【新卒就活】「初任給」と「基本給」の異なる点とは?賃金に関して知っておくべきポイントを解説します!
2024/04/22更新
はじめに
本記事では、学生が企業を選ぶ基準の1つになることが多い「賃金」をあらわす言葉である「初任給」そして「基本給」について、就活中の学生向けに解説していきます。
「初任給と基本給の異なる点ってそもそも何?」
「初任給と基本給は業界や企業ごとで特徴がある?」
「賃金が高いのって逆に怪しい、激務だったりするのかな…」
上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報を紹介してますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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初任給と基本給って意外と知らない人が多い?
新卒採用ホームページの募集要項に記載してある「賃金」の欄でよく見る「基本給」「初任給」について、各々の言葉の定義を正確に把握できていない学生が多い現状があります。
漢字からある程度意味は推測できるような単語のため、
初任給が入社して一番最初にもらえる給与で、基本給がその後でもらえる給与の指標でしょ!
という認識を持つ学生も少なくないかもしれません。
ここでは、世界中で利用されるSNS「X」で初任給や基本給について言及している口コミを集めて、世の中の方々がこれらの言葉に対してどんな認識を持っているかを確認していきます。
口コミ①知らないといけないタイミングが来る!?
初任給と基本給の違いとか固定残業費とか、知らないといけないタームがある。せっかく就職したのに欺された気分で働きたくないじゃんねえ。しかし「自分の目と足で確認」とかいかにも、おっさんが若者にしそうな説教のたぐいだ>RT
引用ページ
口コミ②知らない学生が多い
初任給と基本給の違いを知らない就活生多い
引用ページ
しにち |新卒クレジットカードオタクさん(@shinichibouken)のツイート
口コミ③学生相手に騙している?
基本給+固定残業を初任給と称するの問題ないのはわかるけど、何も知らない新卒相手に表記してるなら騙す気で書いてるとしか思えない
引用ページ
口コミ④調べてもわからない
初任給が基本給のみなのか、総支給額なのかいまだに知らない私です
調べてもよくわからないあれ
引用ページ
口コミ⑤給料の仕組み知らない学生が思ったより多い
【初任給】と【基本給】の違いを知らない就活生がいることに驚き。
初任給が高い所に行きたいって・・・基本給は?って聞いたら「何ですかソレ」ってオイオイ、違いもわかってないんかい!!
自分の給与のことぐらいしっかり理解しないと利用されて終わるだけだぞ!
しっかりしろ、もう大人だろ!
引用ページ
口コミ⑥今更知った
初任給と基本給の違いを今更知りました
引用ページ
X(旧:Twitter)を見る限り、初任給と基本給を知っている学生も見受けられましたが、やはり知らない学生の方が多く、かつ社会人の方々からは
- もう大人なんだから違いを知った方がいい
- 初任給と基本給を知らない学生を騙している
など、各種給与の定義を把握していない学生に警鐘を鳴らす口コミも複数確認できました。
初任給と基本給の定義と各種手当ついて
上記では、就職活動に取り組む学生で初任給と基本給の異なる点を明確に把握していない場合が一定数ある一方で、社会人からは「知っておくべき」と学生を促すような口コミが確認できました。
そのため下記では、第一に初任給と基本給の「計算方法」の違いについて記載していきます。
初任給とは
初任給とは、就職した後にはじめてもらえる賃金のことを指します。
また初任給の計算方法としては、
- 「基本給」と「各種手当」を足した合計の金額
になります。
基本給とは
基本給とは、初任給が渡された以降で一定の期間に就業した対価として「固定」で支払われる賃金を指します。
そのため、「各種手当」を足していない金額です。
またボーナス(賞与)は基本給をもとに算出されます
(例:基本給の~か月分など)
上記では初任給と基本給は「計算方法」が異なることを紹介しましたが、要するに「各種手当」を足すかどうかが初任給と固定給の違いということになります。
また各種手当とは、具体的には下記内容の総称です。
各種手当とは
- 通勤手当て(交通費):自宅から勤務地までの交通機関(電車・バス)の利用料金
- 残業手当て(残業代):所定労働時間を超えた「時間外労働」に対して支払われる対価
- 休日手当て:休日出勤をした場合の補填
- 深夜、早朝手当て:深夜(22時以降など)、早朝(定時より前の出社)などに及ぶ労働への補填
- 住宅手当て:勤務地で家賃格差が生じた際のの補填
- 役職手当て:係長・部長・課長など役職に伴う管理業務などへの補填
- 資格手当て:資格試験の合格をもって培われた経験・スキルへの対価
- 家族手当て:家族を扶養する負担への補填
- 赴任手当て:単身赴任の場合や、地方勤務など遠方で勤務する社員への補填など
引用ページ
初任給と基本給の異なる点とは? 初任給の高い業界に共通して当てはまる特徴も紹介 | 就職エージェント (キャリアパーク)
要するに、各種手当とは「会社で働くにあたって発生する諸費用を会社が補填するための手当」を指しているのです。
また上記で紹介した手当がどれだけ支給されるかについては会社ごとで異なります。
就業にあたって発生するほとんどの費用の補填を行ってくれる企業を「ホワイト企業」と一般的には呼んでいて、毎年就活生から人気の企業になるケースが多いです。
企業がどれだけ各諸手当を補填してくれるかについては、採用ページに記載してある「手当」「福利厚生」の欄に記載してあるため、志望企業が決まっている学生はぜひ募集要項も入念にチェックしてみてください。
参照ページ
就活のマナーからインターンシップ・ES・面接通過、内定など、誰も教えてくれない就活の真実を公開。就職活動支援の決定版サイト。 | 就活の未来
業界ごとの基本給や初任給には差がある?
先ほどの章では、初任給と基本給は「各種手当」を足すかどうかという計算方法が大前提として異なり、加えて各種手当の詳細について紹介しました。
一般的に初任給に関しては同じ企業に入社する新入社員の場合でも、
- 大学院卒が最も高い初任給
- 次いで大卒が高い
- 高卒や専門学校卒が最も低い初任給
というように、新入社員ごとの経歴で初任給に差を付けているケースが大半です。
また基本給に関しては勤続年数・役職・年齢などを含めた「企業への貢献度」によって社員ごとで差が出ます。
そして基本給や初任給は企業ごとで異なりますが、初任給で差が出る要因については、
- 所属している業界
に影響されると考えられるため、下記では実際のデータをもとに解説していきます。
業界別・初任給の平均値
業種 | 初任給(平均) |
学術研究・専門・技術サービス業 | 220,700円 |
情報通信業 | 218,500円 |
鉱業・採石業・砂利採取業 | 214,200円 |
不動産業・物品賃貸業 | 209,200円 |
金融業・保険業 | 203,700円 |
卸売業・小売業 | 201,000円 |
建設業 | 200,200円 |
教育・学習支援業 | 197,300円 |
医療・福祉 | 194,800円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 194,700円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 192,900円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 192,200円 |
製造業 | 185,600円 |
運輸業・郵便業 | 184,700円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 180,300円 |
複合サービス事業 | 173,100円 |
全体平均 | 196,300円 |
引用ページ
平均的な初任給は?業界・地域・学歴・男女別に紹介|りそなホールディングス
業界ごとで初任給に差が出ていることが分かり、また初任給の平均が最も高い「学術研究・専門・技術サービス業」は、初任給の平均が最も低い「複合サービス事業」に比べて47,600円もの差が生まれているのです。
また「各種手当」については業界単位ではなく「企業ごと」で大きく差が出る内容になり、その点を踏まえると基本給についても「初任給」のランキングに倣って順位が確定していくと考えられます。
初任給や固定給に差が出る理由について
上記では初任給が業種ごとで差が生まれ、かつ基本給に関しても初任給のランキングと同じような順位になる可能性について述べました。
また業界によっては初任給に大きな差が開いていることがわかりましたが、なぜこのような結果になっているのでしょうか。
ここでは、初任給のランキングを参考にしながら「賃金」に差が出ている理由について考察していきます。
「希少性」と「専門性」が高いかどうか
初任給などの「賃金」に差が出る理由の1つ目は「希少性や専門性が高いかどうか」という点です。
ここでいう希少性が高い状態とは、「需要があるのに救急する側の人手が足りない状態」になっています。
実際に1位の「学術研究・専門・技術サービス業」は、例えば
- 公認会計士
- 弁護士
- 司法書士
など試験の合格と数年の実務経験を必須とする職種のため、必然的に専門性や希少性が高くなるのです。
また3位の情報通信業はいわゆる「IT系」の業界ですが、急速に発展しているのに人材が世界的に不足している業界のため、業界として賃金も高くなると考えられます。
生活に密接に結びつき、かつ新規参入しやすい業界かどうか
初任給などの「賃金」に差が出る理由の2つ目は「生活に密接に結びつき、かつ新規参入しやすい業界かどうか」という点になります。
住む場所を提供する「不動産業」、生活の利便性を高める「情報通信業」、生活に必要不可欠な「お金」を扱う「金融業」などは総じて初任給が高い結果になっているのです。
また情報通信業(IT業)はもとより、近年は金融業界内で「SBIホールディングス」「オリックス銀行」などの「ネット銀行」が新規で台頭し、顧客獲得のための業界内の競争も激化しています。
一方、生活の基盤になっている電気・ガス・熱供給・水道業(インフラ)についても、私たちの生活に欠かせない分野ですが、業界の平均初任給は「194,700円」と全産業の平均程度の数値で、決して高いとは言えない水準で。
そのような「インフラ」業界については、既存の業者ですでに需要と供給のバランスがある程度とれていることなどから「新規参入」が難しく、業界内で競争が生まれないため標準的な初任給になっていると予想します。
参照・引用ページ
「初任給」そして「基本給」で会社を選ぶ際の注意事項
上記では、初任給と基本給などに差が出る主な原因について考察し、
- 専門的な業界かどうか
- 需要に対して供給が追いついていないかどうか
- 業界内での競争が激しいかどうか
といった原因が考えられると記載しました。
このような原因を把握しつつも、生きる上でお金は必要になるため、これからも一定水準以上の「生活」していくために仕事をしていく、という思考で就職活動をしている学生も多くいるのではないでしょうか。
そうすると、やはり募集要項に記載してある賃金が高い企業の方が魅力に感じ、目に留まってしまうものです。
一方でそのような「高い賃金」という点だけで企業を選ぶ場合、入社した企業によっては、入社後に学生を公開させてしまう結果になるケースがあるのです。
そのため、ここでは賃金や給与で会社を選ぶ際の注意事項について2点紹介していきます。
初任給が高いから生涯年収が高い訳ではない
賃金で会社を選ぶ際の注意事項の1つ目は、「初任給が高いから生涯年収が高い訳ではない」という点です。
企業によっては初任給を高く設定して、それを売りにしながら新卒の就活生を募集しているケースがあります。
一方、先ほども述べた通り初任給は「基本給と各種手当を足した合計」です。
そのため第一に賃金を重視して就職活動を進めていく学生は、初任給に加えて
- 基本給
- 平均年収
- 各種手当の支給額やルールについて
なども必ず把握するようにしましょう。
事実、就活ブログ「就活塾で学ぶ大手内定100の方法」では大手IT企業の「ソフトバンク」を例に挙げ、
- 大卒の初任給が「21万円」でとても高い訳ではない
- 全社員の平均給料は「1,000万円」を超えている
ケースが紹介されています。
「みなし残業」という言葉に注意
賃金で会社を選ぶ際の注意事項の2つ目は、「みなし残業という言葉に注意」するという点です。
みなし残業とは、以下の内容で定義されています。
- 実際の残業時間に関わらず、あらかじめ決められた時間で計算した残業代を支給する制度
引用ページ
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例えばみなし残業時間を企業側が「30時間」と定めていた場合、
- 30時間を超えた場合は、超えた分だけ法定通り追加で支給してくれる
- 残業時間が30時間に満たなくても、30時間分残業した場合と同じ分の賃金が支給される
ということになります。
「残業しなくても残業したとみなされるのはおいしい」と感じる学生もいるかもしれませんが、みなし残業について記載されている企業の大半はみなし残業以上の残業を強いられる事が多いので注意が必要です。
参照・引用ページ
賃金や給与以外に「新卒就活」で重視すべきポイント
さきほどは「賃金や給与」で企業を選ぶ際の注意事項について2点紹介しましたが、学生によって
- 年収が高い企業であれば、働き方に関わらず満足!
- 年収だけでなく、働き方など他の項目も重視したい
など、就職活動で企業選びを行う際の「軸」は学生によって異なります。
そしてここでは、「年収だけでなく、働き方など他の項目も重視したい」という学生向けに賃金や給与以外で就活で重視すべきポイントを紹介していきます。
ワークライフバランス
賃金以外で就活で重視すべきポイントの1つ目は、「ワークライフバランス」です。
社会人の中には、実際に入社して仕事中心の生活をしていると「ワークライフバランス」を重視している企業をうらやましく感じる方も少なくありません。
また大手企業の「総合職」で入社した社員の多くは全国転勤になり、地域職(一般職)に比べて賃金はいいものの、友達が全くいないような知らない土地で働くことは思った以上に精神面にダメージを与えルケースがあります。
また子供がいるご家庭については、転勤に伴って子供が「転校」をしなければいけなくなることもあるでしょう。
一方、企業の中には
- 東京にしか会社がないため地方への転勤がない
- リモートワーク推奨のため出社義務なし
- 残業時間が少なくプライベートとの両立が可能
など、上記で抱えた不安を全く感じることなく就業できる企業があります。
そのため、自己分析を通して自身が何を重視するか見極めていきましょう。
やりがいが感じられる仕事かどうか
賃金以外で就活で重視すべきポイントの2つ目は、「やりがいが感じられる仕事かどうか」という点です。
社会人になると週5日は朝から夜まで働くことになるため、仕事の充実度は人生そのものの幸福度に直結してくるといえます。
そのため、自分がどんな仕事をすることで最もやりがいを感じられるかを十分に考え、そのうえで企業を選んでいくことも重要です。
また「どんな仕事」にやりがいを感じられるかを探す方法については、徹底的な自己分析を行う事が挙げられます。
自己分析のやり方としてオススメなのが、前田裕二著「メモの魔力」を読んだうえで、本書に収録されている「自己分析1,000問」に回答していくことです。
内容としては、
- 問:小中学のころの将来の夢は?
- 具体:漫画家、デザイナー
- 抽象:(なぜ)漫画がすきだったから、「書く・描く」という行為が好きだったから
- 転用:今の自分の現状で「書く・描く」という作業があれば、それを本気でやってみる
引用ページ
「メモの魔力」で自己分析をやってみた件【マジで就活に使えた】
就職活動では本書で記載されている「具体的な事象を抽象化して、転用する」という考え方が非常に重要になるため、自己分析に悩む学生は参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、【就職活動】「初任給」と「基本給」の違いって何?賃金に関して知っておくべきポイントを解説します!というテーマで就活生に役立つ情報をまとめました。
初任給と基本給は計算方法が異なり、また募集要項では「みなし残業」など他の要素も賃金に加わってくるケースがあります。
そのため賃金・年収を重視する学生は「ほんとうに生涯年収高いの?」という視点を持ちながら、有価証券報告書などを参照にして企業が正式に発表している「平均年収」や企業の口コミなどをみるなど、様々な数値から総合的に判断していくことが重要です。
また賃金が高い企業の中には「激務」である企業も少なくないため、自己分析を通して自身が賃金以外に重視するポイントも把握したうえで就職活動に取り組みましょう!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。