【テンプレート付】就活の送付状の書き方|例文とマナーを徹底解説
2025/9/15更新
はじめに
就職活動で履歴書を郵送する際、送付状(添え状)の作成に悩んでいませんか。送付状は、応募者の第一印象を左右する重要なビジネス文書です。
この記事では、採用担当者に好印象を与える送付状の書き方を、テンプレートと豊富な例文を交えて徹底的に解説します。
書き方の基本から、封筒の選び方、郵送マナー、そして就活生が抱きがちな疑問まで、網羅的にカバーしました。
この記事を読めば、誰でも自信を持って送付状を作成し、選考への第一歩を力強く踏み出せるようになります。
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【コピペで使える】就活の送付状テンプレートと例文
就職活動ですぐに使える送付状のテンプレートを用意しました。以下の例文を参考に、ご自身の状況に合わせて内容を調整してください。
Wordファイルなどで作成し、必要な箇所を書き換えるだけで、ビジネスマナーに沿った送付状が完成します。まずは全体の構成を掴み、基本的な型をマスターすることが、作成への近道です。
送付状の基本テンプレート(例文)
2025年XX月XX日
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
山田 太郎
〒123-4567
東京都〇〇区〇〇町1-2-3
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:taro.yamada@example.com
応募書類の送付につきまして
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、貴社の新卒採用に応募させていただきたく、下記の書類を送付いたしました。
ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご多忙中とは存じますが、ぜひ一度面接の機会をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
記
1. 履歴書 1部
2. エントリーシート 1部
以上
そもそも就活で送付状はなぜ必要?合否への影響は?
送付状の有無だけで合否が決まることはありません。しかし、送付状を同封することは、社会人として身につけておきたい基本的なビジネスマナーです。採用担当者は、送付状を通じて応募者の丁寧さや配慮を確認しています。
必須ではないものの、同封することで誠意が伝わり、ポジティブな印象を与えられる可能性が高いでしょう。
採用担当者に「誰から」「何が」届いたか明確に伝える
企業の採用担当者は、日々数多くの応募書類に目を通しています。送付状は、その封筒に「誰が」「何を」「どれくらい」同封したのかを一目で伝える重要な役割を担うものです。
この書類があることで、担当者は内容をスムーズに把握でき、管理がしやすくなるでしょう。特に複数の書類を送る際には、中身の確認が円滑に進み、書類の紛失リスクを減らすことにも貢献します。
ビジネスマナーと入社意欲を示す
送付状は、単なる書類の案内状ではありません。丁寧な言葉遣いや正しい書式で作成された送付状は、応募者が基本的なビジネスマナーを身につけていることの証明となります。
定型文だけでなく、応募への熱意を簡潔に添えることで、企業への関心の高さや入社意欲を伝えるささやかなアピールの機会にもなるでしょう。応募書類だけでは伝わらない、誠実さを示すための大切なツールなのです。
失敗しない!就活における送付状の書き方【パーツ別解説】
送付状は、決まった型に沿って書くことが基本です。ここでは、各項目(パーツ)ごとに、作成時のポイントと注意点を詳しく解説します。
- ①日付
- ②宛名
- ③差出人情報
- ④件名(タイトル)
- ⑤本文(頭語・時候の挨拶・主文・結び・結語)
- ⑥同封書類(記書き)
ビジネス文書のルールをしっかり押さえ、採用担当者が読みやすい書類を作成しましょう。
①日付
書類の右上に、提出日(ポストに投函する日)を記載します。作成日ではない点に注意してください。
年は省略せず、和暦(令和〇年)か西暦(202X年)のどちらかに統一します。履歴書やエントリーシートなど、同封するすべての書類で表記をそろえることが大切です。
②宛名
日付より一段下げて、左揃えで記載します。会社名は「(株)」などと省略せず「株式会社〇〇」と正式名称で書きましょう。
部署名や担当者名が分かっている場合は、必ず記載してください。担当者名が不明な場合は「採用ご担当者様」とします。「御中」は組織、「様」は個人に使う敬称です。
併用はしないため「株式会社〇〇人事部御中」や「人事部 採用ご担当者様」のように使い分けましょう。
③差出人情報
宛名より下に、右揃えで自分の情報を記載します。大学名、学部学科名、氏名、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスを正確に書きましょう。
住所は都道府県から省略せずに記載し、電話番号やメールアドレスは日中に連絡がつきやすいものを明記することがポイントです。
④件名(タイトル)
誰が見ても内容がわかるように、中央に少し大きめの文字で記載します。「応募書類の送付につきまして」や「〇〇職応募書類の送付について」など、簡潔で分かりやすい件名をつけましょう。
⑤本文(頭語・時候の挨拶・主文・結び・結語)
本文は「拝啓」という頭語で始め、時候の挨拶を続けます。「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった、季節を問わず使える表現が便利です。
その後、応募の経緯と送付書類の内容を簡潔に伝え、面接を希望する旨を述べます。最後に、右揃えで「敬具」という結語で締めくくります。「拝啓」と「敬具」はセットで使うのがルールです。
⑥同封書類(記書き)
本文の後に一行空け、中央に「記」と書きます。その下に、送付する書類の名称と枚数を箇条書きで記載してください。
採用担当者が中身を確認しやすくするための大切な項目です。すべての書類を書き終えたら、最後に右下に「以上」と記載して締めくくります。
採用担当者はここを見る!送付状で好印象を残す3つのコツ
多くの応募書類に目を通す採用担当者は、送付状のどのような点に注目しているのでしょうか。マナーを守ることはもちろん、少しの工夫で他の就活生と差をつけ、好印象につながります。
- 丁寧で読みやすいレイアウト
- 簡潔ながらも熱意の伝わる言葉選び
- 基本的なビジネスマナーの徹底
ここでは、評価を高めるための3つのコツを紹介します。
丁寧で読みやすいレイアウト
全体のバランスが整っており、読みやすいレイアウトは「丁寧な仕事ができそうだ」という印象を与えます。余白を適切にとり、文字の大きさを統一するなど、受け取る側への配慮が感じられる書面を心がけましょう。
特に、誤字脱字は注意力不足と見なされかねません。提出前に声に出して読み上げるなど、複数回のチェックを徹底するようにしてください。
簡潔ながらも熱意の伝わる言葉選び
送付状は自己PRを長々と書く場所ではありませんが、定型文を並べるだけでは事務的な印象になってしまいます。
「貴社の〇〇という事業に深く感銘を受け、ぜひ貢献したいと考えております」のように、簡潔な一文で応募への熱意や企業への理解を示すことで、入社意欲の高さを伝えられます。この一言が、採用担当者の心に響くかもしれません。
基本的なビジネスマナーの徹底
正しい敬語の使い方「御中」と「様」の使い分け、日付の統一など、基本的なビジネスマナーが徹底されているかは厳しくチェックされるポイントです。
これらの基本を確実に守ることが、社会人としての素養を示すことにつながります。細かい部分まで気を配れる人材であるという評価を得るためにも、細心の注意を払って作成しましょう。
ワンランク上の気配り!送付状の郵送マナーと注意点
送付状が完成したら、最後のステップである郵送準備です。書類の入れ方や封筒の書き方にも、ビジネスマナーが存在します。
- 封筒は「角形A4号」または「角形2号」の白色を選ぶ
- 封筒の書き方(表面・裏面)
- 書類を入れる順番とクリアファイルの活用
ここでは送付状の郵送マナーと注意点を3つ紹介します。
封筒は「角形A4号」または「角形2号」の白色を選ぶ
応募書類は折らずに送るのがマナーです。A4サイズの書類がぴったり収まる「角形A4号」か、クリアファイルに入れても余裕のある「角形2号」を選びましょう。
封筒の色は、清潔感があり、フォーマルな印象を与える白色が最適です。茶封筒は事務的な用途で使われることが多く、就職活動には適していないので注意しましょう。
封筒の書き方(表面・裏面)
【表面】
項目 | 内容 | ポイント・注意点 |
宛先住所の記載 | 都道府県から省略せず、正式名称で縦書きに記載する | 丁寧に、丁目や番地、号まで正確に書き、ビル名や階数も省略しない |
会社名、部署名の記載 | 正式名称で書く | 「株式会社」は略さず「御中」や「様」の使い分けに注意 |
担当者名の記載 | 担当者が特定できる場合は名前を正しく記載 | 個人名が不明なら「採用ご担当者様」などで対応 |
「応募書類在中」の記載 | 封筒の左下に赤色のペンで「応募書類在中」と書き、定規で四角く囲む | スタンプ使用も可。囲む際は定規を使い、見やすく丁寧に記載する |
全体の配置 | 宛先が封筒の中央に目立つように大きめに記入 | 住所は縦書きでバランスを整え、読みやすくする |
【裏面】
項目 | 内容 | ポイント・注意点 |
住所の記載 | 封筒の中央線より左側に、自分の住所を都道府県から省略せずに記載 | 建物名や部屋番号まで省略せず、正式に書くことが重要 |
氏名の記載 | 住所の横、もしくは住所より少し大きめの字で氏名を記載 | 氏名は住所より少し大きめの字で書くと見やすく整った印象になる |
封字の記載 | 封をした後、封の中央(封筒のフラップ部分)に「〆」または「封」と書く | 「確かに封をした」ことを示す印で、第三者による開封防止の意味もある |
書類を入れる順番とクリアファイルの活用
封筒に入れる際は、採用担当者が取り出したときに読みやすい順番を意識します。上から「①送付状」「②履歴書」「③エントリーシート」「④その他の書類」の順に重ねるのが一般的です。
さらに、これらの書類をすべてA4サイズのクリアファイルにまとめると、郵送中に雨で濡れたり、折れ曲がったりするのを防げます。このような細やかな配慮が、丁寧な人物であるという印象を強めます。
就活の送付状に関するよくある質問(FAQ)
最後に、就活生からよく寄せられる送付状に関する質問とその回答をまとめました。疑問点を解消し、自信を持って書類を提出しましょう。
質問 | 回答概要 | ポイント・補足 |
Q1. 送付状は手書きとパソコン、どちらで作成すべきですか? | パソコンでの作成がおすすめです。ビジネス文書はパソコンでの作成が一般的で読みやすいことが理由です。 | 企業によってはPCスキルの確認を兼ねている場合もあります。手書きは字に自信がある場合に限り、読みやすさを最優先しましょう |
Q2. 送付状を入れ忘れてしまいました。どうすれば良いですか? | 慌てて連絡したり、送り直したりする必要はありません。送付状の有無が合否に直結することはないためです。 | 追加の対応はかえって担当者の手間を増やす可能性があるため、気にせず次の選考の準備に集中しましょう。 |
Q3. 面接官に直接手渡しする場合も、送付状は必要ですか? | 手渡しの場合は不要です。送付状は、郵送時に誰からの何の書類かを伝えるためのものだからです。 | 手渡しする際は、簡単な自己紹介と挨拶を添えて、相手が読みやすい向きで書類を渡しましょう。 |
さいごに
この記事では、就職活動における送付状の書き方やマナーについて、テンプレートを交えながら網羅的に解説しました。
送付状の有無が合否に直結するわけではありませんが、採用担当者に丁寧な印象を与え、円滑なコミュニケーションを助ける重要な役割を担います。
作成の際は、テンプレートを活用して基本的な型を守りつつ、誤字脱字のない正確な情報を記載することが欠かせません。
さらに、郵送マナーまで含めて配慮することで、あなたの誠実さや社会人としての素養を示せるでしょう。
送付状は、就活生の第一印象を形作る大切なビジネス文書です。
この記事で紹介したポイントを確実に押さえ、自信を持って応募への第一歩を踏み出してください。