MBBとは?コンサル就活の3大戦略ファームについて特徴や選考時期を解説
2024/4/20更新
はじめに
学生の就活ランキングで常にトップを占めている、根強い人気を誇るMBBは、3つの企業の頭文字を取った言葉です。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
どの企業も、世界有数の外資系企業として、戦略系コンサルティングファーム御三家とも呼ばれているほどの企業です。
入社できれば、高額な年収が期待できますが、採用選考は非常に狭き門だと言えます。
MBBを志望するなら、まずは3社のことを知り、業界や企業研究をしっかりおこなうことが大切です。
この記事では、MBBの名を持つ3社について、詳しく解説していきます。
ぜひ、これから就活をする際の参考にしてみてください。
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MBBとは
「MBB」は、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」「ボストン コンサルティング グループ」「ベイン・アンド・カンパニー」の3社の頭文字を取ってMBBと示します。
また、外資系戦略コンサルティングファーム御三家やBIG3とも呼ばれています。
戦略系コンサルティングファームでは、世界最高峰と呼ばれており、コンサル業界を目指す就活生にとって憧れの的です。
MBBでは、どのファームでもクライアントである企業が、大きな変化を遂げる瞬間に立会い、発展をサポートしています。
MBBは、やりがいのある仕事がしたい人や、外資系企業を目指す人には、ぜひ目指して欲しい一流企業です。
とはいえ、簡単に入社できるような企業ではなく、就職を目指すなら、企業研究をしっかりおこない、トップレベルの就活が求められます。
以下では、MBBにおいて、3社それぞれの各特徴や選考時期などを、詳しく解説していきます。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
出典元:マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)は、1926年にジェームズ・O・マッキンゼーにより設立されました。
アメリカ・ニューヨークに本社を置いており、コンサルティングファームとして人気がある戦略コンサルティングファームです。
化学的・論理的な問題解決に取り組むマッキンゼー、経営コンサルティング業界のなかで、世界ではじめて明確な形をと確立されたファームです。
なお、マッキンゼーのクライアントは、各国のリーディングカンパニーが多数占めており、日本国内でトップ企業と呼ばれる30社では、約8割の企業をクライアントに持っています。
マッキンゼーの強み
マッキンゼー・アンド・カンパニーの強みは、徹底したグローバル体制です。
世界でも圧倒的な存在感をもつマッキンゼーには、「My Own Mckinsey」という言葉があります。
「キャリアは誰かに指示されて形成されるものではなく、自ら設計し組み立てていくものである」という意味です。
簡単な言葉で表現するなら「成果主義」であり、キャリアパスによって社員の実力を伸ばし、1人1人のスキルが高いことが強みとなっています。
そのため、マッキンゼーのグローバルの専門知識や、深いローカルな知見を組み合わせて、クライアントである企業の持続的かつ包括的な成長を実現できるよう、支援できる精鋭の社員が揃っているのです。
たとえば、新事業や戦略には、クライアント企業の魅力を最大限に引き出す手伝いをしたり、経営成長の加速を促したり、ビジネス変革のコンサルタントに力を入れています。
参照ページ:
コンサルタントとして働くこと-McKinsey&Conpany
マッキンゼーの年収
マッキンゼー日本支社の平均年収は、ライトハウスを参考にしてみると、983万円〜1,390万円で平均1,194万円となっています。
日本国内で働いている人の平均年収は約430万円なので、他の企業よりも1000万円近く高いと考えられるほど高収入なのです。
マッキンゼーで働く社員の年収が1,000万円に到達するのは、平均23歳から25歳だと言われています。
トップ企業を目指す選抜アカデミーなどに入会し、トップレベルの就活で内定を勝ち取り、入社後の仕事を真摯に仕事に取り組んでいれば、近い将来、年収1,000万円を得られる可能性がある企業だと言えるでしょう。
国内では、年収が1,000万円を超える企業は多くないため、就活には絶大な人気を誇る企業となっています。
参照ページ:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン-ライトハウス
マッキンゼーの働き方
マッキンゼー日本支社では、クライアントの多くが日本のリーディングカンパニーです。
そのため、難しい案件を任されることが多くあり、マッキンゼーに勤めている優秀なコンサルタントでさえ、定時退社は難しいといわれています。
しかし、マッキンゼーの働き方の原点は「実力主義」です。
成果が出せれば良いので、業務を要領良くこなし、自分の時間を確保している人も社員の中には存在しています。
マッキンゼーでは、困難とされているコンサルティング業務こそ、高い生産性で成し遂げることが重要であるため、社員教育が充実しています。
ライフバランスを重視しつつ、海外で働く機会や留学支援など、ジェネラルコンサルティングとして働くために、様々な支援の場が提供されているマッキンゼーは、キャリアパスを目指す就活生には、魅力的な企業です。
マッキンゼーの選考時期
マッキンゼーの選考時期について紹介します。
なお、年度によって時期や回数は異なるので、注意しておいてください。
以下は、2024年卒の情報です。
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マッキンゼーは、1度エントリーすると、その後2年間は再エントリーできなくなるという特徴があります。
つまり、就活で軽い気持ちでエントリーし、もしも不採用となってしまった場合は、次にエントリーできるのは3年後になってしまうのです。
就活生が憧れるマッキンゼーにエントリーする際は、十分な実力が身についてから、エントリーすることをおすすめします。
ボストンコンサルティンググループ
出典元:ボストンコンサルティンググループ
ボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)も、マッキンゼーと同じレベルに位置する、世界最高峰のコンサルティングファームとして有名な企業です。
1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンなどにより設立され、アメリカ・ボストンに本社がある、戦略コンサルティングファームとなります。
現在日本には、多くの外資系戦略ファームが日本支社として展開していますが、その先駆けとなったのがBCGなのです。
1966年、BCGはどのグローバル企業より先に、日本に支社を設立しました。
そのため、先駆者として、圧倒的な地位を得ることができたのです。
日本国内のビジネス規模・人員数は、マッキンゼーやベイン・アンド・カンパニーをおさえて、国内ナンバーワンシェアとなっています。
BCGの強み
BCGは、日本支社の展開の先駆けであるため、日本での歴史が深くなっています。
そのため、日本のクライアントにおいて詳しい知識を持っており、日本に合った調整ができる強みがあるのです。
また、国内で大きなクライアントを抱えているため、さまざまな企業と深い結び付きがあるのです。
さらには、世界の50ヵ国にも展開しているので、グローバル案件にも力を入れています。
案件は、戦略策定を強みに持っているBCGですが、近年は実行支援にも力を注いでいるのです。
たとえば、BCG XとBCG Tech and Digital Advantageなどの、デジタルやデータサイエンスに強みを持った部隊を新規で始動させています。
これらの実行部隊と協力していくことで、クライアントと一緒に現代のビジネスを考えていくことによって、実現していくパートナーを目標に据えているのです。
BCGの年収
BCG給料制度は、職位によって決まっている基本給と、年末に支給される賞与によって年収が決まります。
新卒や第二新卒は、一般的に「アソシエイト」から始まり、当初から年収700万円以上となる高額な年収が決まっており、就職から翌年には「シニアアソシエイト」という年収900万円~1,000万円の職位へと自動的に昇進します。
このような報酬制度から、就職から約3年ほどで、多くの社員が賞与を含めて年収1,000万円以上になるといわれているのです。
さらに、経験や結果を積み上げていくにつれて、「コンサルタント」に昇進し、パフォーマンスボーナスによっては最大1,800万円の年収を目指すことが可能となります。
BCGは、職位が上がることによって、年収が一気に上がる仕組みとなっているため、職位が上がるほどボーナスの割合は上昇していきます。
なお、参考資料によると、BCGの平均年収は1,502万円です。
2022年頃から、全社員のベース給がアップされており、今後の世界的な物価上昇があれば、それに伴って給与水準は上がっていくとされているのです。
このような背景から今後、BCGの平均年収はさらに上がる可能性があると考えられています。
BCGの働き方
BCGでは、働き方改革を推進しており、「価値を出しつつ、要領よく仕事をするか」という課題に、多くの社員がこの課題に真摯に向き合う姿が見られています。
ワークライフバランスを設計できる制度が多いため、出産や介護などライフステージに合わせて働ける環境が構築されていることもBCGの特徴です。
BCGの社内における人間関係は、ウェットで穏やかなファームであり、一個人として後輩を大切する風土があります。
BCGのジョブ参加者からは、「質問などに対して親身になって教えてもらった」という声が多いように、ピリピリとした雰囲気ではないと考えられるでしょう。
BCGの選考時期
BCGの選考時期を紹介します。
ただし、選考時期や回数などは、年度によって異なるので注意しておきましょう。
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BCGの選考では、二次面接まで進んだ経験が一度でもあると、再エントリーした際には、不利になってしまうことがあると言われています。
そのため、マッキンゼーと同様、エントリーする際は、選考突破できる実力が身についた頃、エントリーすることをおすすめします。
ベイン・アンド・カンパニー
出典元:ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニー(以下、ベイン)は、マッキンゼーやBCGと同様に、世界最高峰のコンサルティングファームとして有名な企業です。
ベインは、1973年にボストンコンサルティンググループ出身のビル・ベインなどによって設立され、アメリカ・ボストンに本社がある戦略コンサルティングファームとなります。
ベインがおこなうコンサルティングには、業界の偏りがないため、さまざまな業界のコンサルティングに、バランスよく対応しています。
マッキンゼーやBCGと比べると、戦略系の案件やファンドに対するM&A支援に重点を置いていることが、ベインの特徴です。
ベインでは「徹底的な結果主義」を掲げているので、企業が成長するための提案を念入りにおこない、より高い成果を出すことにこだわりを持っているファームです。
参照ページ:ベインの信条-ベイン・アンド・カンパニー
ベインの強み
先述した通り、ベインは「徹底的な結果主義」を掲げています。
ベインでは、以下のような目標を社員全員で共有し企業の成長に繋げているのです。
- 具体的な目に見える成果をあげる
- クライアントに改革をもたらす
このように、徹底的な結果主義は、他社の追従を許さないという姿勢であり強みだと言えます。。
そのため、他の企業の戦略ファームと比べると、クライアントに厳しい要求をしてしまうことも多くなってしまいます。
しかし、ベインのコンサルタントは、より高い成果をあげることにこだわりを持っているので、社員の実力も成果を出すために、高いスキルを持っていると言えるでしょう。
ベインの年収
ベインの平均年収は、参考資料によると1,236万円となっています。
しかし、ベインの報酬制度は、評価結果に応じて賞与が変動することから、一概にこの年収になるとは言えません。
とは言え、日本の一般企業と年収で比べると、高額な収入となっています。
ベインの高い年収の背景には、クライアント企業との契約にある「業務連動報酬」の制度が関係しています。
たとえば、クライアントの業績がアップすれば、その企業を担当したメンバーも評価が上がっていき、賞与もアップし、当然年収も大きく変わります。
年1回のボーナスでは、評価次第で最大年収の50%ほどの金額になるようです。
ベインの年収は、性別・年齢は関係なく、実力・評価によって役職を上げていくことができます。
そのため、30代でもそれなりの役職に昇格可能で、社員のなかには年収も5,000万円を超えるほどの人も存在するようです。
評価制度は、グローバル基準のため公平であるため「なにが評価対象となっているのか」というポイントを押さえることができれば昇給も早くなり、やりがいのある環境だといえます。
ベインの働き方
ベインは、戦略ファームの中ではホワイト企業であると評判ですが、コンサルタントは多忙な職業のため、終電で帰宅することもまれにあるようです。
ベインの働き方として、「Case Team Norm」という、ケースごとにチーム内でルールを定めるという制度が設けられている特徴があります。
この制度では、チーム内で労働時間を決め、定められた労働時間を保つ取り組みがおこなわれているのです。
ベインには、「A Bainie never lets another Bainie fail」という合言葉があり、「ベイニーは他のベイニーを決して失敗させない」ことを意識した働き方で、社員同士がお互いを思って助け合える、ベイニー特有の環境が根付いています。
キャリアパスが多彩で、トランスファー制度やエクスターンシップなどの社内制度、グローバル研修を含め、社員研修も充実している企業だと言えるでしょう。
参照ページ:成長を後押しするサポート体制-BAIN&COMPANY
選考時期
ベインの選考時期は以下の通りです。
ただし、選考時期や回数などは、年度によって異なるので注意してください。
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過去の内定者の情報によると、夏選考にエントリーしてもジョブ選考まで及ばなければ、秋や冬の選考に再エントリーできる傾向にあるようです。
また、年内に採用が終了してしまうことや、募集人数が他の2社と比べると少ないという特徴があります。
そのため、ベインにエントリーしたい就活生は、早期エントリーできるよう、ぜひ対策を早めに開始しておいてください。
MBBの3社を徹底比較
ここまで、「MBB」の各社を紹介してきましたが、ここでは3社をそれぞれ比較して確認していきます。
強みや平均年収を重点的に比較していますので、ぜひ企業研究の参考にしてみてください。
企業名 | マッキンゼー | BCG | ベイン |
強み | ・・多方面の案件 ・戦略策定 | ・日本国内の案件 ・戦略策定 | ・デューデリジェンス ・戦略策定 |
平均年収 | 1,194万円 | 1,502万円 | 1,236万円 |
MBBの3社は、それぞれ異なる強みを持っています。
マッキンゼーは、多方面の業界案件を持っており、日本国内にあるトップ企業30社のうち、約8割の企業にサービスを提供しています。
一方、BCGは、どの企業よりも先に日本に支社を展開したことで、日本の歴史が深く、詳しい知識を持っているため、日本に合った調整ができる強みを持っているのです。
また、ベインでは、業界にばらつきはなく、幅広い業界の案件に対応しています。
3社ともに、戦略策定を強みとしていますが、特に、ベイン「徹底的な結果主義」を掲げていることから、他の2社と比べると、より強いこだわりを持ち、成果を上げています。
年収は、いずれも1.5年から3年に1度のペースで昇給しています。
しかし、3社ともに実力や成果次第の企業であり、平均的な昇給ペースよりも、早く昇給する人も多くいることも事実です。
外資系企業である3社は、日本企業でよくある「年功序列」で昇給が決められているわけではないので、自身の努力次第で昇給が期待でき、自分の成果が目に見えてわかることから、やりがいを持って働くことができることでしょう。
また、MBBには優秀な人材が揃っているので、一緒に働きながら得られるものや、大規模な案件・グローバルな案件を経験できる特徴があります。
刺激の強い楽しい仕事にも携わることで、コンサルタントとして大きく成長できる機会が得られるのも、MBBならではの特徴だと言えるのです。
まとめ
世界最高峰のトップ企業3社を指す「MBB」は、マッキンゼー、BCG、ベインの3社それぞれに、特徴が異なっています。
しかし、年功序列の風習が残る日本から見ると、さすが外資系企業だけあって、実力・成果主義であり、ポテンシャルやスキルの高さで、高額年収のチャンスが掴める企業ばかりです。
MBBの3社では、年2回のペースで採用選考がおこなわれていますが、非常に難関であり選考突破は並大抵の努力では、他の就活生に勝つことができません。
トップ企業との繋がりが強いMBBに入社するためには、トップレベルの就活が必要です。
そのためには、選抜コミュニティなどに入会し、他の就活生との差別化を図ることが重要だと言えます。
MBBの内定を目指す就活生は、「選考に落ちると次年度に受けることができない」と考え、しっかり対策や実力を備えてから挑戦するようにしてください。