非上場企業でも大手企業は多数ある!好待遇の大手非上場企業を紹介
2024/5/10更新
はじめに
「非上場企業は上場企業に比べて規模が小さい」と考えている就活生も多いですが、決してそんなことはありません。
非上場企業でも大手企業と呼ばれる有名企業は多数あり、いわゆる上場企業を越える企業も多くあります。
そもそも非上場企業とはどんな企業なのか、上場企業と比べてどのようなメリットがあるのか、非上場企業ではない大手企業と併せてご紹介します。
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非上場企業とは?
まずは、非上場企業とはどんな会社のことなのか見ていきましょう。
上場企業と非上場企業のそれぞれの違いを解説します。
証券取引所で株を買えるかの違い
企業によっては資金繰りの一環として、会社の株を販売しながら経営をしている企業があります。
会社の株を販売するためには証券所に参加する必要があり、証券所に参加している企業を上場企業、証券所には参加しておらず株を販売していない企業のことを非上場企業と呼びます。
非上場企業の場合は株を持っているのは基本的に創業主、または関連会社のため、第三者に株が渡ることは滅多にありません。
一般公開をされていないからこそ投資家たちは手を出せずにいますが、企業としてはそのぶん安定する場面も多いため、メリットとデメリットが表裏一体といえるでしょう。
一定の条件を満たした企業であること
証券所は大きく分けて4種類あり、それぞれ上場するための条件をクリアしないと登録ができません。
上場時に株主数が800人以上であることや、上場時の流通株式数が20,000単位以上であること、上場時の流通株式時価総額が100億円以上であること、流通株式数が上場株券等の35%以上であることなど、条件が非常にシビアです。
これらの条件を全て経ている企業は大企業であることが多く、上場企業=安定している企業というイメージが定着しています。
一定の条件を満たしている企業は、雇用環境なども安定している傾向にあるため、安心して働ける企業を探している方に人気です。
非上場企業のメリットは?
非上場企業で働くと企業としてはもちろん、雇用されている社員にもいくつかメリットがあります。
メリット1 買収されるリスクが低いので安心
知名度がある企業は国内外を問わず注目されているからこそ、買収のリスクも高まります。
少しでも企業の力が弱ったタイミングで買収をされるリスクも高いため油断できませんが、非上場企業は上場企業と違って株が第三者に渡ることは滅多にありません。
だからこそ買収されるリスクも低く、買収によって職場環境が大きく変わったり、大量解雇されるような心配はほとんどないでしょう。
企業を守ることはもちろん、従業員の生活を安定させるためにも一躍買っているといっても過言ではありません。
メリット2 株主の意見に左右されない
上場企業は株主総会が定期的に開かれ、株主の意向にある程度沿った形で経営をする必要があります。
だからこそ、場合によっては企業の意志にそぐわない経営方針で物事を進めざるを得ない場合も多く、株主の意見に左右され経営が傾くケースも少なくありません。
ですが、非上場企業では株主は創設者や関連会社のため、株主の意向に沿って経営する必要があります。
代表社員などがある程度独断で経営方針を固めている企業が多く、それぞれ独自のスタイルをつくりだしています。
社員にとって嬉しい制度を積極的に取り入れている企業も多いため、自由度が高く自分に合っている企業を見つけたい方は非上場企業を選択肢に入れるべきでしょう。
メリット3 一社員の企業が反映されやすい
非上場企業は上場企業と違い株主総会がない分、一社員の意見が企業全体に反映されやすいのもメリットです。
実際に働いている社員の意見がトップに伝わりやすく、企業がより一層好転する傾向にあります。
自分自身の意見を企業に反映させやすい環境で働きたい方こそ、役員へ意見が通りやすい非上場企業で働くのがベストです。
非上場企業のデメリット
非上場企業は上場企業に比べると経営がしやすいなどいくつかメリットがありますが、その反面デメリットもあることを頭に入れておきましょう。
例えば、非上場企業にはこのようなデメリットがあります。
デメリット1 資金を集めにくい
上場企業と違い株式を持っているのは創業者や関連会社ですので、周りから資金を集めにくいのが難点です。
企業に何らかのトラブルが起きた場合、資金繰りがうまく行かず倒産するというケースもあります。
知名度が高く安定した売り上げを出している企業であれば多少のことに動じることはありませんが、まだ企業力が低い企業の場合は困ったときに助けてくれるサポーターがいない状態です。
だからこそうまく立ち行かなくなった結果企業が倒産、企業に勤めている人材も大量解雇されるようなケースもたまにありますので、非上場企業のなかでも安定した企業に勤めることが大切です。
デメリット2 信用が得にくい
上場企業に比べると企業としての信用を得にくい点も非上場企業のデメリットです。
ある程度有名な企業であれば話は別ですが、知名度が低い企業の場合は人材募集をする際にも知名度や社会からの信用度が低いぶん人が集まりにくく、ビジネスがある程度軌道に乗るまでは苦労するケースが多いでしょう。
大手企業ではない、知名度が低い非上場企業で勤めている場合も「なんだか怪しい企業」と思われる場合があるため、非上場企業を選ぶ際には知名度がある大手企業を選ぶのがおすすめです。
デメリット3 待遇が大幅に落ちることも
非上場企業は上場企業に比べて自由度が高い分、企業の意向によっては待遇があまり良くない場合があります。
独自のルールを企業に取り入れることで残業時間が大幅に伸びている企業や、労働環境が芳しくない企業で働く可能性もあるでしょう。
株主総会がある場合は株主でその点をしっかり監視できますが、非上場企業では監視する株主がいない分、良い意味でも悪い意味でも自由すぎる可能性があるため注意が必要です。
上場企業を越える!非上場企業ではない大手企業人気ランキング
ここからは、上場企業と引けを取らない、規模も売上高も多い大手の非上場企業を業界別にご紹介します。
「この企業も上場していないのか」と驚く有名企業もありますので、参考にしてみてください。
飲料メーカーに特に多い?飲食業界の非上場大手企業
飲料メーカーや飲食業界のなかには、有名企業でありながら非上場企業として経営を続けている大手企業が多数あります。
歴史がある大手企業でも、あえて上場していない企業もありますので、非上場企業を選ぶ際の参考にしてみてください。
そんな飲料メーカー業界のなかでも有名なメーカーをいくつかご紹介します。
アサヒ飲料株式会社
出典元:アサヒ飲料
1982年に創業した老舗企業で、国内外を問わず親しまれている飲料水を世に提供し続けている、アサヒ飲料も非上場企業の一つです。
アルコールや飲料水、さまざまなタイプの飲料を消費者に提供しており、アサヒのメーカーロゴを見かける機会も少なくありません。
現在も成長を続け、今後も安定した売上高をたたき出すことが予想される大手飲料メーカーとして知られています。
サントリーホールディングス株式会社
出典元:サントリーホールディングス
飲料水やアルコール販売メーカーのなかでも国内でトップクラスの大手企業として知られるサントリーは、非上場企業です。
2009年に設立されてから老若男女を問わずに愛される飲料を多数世に送り出しており、現在も飲料業界の中核を担う大手企業として知られています。
売上高は2兆円を超えており、上場企業をも超えるレベルといえるでしょう。
カルピス株式会社
出典元:カルピス株式会社
数々の乳酸菌飲料をはじめとした飲料水を世に提供し続ける大手飲料メーカーとして親しまれているカルピス株式会社も、大手企業でありながら非上場企業として知られています。
飲料水のほかにも、バターなどの乳製品も取り扱っており、人々の食を支える大手企業として有名です。
エースコック株式会社
出典元:エースコック株式会社
即席麺やスナック麺、スープなどの製造調理を行う有名企業として知られているエースコックも、非上場企業でありながら飲食業界を支え続ける大手企業です。
国内のみではなく海外支社もあり、売上高、従業員数ともに飲食業界のなかでも群を抜いている企業として知られています。
株式会社ロッテ
出典元:ロッテ
老若男女から長年愛され続けるお菓子を提供する大手企業として知られているロッテ。
ロッテも実は非上場企業で、1940年に創業した老舗お菓子メーカーとして国内の菓子食品業界の中核を担っています。
売上高は4,709億円を超えており、シーズンに合わせて新作お菓子も提供し続ける企業です。
出版業界にも非上場企業が多数!
出版業界は株主の意見に左右されずに世に情報を出したいと考える企業も多いことから、実は非上場企業がいくつかあります。
なかでも有名な大手企業はこちらです。
株式会社 朝日新聞社
出典元:朝日新聞社
全国紙の1つとして有名な朝日新聞を発行する新聞会社、朝日新聞社も非上場企業の1つです。
有名新聞社の1社でありながら上場をしていないことから、自社における自由度が高い企業として日々多くの情報を世に提供しています。
株式会社 小学館
マンガ、雑誌などさまざまなジャンルの出版業を担い続けている国内有数の出版社、小学館も非上場企業の1つです。
映画、アニメ、ドラマ、イベントなどのエンタメ業界で名前を見ることも多い企業で、衰退傾向にある国内の出版業者のなかでも安定した売上げを記録し続けています。
IT業界・電子機器関連メーカー
IT業界者電子機器製造販売メーカーにおいても、非上場企業は多数あります。
なかでも有名なのはこちらの企業です。
Facebook Japan 合同会社
出典元:Facebook
大手SNSとして国内外を問わずにシェアを獲得しているFacebookは、実は非上場企業です。
顔写真付きでプロフィールを登録できることからビジネスツールとしても活用されており、コミュニケーションツールの中核を担っています。
株式会社 日立システムズ
出典元:株式会社日立システムズ
国内のITを支える大手企業の一つ、日立システムズも非上場です。
日立の関連会社として知られており、ほかにも日立ソリューションズ、日立マクセルは非上場企業として活動しています。
インフラ業界における非上場企業
人々の暮らし・生活になくてはならないインフラ業界のなかにも、有名企業でありながら上場していない企業が多数あります。
でも有名なのはこちらの企業です。
佐川急便
出典元:佐川急便株式会社
現代になくてはならない物流業界を支える大手企業、佐川急便も大手企業でありながら上場していません。
1965年に設立されてから国内の各種運輸事業を支え続けており、売上高は8,713億円を突破しています。
営業所も全国各地に展開しており、物流を語る上でなくてはならない企業の1つといえるでしょう。
ENEOS株式会社
出典元:ENEOS
生活に欠かせないエネルギー面で人々の暮らしをサポートし続けているエネオスも、大手企業でありながら非上場企業です。
エネルギーを安定的に供給し続け、全国各地に事業所を展開しています。
金融業界にも非上場企業がある!
意外かもしれませんが、金融業界においても非上場企業として運営している企業がたくさんあります。
なかでも有名なのはこちらの企業です。
株式会社みずほ銀行
出典元:みずほ銀行
全国各地に支店のある大手銀行として親しまれているみずほ銀行も非上場企業です。
金融面で人々の暮らしをサポートし、個人、法人を問わずに生活を支えています。
野村證券株式会社
出典元:野村證券
資産運用コンサルティングを手広く行い、人々の投資活動を支える野村証券株式会社も非上場企業として知られています。
数々の金融商品を販売し、個人から法人まで金融に関するありとあらゆる相談を承っている一流企業です。
日々の暮らしを彩るお手伝い!小売り販売業
全国各地に店舗展開をしている有名な小売り販売業界にも、非上場企業がいくつかあります。
なかでも有名な企業はこちらです。
株式会社大創産業(ダイソー)
出典元:ダイソー
100円ショップとして名高いダイソーを経営する大創産業も非上場企業の1つです。
いまでこそ世に定着している100円ショップですが、当時は革新的だった販売形態を世に定着させて、日用品や飲食品に至るまでさまざまな便利アイテムをコスパよく販売し続けています。
イケア
出典元:IKEAオンラインストア【公式】
家具や照明器具、調理グッズなどの各種インテリアを販売する海外の有名ストア、イケアも非上場企業です。
日本でもなじみ深いイケアも知名度が高いこともあり、上場をせずに現在も多くの顧客を獲得し続けています。
製薬会社にも非上場企業はある!
名前をよく見かける有名な製薬会社のなかにも非上場企業が多数あります。
大正製薬株式会社
出典元:大正製薬
わしのマークの大正製薬で知られる大手製薬会社、大正製薬も老舗企業でありながら非上場企業の一つです。
パブロンやリポビタンDなど、人々の健康を支える有名アイテムを多数販売しています。
非上場企業の大手企業で内定をもらうには?
非上場企業でありながら大手企業として名高い有名企業はこのように各業界に多数存在し、日々人々の生活を支えています。
そんな非上場企業の大手企業は、当然ながら就職倍率が高い企業が多く、誰でも就職できるわけではありません。
非上場企業の大手企業で内定をもらうための就活におけるポイントをチェックして、内定定率をアップさせましょう。
実力重視の企業が多いのでスキルアップが必須
非上場企業の大手企業では実力重視の企業が多く、新卒募集の際にも学生時代にどんなことをしてきたのか、具体的にどんなことできるのかなどの質問が多い傾向にあります。
学力重視の企業よりも、どんな勉強をいままでしてきたのか、どんな資格を持っているのか、どのような経験を経てきたのかなど根本に迫る質問をされることが多く、本人の人柄を判断するための選考を行う企業も多いでしょう。
そのため内定率をアップさせるためには、スキルアップは欠かせません。
目指す業界に沿った資格を取得する、関係する経験を極力積むなど、就活の際にはアピールできるポイントを増やすことが大切です。
自信のある特技を持つ
実力重視の企業が多いからこそ、できるだけ自身のある特技を作ることも忘れてはいけません。
浅く広くまんべんなく触れるよりも、狭く深く触れている特技を持つほうが需要が高まります。
これから特技を作る際にはできるだけ目指している業界に近しいジャンルを選ぶのがおすすめですが、就活本番まであまり時間がない場合は、自身が一番得意としているジャンルを深堀してアピールしましょう。
転職先として視野に入れよう
大手企業への就活に自信がない方は、転職先として視野に入れるのも1つの方法です。
似た業界の中小企業を経た上で転職活動を行うことで、上手にアピールできれば就職内定率もアップします。
まとめ
上場することによって企業にとってメリットもあればデメリットもあります。
だからこそ大手企業のなかには、あえて上場しない企業、非上場企業として自由に経営することを選択する企業が多数あり、上場することを避ける企業も少なくありません
上場企業=大手企業と捉えている方もいますが、上場しているかどうかで大手企業が判断するのは時期尚早です。
非上場企業として運営しているからこそ売り上げを伸ばし続けている企業も多く、業界の中核を担う重要なポジションとして定着している企業も多数あることを頭に入れておきましょう。