大卒初任給が高い企業の平均残業時間はどれくらい? トップ5社を徹底比較!
2024/4/28更新
はじめに
この記事では、大卒初任給が高い企業の平均残業時間について比較しています。
就活生が気になることのひとつとして、「初任給はどれくらいなのか」というものが挙げられます。
業務内容や社風のほか、初任給は就活生にとって重要なチェック項目ですが、平均残業時間も非常に気になるところです。
なぜなら、どれほど初任給が高くとも、平均残業時間があまりにも長すぎる企業は敬遠されてしまうからです。
そこで、次のような方へ向けて、大卒初任給が高い企業の平均残業時間について解説しています。
- 初任給が高い企業トップ5を知りたい
- 初任給が高い企業の平均残業時間が気になる
- 初任給が高い企業を選ぶ際の注意点を知りたい
この記事を最後まで読むと、大卒初任給トップ5の企業の平均残業時間や各社の詳細が一覧でわかります。
初任給が高いその他の企業についても、初任給と平均残業時間を紹介します。
また、大卒初任給が高い企業を選ぶ際の注意点や、初任給が高い企業の平均残業時間を知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。
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この記事の結論
結論からいうと、大卒初任給がもっとも高い企業は「地主株式会社」の「50万円」です。
大卒初任給の平均は約21万円です。
2位の北の達人コーポレーションの初任給が38万円であることから、地主株式会社の初任給はずば抜けて高いことがわかります。
初任給が高い企業トップ5を概観すると、30万円強~50万円の企業が並んでいます。
次に、大卒初任給がもっとも高い地主株式会社の平均残業時間は、「19.8時間/月」です。
全産業の平均残業時間は13.9時間/月であることから、地主株式会社の平均残業時間はほぼ一般的な時間だと考えられるでしょう。
初任給が高い企業トップ5を概観すると、16~60時間など幅広い数字が並んでいますが、一般的な残業時間よりは多い傾向がありそうです。
そして、企業を選ぶ際に初任給を比較する場合の注意点は、福利厚生の内容や、初任給の内訳をしっかり確認することです。
この記事では、大卒初任給トップ5の平均残業時間について詳しく解説しています。
また、企業の初任給を比較する際に注意するべき2つのポイントについても徹底解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
大卒初任給の平均はいくら?
大卒初任給の平均は、「20万6,700円」です。
男女別の平均や、そのほか学歴との比較表は以下をご覧ください。
男性 | 女性 | 平均 | |
大卒 | 21万100円 | 20万2,600円 | 20万6,700円 |
高卒 | 16万6,600円 | 16万2,300円 | 16万5,100円 |
高専・短大卒 | 18万2,900円 | 18万400円 | 18万1,400円 |
大学院卒 | 23万9,900円 | 23万4,200円 | 23万8,700円 |
上記の平均初任給から計算すると、大卒の新卒平均年収は「290万円」程度だと考えられます。
計算式は以下のとおりです。
20万6,700円×12カ月=248万400円
ボーナス額:248万400円×0.16=39万6,900円
248万400円+39万6,900円=287万7,300円
※ボーナス額は年収の16%程度であることが多いです。
なお、上記は額面年収であり、税金などが差し引かれた手取り年収は「230万円」程度が新卒の平均だといえるでしょう。
参照ページ
平均残業時間はどれくらい?
日本の全産業における一般労働者の平均残業時間は、「13.9時間/月」です。
月平均から計算すると、1日あたり0.7時間、1週間あたり3.5時間が平均残業時間だと考えられます。
各業界別の平均残業時間は、以下の表をご覧ください。
鉱業、採石業等 | 12.7時間/月 |
建設業 | 14.8時間/月 |
製造業 | 15.2時間/月 |
電気・ガス業 | 15.0時間/月 |
情報通信業 | 16.0時間/月 |
運輸業、郵便業 | 27.0時間/月 |
卸売業、小売業 | 11.9時間/月 |
金融業、保険業 | 13.0時間/月 |
不動産・物品賃貸業 | 14.8時間/月 |
学術研究等 | 15.0時間/月 |
飲食サービス業等 | 16.3時間/月 |
生活関連サービス等 | 10.3時間/月 |
教育、学習支援業 | 13.3時間/月 |
医療、福祉 | 7.0時間/月 |
複合サービス事業 | 11.7時間/月 |
その他のサービス業 | 14.3時間/月 |
全平均 | 13.9時間/月 |
業界別の月平均残業時間を参照すると、運輸業、郵便業(27.0時間/月)がもっとも多く、医療、福祉(7.0時間/月)がもっとも少ないという結果です。
参照ページ
大卒初任給が高い企業トップ5と各社の平均残業時間!
大卒初任給が高い企業トップ5と各社の平均残業時間は、以下のとおりです。
企業名 | 大卒初任給 | 平均残業時間 | 業種 |
地主 | 50万円(30時間/月の固定残業代含む) | 19.8時間/月 | 不動産 |
北の達人コーポレーション | 38万円(45時間/月の固定残業代含む) | 不明(20時間/月という情報もある) | 健康食品の企画・開発・製造・販売 |
セプテーニ・ホールディングス | 37万円(45時間/月の固定残業代、40時間/月の深夜勤務手当、在宅勤務手当を含む) | 15.9時間/月 | インターネット広告 |
アビームコンサルティング | 34~37万円 | 不明(39時間/月という情報もある) | コンサルティング・IT |
フューチャー | 33~50万円(固定残業代含む。何時間分かは不明) | 不明(50~60時間/月という情報もある) | コンサルティング |
第1位:地主
出典元:地主株式会社
大卒初任給 | 50万円(30時間/月の固定残業代含む) |
平均残業時 | 19.8時間/月 |
業種 | 不動産 |
地主株式会社(以下、地主)は、2022年に日本商業開発株式会社から社名を改名した企業です。
地主は、自社のみで採用している「JINUSHIビジネス」というビジネスモデルを使って、不動産売買・管理を行っています。
JINUSHIビジネスによってリスクの少ない安全な不動産売買を実現し、圧倒的な売上と初任給を誇っています。
成果主義の企業のため、結果を出せなければつらい思いをすることもあるかもしれませんが、年齢や性別に関係なく結果で評価されるところは、いまの時代の働き方に合っています。
第2位:北の達人コーポレーション
大卒初任給 | 38万円(45時間/月の固定残業代含む) |
平均残業時 | 不明(20時間/月という情報もある) |
業種 | 健康食品の企画・開発・製造・販売 |
北の達人コーポレーションは、健康食品の企画・開発・製造・販売や、ECサイトの運営を行っている企業です。
代表的な商品である「ディープパッチシリーズ」は、世界売上1位の商品として4年連続でギネス記録に認定されています。
ほかにも「シンピスト」「モウダス 薬用 発毛促進剤」「ヒアロディープパッチ」など数多くの商品が各種受賞を果たしており、「Forbes Asia」が選ぶ成長企業の1社に選出されています。
ベンチャー企業でありながら東証プライム上場を果たしており、非常に勢いのある企業です。
社員280名の少数精鋭の企業のため、厳しくも温かい雰囲気の企業だと考えられます。
第3位:セプテーニ・ホールディングス
セプテーニ・ホールディングスは、インターネット広告事業を主要事業としている企業です。
主な事業は、デジタルマーケティングを担う「デジタルマーケティング事業」と、マンガコンテンツの提供を行う「メディアプラットフォーム事業」の2つがあります。
社是は「ひねらんかい」というもの。これは、関西弁で「知恵を出そう、工夫しよう」という意味です。
その社是のとおり、自分で考えて行動できる、クリエイティビティあふれる人にぴったりの企業だといえるでしょう。
大卒初任給 | 37万円(45時間/月の固定残業代、40時間/月の深夜勤務手当、在宅勤務手当を含む) |
平均残業時 | 15.9時間/月 |
業種 | インターネット広告 |
第4位:アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、コンサルティング事業を主要事業としている企業です。
「総合系コンサルティングファーム」として、クライアント企業の事業を戦略立案からシステム導入まで包括的にサポートします。
専門的かつ包括的な知見が必要とされるため、求められるレベルは非常に高水準ですが、そのぶんやりがいのある企業だといえるでしょう。
大卒初任給 | 34~37万円 |
平均残業時 | 不明 |
業種 | コンサルティング・IT |
第5位:フューチャー
出典元:新卒採用 | フューチャー
大卒初任給 | 33~50万円(固定残業代含む。何時間分かは不明) |
平均残業時 | 不明 |
業種 | コンサルティング |
フューチャーの主要事業は、コンサルティング事業です。
フューチャーでは、業務改革、経営戦略、システム改革の三位一体を大切にしており、クライアント企業を多角的にサポートしています。
そのため、フューチャーで働くためには、業務、経営、ITすべての知識を身につけることが大切です。
難しいことや未知の世界にもひるまず挑戦し、最後まで粘り強く努力できるバイタリティあふれる人材が求められているため、向上心や成長意欲のある方に向いているでしょう。
参照ページ
大卒初任給が高いその他の企業
大卒初任給が高いその他の企業の初任給と平均残業時間の一覧は、次のとおりです。
ぜひ、参考にしてください。
企業名 | 大卒初任給 | 平均残業時間 | 業種 |
SHIFT | 33~37万円 | 7.5時間/月 | コンサルティング、IT |
グリーンランドリゾート | 33万円 | 20時/月 | 観光、旅館、遊園地の運営 |
サイボウズ | 32万円 | 12.3時間/月 | IT |
オールアバウト | 29万円 | 21.9時間/月 | 広告 |
コロプラ | 28万円 | 15時間/月 | IT、ゲーム |
参照ページ
大卒初任給が高い企業を選ぶ際の注意点
大卒初任給が高い企業を選ぶ際には、次の2点に注意するとよいでしょう。
- 福利厚生もあわせてチェックする
- 給与の内訳を確認する
1つずつ詳しく解説します。
①福利厚生もあわせてチェックする
注意点の1つ目は、福利厚生もあわせてチェックするということです。
福利厚生とは、企業が従業員に対して提供する、さまざまなサービスや制度のことです。
福利厚生があることで従業員は働きやすくなり、より生産性が上がることが期待されます。
就活生としても、福利厚生が充実している企業を選ぶことで、働きやすい環境を手に入れられるでしょう。
福利厚生には、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。
「法定福利厚生」とは、提供することが法律で定められている福利厚生のことです。
「法定外福利厚生」とは、各企業が自由に提供している福利厚生のことです。
それぞれ、以下のようなものがあります。
法定福利厚生 | 健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険、厚生年金保険、子ども子育て拠出金、障害雇用納付金、災害補償費用など |
法定外福利厚生 | 住宅手当、社宅・社員寮・独身寮の提供、住宅ローン提供、家賃補助、健康診断の受診費用負担、スポーツ活動補助、仮眠室設置、マッサージルーム設置、法定以上の育児休暇・介護休暇、託児施設設置、結婚祝い金、出産祝い金、死亡時弔慰金、社員旅行、運動施設の割引、サークル活動の補助金支給、資格取得支援、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度、持ち株制度、退職金制度など |
法定福利厚生は提供されることが大前提のため、就活生が注目するべきは法定外福利厚生がどれくらい充実しているかどうかです。
そして、なぜ福利厚生をチェックするのが大切かというと、福利厚生が充実していることによって、結果的に給与の上乗せがされていると捉えられる場合があるからです。
たとえば、A社は、初任給20万円で家賃補助なしだとします。
それに対して、B社は、初任給18万円で家賃補助5万円だとします。
上記の2社を比較すると、初任給の金額はA社のほうが高いですが、家賃補助があることを加味すると、一人暮らしをする方であれば実質、B社のほうが給与が高くなると考えられるでしょう。
ただし、実家から通う方は家賃補助が意味をもたないため、A社のほうが高い給与を得られると考えられます。
このように、「どんな福利厚生があるか」「その福利厚生は自分に関係あるか」を確認することで、実質の給与を計算できます。
初任給が高い企業のなかには、福利厚生が充実しておらず出費がかさみ、結果として自由に使えるお金がそれほど増えないような企業もあります。
反対に、初任給はそれほど高くないものの、福利厚生が非常に充実しているため生活費を抑えられ、結果的に自由に使えるお金が増えるという企業もあります。
そのため、給与を比較する際には、福利厚生の内容もあわせて確認することが大切です。
②給与の内訳を確認する
注意点の2つ目は、給与の内訳を確認するということです。
なぜなら「初任給」のなかに、諸手当や固定残業代が含まれている可能性があるからです。
諸手当とは、家賃手当や通勤手当といった各種手当のことです。
諸手当は福利厚生の一部ですが、実質ほとんどすべての社員に適応される手当について、あらかじめ給与内訳に含んでいる企業があります。
諸手当が給与の内訳に含まれている場合、純粋な給与額は、書かれている給与額より低いということになります。
この場合、「この給与額に家賃手当を加えると……」という計算は成り立ちません。
なぜなら、家賃手当はその給与額にすでに含まれているからです。
そして、固定残業代というのは、あらかじめ決められた一定の残業時間に対して、一定金額の残業代を支払う制度をいいます。
固定残業制(みなし残業制ともいいます)は、企業にとっては「面倒な残業代計算をせずに済む」というメリットがあり、労働者にとっては「所定残業時間より少ない残業時間でも、決められた残業代をもらえる」というメリットがあります。
所定の残業時間を超えて残業をしたら、もちろん、申請のうえ超過分の残業代が支払われます。
この固定残業代を、給与の内訳に含んで記載している企業は非常に多いです。
固定残業代が給与内訳に含まれている場合も、当然、純粋な給与額は書かれている給与額より低いといえます。
そのため、給与額のなかに諸手当などを含んでいる企業と含んでいない企業とを比較する際は、その点に留意してください。
まとめ
この記事では、大卒初任給が高い企業トップ5の初任給と平均残業時間についてご紹介してきました。
大卒初任給が高い企業は、上から順に地主株式会社、北の達人コーポレーション、セプテーニ・ホールディングス、アビームコンサルティング、フューチャーです。
なかでも1位の地主株式会社は初任給50万円とずば抜けた数字を誇っています。
初任給トップ5の企業はいずれも勢いのある企業であり、また、成果主義的な企業が多いという特徴が見られます。
向上心が強く、成長意欲のある方に向いている企業が多いといえるでしょう。
そして、企業の初任給を比較する際には、福利厚生の内容と給与の内訳をしっかり確認することが大切です。
なぜなら、福利厚生と給与内訳によっては、実質の給与額が変動するからです。
初任給の金額は、就活生にとって非常に気になるポイントのひとつです。
しかし、初任給の金額だけで入社する企業を選ぶのはおすすめしません。
事業内容や社風、福利厚生、自分の志向とマッチしているかどうかなどをしっかり吟味したうえで、志望企業を選んでみてください。
この記事が、納得できる企業選びの一助となれば幸いです。