き方について解説!就活に役立つ業界分析も

2024/5/24更新

はじめに

人々の生活になくてはならない電気・ガス・水道をはじめ、公共施設や道路などを取り扱うインフラ業界。

その社会貢献度の高さから、就活生からも人気を集めています。

そこで今回は、インフラ業界に興味がある就活生を対象に、インフラ業界で働くメリット・デメリット、主要な分野・業種など業界分析を行っています。

化学系インフラ業界に属するおすすめ企業や、化学系インフラ業界の志望動機の書き方についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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インフラ業界の代表的な分野

インフラ業界の代表的な分野

インフラ業界と一口にいっても、その分野は多岐にわたります。

そこで今回は、インフラ業界の代表的な分野を7つご紹介。

各分野を代表する企業もご紹介するので、ぜひ就職活動に役立ててくださいね。

電力業界

電力業界は、企業や家庭に電力の供給・発電を行う業界です。

電力業界には、電気を企業や家庭に売る小売電気事業、電気を送る配送電事業、発電を担当する発電事業があります。

また、電気小売事業は、もともと各電力会社が担当地域に対してのみ販売する、地域密着型の体制をとっていました。

しかし、2016年4月以降は電力の小売全面自由化によって、地域に縛られない電気の販売が可能になっています。

電力業界を代表する企業は、東京電力、中部電力、関西電力などがあります。

ガス業界

ガス業界は、海外からガスを輸入し、企業や家庭向けに供給している業界です。

ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があります。

プロパンガスはガスボンベによって供給されるもので、都市ガスは専用の地下供給管を通じて企業や家庭に供給されるものです。

それぞれのガスの種類によって代表的な企業も異なり、プロパンガスならエネサンスホールディングス、岩谷産業、日本瓦斯、都市ガスなら大阪ガス、東京ガス、西部ガス、東邦ガスなどが有名です。

また、ガスの小売自由化については、電力より1年遅れて2017年4月からとなっています。

水道業界

水道業界とは、給水するために水道管とその他の施設を使って、企業や個人家庭に水を提供する業界です。

工場に工業用水を供給する工業用水道業と、家庭用に水を供給する上水事業に分けられます。

他にも、流域下水道、公共下水道、都市下水路により雨水・汚水を処理・排除する下水道業もあります。

水道事業というと「〇〇市水道局」のような各地域の名称が入った公営企業が連想されがちですが、システム・設備の設計などは、栗田工業や日立造船などの民間企業が請け負っています。

石油業界

石油業界には、天然ガスや石油の開発を担う開発事業と、原油を精製・商品化して販売する元売事業があります。元売事業では、原油をガソリン、LPガス、軽油、重油、燃料油、灯油、アスファルトなど、使用用途に適したものに商品化しています。

石油業界を代表する企業としては、出光興産やコスモエネルギーホールディングス、ENEOSホールディングスがあります。

元売事業と開発事業を両方担当している企業や、石油とあわせて石油以外のエネルギー事業も担当している企業もあります。

鉄道業界

鉄道業界は、鉄道を使用して物や人を輸送するサービスを担う業界です。

大きく分けて、物流会社を顧客とする「貨物輸送」と、一般の乗客を顧客とする「新幹線」「在来線」の3つがあります。

なお、鉄道業界の企業の中には、ショッピングセンター、ホテル、オフィスビル、不動産など、鉄道以外の事業を行っているところも多くあります。

鉄道業界の企業としては、東急やJR、近鉄グループホールディングス、東武鉄道などが代表的です。

航空業界

航空業界は、航空機を使用して物や人を国内外に輸送するサービスを担う業界です。

航空業界に該当するのは、実際に航空機を運行する航空会社だけでなく、空港の運営・管理や空港での飲食物提供や物販を行う空港運営会社も含まれます。

なお、空港の中には、旅客ターミナルは民間企業が管轄し、滑走路は国が管轄する体制をとっているところもあります。

航空業界では、日本空港ビルデング、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)などが代表的です。

通信業界

通信業界は、インターネットや電話が利用できるよう、設備や回線を整備している業界です。

通信の種類には、パソコンや固定電話向けの固定通信、インターネット向けのIPS、携帯電話やスマートフォン、PHS向けの移動体通信などがあります。

通信業界を代表する企業は、NTTやKDDI、ソフトバンクグループなどです。

 

インフラ業界の主な職種

インフラ業界の主な職種を、エネルギー業界、航空・鉄道業界、通信業界に分けて解説していきます。

エネルギー業界(石油・電気・ガス)

エネルギー業界を代表する職種としては、下記の6つの職種があります。

  • 営業:企業や家庭に向けて自社商品のプランを説明し、契約に繋げる。
  • 保守・メンテナンス:エネルギー供給の際に使用する設備の点検や修理、交換などを行う。
  • 製造設備管理:エネルギーの製造。開発に使用する設備の修理や点検をする。
  • マーケティング:市場調査を行い、商品の企画・立案を担当する。
  • 生産管理:安定した品質のエネルギーを供給できるよう生産体制を管理する。
  • 在庫管理:エネルギーを過不足なく供給できるよう、エネルギーの残量や供給ルートを管理する。

航空・鉄道業界

航空・鉄道業界の職種として代表的なものは、下記の4つの職種があります。

  • 乗務員:運転手、車掌、客室乗務員パイロット。
  • 整備士:機体、車両の点検・整備を行う。
  • 空港・駅職員:乗客からの問い合わせ対応や危険物の確認、乗客の対応などを行う。
  • 運行管理:気象や車両、機体の情報収集、欠航・遅延・運休の判断、運行計画の作成などを担当。
    また、航空業界の場合は走行路や離着陸の指示を出す管制官、税関職員、入国審査官といった職種もありますが、いずれの職種も国家公務員に該当します。

通信業界

通信業界の代表的な職種としては、下記の4つの職種があります。

  • 営業:企業が抱える課題に対して、自社の通信サービスを利用した解決策を提案し、契約に繋げる。
    また、販売代理店に勤務して、一般顧客への販売促進を行うこともある。
  • 企画・マーケティング:市場調査の結果から、新たな企画を立案したりブランディング戦略を打ち立てたりする。
  • コーポレート職:法務、人事、経理など、自社の運営に関わる業務を行う。
  • エンジニア:社内システムやネットワークの設計・開発・運用・保守業務を行う。

インフラ業界に向いている人

インフラ業界に向いている人

インフラ業界に向いている人を7つの項目に分けて解説していきます。

責任感を持って仕事ができる人

インフラ業界は、人々の暮らしや社会と密接に関わっているので、常に責任感を持って仕事に取り組める人が向いているといえます。

大災害や国家間の衝突などが起きた際は、人々や社会を優先する行動が求められます。

細かい作業も苦にならない人

インフラ業界では、細かい作業も苦にならず正確にこなせる人や、マニュアルに沿った対応が得意な人が向いているといえます。

特に鉄道の運行に関わる運転士や駅員、メンテナンスや整備士などの職種の場合、少しのミスが社会に大きな影響を与えてしまう恐れもあるでしょう。

そのため、「マニュアルに沿った対応が苦ではない」「細かい作業が好き」という方は、インフラ業界で活躍できる素質があります。

ストレスと上手に向き合える人

ストレスと上手に向き合える人はインフラ業界に向いているといえます。

インフラ業界は人々の暮らしを根底で支えているので、やりがいがある一方、地道で大変な作業も必要です。

マニュアルに沿った業務がつまらないと感じたり、細かい作業が大変と感じることもあるでしょう。

そんな中でも、ストレスと上手に向き合い、適度に発散しながら業務に取り組める人が向いているといえます。

人と接するのが好きな人

航空会社の客室乗務員や、鉄道会社の駅員など、携わる職種によっては人と関わる機会が多い場合があります。

そのため、円滑なコミュニケーション能力が必要です。

お客様とのコミュニケーションはもちろん、仕事をスムーズに進めるためにもスタッフとの連携は必要になります。

よってインフラ業界は人と接するのが好きな人が向いているといえます。

忍耐力がある人

インフラ業界では忍耐力がある、精神面の強い人が必要不可欠です。

インフラ業界は、人々の安定した暮らしを守るため、日々安定供給が求められます。

そのため、難しい仕事でも最後までやり遂げる精神力や、トラブル発生時には残業して対処する忍耐強さが必要です。

こういったインフラ業界では、忍耐力のある人が向いているといえるでしょう。

仕事に安定を求める人

インフラ業界は、社会に必要不可欠な分野を取り扱う性質上、社会情勢や景気の影響を受けにくく、抜群の安定性があります。

しかし、安定性の高さだけで仕事を決めてしまっては、緻密な作業やマニュアル重視な体制であることなどから、入社後に苦労することになるでしょう。

そのため、自分に適性があるか、本当にやりたい仕事なのかなどしっかり吟味する必要があります。

社会に貢献したい人

「仕事で社会貢献がしたい」「人の役に立つ仕事に携わりたい」「人の暮らしを根底から支えたい」という人はインフラ業界が向いています。

どんな仕事も社会や経済に貢献しているとはいえ、事務などの裏方業務では、業務の範囲や関わる人が限定的であるため、社会に貢献しているという実感が得られにくいという側面もあるでしょう。

しかし、インフラ業界であればエネルギーや通信、交通関係など、人々の暮らしに直結する分野を取り扱うので、社会に貢献しているという実感が得られやすくなります。

そのため、社会の一員として貢献したいと考えている人は、やりがいをもって仕事に取り組めるでしょう。

 

インフラ業界の良い点

電気・ガス・水道をはじめ、公共施設や道路など、私たちの生活に無くてはならないものを取り扱っており、貢献度の高さが特徴的なインフラ業界ですが、働く上ではどんな魅力があるのかを解説していきます。

安定性が高い

インフラ業界は先述した通り、社会情勢や景気に影響されにくいという特徴があります。

そのため安定性が高く、今後の需要も増していくでしょう。

また、行政と連携した事業も幅広く行っており、仕事がなくなる可能性も低いです。

社会動向の影響を受け、企業の業績が低迷することがありますが、国からの援助がある場合が多く見られます。

福利厚生や手当が充実している

インフラ業界には、扶養手当や住宅手当などの福利厚生が手厚い企業が多いといわれています。

例えば、交通系の企業の場合は交通サービスを割安で利用できたり、転勤のある企業では社宅が用意されていたりといったことがあるようです。

また、年功序列制度を採用している企業が多く、勤続年数に応じて年々昇給するのも魅力的なポイントになります。

ワークライフバランスが取りやすい

インフラ業界はホワイト度が高いことで知られており、私生活と両立しやすいようです。

トラブル発生時や繁忙期以外であれば、定時退社が可能な場合が多いでしょう。

また、事前に立てたスケジュール通りに動く仕事が多いことから、私生活の予定も立てやすく、有給の取得率の高さが魅力的なポイントです。

社会に対する貢献度が高い

インフラ業界は先述した通り、人々の生活を根底から支えており、社会貢献を実感できる業界です。

また、職種によっては自分の提供するサービスが、世のため人のためになっているところを目の当たりにする機会もあります。

災害時にガスや電気などが滞った場合、社会活動も停止してしまうので、インフラ業界の社会貢献度が分かりやすいでしょう。

専門性の高い仕事に携われる

インフラ業界で働くメリットの1つとして、専門性の高い仕事に携われることが挙げられます。

例えば、航空分野においては保安業務に関する整備の技術や法的知識、エネルギー分野においては、エネルギーの供給や取り扱いに関する知識など、専門的な知識や技術が身につくはずです。

また、専門的な知識や技術が身につくことで、やりがいを感じやすくなるほか、待遇面も期待できるでしょう。

また、身につけた知識や技術は、同業他社でも活用できる場合が多いのも魅力的なポイントです。

キャリアアップや転職に活かせるため、自分の理想とするキャリアプランを描けるでしょう。

文系・理系に関わらず活躍できる

理系のイメージが強いインフラ業界ですが、実は文系にも活躍の場は用意されています。

技術職や研究開発職などの専門職以外にも、事務や営業、駅員や客室乗務員などさまざまな職種があるため、文系でも活躍が可能です。

語学力やコミュニケーション能力などの文系の知識を活かせる職業を選べば、インフラ業界で長く活躍することができるでしょう。

インフラ業界の悪い点

インフラ業界の専門性の高さや社会貢献度の高さはやりがいに感じる一方で、責任が重いという側面もあわせ持っています。

少しのミスが人々の社会活動に影響を与える恐れがあるため、ミスは許されず厳しいマニュアルが用意されています。

また、職種によっては夜勤があったり、立ち仕事だったりして体力的にも大変な場合もあるでしょう。

インフラ業界は伝統を重視する風潮があり、上下関係が厳しい場合もあります。

そのような環境で大変な業務をこなすには、「人々の生活を支える」「社会貢献を果たす」といった確かな使命感をもって働く必要があるといえるでしょう。

インフラ業界に必要なスキルや資格

インフラ業界は職種や業務によって、必要なスキルや資格が異なります。

例えば、電力会社であれば、電気施設における保安監督になるのに必要な「電気主任技術者」や、一般住宅や商業施設の電気工事を行うための「電気工事士」、ガス会社であればガス工作物の運用や工事などの業務に必要な「ガス主任技術者」などです。

インフラエンジニアの仕事に携わりたい場合は、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」といったIT系の国家資格があると活用できます。

また、知識ゼロの状態からITの仕事に就きたい場合は、「ITパスポート」という資格がおすすめです。

インフラ業界には資格不要の職種も存在するので、まずは志望する職種がスキルや資格が必要であるかを確認しておくと良いでしょう。

化学系インフラ業界のおすすめ企業一覧

化学系インフラ業界に属するおすすめの企業を15ヶご紹介します。

  1. 伊藤忠グループ
  2. 日清製粉グループ
  3. 三菱商事株式会社
  4. 富士フイルム株式会社
  5. 三菱重工業株式会社
  6. 丸紅株式会社
  7. 株式会社IHI
  8. クボタグループ
  9. ダイキン工業グループ
  10. 双日株式会社
  11. 信越化学工業株式会社
  12. 三菱マテリアル株式会社
  13. ディップ株式会社
  14. デンカ株式会社
  15. 三谷商事株式会社

 

化学系インフラ業界の志望動機の書き方

化学系インフラ業界の志望動機の例文をご紹介します。

書き方のポイントも解説しているので、ご覧ください。

【例文】

私が貴社を志望する理由は、社会の下支えに寄与し、貴社に貢献したいと考えたためです。

私は大学で野球サークルに所属しており、部員へのヒアリングから、活動環境における課題の抽出、原因の特定を行うことで活動環境を改善に導いた経験があります。

この経験から周囲のニーズを察知し、現状を改善することにやりがいを覚えました。

その経験にプラスして、下記の3つの理由から貴社を志望しております。

①日常の根幹を広く支えられるメーカーで上記サークルでの経験を活かしたいと考えています。

中でも貴社を選んだ理由は、的確な投資により、国内における化学メーカーでトップの利益率を誇っているためです。


②その利益率の根本には”当たり前のことを当たり前に”行うという貴社の社風があると感じています。

これは私が野球人生で常に肝に銘じていたことであり、共感したため貴社を志望します。


③世界1位のシェアを誇る貴社の営業に携わりたいと考えたためです。

社会インフラを支える貴社の〇〇で、世界の人々の日常を支えたいという想いがあります。

入社後は営業として顧客の真のニーズを引き出し、課題の改善と解決に向けた提案を行えるようになりたいと考えています。

将来はチームで価値あるものを創出して、その重要人物となれるような経験を積み、信頼を構築していきたいと思っております。

ポイント:スッキリとまとまりがあり、読みやすい文章になっています。

入社後のビジョンも明確に記載できており、企業にあなたの活躍する姿を想像させることができるでしょう。

化学系インフラ業界の志望動機では、なぜインフラ業界なのか・なぜその企業なのかを記載すると良いです。

化学系インフラ業界では、論理的な思考力や慎重さのある人、目標達成のために仲間と協働できる人材が求められます。

そのため、それらの人物像にマッチした志望動機を作成できると良いでしょう。

 

まとめ

今回は、インフラ業界に興味がある就活生を対象に、インフラ業界で働くメリット・デメリット、主要な分野・業種など業界分析を行い、化学系インフラ業界に属するおすすめ企業や、化学系インフラ業界の志望動機の書き方についても解説しました。

志望動機を作成する際は、なぜインフラ業界なのか、なぜその企業なのかを記載するのがポイントです。

化学系インフラ業界では、論理的な思考力や慎重さのある人、目標達成のために仲間と協働できる人材が求められます。

そのため、それらの人物像にマッチするように志望動機を作成できると良いでしょう。

あなたの就活の手助けになれば幸いです。

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