研究がうまくいってないと就活で不利になる?対処法やポイントを徹底解説!
2024/5/24更新
はじめに
大学院生にとって、研究は学生生活の中心であり、多くの時間と労力を注ぎ込むものです。
修士論文や博士論文の執筆、学会発表、査読付き論文の投稿など、研究活動は多岐にわたります。
大学院生は、自分の研究テーマに没頭し、新たな知見を見出すことに喜びを感じながら、日々研究に取り組んでいることでしょう。
しかし、研究の過程で「思うように結果が出ない。」「実験がうまくいかない。」「指導教員との方針が合わない。」など、困難に直面することもあるはずです。
とくに、修士課程や博士課程の後半になると、研究の進捗状況が就職活動に影響を与えるのではないかと不安を感じる学生は多いでしょう。
そこでこの記事では、研究がうまくいってないと悩む学生が、就職活動を進める上でのポイントや心構えについて詳しく解説しています。
- 研究がうまくいっておらず、就職活動に不安を感じている学生
- 修士課程や博士課程の後半に差し掛かり、研究と就活の両立に悩んでいる学生
- 研究職や技術職を目指しているが、研究の成果が就職に与える影響が気になる学生
上記のよう方は、ぜひ最後まで読み参考にしてください。
対策を講じて、研究も就職活動も成功させましょう。
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この記事の結論
研究がうまくいっていなくても、就活で不利になるとは限りません。
研究職以外を目指す場合、研究の成果よりも、その過程で培った能力やスキルが評価されることが多いからです。
ただし、研究職を目指す場合は、研究の成果が重要視される可能性があります。
研究と就職活動を両立させるためには、スケジュール管理を徹底し、効率的に時間を使うことが大切です。
また、研究がうまくいかない原因を分析し、改善策を考えることも重要で、状況が改善する可能性があります。
就職活動においては、うまくいかなかった経験を前向きにアピールすることで、自分の成長をアピールすることができるのです。
就職活動でチェックされるのは研究だけではありません。
自己分析を行い、面接やエントリーシートの対策を行うことも非常に重要です。
面接やエントリーシートの対策については、以下のページでも詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
研究がうまくいってない場合の就活への影響
まずは、研究がうまくいってない場合、就職活動にどのような影響を与えるのかを解説していきます。
研究がすべてではない
研究の成果は就活の評価項目の一つではありますが、すべてではありません。
企業が学生に求めているのは結果ではなく、研究を通して培った問題解決能力や理的思考力、コミュニケーション能力などの汎用的なスキルです。
問題解決能力やコミュニケーション能力などのスキルは、研究がうまくいっていなくても研究の過程で磨けるでしょう。
「うまくいかない…。」と嘆くだけでなく、困難を解決するために試行錯誤したり、論文を読んで知識を深めたりすることは、問題解決能力や論理的思考力の向上につながり、自然と身につくはずです。
ゼミでのプレゼンテーションは、コミュニケーション能力の向上に役立つでしょう。
研究がうまくいっていなくても、そのプロセスで得た経験や学びを就活でアピールすることは可能です。
具体的な課題やその解決方法、獲得した知識などを示すことで、自身の能力を企業にアピールできるでしょう。
研究職に就きたいなら重要視するべき
一方で、研究職を目指す場合は、研究の成果が重要視される場合があります。
研究職とは、大学や研究機関、企業の研究部門などで専門分野の研究を行う職種です。
研究職の採用では、研究業績や専門知識も評価の対象となる場合があるため、研究がうまくいっていないと不利になることがあります。
とくに、博士課程の学生が研究職を目指す場合、学位取得が採用の前提条件となることが多いでしょう。
学位取得のためには一定の研究成果を上げ、論文を完成させる必要があります。
研究がうまくいっていないと学位取得が遅れたり、できなかったりするリスクが考えられるのです。
ただし、研究職の採用でも、研究の成果だけが評価されるわけではありません。
たとえば、研究テーマの難易度が高い場合や、一緒に研究を行っている相手との相性が悪く、研究が思うように進まないケースもあるでしょう。
こういった個別の事情を考慮してくれる可能性もありますし、必ずしも不利になるとは言えません。
しかし、研究職を目指す場合は、研究の結果や過程が採用の基準となる可能性も考慮し、就職活動の対策を進めるべきです。
研究と就活を両立させるポイント
ここからは、研究と就活を両立させるためのポイントを具体的に解説していきます。
内容を詳しくみていきましょう。
スケジュール管理を徹底する
研究と就活を両立させるためには、スケジュール管理がポイントです。
大学生が就活を行う際には、就活の予定を把握し、研究の進捗状況を考慮しながら、効率的に時間を使う必要があります。
具体的には、就活の説明会や面接の日程、提出期限などを早めに確認し、カレンダーやスケジュール帳に記入する方法が考えられるでしょう。
また、研究の実験や調査、論文執筆などの予定も併せて計画し、全体のスケジュールを把握することが有効です。
就活に関連する予定がある場合は、それを優先して時間を割く必要があります。
一方、研究の重要な段階では、十分な時間を確保して集中して取り組むことが肝要です。
これらのポイントを考慮し、柔軟性を持ってスケジュールを管理してください。
研究の進捗状況や就活の結果によって、予定が変更になることもあるでしょう。
その際は、速やかにスケジュールを調整し、バランスを取ることが重要です。
共同研究をしている場合は、他学生のことも考える
共同研究をしている場合は、自分だけでなく他の学生の状況も考慮する必要があります。
研究の進捗状況を共有し、役割分担を明確にすることで、円滑に研究を進められるからです。
具体的には、定期的にミーティングを行い、各自の進捗状況や課題を報告し合うことです。
その際、就活の予定も共有し、お互いの状況を理解し合うと良いでしょう。
また、役割分担を行う際は各自の強みや関心、スケジュールを考慮することも必要です。
たとえば、就活で多忙な学生は文献調査や データ整理など、時間の制約が少ない作業を担当することも有効な方法の一つです。
一方で、就活の予定が少ない学生は実験や解析など、集中して取り組む必要がある作業を担当できるでしょう。
共同研究をしている場合はお互いの事情を理解し、協力し合うことが重要です。
就活で不在にする学生をフォローしたり、研究で困難に直面した学生を支援したりすることで、チームとしての結束力を高めることにつながります。
こまめなホウレンソウを忘れない
指導教員とのコミュニケーションも欠かせません。
研究の進捗状況や悩みを報告し、アドバイスを求めることで研究を前に進められるからです。
就活の状況も伝え、理解を得ることが大切です。
具体的には定期的に指導教員とミーティングを行い、研究の進捗状況を報告する方法などが挙げられます。
「実験がうまくいかない」「データの解釈に悩んでいる」などの課題があれば、遠慮なく相談しましょう。
指導教員の知識や経験から、問題解決のヒントが得られるはずです。
また、就活の状況も指導教員に伝えることが大切です。
就活で多忙な時期は、研究の進捗が遅れることもあるでしょう。
その際は、指導教員に事情を説明し、理解を求めてください。
また、指導教員だけでなく、先輩や同期とのコミュニケーションも大切にしましょう。
先輩から就活のアドバイスをもらったり、同期と情報交換したりすることで、就活と研究の両立に役立つ情報が得られる可能性があるからです。
研究と就活を両立するには、時間管理やコミュニケーションなどさまざまなスキルが求められます。
こまめなホウレンソウを行うスキルやコミュニケーション力は、社会に出てからも必要とされる能力です。
研究と就活の両立を通して自分の能力を高め、将来のキャリアに活かしていきましょう。
研究がうまくいかない原因を考えよう
研究がうまくいってない学生は、その原因を突き止めることが大切です。
原因がわかることで、改善策や就活においてどのように活かしていけるかが見えてくるからです。
次の4つのポイントを見直すと、おのずと原因がみえてくるでしょう。
- 研究の難易度が高すぎないか
- 研究方法を理解しているのか
- 時間の使い方を工夫しているか
- モチベーションが低下していないか
この内容について詳しくみていきましょう。
研究の難易度が高すぎないか
研究がうまくいかない原因の一つに、研究の難易度が高すぎるという原因が考えられます。
自分の能力や経験に見合わない難しいテーマに取り組んでいるとなかなか結果が出ず、行き詰まってしまうことがあるでしょう。
研究テーマの選定は、指導教員との相談の上で行われることが多いですが、学生自身も自分の能力や関心に合ったテーマを選ぶことが重要です。
研究の難易度が高すぎると感じた場合は、指導教員に相談し、テーマの変更や修正を検討しましょう。
また、研究の難易度が高い場合は十分な時間をかけて取り組む必要があります。
無理にスピードを上げようとせず、着実に進めることが大切です。
関連する文献を読み込み、先行研究を理解することで、研究の方向性を定めることができるでしょう。
研究方法を理解しているのか
研究がうまくいかない原因として、研究方法の理解不足も考えられます。
研究方法を理解していないまま研究を進めると、データの収集や分析に誤りが生じ、結果の信頼性が損なわれる恐れがあるからです。
研究方法は研究の目的や対象によって異なるため、適切な研究方法を選択し、正しく実施することが重要です。
研究方法を理解するためには関連する文献を読み込み、すでに行われている研究の方法を参考にする方法が有効と言えます。
また、指導教員や先輩から研究方法について教えてもらうこともおすすめです。
セミナーや勉強会に参加し、研究方法について学ぶ機会を積極的に設けましょう。
研究方法に不安がある場合は早めに指導教員に相談し、適切な指導を受けてください。
時間の使い方を工夫しているか
研究がうまくいかない原因として、時間の使い方に問題がある可能性があります。
研究には多くの時間と労力が必要ですが、限られた時間の中で効率的に研究を進めることが求められるでしょう。
時間の使い方を工夫するためには、スケジュール管理が重要です。
たとえば、研究のタスクを細分化し、優先順位をつけて取り組む方法です。
重要なタスクには集中して時間を割き、締め切りを意識して計画的に進めましょう。
研究以外の活動にも時間を割くことも意識してください。
就活や趣味、運動など、気分転換となる活動を適度に取り入れることで、研究に集中する時間の質を高めることにつながるからです。
時間の使い方に問題がある場合は、タイムマネジメントについて学ぶと良いでしょう。
タイムマネジメントとは、限られた時間を有効活用するために時間を管理をするスキルで、社会人になってからも非常に役立ちます。
効果的な時間管理の方法を身につけることで、研究と就活の両立がしやすくなるでしょう。
モチベーションが低下していないか
モチベーションが低下してしまうと、研究がうまくいってないと感じる原因になります。
研究は長期間に渡る取り組みであり、途中で挫折感を感じることもあるでしょう。
モチベーションが低下すると研究に集中できなくなり、進捗が遅れてしまいます。
モチベーションを維持するためには、「研究の意義や目的を再確認すること」が大切です。
自分の研究にどのような価値があり、社会にどのように貢献できるのかを考えることで、研究への意欲を高めることにつながります。
また、小さな成果を積み重ねることもモチベーションの維持に役立つでしょう。
研究の節目で達成感を感じることで、次の目標に向けて頑張る原動力となります。
モチベーションが低下している場合は、指導教員や先輩、友人に相談するといいです。
自分の状況を話すことで、客観的なアドバイスや励ましの言葉をもらえる可能性があります。
また、研究以外の活動で充実感を得ることも、モチベーションの回復に役立つでしょう。
研究がうまくいかない原因は様々ですが、原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
研究の難易度や方法、時間の使い方、モチベーションなど、多角的に自分の研究を見直すことで問題点が明らかになるでしょう。
研究がうまくいかない経験は、就活でも活かすことができます。
研究で直面した困難にどのように向き合い、乗り越えようとしたのかを伝えることで、自分の問題解決能力や忍耐力をアピールできるでしょう。
研究と就活の両立は簡単ではありませんが、諦めずに取り組むことが大切です。
自分なりの工夫を重ね、周囲の支援を得ながら、一歩一歩進んでいきましょう。
研究がうまくいってない学生がエントリーシートを書く時のポイント
研究がうまくいってない学生が、その経験を活かして就活でアピールする方法は次の通りです。
- なぜうまくいかなかったのかを分析する
- 克服するためにした努力を具体的にアピールする
- 自信を持って就活に挑む姿勢が大切
具体的にどのような方法が有効なのか、以下で解説していきます。
なぜうまくいかなかったのかを分析する
「うまくいかなかった理由」を分析することは、就活で活かすために一番重要なポイントです。
単に「うまくいかなかった」というだけでは、自分の成長や能力をアピールすることができません。
原因を分析するためには、客観的に自分の研究を振り返る必要があります。
前述した「研究がうまくいっていない理由を分析しよう」という見出しの内容を参考に、研究の難易度や方法、時間の使い方、モチベーションなど、様々な角度から自分の研究を見直しましょう。
- 「研究テーマが自分の能力に見合っていなかった」
- 「実験の手順に誤りがあった」
- 「スケジュール管理がうまくいかなかった」
このように、具体的な原因を特定することが大切です。
原因を分析することで、自分の弱点や課題が明らかになります。
それを踏まえて、今後どのようにすればよいのかを考えることができるでしょう。
克服するためにした努力を具体的にアピールする
エントリーシートや面接で、研究がうまくいかなかった経験を活かすためには、そこから何を学び、どのような努力をしたのかを具体的にアピールすることが重要です。
採用担当の方に「ただの失敗談ではないか。」と思われないために、どのような学びに繋がり、社会人としてどのように活かしていけるのかをアピールしましょう。
- 「研究テーマを変更し、自分の能力に見合ったテーマに取り組んだ」
- 「実験の手順を見直し、再現性のある結果を得られるようになった」
- 「スケジュール管理の方法を学び、効率的に研究を進められるようになった」
このように、具体的な努力を伝えることが大切です。
また、研究以外の活動で得た経験も就活でアピールしてみましょう。
- 「学会発表で質疑応答に臨み、コミュニケーション能力を高めた」
- 「後輩の指導を通じて、リーダーシップを学んだ」
このように研究以外の経験も含めて伝えることで、自分の成長をより効果的にアピールできるでしょう。
自己分析の方法については以下のページでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自信を持って就活に挑む姿勢が大切
就活に活かす方法として、自信をもつ姿勢も実は重要なポイントです。
研究がうまくいっていなくても、それだけで採用が決まるわけではありません。
研究がうまくいかなかった経験はネガティブなものではなく、自分の成長につながる貴重な経験になります。
その経験を糧に、自信を持って就活に臨むことが大切です。
エントリーシートでは、研究がうまくいかなかった経験を謙虚に振り返りつつ、そこから学んだことや身につけた能力を前向きに伝えることが重要です。
- 「研究で直面した困難を乗り越えたことで、粘り強さや問題解決能力が身についた」
- 「研究を通じて、自分の適性や興味関心が明確になった」
など、ポジティブな変化を強調することで、自分の成長をアピールするといいでしょう。
過度に気にせずにポジティブでいることも大切ですが、面接では研究がうまくいかなかった経験について質問される場合もあります。
その際は原因分析と努力の過程を具体的に説明し、前向きな姿勢で臨むことが大切です。
研究で直面した困難にどのように向き合い、乗り越えようとしたのかを伝えることで、自分の姿勢や能力を印象付けることができるでしょう。
自信を持って研究がうまくいかなかった経験を前向きに捉え、就活で活かす姿勢は、社会に出てからも必ず役に立つはずです。
まとめ
本記事では、研究がうまくいっていない大学院生が就職活動を進める上でのポイントや心構えについて解説しました。
研究の成果は就活の評価項目の一つではありますが、すべてではありません。
就活では、研究がうまくいかなかった経験を前向きにアピールすることが重要です。
なぜうまくいかなかったのかを分析し、克服するためにどのような努力をしたのかを具体的に伝えることで、自分の成長を示すことができます。
自信を持って就活に臨む姿勢も大切です。
研究がうまくいかなかったからといって、決して後ろ向きになる必要はありません。
その経験から学び、成長することこそが、就活で求められる姿勢です。
自分なりの工夫を重ね、周囲のサポートを得ながら研究と就活の両立に挑戦してください。
きっとその経験が就職後の糧になるはずです。
諦めずに前を向いて頑張っていきましょう!