ESで必ず聞かれる!?効果的な自己PRの書き方を解説!
2023年12月21日更新
はじめに
就活生の皆さん、エントリーシート(ES)を書く際、満足のいく自己PRを書けていますか?
ESは、企業の選考を通過するための最初の関門です。たとえ、あなたにどれだけ素晴らしい実績や能力があって、提出先の企業への入社意欲が高いとしても、良いESを書かないと選考に通るのは難しいでしょう。
そのうえ、企業規模が大手になってくると、人事は毎日何千通ものESに目を通さなければならないため、魅力的な書き方ができていないと3秒で「不合格」という烙印が押されてしまいます。
そのため、ESにおいて自己PRを書く技術は、大変高いスキルが必要なのです。
本記事では「ESの自己PRの書き方がわからない」という就活生、これから就活を始める大学生に向けて、自己PRの書き方・ポイント・書くための準備などを解説していきます。
これらをしっかりと押さえておけば、選考に通る可能性も広がるはず。就活生必見です!
1.ESで自己PRが求められる理由とは?
そもそも、自己PRを書く理由とは何でしょうか?その理由をしっかりと把握しておくことで、相手の知りたいことを上手く書けるようになります。そうなればしめたもの。人事に評価されやすくなり第一関門突破の可能性が高くなります。
自己PRを書く理由としては、大きく下記の2点、
・求める能力を有しているか
・入社意欲があるか
が挙げられます。
ESの自己PRの欄を見ることで、企業が判断したいこととは何でしょうか?それは、「会社が今足りない人材や今後の成長のために必要な人材かどうか」。
また、応募学生の文章の書き方、そしてその文章から伝わる意欲やエネルギーを鑑みて、
「この就活生は本当に志望しているのか」ということも、百戦錬磨の人事からすればはっきり分かってしまいます。
たくさんの就活生が入社を希望する大手企業になってくると、新卒採用の人数も多くなります。
となると、応募者全員と一人ずつ直接会っていたら、人事が何人いても足りませんよね。
なので、ESというものを使い、「優秀でやる気のある就活生」のみをふるいにかけているのです。
もちろん、合う合わないがあるので絶対とは言い切れませんが、しっかりとESを書くことができると、どんな企業の選考でも評価されやすくなることは間違いありません。
2.自己PRを書くための準備
「では実際にESに自己PRを書いていきましょう!」と言いたいところなのですが、物事には順序というものがあります。
まずは書く準備が必要なのですが、何もアイデアが浮かばないのに、いきなり書くことは不可能ですよね。
この章では、自己PRを書くための準備として必要なことである、「自分はどんな強みがあるのか?」「企業がどんな人材を求めているのか?」を分析する作業について見ていきます。
既に「自己PRに書く内容はもう決まっている」という方は、次の項に進んでもらって構いません。
1.「自分はどんな強みがあるのか?」を見つける
“自己PR”と銘打っているだけあって、ここで書く内容のベースは「自分のアピール」となります。このため、準備としてまず必要なことは、自分のアピールできるポイントを見つける作業です。
もっとも効果的な手法の一つと言われているのは、「自分の人生の中でもっともうまくいったな、結果が出たな」と思う過去の経験をいくつか思い出すことです。
例えば、筆者の場合だと「高校の時ラグビーで、ユニットリーダーとして県大会で準優勝したこと」が思い出されます。
そしてその経験に関して、「なぜその結果を出すことができたのか?」ということを深掘りしていきます。
例としては、こんな感じです。
「高校の時ラグビーでユニットリーダーとして県大会で準優勝したこと」
↑
(なぜ県大会で準優勝できたのか?)
↑
チームをまとめることができたから
↑
(なぜチームをまとめることができたのか)
↑
日頃から一人一人と対話を通して信頼を得られたから
↑
(なぜ信頼を得ることができたのか)
↑
人の話を聞く力
このような形で「なぜそうなったのか?」という「なぜ」を続けて深堀りしていくと、そのような結果をもたらした要因を洗い出すことができます。
いわゆる「自己分析」については、こちらの記事でも解説しているので、気になる方はご覧ください!
2.「企業がどんな人材を求めているのか?」を見つける
自己PRに書くためのエピソードや、そのエピソードから自分の強みを見つけることができたら、次は志望企業がどのような人材を求めているかということを分析します。
この分析がなぜ必要かというと、自分のアピールポイントが志望企業が必要とする人材の要件に合致していなければ、志望企業にアピールできないからです。こうなるとせっかく苦労して書き上げた自己PRも、まるで意味がなくなってしまいますよね。
例えば、先ほども挙げた筆者のアピールポイント「人の話を聞く力」を例として、考えてみましょう。
「人の話を聞く力」というのは、一般的に見れば、どこの企業でも汎用的に通用する能力のはずですよね。
ですが、受けたいと思っている企業が「行動力がある人材を優先的に欲しい」という風に考えていたとしたら。「この学生は悪くないけど、採用は今じゃないな」という評価を与えられてしまいかねません。
つまり、甘いものが食べたいと思っている人に、辛いものを売ってしまっているのと同じことになるのです。
その企業がどんな人材を求めているのかを知ることで、自分の見せ方が変わってくるのです。
そのため、企業のHPをみて「理念やビジョン」「決算書」などを熟読し、「企業が求める人材」を自分なりに考えてみたり、OB・OG訪問などでどんな人が高い評価を得ているのかを聞いてみたりして、情報収集に努めましょう。
OB・OG訪問であれば 「Matcher」というOB・OG訪問のサービスを使ってみてください。社会人の知り合いや大学の先輩が特定の企業にいなくても、話を聞くことができるため、就活生には必須のサービスです!
3.ESの効果的な自己PRの書き方
では本題に入っていきます。どうしたら、一日何百通ものESを見なければならない人事を唸らせることができるような、効果的で印象的な自己PRを書くことができるのでしょうか?
結論から書くと「型」が大切です。文章を書く際には、読みやすく印象に残りやすい型、いわゆる”起承転結”のようなものが存在します。
自己PRの場合も同じで、この型に当てはめて書くことで、印象に残るESを書くことができます。
では型とその書き方について、先ほどの筆者の例に沿って解説していきたいと思います。
1.結論から書く(経験の概要)
まず人事の人に読んでもらうためには、結論から話さなければいけません。 なぜならば、「このESの自己PRは〜について書いてあるんだな」と初期段階で認識してもらう必要があるからです。
でないと、時間のない人事は最後まできちんと読んでくれませんし、要点が最後だと「回りくどい文章だな」と、マイナスな印象になってしまいます。
書き方としては「私の強みは人の話を親身に聞くことで、その力でチームをまとめあげることができます」のように、必ず結論を先に書くようにしましょう。
このように書くと首尾一貫した文章となり、要旨も簡潔にまとまっているため、人事は「この就活生は、人の話を聞くことを武器に、チームをまとめることができるんだな」ときちんと認識することができます。
もっと言えば、このアピールポイントが先ほど解説した「企業が欲しい人材」の像と一致していれば、最後まで読んでもらうこと可能性がさらに高まります。
2.PRの根拠(エピソード)
次に、結論の根拠を付け加えていきます。基本的には、自分の過去の経験を例に書いていくと、具体的な根拠として通用しやすく、かつ論理的な文章になるため、人事の方もよりイメージしやすくなります。
筆者の例を取り上げますと、このような感じになります。
“私の強みがもっとも発揮された場面は、高校時代に部活のラグビーでチームをまとめあげ、最後の大会で準優勝をすることができたときです。
私は高校3年生からユニットリーダーとしてチームを引っ張っていました。初めの頃は進学校ということもあり、なかなかチームがまとまらずにいました。しかし一人ずつ対話を通して「何を不満に感じているのか」「どうしたいのか」など時間をかけて話を聞いていきました。
その結果、皆が私に信頼を寄せてくれるようになり、最後の大会で結果を出すことができました。”
上記のように、人事が理解しやすいよう、具体的に書いていくと良いでしょう。
またその際、どのような問題があってどうやって解決してきたのかを明示しておくと、社会人として必要な「問題解決能力」を示すことができ評価も高くなります。
3.仕事での活かし方
しかし、過去の話だけで終わってしまってもダメです。人事は「入社してからどのような成果を出すことができるのか」というところを最終的に見ています。
このため、「入社した際にはどのようなメリットを会社に与えることができるのか」というところを、明確にする必要があります。
筆者の場合ですと、このようなESになります。
“貴社ではチームでの仕事が多いと聞いておりますので、将来的にはリーダー職としてチームをマネジメントし、成果を出し続けていきたいと考えております。”
と言った具合に、将来活躍している様子、またはなりたい将来像を組み込むことで、人事は応募者の入社後がイメージしやすくなり、納得感を持って進めることができます。
4.ESで自己PRを書く上での注意点
自己PRを書く上での注意点は下記の通りです。
・型に当てはめる
・独りよがりにならない
まず先ほども解説したように、書き方には型があります。この型を意識して書かないと(例えば結論から書かないなど)人事の人は読む気にもなってもらえません。
このため、まずはしっかりと型を意識して文書を書いていくと良いでしょう。慣れてきたら、自分なりのアレンジを加えてみるのもいいかもしれませんね。
2点目の注意点としては「独りよがりにならない」ということです。前述したように、企業が欲しいという人材の像を自分なりに理解しておくことが大切です。
自己PRは、自分の自慢ではありません。最終的には「自分の強みをどう企業の成長や日々の業務に活かせるか」というポイントが大切になりますので、相手を意識して文章を書くことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?自己PRの部分を軽視してしまう就活生も中にはいますが、人事はこれをみて「次の選考に進ませるかどうか」を判断するため、最初の関門であり、非常に大切な項目です。
ただし、しっかりと準備をし、型に当てはめて書くことができれば、それほど難しいものではありません。
本記事を理解して、志望企業の選考を受けてみてください。では、就活生のみなさんが納得のいく就活ができることを願っております。