帰宅部だった学生の就職活動の面接突破方法を解説
2024/5/24更新
はじめに
就職活動をしていると大学の部活動やサークル活動に所属している学生を多く見かけるでしょう。
一方で部活動に参加せず、講義が終了した後は家に帰宅する帰宅部だった学生も少なからず存在します。
そんな帰宅部の学生は就職活動の面接で話すことがなかったり、部活動やサークル活動をしていた学生に比べてエピソードのインパクトが弱かったりすることもあるでしょう。
そんな帰宅部の学生でも企業の選考を突破し、内定を勝ち取る方法はあるため諦める必要はありません。
ここでは帰宅部だった学生のための就職活動の面接突破方法や、帰宅部でもアピールポイントを探す方法などを解説します。
帰宅部で就職活動および面接に不安のある就活生の方はぜひ参考にしてください。
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帰宅部は就職活動で不利になりやすい原因
就職活動をしている中で、帰宅部は選考突破に不利という言葉を聞くことがあります。
どういう面で不利になるのかと言うと、まず挙げられるのが経験不足といえます。
部活動やサークル活動をしていれば、何か目標に向かって行動したり、課題を解決したり、チームで協力したりするなど様々な経験を得ることが可能です。
帰宅部ではそういった経験を得ることができないため、自分の能力を培うことも難しくなります。
また、就職活動で話すアピールポイントも不足がちです。
特に学生時代に力を入れたことでは、部活動をしていないことで話す内容がなく、途方に暮れる学生もいます。
話す内容があっても部活動をしていた学生のエピソードと比べて劣ってしまうこともあり、インパクトに欠けるケースも多いようです。
このように部活動やサークル活動をしていないことで、就職活動で話すことがなくなるのが不利と言われる原因に挙げられます。
部活動をしていた学生と帰宅部の学生の差とは
部活動をしていた学生と帰宅部だった学生の違いと一言で言っても、どこに差があるのか分からないケースもあるでしょう。
実際にどのような部分で違いがあるのか4点紹介します。
1. 何かに一生懸命取り組んだ経験
大学生活で部活動に打ち込んできた学生は、真剣に取り組んできたケースがほとんどです。
大学で授業やゼミをしながら、講義が終わった後に部活動に勤しむため、部活動をしていない学生より労力がかかります。
部活動によっては毎日活動があるところや休日も活動しているところもあります。
毎日辛い練習に耐えることから、辛抱強く続ける忍耐力と継続力がつきやすいです。
社会に出ると毎日仕事があり、時には理不尽にも耐えて働く機会もあるので部活動で耐性がついている学生は歓迎されます。
また、一生懸命取り組んだ経験があると学生の能力や強みが発揮されたり、何かを新しく学ぶことが多かったりします。
学生の本当の能力や内面、性格を知ることができるため、部活動に取り組んだ学生は帰宅部の学生よりも企業に好印象を持たれる可能性は高いでしょう。
2. 上下関係の意識
部活動に所属していると、必ずと言っていいほど学年の異なる学生たちと活動することになります。
1年生〜4年生まで在籍している他、大学は高校までと違って年齢の異なる学生が多数います。
そういった学生たちと部活動を行うことで、自然と上下関係の意識が形成されていくでしょう。
社会でも目上の人やお客様に敬語を使用するのは当たり前であり、礼儀のなっていない社会人は敬遠されがちになります。
帰宅部ですと先輩と関わる機会も少なくなるため、上下関係の意識が低いと見られがちです。
3. コミュニケーション能力の有無
部活動に所属している場合、他の学生との関わりは欠かせないでしょう。
体育系の部活なら集団戦をすることもあり、よりチームで連携をとっていく必要があります。
上下関係にも当てはまりますが、誰かと話す、人の話に耳を傾ける、間に入って調整するなど様々なコミュニケーションが必要となります。
そういったコミュニケーション能力が部活動で活動することで自然と培われるわけです。
部活動に入っていないと人と関わる機会も少なくなり、コミュニケーション能力が身に付きづらいと言われています。
企業では報連相が大事な他、求める人材でもコミュニケーション能力のある学生を挙げる企業が多いです。
コミュニケーション能力は話すだけでなく、会社を上手く循環させるためにも必要な能力なのでコミュニケーション能力の有無は重要となっていきます。
そのコミュニケーション能力が身に付きやすい部活動に参加している学生は、企業からも好評と言えるでしょう。
4. 集団行動がとれるか
部活動では集団で活動に取り組むことが多いです。
1人で活動する部活動やサークル活動はほとんどなく、少なくとも数人以上で活動しています。
そのため集団での活動に慣れていき、チームワークを意識する力が育まれます。
帰宅部だと誰かと関わる機会が少ないため、集団行動をする機会も自ずと減ってしまうでしょう。
企業でも1人で仕事をすることより、誰かと共同で仕事をしたり、部署で連携を取ってプロジェクトを進めたりします。
そんな時に集団行動ができず、和を乱す人がいると周囲に迷惑をかけてしまうため、集団行動ができる人材が重視されます。
部活動、サークル活動に所属していれば、集団行動の経験は豊富だと思われるので就職活動でも有利になるでしょう。
また、就職活動においてもグループディスカッションやインターンといった、周りと協力する機会があった時に集団行動の経験が役に立ちます。
部活動をしていれば良いわけではない
部活動をしている利点を説明しましたが、部活動にさえ所属していれば就職活動で有利になるわけではありません。
部活動に入っていても、何の目的もなくだらだらと日々を過ごしていたり、休むことが多かったりして満足に活動していなければ、力を入れたことには当てはまらないでしょう。
大事なのは部活動に所属し、活動の中で何をどのように頑張ったのか、頑張った結果どうなり何を学んだのか、学んだことをこれからどう活かすのかを企業に伝えることです。
部活動に入っていても以上のポイントが話せなければ就職活動では役に立ちません。
言い換えれば、部活動に入っていなかった帰宅部の学生でも他に経験したものがあれば就職活動におけるアピールポイントになります。
帰宅部でも就職活動の選考は突破可能
部活動やサークル活動に所属していないと、就職活動の選考に突破できないのは間違いです。
実際に部活動に入っていない学生でも企業の選考を突破し、内定を得ている人は大勢います。
もちろん、部活動に入っていれば選考で話せる材料にはなりますし、企業受けも良かったりしますが、部活動に入っていなくても別の材料でアピールすれば十分選考を突破可能です。
部活動を通して得られるものはありますが、得られないものもあります。
部活動の参加自体は就職活動に有利ですが、それを活かすのは学生の技量によるところも否めません。
帰宅部でも選考対策をすれば、部活動をしていた学生との競争に勝つことは十分可能と言えるでしょう。
面接に臨むには自己分析が必須
面接をはじめとした企業の選考に臨むには、自分の強みやアピールポイントを把握しておかないといけません。
内定を貰うには自分の能力や強み、アピールポイントを伝え、自分が企業に必要な人材だと思わせる必要があるためです。
自分の強みやアピールポイントを知るには、自己分析を徹底して行いましょう。
自己分析を実施して自己PRを完成させ、自分の強みは何かを探してください。
自己分析で特に注力するのは自己PR、学生時代に力を入れたことです。
学生時代に力を入れたことでアピールできるのが部活動ですが、帰宅部の学生には使えません。
そのため部活動以外に力を入れた活動を見つけていきましょう。
自分のこれまでの歴史を振り返るようなイメージで、これまでどのような体験をしてきたのかを掘り下げてください。
自己分析に詰まったら就活サイトを使う、第三者に自分の性格について聞いてみる、大学の就活相談窓口に相談するなど周囲の力も借りて分析を進めていきましょう。
帰宅部だった学生のアピールポイント
帰宅部だった学生が他にアピールする体験談をいくつか紹介します。
部活動をしていない代わりに別のものに取り組んでいたのであれば、それがガクチカに繋がることもあります。
自分に当てはまるものを見つけ、ガクチカや自己PRに役立ててください。
アルバイト
部活動に所属していなかった学生の多くは、代わりにアルバイトをしていることがあります。
学費を稼ぐためであったり、社会経験をするためであったり、遊ぶ費用のためであったり理由は自由だと思いますが、アルバイトはガクチカでも多くの学生に取り入れられており、部活動と並ぶほど就職活動の題材では人気と言えるでしょう。
部活動と同様、アルバイトもただ頑張っただけでは面接の選考を突破するのは難しいです。
アルバイトでどんな目標を立てたのか、目標達成のために何をしようとしたのか、途中で壁にぶつかりそれをどのような方法で乗り越えたのか、乗り越えた結果どうなったのか、アルバイトの経験を通して学んだものはなにか、を説明できなければ企業に響きません。
反対に上記の説明ができれば、アルバイトの内容自体はありきたりなものでも問題ないでしょう。
大事なのは自分がどのように頑張り、能力を発揮したかを相手に伝わるように話すことです。
アルバイトをしていた人は、アルバイト内で頑張った経験がないか自己分析で振り返ってみましょう。
ゼミ・研究
学生の本分は勉強ですので、部活動やアルバイトよりも大学のゼミ活動・研究をしていた人も多いでしょう。
傾向が強いのは理系の学生であり、研究の成果を選考で伝えるのも効果があります。
もちろん理系でなくてもゼミ活動や研究を取り入れるのは問題ありません。
こちらも他の活動と同じく、ゼミ活動の中で何を頑張ったのか、頑張った結果どうなったのかなど詳細に掘り下げてください。
研究職の選考を受けようと考えている場合は、専攻が企業の職種と関連していると志望動機にも繋がって話しやすくなります。
部活動やアルバイトをしてこなかったのは、勉強に力を入れていたためということが納得のいく理由で説明できれば、選考で不利になることはないでしょう。
ボランティア活動
ボランティア活動もガクチカの事例として使用可能です。
慈善活動や福祉活動を通して社会貢献していることをアピールすると、企業からの印象も良くなります。
ボランティアで自身の発揮された能力を話すとともに、ボランティアで得たものは何かを伝えましょう。
ボランティアはガクチカの題材になりますが、数日だけのボランティアだと印象が薄いものになる可能性もあるでしょう。
ガクチカとして取り入れる場合は、長期間のボランティアや何回も実施したボランティア活動を選ぶことを推奨します。
インターンシップ
企業のインターンシップをガクチカにすることもできるでしょう。
インターンシップをガクチカにするメリットは志望動機も合わせて話せることです。
インターンシップに参加するほど企業や業界に興味を持っているため、企業側から熱意を汲み取ってもらいやすくなります。
インターンシップでどんなことをしたのか、活動の中で自分はどんな役割を担い何を頑張ったのか、チームで得たものは、学んだことはなにか、などを面接で伝えていきましょう。
インターンシップもボランティア活動同様、短期間だと企業側に響きにくいです。
数か月単位のインターンシップ経験があれば、ガクチカとして採用してみましょう。
短い場合でも、内容に問題なければ話しても問題ないでしょう。
実際に企業の仕事に触れた経験は貴重なため、ガクチカの中では印象を残しやすいです。
その他・最も力を入れたもの
これまで紹介したもの以外でも学生時代に何か頑張ったものがあれば、それを話していきましょう。
学生時代に何もしてこなかったという人が時々いますが、本当に何もやってこなかった人はほとんどいません。
例えばスマートフォンでSNSをずっとしていた人でも、SNSを使って情報収集能力が向上したなど様々なアピールポイントを見つけることが可能です。
頑張った活動自体はほとんど関係なく、活動の中で何をどのように頑張ったのかが重要です。
自己分析で振り返り、自分が本当に頑張ったものを探していきましょう。
下記に頑張ったものとして挙げられる一例を紹介します。
- 留学
- ゲーム
- 資格取得
- ライブ活動
- 家事
- 趣味
面接で押さえたいポイント
帰宅部の学生が面接に臨む際に押さえておきたいポイントを解説します。
部活動に所属していなくても、切り返す方法はあるため対策の一環としましょう。
堂々と話す
特に集団面接で多いのですが、部活動に入ってないことから周りの学生と比較して自分のエピソードが弱く思えてしまい、自信がないように話してしまう学生がいます。
自信の無さが声の小ささや表情の暗さに出てしまうと、面接官からも「この学生は自分のガクチカに自信がないのかな?」と思われるでしょう。
中身がしっかりしていれば、活動は関係ありません。
自分のガクチカや経験してきたことに自信を持って話しましょう。
相手の目を見て大きな声で話せば、十分自信のあるように見えるでしょう。
部活動に入っていなかった理由を話す
部活動に入っていなかった理由があれば、面接で話してしまっても良いでしょう。
生活費を稼がなければならなかった、学業で好成績を収めるために授業に集中したかったから、など他に頑張ったことがあるなら所属していなかった理由として十分通用します。
面接ではなぜ部活動やサークル活動に入っていなかったのか質問される場合もあります。
部活動に入ってなくても納得のいく理由を考えておき、企業への切り返し対策をしてください。
代わりに打ち込んだもので自分をアピールする
ここまで話したように、部活動に入っていなくても力を入れたことがあるエピソードを話してアピールしましょう。
ガクチカの内容が良ければ部活動への所属は大して選考に左右されないです。
自分のガクチカを万全にして、部活動を題材にしている学生に立ち向かっていきましょう。
帰宅部のガクチカの例文紹介
帰宅部の学生のガクチカの事例を紹介します。
ただガクチカを載せるだけでなく、部活動に参加しなかった理由も述べた例文を紹介するので参考にしてください。
〈記載例〉
私が学生時代に力を入れたことは、地理学のゼミで評価1位の成績を納めたことです。
私は大学入学時に野球部に入部しようとしていたのですが、講義を受けていた地理学の教授の授業が面白く、その教授のゼミでもっと勉強を頑張りたいと思うようになりました。
そのため部活動への入部からゼミを頑張っていこうと決め、教授のゼミで1位の成績を残そうと毎日ゼミに参加しました。
ゼミには優秀な学生が多く、最初は成績も15人中最下位でしたが、ゼミ内で学んだ内容を図書室でレポートに記録し、過去の資料と照らし合わせて分かりやすくまとめることにしました。
その結果、効率良く情報が集まるようになり、ゼミ内でもトップの成績を記録することができました。
最初は部活動に入れなかったことを後悔することもありましたが、ゼミでの活動を続けてきたことで諦めない気持ちと情報収集能力が身に付き、本当に続けてきて良かったと思いました。
文章の序盤で部活動に入ろうとしたが、ゼミ活動に力を入れるために取り止めたことを記載しています。
ポイントは部活動が大変そうだったから止めたなど、部活動から逃げるような書き方をしないことです。
企業側に辛いことから逃げているように思われると、仕事でも投げ出してしまう学生だと捉えられてしまいます。
部活動にも入りたかったが、部活動よりもやりたいことができたのでそちらを優先したというようにマイナスな書き方を避けて伝えると印象を落とさずに済むでしょう。
例文ではその他にゼミでの目標、現状の壁、課題克服のために何をしたか、取り組んだ結果、身に付いたことを記載しています。
部活動への不参加に触れつつ、自身のガクチカを伝える例文の参考にしてください。
面接では部活動に入らなかった理由の他にも、部活動に所属していたらどうなっていたか、部活動に入っていても同様の努力ができたかなど深掘りした質問がされる場合があります。
ガクチカもそうですが、部活動に関する自分の考えも掘り下げて質問に対する回答ができるようにしておきましょう。
まとめ
就職活動では部活動に所属している学生の方が有利と見られがちですが、決してそのようなことはありません。
たしかに就職活動で話す材料として、部活動での経験はかけがいのないものです。
しかし、部活動で経験したことを面接で上手く伝えられなければ、部活動での経験も活かせないで終わるでしょう。
帰宅部で部活動やサークル活動に所属していなくても、他に頑張ったものが一つでもあれば就職活動を切り抜けられます。
大切なのは頑張った活動ではなく、活動の中で何を頑張ったのかを企業に伝え、自分をどう見せるかです。
そのためにも自己分析を徹底し、自分だけのガクチカと強みを見つけていきましょう。