就活浪人は不利?就活でのリスクと在学中に内定獲得する方法とは
2024/10/24更新
はじめに
就職浪人について悩む学生が多いのではないでしょうか。
就職活動の結果次第では就職浪人を選択する可能性もあり、その意味や影響を理解しておくことが重要です。
本記事では、就職浪人の定義や特徴、その他の選択肢、そして就職浪人を避けるための対策を詳しく解説します。
この記事は、以下のような疑問を持つ就活生を対象としています。
- 就職浪人とはなにか?
- 就職浪人のデメリットは?
- 就職浪人は不利になるの?
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就職浪人とは?
就職浪人とは、大学を卒業した後にすぐに就職せず、再び就職活動を行う人のことを指します。
就職浪人になる理由はさまざまですが、主に希望する企業から内定を得られなかった場合や、もっと自分に合った仕事を探したいという理由が多いです。
就職浪人にはいくつかのメリットがあります。
まず、前年度の就職活動での経験を活かし、より効果的な対策を立てることができる点です。
自分の希望する企業に内定をもらいやすくなる可能性があります。
浪人期間中に自己分析や業界研究を深めることで、自分の職業観を明確にすることができるでしょう。
一方で、就職浪人にはデメリットもあるので注意が必要です。
例えば、企業によっては新卒枠での応募ができなくなることがあります。
大学が主催する就職イベントや個別相談が受けられない場合もあり、サポートを受けにくくなることがあります。
さらに、面接で就職浪人をした理由を問われることが多く、その際にはポジティブに答える準備が必要です。
就職浪人を選ぶ際は、メリットとデメリットをよく考え、自分にとって最良の選択をすることが重要です。
浪人期間中は、資格取得やスキルアップに努め、次の就職活動に備えましょう。
就職留年との違い
就職浪人 | 就職留年 | |
扱い | 既卒 | 新卒 |
リソース | 学生割が適用されず工面の必要がある 基本的にバックアップがなく1人で就活を進める必要がある | 学生割がある 大学のキャリアセンターからの紹介など手厚いサポートが受けられる |
精神面 | 時間が経つたびに不利になり焦りを感じやすい | まだ1年間の猶予があると安心できる |
就職留年は、大学を卒業せずにもう一年学校に残り、再度就職活動を行うことを指します。
就職浪人と就職留年は、どちらも就職活動を再度行う状況ですが、違いはおもに大学に在籍するか卒業するかです。
就職留年の学生は、在学中のまま新卒としての立場を維持しつつ、就職活動を続けることができます。
就職浪人は既に卒業しているため、新卒としての扱いを受けられないことが多いですが、就職留年は新卒枠での応募が可能です。
就職留年は新卒としてのメリットを活かしつつ、就職活動を続けることができるという利点があります。
就職浪人を選ぶ大学生の割合
大学生が就職浪人を選ぶ割合について、具体的な統計データを基に説明します。
文部科学省が行った2022年の「学校基本調査」によると、就職浪人の割合は約11.4%です。
大学を卒業した後にすぐに就職せず、再び就職活動を行う人の割合を示しています。
全体の中でそれほど割合は高くはないものの、一定数の学生が就職浪人を選んでいることが分かるでしょう。
就職浪人を選ぶ理由は個々の状況によって異なります。
例えば、希望する企業から内定を得られなかった場合や、より自分に適した職場を見つけたいと考える人が就職浪人を選ぶことが多いです。
令和5年度のデータによると、大学の学部卒業者のうち、進学も就職もしていない人の割合は約8.2%とされています。
これは、就職浪人を選んだ人も含めた数値です。
就職活動がうまくいかなかったり、進学を考え直したりする学生の存在を示しています。
就職浪人を選ぶ学生の割合は、年によって多少の変動がありますが、全体的には10%前後で推移していることが多いです。
このような状況から、就職浪人を選ぶことは珍しい選択ではなく、多くの学生がさまざまな理由でこの道を選んでいることがわかります。
就職浪人を選ぶ際には、自分のキャリアプランをしっかりと考え、次のステップに向けた準備をすることが重要です。
就職浪人を選ぶメリット
それでは、就職浪人を選ぶメリットについて解説します。
メリットは大きく3点ありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
就職活動に多くの時間を割くことができる
初めての就職活動は右も左もわからないような状況です。
就活を始めて、気がついたらいつの間にか終わっていた、なんていう人も珍しくありません。
その点で、就職活動期間がもう一年間伸びることは大きなメリットだといえるでしょう。
特に近年は選考の早期化が進んでいることから、よくわからないまま就活が終わってしまうことも非常に多いです。
また、一年間就職活動の期間が伸びるので、現役生と比べて深い自己分析が可能になります。
就活を一度やっている経験値が強みになる
就活を一度経験していることも大きな強みでしょう。
就職先を決めることができなかったとはいえ、一度経験しているのとしていないのでは、心構えや要領の部分で大きなアドバンテージとなります。
その経験をうまく使うことができれば、精神的にも体力的にも余裕を持って就職活動に臨むことができます。
同級生の多くが社会人になっている
周りが社会人になっていることも、大きなメリットといえるでしょう。
彼らの就活の経験を聞くことはもちろん、社会人として実際に働いてみての感想や、彼らの上司などの経験談までも聞くことができます。
社会人の生の声を聞くことで、実際に働くイメージがつきやすくなります。
自分自身の過去の経験だけでなく周囲の人の経験までも活かすことができれば、就職浪人としてのメリットを享受できているといえるでしょう。
就職浪人を選ぶデメリット
次に就職浪人を選ぶデメリットについて解説します。
こちらも大きく3点に分けて解説していますので、参考にしてみてください。
既卒枠の扱いとなる
これが1番のデメリットだといえます。
企業によっては新卒採用の枠ではなく、中途採用での応募となる可能性もあります。
近年では「第二新卒」として募集する企業も多いですが、やはり、年齢が上がることで就活生に求める能力やスキルの基準が上がることは否めません。
そのため、就職浪人する際には、自分が選考を受けたい企業の新卒枠の定義を確認しておく必要があります。
大学などのサポートが受けづらい
就職浪人である以上は基本的に大学を卒業してしまいます。
その結果、ほとんどの大学では就職ガイダンスやキャリアセンターなどのサポートを利用できなくなるでしょう。
そのため、就活に関するスキルアップや情報収集は基本的に自分で習得していく必要があります。
就活仲間がいない
先ほど同級生の多くが社会人になっていることがメリットだと述べましたが、逆にいうと一緒に就活をする仲間がいないともいえます。
その結果、「孤独」を感じてしまうこともあります。
そのような状態になってしまうと、思考もネガティブになったり、面接中の表情も暗くなったりと悪循環です。
「孤独」が不安であれば、積極的に説明会やイベントに参加して、自分自身で就活仲間を作ることが好ましいでしょう。
就職浪人が不利と言われる理由
結論、就職浪人は現役生と比べて就職活動が不利になります。
では、なぜ就職浪人は不利なのでしょうか?
その理由を解説していきます。
- 在学中に内定が取れなかったことがマイナス評価になる
- 就活に慣れてしまって緊張感が抜ける
- 選考基準が厳しくなってしまう
在学中に内定が取れなかったことがマイナス評価になる
就職浪人を決める理由はさまざまだと思いますが、企業からの基本的な評価は「就職先を1年で見つけることができなかった人」です。
実際、「そもそもきちんと就活ができるならば、就職浪人するはずがない」というような考え方の企業がほとんどでしょう。
もちろん、業界や企業によってその評価の度合いは違ってきます。
ただし、基本的には上記のような考え方を持つ企業が多いということを理解しておきましょう。
就活に慣れてしまって緊張感が抜ける
就職活動の期間が長くなるというメリットを先述しましたが、ほとんどの場合はその長い期間をうまく使うことができません。
実際には、気持ちが切れてしまって就活に集中できないことがほとんどです。
もし就活浪人を検討されているのであれば、今現在の状況から考えてみてください。
「この状況にあと1年間耐えてください」と言われると、つらいのではないでしょうか。
選考基準が厳しくなってしまう
企業側の就活浪人生に対する選考基準は、最終選考に近づくほど難しくなります。
もし、最終選考で「現役生」と「就活浪人生」どちらを採用するべきか迷った場合、企業はどうするでしょうか?
基本的には「現役生」を優先して採用することは容易に想像がつきますよね。
つまり、人事や面接官の立場から考えると、選考基準は高くなってしまうと言わざるを得ません。
これらの理由は
理由
- 就活の期間が長引くこと
- 就活が相対評価であること
などです。
特に大学受験のような絶対評価ではなく、就活は他の就活生との相対評価であることを理解しておく必要があります。
就職浪人が志望企業に内定されるためのコツ
就職浪人が不利であることがわかりました。
とはいえ、就職浪人になってしまった以上はどうにもしようがありませんし、就活浪人生でも企業が「とりたい!!」と思えば問題はありません。
そこで、就職浪人向けの対策について紹介していきます。
- 就職浪人した理由を考える
- 熱意を示す
- 積極的に仲間を作る
就職浪人した理由を考える
「就職浪人をしようと思った理由を教えてください」の問いに対して面接官を納得させる理由を答えましょう。
就職浪人の期間に前回の就活での失敗を反省し、きちんと改善してきたことをアピールできれば、企業は正当な評価をしてくれるはずです。
長い就活期間を通しての自分の成長をアピールしましょう。
熱意を示す
就活生であれば誰でもいえることですが、「企業に貢献していく!!」このスタンスをより強く出していけば、評価も変わってくるかもしれません。
確かに、就職浪人は現役生と比べると不利かもしれませんが、それだけで「不採用」ということにはならないので、自信を持って明るく面接に臨みましょう。
積極的に仲間を作る
情報収集に困ったり、緊張感が抜けてしまう事への対策です。
不自然にならない程度に説明会やイベントなどで、他の就活生と仲良くなってしまいましょう。
お互いに助け合うタイミングがくるかもしれません。
就職浪人以外の選択肢
就活浪人以外の選択肢について、いくつかの主要な選択肢を紹介します。
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分自身にとって最適となる選択を選びましょう。
就職留年
就職留年は、大学を卒業せずにもう1年在学し、就職活動を続ける選択肢です。
就職留年のメリットは、新卒としての立場を維持しながら就職活動を続けられることです。
多くの企業が新卒採用を重視しているため、この立場を保つことは就活において有利に働くでしょう。
また、在学中のため、大学のキャリアセンターなどのサポートを引き続き受けられます。
ただし、就職留年にはデメリットもあります。
追加の学費が必要となるので、経済的な負担が大きく増えるでしょう。
また、企業によっては留年したことをネガティブに捉える可能性もあるため、留年の理由を適切に説明できる準備が必要です。
大学院への進学
大学院や専門学校への進学も、就活浪人以外の選択肢の一つです。
進学することで、より専門的な知識やスキルを身につけることができます。
特に、研究職や高度な専門性を要する職業を目指す場合、大学院進学は有効な選択肢となるでしょう。
専門学校の場合、実践的なスキルを短期間で習得できるメリットがあります。
ただし、進学には追加の学費が必要となるため、経済的な準備が必要です。
また、進学後の就職活動では、より高度な専門性が求められる可能性があることも考慮しましょう。
企業インターンシップへの参加
長期のインターンシップに参加することも、一つの選択肢です。
インターンシップを通じて、実際の職場環境や業務内容を体験することができます。
また、インターンシップでの経験は、その後の就職活動で強みとなる可能性があります。
ただし、長期インターンシップの場合、無給や低賃金の場合もあるため、経済的な面での考慮が必要です。
海外留学
海外留学や語学留学も、キャリアアップの選択肢として考えられます。
グローバル化が進む現代社会において、語学力や異文化理解力は大きな武器となります。
留学経験は、就職活動時にユニークな経験としてアピールできるでしょう。
ただし、留学にはある程度の費用がかかるため、経済的な準備が必要です。
また、留学期間中は日本での就職活動から離れることになるため、帰国後の就職活動に向けた準備も必要です。
起業する
自分でビジネスを始めるという選択肢もあります。
新たに事業を起こすことは、自分のアイデアや情熱を直接仕事に活かせる機会を企業に提供します。
特に、デジタル技術の発展により、少ない初期投資でオンラインビジネスを始めることも可能になっています。
ただし、起業には高いリスクが伴うため、十分な準備と覚悟が必要です。
また、経営や財務などのビジネススキルも求められるため、これらの知識を習得する必要があります。
フリーランスとしての活動
特定のスキルを持っている場合、フリーランスとして働くことも選択肢の一つです。
フリーランスは、柔軟な働き方ができ、自分のペースで仕事を進められるメリットがあります。
また、複数の仕事を掛け持ちすることで、多様な経験を積むことができます。
ただし、フリーランスは安定した収入が保証されないため、経済的なリスク管理が重要です。
また、自己管理能力や営業力も求められるため、これらのスキルを磨く必要があります。
以上のように、就活浪人以外にもさまざまな選択肢があります。
自分の興味や目標、経済状況などを考慮しながら、最適な選択肢を選ぶことが重要です。
在学中に内定を獲得する方法
就職浪人にならないための対策について、いくつかの重要なポイントを紹介します。
就職浪人の道を回避したい人は、以下の7点に注意しましょう。
自己分析・企業分析を振り返る
まずは実践した自己分析・企業分析をやり直してみましょう。
新卒で内定がとれなかったのは自己分析や企業分析が足りなかったことが理由かもしれません。
また就職浪人になって新たな価値観や考え方になっていることをふまえて、本当に自分が目指すべき場所はどこかを今一度考えてみましょう。
就活の基盤となる自己分析のやり方は以下の記事で紹介しているので、ぜひ実践してみてください。
多様な企業へのアプローチ
志望企業を狭く限定せず、幅広い選択肢を持つことが大切です。
有名企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業にも目を向けましょう。
業界研究を深めることで、自分に合った企業を見つける可能性が高まります。
また、地方の企業にも視野を広げることで、選択肢が増えます。
エントリーシートの質の向上
エントリーシートは、企業との最初の接点となる重要な書類です。
自己PRや志望動機を丁寧に作成し、何度も推敲することが重要と言えます。
友人や家族、大学のキャリアセンターなどに添削してもらうことも効果的です。
具体的なエピソードを交えて、自分の魅力を分かりやすく伝えることを心がけましょう。
どう書けばいいのか不安な方は、以下のエントリーシートの書き方完全ガイドを参考にしてみてください。
面接対策の徹底
面接は採用の可否を大きく左右します。
想定される質問に対する回答を準備し、練習を重ねることが重要です。
模擬面接やグループディスカッションの練習に積極的に参加しましょう。
また、企業研究を十分に行い、志望動機を明確に説明できるようにしておくことも大切です。
スキルアップへの取り組み
就職活動中でも、自己啓発やスキルアップを怠らないことが重要です。
資格取得や語学学習など、自分の市場価値を高める活動を継続しましょう。
これらの活動は、エントリーシートや面接でアピールポイントとなります。
また、将来のキャリアにも役立つスキルを身につけることができます。
人脈を活用する
就職活動では、人脈を活用することも有効です。
OB・OG訪問や就活イベントに積極的に参加し、情報収集を行いましょう。
先輩や同級生との情報交換も、貴重な情報源となります。
SNSを活用して、業界の最新動向や企業情報を収集することも効果的です。
就職浪人に関するよくある質問
以下では就職浪人に関するよくある質問に回答します。
ここでの内容をふまえて、就職浪人で内定を勝ち取ってください。
就職浪人はいつまでOK?
就職浪人はいつまで許されるのかその具体的な線引きはありませんが、時間が経つほどに不利になることはたしかです。
もし就職浪人をするなら大学卒業後半年から1年以内に内定を取れるようにがんばりましょう。
就職浪人で公務員を目指せる?
就職浪人でも年齢や学歴といった受験資格があれば公務員試験を受けられます。
ただし公務員の倍率は非常に高く、勉強時間を費やさなくてはいけないというデメリットもあります。
万が一落ちたときのために一般企業にも併願しておくのがおすすめです。
就職浪人になった理由はどう話せば言い換え?
就職浪人になるに至った経緯は、正直かつ前向きに説明しましょう。
「大企業しか視野に入れていなかった」「企業研究が不十分だった」など、本音を伝えることが大切です。
この就活浪人になった経験を通じて、ポジティブな気持ちで就活をやり直していることもアピールしてください。
さいごに
就職浪人は、大学卒業後に再度就職活動を行う選択肢の一つです。
約10%の学生が選ぶこの道には、メリットとデメリットがあります。
就職浪人以外にも、就職留年や進学、インターンシップ、留学、起業などさまざまな選択肢があります。
就職浪人を避けるためには、早めの準備や多様な企業へのアプローチ、エントリーシートの質向上、面接対策の徹底などが重要です。
また、スキルアップやネットワーキングの活用、柔軟な姿勢の維持も効果的です。
どの道を選ぶにせよ、自己分析と十分な情報収集を行い、自分に最適な選択をしましょう。
就職活動は人生の重要な転機であり、慎重かつ積極的に取り組むべき課題です。