
経済学部は就職に有利!?おすすめの資格も解説します!
はじめに
経済学部の学生は就職先に有利なんて聞いたことはありませんか?
他の文系学部とは異なり、実学に近いようなことをしているイメージはありますよね。
そこで本記事では、
経済学部の人がどんな所に就職しているのかという就職先について解説した後、就職における経済学部であるメリットや取っておいたら良い資格について解説していきます。
経済学部の人はもちろん、経済学部がどのような就活においてどのようなメリットを享受しているのかを知りたい人にも必見の記事です。
1.経済学部の主な就職先ってどんな企業?
早速、経済学部の人の就職先について解説していきます。
ここでは経済学部の人が多いと言われる4つの分野を紹介します。
1-1.金融関係
金融と聞くと「ザ・経済学部」と感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか?
金融業界というのは、銀行や保険会社、証券会社などのことを指します。
経済学部では国家や世界のお金の動き、あるいは為替や株などの金融商品までお金に関する知識を学ぶことができるので、金融業界は経済学部の人にオススメできる業界といえるでしょう。
ただ、金融業界は就活生にも非常に人気があるため、きちんとした対策が必要となってきます。特にメガバンクや大きな証券会社を志望する場合は、ある程度の競争率を覚悟しなければなりません。
経済学部が有利な業界であることは間違いありませんが、他の学部の優秀な人とも争う必要があります。
1-2.商社
「商社マン」と聞くとエリートな感じがしますよね。
実際、グローバルに事業を展開しているような企業では、エリートが集まっており金融業界と同様に就活生からの人気は非常に高いです。
コミュニケーション能力や精神的な強さ、あるいは英語力など幅広い分野かつレベルの高い能力を求められます。
グローバルに働いてみたい人や英語力に自信のある方などは挑戦してみてはいかがでしょうか?
1-3.メーカー
文系でも全然メーカーに就職することは可能です。
個人あるいは企業に関するお金の動きを知っている経済学部生は、メーカーの販売戦略や経営部門などで活躍することができるかもしれません。
メーカーというと研究職の印象が強く、理系の学生しか応募できないのではというイメージを持つ人も稀にいますが、メーカーといえども文系の職がないことには会社を回すことはできません。
なので、経理部門や財務部門といったお金に関する部署で使うことのできる知識を持ち合わせている学生は、幅広い業種のメーカーに就職できる可能性があります。
1-4.公務員
経済学部が公務員を目指すのも良いかもしれません。
というのも、大学で習う内容と公務員試験の内容が重複しているからです。
なので、経済の基礎を学んでいない他の学部の学生よりは有利な立場にあるといえるでしょう。特に地方公務員では数学や経済学の分野の問題が多いです。
また、優秀な方はキャリア官僚を目指す場合もあります。
満遍なく経済学部出身の人が受けるようなイメージで間違い無いでしょう。
2.就職における経済学部のメリット
ここでは就職における経済学部であるメリットについて解説します。
経済学部のメリットを理解することで、一般的に経済学部が就職に有利といわれる理由やどこに就職しやすいのかがわかるはずです。
2-1.数学が使える
数学が使える、と企業から思われていることが1つのメリットです。
文系の学生の中には数学に苦手意識があるため、
文系を選択し数学を避けてきたような人が一定数います。実際、経済学部の中にもそのような人はいるかもしれません。
しかし、経済学部で学ぶ以上、数学の知識は必須となる場合もあります。特に微分積分が絡んでくると、他の文系の学生では歯が立ちません。
そのように経済学=数学ができる、というイメージが企業側にもあるため、経済学部の学生は数学ができるという評価を受けやすくなります。
せっかく、経済学部に入学したのであれば、数学的な内容もしっかり理解しておきたいところですね。
2-2.実学を学んでいる
経済学は他の文系学部と比べて、実学的な内容を学んでいるケースが多いです。
その実学的な内容というのはビジネス的な視点を養うという観点では非常に役に立ちます。
もちろん、大学で学んだ内容が実際の業務で使えるという話ではありませんが、実学的な内容を学んでいることで、他の学部の学生よりもビジネスの土台ができているといっても差し支えないでしょう。
土台ができていれば吸収も早いので、企業も「早く戦力になってくれるのでは?」という期待を持ちます。
2-3.間口は広い
経済学部の間口は非常に広いです。
確かに、金融業界などに行く人も非常に多いですが、どのような業界でも経済学部の人は求められています。
というのも、様々なスケールでお金のことについて学んでいる経済学部生は、
他の学部生と比べて経理や財務といった分野で働くことを期待されるからです。
また、ビジネスにおいてお金の流れを把握することは非常に大切なので、
お金の流れを把握している経済学部生はどのような業界・業種においても重宝されるといえるでしょう。
3.経済学で就職に向けて有利な資格
本章では経済学部の人が取っておくと、就職に有利な資格について解説していきます。
なお、今回紹介する資格はいずれも受験資格がないため在学中に取得することが可能です。
3-1.ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは個人や企業のお金に関する相談を受ける人のことを指します。
相談を受けること自体はファイナンシャルプランナーの資格がなくても問題ありませんが、ある程度の信頼や知識を証明するものとして持っておくと非常に便利です。
なお、ファイナンシャルプランナーの検定は1~3級まであり、合格した級のFP技能士を名乗ることができるようになります。
内容としては、年金や相続、資産運用など幅広くお金に関する知識を習得することになります。
実績を積んでいけば独立を視野に入れることも十分可能です。
3-2. 宅地建物取引士
宅地建物取引士は不動産業務を専門的に行います。
宅地建物取引士の資格を得るためには、国家試験に合格し、試験を実施した都道府県知事の資格登録を受ける必要があります。
内容として不動産業務に関するものがほとんどであるのは当然ですが、就職先としては不動産関連会社はもちろん、建築会社や金融機関など活躍できる舞台は非常にたくさんあります。
また、ファイナンシャルプランナーと同様に独立も可能です。
3-3.日商簿記検定
日商簿記検定、いわゆる簿記ってやつです。会社やお店の帳簿を記録・管理するためのルールを学びます。
簿記は3級から受験することが可能ですが、就職の際に評価されるのは2級以上であることがほとんどなので、簿記の取得を目指すのであれば2級以上を目指すことをお勧めします。
簿記の知識はビジネス全般で役立ちますし、年3回も受験のチャンスがあるのも魅力的でしょう。
3-4.公認会計士
公認会計士は企業や団体の監査や会計を行います。
公認会計士の資格は、弁護士・医師と並ぶ国家資格です。
そして合格後に、実務経験や実務補修など試験に合格しても公認会計士になるまで時間が非常にかかります。
そのため、「公認会計士になるんだ!」という強い気持ちを持っていないことには、なかなか目指すのは厳しいでしょう。
もちろん進路の選択肢も広い上、収入も高く安定していますから目指す価値は十分あります。
まとめ 経済学部だから就職先を絞る必要はない
本記事では、
経済学部の人がどんな所に就職しているのかという就職先について解説した後、就職における経済学部であるメリットや取っておいたら良い資格について解説してきました。
確かに、経済学部は文系の他の学部と比べても実学的な要素が非常に多く、一般的にみると就職に強い学部であることは間違いありません。
しかし、「経済学部だから〇〇に就職しよう!」
みたいな考え方は非常に勿体ないです。
もちろん、大学で学んだことに誇りを持つことやアピールをすることは非常に大切です。
とはいえ、就活を始める前から就職先を限定してしまっていると、自分の可能性を小さくしてしまう可能性もあります。
なので、経済学部だから〜という考え方は危ないかもしれません。
「選んだ就職先が経済学部で学んだことを生かせそうだった」
くらいの感覚でも良いのではないでしょうか?
自分をしっかり見つめ直して、
自分の可能性に蓋をしてしまっていませんか?
もう一度考え直してみましょう。
本記事が経済学部の人あるいは、経済学部がどのような就活をしてどのようなメリットを享受しているのかを知りたい人の参考になれば幸いです。