生物系学科の大学生は就職が難しいって本当?対策法から人気の就職先・おすすめの職種について紹介

生物系学科の大学生は就職が難しいって本当?対策法から人気の就職先・おすすめの職種について紹介

2024/5/24更新

はじめに

生物系学科を選んだものの、就職できるか不安な大学生や、就職先について知りたい大学生に向けて就職対策をはじめとした以下の項目について解説していきます。

  • 生物系学科の大学生の就職が難しい理由
  • 生物系学科の大学生に人気の就職先ランキング
  • 生物系学科の就職対策
  • 生物系学科の大学生におすすめの資格

ぜひ最後までご覧ください。

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生物系学科の大学生の就職は厳しい?

理系は専門性を活かせるため、比較的就職しやすいとはいうものの、生物系学科は理系にも関わらず就職が厳しいという話をよく耳にします。

ではなぜ就職が難しいのか、その理由を解説していきます。

生物系学科の就職が難しい理由

生物系学科の就職が難しい理由を下記に記載します。

  • 生物系学科の研究内容と関連している企業に応募が殺到するから
  • 研究内容の汎用性が低く、応募する業界が限られるから
  • 食品以外の業界では、他に関連性の高い研究をした就活生が応募するから
  • 生物系学科に特有の資格がないから

生物系学科の研究で一番関連性のある業界は食品業界なのですが、食品業界は倍率が高く、他の学科の大学生との差別化が難しいため、就職が厳しいです。

また、薬学部のように学科特有の国家資格があるわけでもないので、他の理系学科に比べて不利になりやすくなります。

生物系学科の大学生に人気の業界ランキング

1位 製薬・医薬業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで1位に選ばれたのは「製薬・医薬業界」です。

生物系学科の就職先としては食品と同じくらいメジャーな業界で、就活生からの人気も高くなっています。

製薬・医薬業界の研究職は、メーカーに比べるとホワイト度で劣る場合もありますが、高収入が確約された業界です。

製薬・医薬業界は高度な知識や専門性が必要になるので、年収も高くなる傾向にあります。

国が薬の値段を引き下げる政策をとっているため、国内市場は厳しいですが、海外市場にはまだまだビジネスチャンスがあるのです。

以下の表に業界情報をまとめたのでチェックしてください。

業界名製薬・医薬業界
市場規模13.4兆円
成長率+7.7%
利益率-810.1%
平均年収789万円
魅力
  • 人々の命や健康に貢献する製薬に携われる
  • 自分の研究が世の中に貢献している実感が得られやすい
  • 院卒であれば30万円近い初任給の場合が多い

 

製薬・医薬業界の代表企業は、「小林製薬」です。

平均年収は733万円で、研究職であればさらに年収が高まるでしょう。

平均勤続年数は12.9年です。

生物系学科の大学生が就職先として選んだ、製薬・医薬業界の企業の一部を以下にまとめます。

就職先企業例
  • 小太郎漢方製薬
  • 医学生物学研究所
  • 中外製薬工業
  • 奥野製薬工業
  • 小林製薬
  • 大塚製薬
  • 沢井製薬
  • 東洋新薬
  • シミック
  • 医療法人三慧会

2位 化学業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで2位に選ばれたのは「化学業界」です。

生物系学科の就職先としては食品や製薬・医薬業界と並んでメジャーな業界なので、就活生からの人気も高くなっています。

化学業界の研究職は、製薬・医薬業界の研究職や、メーカーに比べるとホワイト度で劣る場合もありますが、高収入が約束された業界です。

地道な研究によって新製品や新素材を生み出すので、世の中に普及した時の喜びはひとしおでしょう。

以下に業界情報をまとめました。

業界名化学業界
市場規模35.1兆円
成長率-2.8%
利益率+6.5%
平均年収657万円
魅力
  • 革新的な素材や部材を生み出せる
  • 新素材や新製品が世の中に普及する喜びが味わえる

 

化学業界の代表企業は、「住友化学」になります。

平均年収は、911万円で、平均勤続年数は15.5年です。

生物系学科の大学生が就職先として選んだ、化学業界の企業の一部を以下にまとめます。

就職先企業例
  • 新日本科学
  • アリミノ
  • 住友化学
  • 積水化学工業
  • 三共油化工業
  • 長谷川香料
  • 住化エンバイロメンタルサイエンス

3位 食品業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで3位に選ばれたのは「食品業界」です。

生物系学科の就職先として真っ先に思い浮かぶのが食品業界というほど、食品業界の人気は根強くあります。

メーカーの中でも食品業界は特にホワイトで有名なので、理系でホワイトな研究職に就きたい就活生におすすめです!

以下に業界の情報をまとめました。

業界名食品業界
市場規模21.1兆円
成長率-0.8%
利益率+3.3%
平均年収628万円
魅力
  • 人々の生活に直結する「食品」を生み出せる
  • BtoCなので自社製品を目にする機会が多い
  • 世間一般の知名度が高い
  • ホワイトなことで有名で安定感がある

 

食品業界の代表企業は「味の素」になります。

平均年収は1048万円で、平均勤続年数は20.3年です。

給料や待遇面が良いからこその平均勤続年数ですが、食品業界はホワイトなので、味の素ほどではなくても給料や待遇がいい企業は多くあります。

ぜひ探してみてくださいね。

生物系学科の大学生が就職先として選んだ、食品業界の企業の一部を下記に記載します。

就職先企業例
  • 明治
  • 森永乳業
  • ニチレイフーズ
  • 日本ハムマーケティング
  • キリンホールディングス
  • 協和発酵キリン
  • サッポロビール
  • フジパン

4位 バイオ業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで4位に選ばれたのは「バイオ業界」になります。

バイオ研究は生物の性質や能力を活かしている研究全てが該当するので、製薬や食品など非常に幅広いです。

その中でもバイオ研究に特化した企業は、生物系学科の学生にとっては研究内容と密接に関わっているので、自然と興味をそそられますよね。

バイオ業界は最先端のため、そもそもの市場がまだ小さく、得られる情報が少ないです。

これからどんどん発展が期待できる業界といえるでしょう。

バイオ研究は文系の就活生にはあまり知られていないので、倍率が低くなる傾向があります。

時代の最先端を行くバイオ業界の企業なので、食品業界と同じように高収入・高待遇が狙えるでしょう。

研究開発を専門としている企業は研究員が必須になるため、待遇をあえて高く設定しているのかもしれません。

以下に業界情報をまとめました。

業界名バイオ業界
市場規模57兆円
成長率
利益率
平均年収
魅力
  • 最先端のバイオ技術を活用して、新しい製品を生み出せる

 

バイオ業界の代表企業は「タカラバイオ」です。

平均年収は710万円で、平均勤続年数は11.1年です。

5位 金融・保険業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで5位に選ばれたのは「金融・保険業界」です。

生物系学科の研究内容とは関連性もなく、さらに多くの就活生が「文系職」へ就職するので意外に感じるかもしれません。

しかし、意外と多くの生物系学科出身の大学生が金融・保険業界に就職しているのです。

金融・保険業界は市場規模でいうと170業界の中で3位と、日本でも指折りの巨大産業になります。

平均年収も高いので、稼ぎたい!という人にもおすすめです。

以下に業界情報をまとめました。

業界名金融・保険業界
市場規模64.4兆円
成長率-0.4%
利益率+10.6%
平均年収731万円
魅力
  • 高い年収
  • 安定して働き続けられる環境
  • 扱う金額の規模の大きさ

 

金融・保険業界の代表企業は「野村證券」になります。

平均年収は1437万円で、平均勤続年数は4年5ヶ月です。

年収が高い割には入社のハードルが低く、入社後は過酷な業務のため、離職率の高い金融・保険業界を象徴しています。

生物系学科の大学生が就職先として選んだ、金融・保険業界の企業の一部を以下にまとめます。

就職先企業例
  • 社会保険診療報酬支払基金
  • あいおいニッセイ同和損害保険
  • みずほFG
  • 大同生命保険

6位 公務員

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで6位に選ばれたのは「公務員」になります。

公務員というと生物系学科じゃなくても良くない?と思われがちですが、理化学研究所や環境省など研究との関連性もある職業です。

また、地元の地方公務員や各大学の職員・教員への就職なども多く、公務員自体が人気の就職先であることが分かっています。

国家公務員は平均年収を見ても、民間の平均年収よりも高く、就職先として選ばれやすいのは間違いないですね。

また、安定しているという以外にも、国や都道府県の政策に関与できるのも魅力的なポイントです。

業界名国家公務員・地方公務員
市場規模
成長率
利益率
平均年収637万円(国家公務員)
魅力
  • 安定した給与
  • 国・地域に直接貢献できる
  • 大規模な政策に関与できる
  • 人々の生活を支えられる

 

代表企業は「東京都」の地方公務員といえるでしょう。

平均年収は658万円で、平均勤続年数は6年3ヶ月です。

国家公務員以外にも東京都の地方公務員の平均年収を見てみましたが、国家公務員の平均年収とあまり変わりませんでした。

年収という点で見ると、東京都の地方公務員もおすすめですね。

7位 IT業界

生物系学科の大学生に人気のある就職先ランキングで7位に選ばれたのは「IT業界」です。

一見すると、生物系学科の研究内容とは関係がないように思えるかもしれませんが、最近では「IT」と「生物」を掛け合わせたIT事業も多くなってきています。

やはりIT業界は、幅広い分野で成長を続けている業界ですね。

今や、どんな企業もITなしではやっていけない時代になっているため、今後も需要は増加傾向にあると考えられます。

業界名IT業界
市場規模19.3兆円
成長率+5.5%
利益率+2.3%
平均年収646万円
魅力
  • 成長業界
  • DXによって需要が高まる

 

IT業界の代表企業は「野村総合研究所」です。

平均年収は1,242万円で、平均勤続年数は14.6年です。

IT業界で有名なのは、コンサルティング業務も行う野村総合研究所です。

利益率が高く、年収も高いことで有名ですが、激務だとも言われています。

生物系学科の大学生が実際に就職した、IT業界の企業の一部を以下にまとめます。

就職先企業例
  • 富士通
  • 旭情報サービス
  • 日本情報通信
  • みずほ情報総研
  • システナ
  • 日鉄ソリューションズ

 

生物系学科の就職対策

就職先にどのような業界があるのかは分かっても、実際に就活するとなるとどのような対策を取ればいいか分かりませんよね。

そこで、生物系学科の就職対策について解説していきますね。

おすすめの就職対策は下記の5つです。

  1. 推薦の有無を確認する
  2. アピールできる武器を増やす
  3. 逆求人サイトを活用する
  4. 専攻分野と異なる業界も視野に入れる
  5. エントリーシートと面接対策をしっかり行う

 

下記の章で、それぞれの就職対策について詳細に解説していきますね。

①推薦の有無を確認する

生物系学科におすすめする就職対策の1つ目は「推薦の有無を確認する」です。

理系の就職には、「自由応募」と「推薦応募」の2つの応募方法があります。

「自由応募」は好きな企業に自分から応募する方法で、「推薦応募」は大学または研究室や教授などから推薦されて応募する方法です。

推薦応募の方が就職できる確率は上がるので、志望する業界や企業に関して推薦があるのかどうか大学や研究室、教授に確認してみましょう。

ただし、就活での推薦応募も大学の推薦入試と同じように、応募後に合格したら辞退はできず、必ずそこに就職しなければいけないので注意が必要です。

②アピールポイントを増やす

生物系学科におすすめする就職対策2つ目は「アピールポイントを増やす」です。

生物系学科をはじめとする理系の学生は、大半の時間を研究に費やす場合が多いと思いますが、それはその他の学生も同じです。

そこで、研究以外にもアルバイトやサークル活動、インターンシップなどで実績を残すことで他の就活生と差別化できるでしょう。

理系の就活生で研究以外のアピールポイントを持っている人は少ないので、かなり大きな強みになりますよ!

もちろん研究そのものも大切ですが、企業は研究内容だけでなく就活生の人柄や能力もみています。

そのため、人柄や能力に関するアピールポイントを増やせば、自ずと就活がかなり有利になるのです。

③逆求人サイトを活用する

生物系学科におすすめする就職対策3つ目は「逆求人サイトを活用する」です。

研究活動をしている理系の学生は、将来のビジョンがはっきりしている場合が多いため、実は企業にとってスカウトしやすくなっています。

逆求人サイトでは、企業が学生のプロフィールを見てスカウトするかを判断するため、志望業界の企業からスカウトされる可能性もあるのです。

今まで自分が知らなかった思わぬ優良企業からスカウトされる可能性もあるので、逆求人サイトには登録しておいて損はありません。

学生が個人で調べられる企業の数には限りがあります。

逆求人サイトは登録しておくだけで、今まで知らなかった思わぬ優良企業からスカウトが来る確率が上がるんですね。

④専攻分野とは異なる業界も視野に入れる

生物系学科におすすめする就職対策4つ目は「専攻分野とは異なる業界も視野に入れる」です。

この記事の冒頭にも記載した通り、生物系学科の研究内容を活かせる企業の数はあまり多くはありません。

生物系学科の専門分野を活かせる就職先となると、人気の高い企業ばかりでそこに拘ってしまえば就職を狙うのは難しくなります。

そこで、専攻分野と異なる業界も視野に入れることで、就職先の選択肢を広げ、就職できる確率を上げるようにしましょう。

選択肢の数が多くなるほど精神的にも安定するので、文系職への応募も視野に入れるとさらに良いです。

就活では必ずしも自分の志望する企業や業界に就職できるとは限りません。

なるべく専攻分野に縛られず、さまざまな業界を狙うことで、就職できる可能性を上げるように心がけましょう。

⑤エントリーシートと面接対策をしっかりと行う

生物系学科におすすめする就職対策5つ目は「エントリーシートと面接対策をしっかりと行う」ことになります。

理系の就活生は推薦応募が多いため、エントリーシートと面接対策を怠る人も多くいるのが現状です。

しかし、企業側からすればエントリーシートや面接の対策を全くしていない就活生は、能力や志望度が低いように感じてしまいます。

推薦をもらったとしても、エントリーシートや面接で不合格にならないように、エントリーシートと面接対策は本気で挑みましょう。

エントリーシートと面接対策が重要なのは、文系・理系に関わらず、全就活生において変わりません。

研究やその他の活動と並行して就活に時間を使うのは、中々大変なことではありますが、なんとか時間を捻出して乗り切りましょう。

大変なのはあなただけではなく、全ての就活生もまた苦労しているのです。

 

生物系学科の大学生におすすめの資格

生物系学科におすすめの就職対策は分かっても、就職対策以外にも就職を有利にする方法はないか気になりますよね。

そこで、生物系学科の大学生におすすめな資格について解説していきます。

生物系学科に特有の資格となると少なくはなりますが、就職が有利になる可能性がある資格があるのです。

生物系学科と関連性があり、就職が有利になる資格は下記のものになります。

  • バイオ技術認定試験上級
  • 食品衛生管理者
  • 食品衛生監視員
  • 環境計量士

バイオ技術認定試験とは、幅広い業界から注目を集めている、国内では非常に珍しいバイオテクノロジーに関する専門知識が得られる専門資格です。

バイオ技術が役立つ将来環境関連や食品関連などの職業に就きたい場合には、特にバイオ技術者認定試験の取得が役立ちます。

食品衛生管理者は、厚生労働省が管轄する国家資格で、食品衛生法施行に伴い、指定のある製造または加工の過程において、違反の防止や食品衛生上の危害の発生防止のため、当該施設ごとに必置の義務があります。

食品衛生監視員は、食品営業施設への立ち入り検査や食品関係の指導、衛生管理と監視・改善を行うことが主な仕事内容です。

環境計量士は、経済産業省が管轄する国家資格です。

主な仕事内容は、計量法に基づいて環境に関する濃度や騒音および振動について計量を行います。

まとめ

生物系学科の専門分野を活かせる就職先は少なく、薬学部などの学科特有の国家資格のある理系学科と比べると、就職が難しいことが分かりました。

そのため、就活においては業界の視野を広げたり、文系職種も検討するなど、色々と工夫する必要があります。

就活では、エントリーシートや面接対策をしっかりと行うことが、周りの理系就活生と差をつける重要なポイントです。

学科特有の国家資格ではありませんが、生物系学科と関連性のある資格についてもご紹介したので、就活を有利に進めたい方はぜひチャレンジしてみてください。

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