社員を大切にする会社の特徴は？優良企業を見つけるためのポイントも解説
2024/4/19更新
はじめに
働きやすさを考える上で、その会社が人を大切にしているかどうかは非常に重要なポイントです。
せっかく新卒で入社する会社であれば、なるべく長い間その会社で働いてキャリアアップを目指したいですよね。
今回の記事は、特に以下のような就活生に向けて記事を執筆しています。
- 就活中だが、社員を大切にする会社へ入社したい
- 優良企業の選び方を知りたい
社員を大切にする会社ランキングの紹介もしているので、就活生のみなさんはぜひ企業選びの参考にしてみてください。
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社員を大切にする会社の特徴
「社員を大切にする会社」の特徴と聞くと、皆さんはどのような会社を連想するでしょうか。
まずは、社員を大切にする働きやすい会社の7つの特徴についてチェックしてみましょう。
働きやすい環境
社員を大切にする会社はなによりもまず、社員が仕事をしやすい環境があることが重要です。
例えば快適なオフィス環境や適切な労働時間、そしてリモートワークなど働き方のオプションなどが含まれます。
このような労働環境が整えられていると企業への満足度が高くなり、社員の仕事に対するモチベーションも向上しやすいです。
給与と福利厚生の充実
社員に公平な給与や福利厚生を提供できているかどうかもポイントです。
働きに見合った給与や充実した福利厚生は労働のモチベーション維持・向上にも役立ちます。
家賃補助や社宅の提供、資格支援やジム・スポーツ活動における各種補助、従業員の子どもの入学祝い金なども福利厚生に含まれます。
中には社内独自のユニークな福利厚生を取り入れている企業もあるため、気になる人はチェックしてみてください。
キャリアアップできる制度
社員を大切にする会社は、社員が自己成長とキャリアアップができるような社内研修制度を用意しているケースが多いです
例えば社外のオンライン講座やセミナー・イベントへの参加などもキャリアアップ制度に含まれます。
習得したスキルは、今後昇給や昇格、転職する際にもおおいに役立つでしょう。
フラットな社風
社員を大切にする会社では、社員同士が意見を言いやすい環境が用意されています。
経営陣との距離が近く、上司や部下、部署間の垣根をこえたオープンなコミュニケーションができるようになっているのが特徴です。
複雑な人間関係がなく誰とでも打ち解けられる環境があれば、その会社への定着率もぐっと高くなるでしょう。
ワークライフバランスのサポート
社員が仕事とプライベートの両方をバランスよく維持できるような取り組みができています。
例えばフレックスタイム制度や有給休暇の利用促進など、ワークライフバランスをサポートする制度が充実しているのが特徴です。
プライベートも充実できればそれだけ仕事のモチベーションも上がり、業績向上や会社の成長にもつながるでしょう。
健康促進への取り組み
社員の健康やウェルビーイングを促進するためのプログラムや施設が提供されていることが多いです。
例えばストレス管理やメンタルヘルスの向上をサポートする「メンタルヘルス支援プログラム」や運動や健康管理を促進するための「フィットネスプログラム」が挙げられます。
社員の心身の健康をサポートする制度が充実している企業は「社委員を大切にする会社」と言えます。
社員を大切にする会社が重要な理由
それでは、社員を大切にする会社がなぜ重要なのかについて、5つの理由を解説します。
社員からの信頼性が高くなる
社員が「風通しが良い社風だ」と感じたり意見や提案を重視されていることが伝われば、それだけ管理職や経営陣といった上層部への信頼が高まりやすいです。
社員の定着率もアップし、結果的に「社員を大切にする会社」として同時に社外からの信頼性も高まっていくでしょう。
生産性が上がる
上司が部下の働きぶりを正当に評価してあげる環境があると、社員はさらなる目標の達成を目指してモチベーションを上げられます。
自社の業績向上のためにベストを尽くして、個々やチームの生産性がより上がりやすい環境となるでしょう。
社内の雰囲気づくりができる
社員同士の良好な関係が構築できていることで、部署や社内全体の士気が向上します。
また、社内の雰囲気が明るくなれば「この会社にずっと居たい」と思うようになり離職率も低くなります。
会社は毎日来る場所なので、社員にとって良好な雰囲気づくりができていることは仕事のモチベーションにもつながるでしょう。
離職率が低くなる
社員を大切にすることで仕事に対する満足度が上がり、その結果その企業に長く在籍しようと考える社員が増えます。
社員の離職率が低下し会社の定着率向上につながれば、企業のイメージアップにもつながるでしょう。
社外からの評判が上がる
社員による企業の評価が上がれば、口コミ・SNSなどでその企業が「社員を大切にする会社」であることが広がります。
口コミサイトは就活中の学生や転職を考えている社会人が頻繁にチェックするため、口コミに書かれている情報は非常に重要です。
社員のリアルな評判が良ければそれだけ社外からの評判も上がることとなり、働きがいのある企業としてさらにアピールポイントとなるでしょう。
参照ページ
社員を大切にする会社 ランキング
以下では、社員を大切にするランキングを紹介します。
ランキングは東洋経済オンラインが発表した「社員の定着度が高いトップ100社ランキング」をもとに算出しています。
| 順位 | 企業名 |
| 1位 | 花王 |
| 2位 | デンソー |
| 3位 | トヨタ自動車 |
| 3位 | JR東日本 |
| 3位 | 三井物産 |
| 6位 | 資生堂 |
| 6位 | アステラス製薬 |
| 8位 | NTTコミュニケーションズ |
| 8位 | NTT東日本 |
| 10位 | NTTデータ |
1位はトイレタリーや化粧品などの消費財メーカーである花王で、国内では圧倒的なトップ企業です。
「勤続30年の社員が多く安定した環境で働ける」と長く働いている人からの意見が相次いでいます。
2位はトヨタ系の自動車部品メーカーであるデンソーで、とにかく『女性が働きやすい職場』を目指してさまざまな施策を講じています。
さらにJR東日本をはじめ、8位のNTTコミュニケーションズ、NTT東日本、10位のエヌ・ティ・ティ・データといった元公営系の企業が多いのも特徴的です。
これらは歴史的に公務員の制度に近く、安定的な職場風土があって定着度が高いことから学生からの人気も高いです。
さらに10位の川崎重工業、鹿島建設、大成建設といった重厚長大企業や建設業も多くランクインしています。
社員を大切にする会社の見分け方
以下では、社員を大切にする会社の見分け方を紹介します。
これから就活をする新卒の方は、以下のポイントをしっかり覚えて企業探しに役立ててください。
財務状況が安定している
社員が安定した収入を得るためには、会社の財務状況が良いことが絶対条件です。
収益性の高い事業形態をとっていて、さらに安定性のある会社であれば経営状態も良いでしょう。
財務状況に余裕ができると、福利厚生を充実させて働きやすい環境を作ることもできます。
社員を大切にする会社かどうかは、IR情報などで直近の財務状況をチェックしてみてください。
成長を続けている
たとえ規模が大きい会社でなくとも毎年堅実に成長していれば、その会社は安定していると言えます。
成長を続けている会社はそれだけ人材も必要としているため、人材確保のため求職者や社員を大切にしている傾向が強いです。
伸び率が高くなくても、少しずつ順調に業績を伸ばしていることが大切です。
業界全体に勢いがあって市場にも需要がある会社は成長性が高い企業と言えます。
ひとつの会社としてでなく、業界全体としての成長性を見極めるのも優良企業であるかどうかの判断基準となります。
独自の技術がある
世間一般にはあまり知られていなくても、世界中から注目される独自の技術がある会社は数多く存在します。
そのような会社は世界的なシェアやニーズがあるので、今後も堅実に成長していくでしょう。
他社と差別化できる独自の技術や商品、サービスがあれば好業績をあげられるため、優良企業と言えます。
残業時間が少ない
社員を大切にする会社のポイントは、残業時間が少ないということです。
1ヶ月の残業時間が20時間以下であれば残業時間が少ないと言えるでしょう。
社員を尊重する企業では「定時あがり」が基本です。
業務内容の見直しやシステム化など、業務の効率化を図ることで不要な残業が発生しないような工夫をしていることが多いのです。
他にも「〇曜日はノー残業デー」というルールを作るなど、適正な労働時間となるように企業側が社員の心身の健康を守っています。
離職率が低い
社員を大切にする会社に就職したい学生は、離職率の低さもチェックしておきましょう。
目的によって算出期間は異なりますが、離職率は期初から期末までの一年間で算出するのが一般的です。
転職・退職をしないで同じ企業で長期間働いている社員が多いということは、それだけ社員を大切にしている企業だと言えるでしょう。
離職率は企業が一般公開しているわけではないため、就職四季報で確認するのがおすすめです。
福利厚生が充実している
福利厚生が充実しているかどうかを確認するためには、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険といった国が定めた「法定福利厚生」と企業が任意で提供している「法定外福利厚生」を見てみましょう。
法定外福利厚生は企業によって内容が異なりますが、国から定められていない福利厚生が充実している企業は社員に配慮している場合が多いです。
有給が取りやすい
ほかの企業に比べて有給休暇が取りやすいことも、社員を大切にする会社を見極めるポイントです。
有給休暇とは給与が出る休暇で、企業は以下の条件を満たした社員に年間10日間の年休を与えなくてはならない決まりになっています。
- 入社後6ヶ月間継続して勤務していること
- 全労働日の8割以上出勤したこと
優良企業には有給に否定的な風土がなく、むしろ有給取得を促進する声掛けや取り組みがあることが多いです。
ライフワークバランスをとって仕事とプライベートの両方を充実させることで、結果的に仕事のパフォーマンスも向上するでしょう。
女性にとって働きやすい制度がある
働きやすい環境づくりに注力している企業は、ライフステージが変化しやすい女性に対して柔軟な労働環境を整えています。
女性は結婚・出産・育児でライフスタイルや働き方が変わるため、そのタイミングで転職を考える人も多いです。
社員を大切にする会社では、そうした変化に合わせて柔軟に働き方が変えられるように以下のような制度や取り組みを導入していることがあります。
- 育休・産休制度
- 託児施設
- テレワーク
- 時短勤務
- フレックス
充実した研修制度がある
社員を大切にする会社では、人材教育や育成を重視している傾向にあります。
社員が役職などに応じて必要な知識やスキルを習得できる場を提供することで、企業の成長に貢献できる人材を育成できます。
OJT、e-ラーニング、海外研修といった研修が充実している企業は、社員を大切にしていると言えるでしょう。
基本給が高い
社員を大切にする会社では、基本給や年収も高いことが多いです。
基本給が高いということは、業績が安定していてその成果が社員に還元されている証です。業績悪化による倒産などのリスクが少ないからこそ、高い基本給やボーナスを支給し続けることができます。
もちろん「激務や危険な作業がある」「労働時間が長い」といった企業は基本給が高めに設定されている場合があるので要注意です。
コンプライアンス意識が高い
コンプライアンスを重要視しているのも社員を大切にする優良企業の特徴です。
コンプライアンスとは「法令遵守」という意味で、労働基準法や個人情報保護法などの法令を守る取り組みを積極的に行っています。
そのほか就業規則や社会常識、ハラスメント行為の防止といった取り組みもコンプライアンスに含まれます。
コンプライアンスの遵守を徹底する企業は、社外からの信用を守ることにもつながるのです。
参照ページ BOMS
【新卒向け】社員を大切にする会社に就職するための対策
ここからは、新卒の就活生に向けて「社員を大切にする会社」に就職するための就活のポイントを紹介します。
SNSや口コミサイトをチェックする
企業の文化や価値観、従業員の声などを調査して社員を大切にする取り組みが行われているかどうかを把握するのがおすすめです。
ウェブサイトやSNS、社員の声を集めた口コミサイトなどから情報を収集するとよいでしょう。
特に口コミサイトでは、給料や社風についての情報を知りたい場合におすすめです。
コーポレートサイトには掲載されていないリアルな声を拾うことができるので、より信ぴょう性が高い情報が得られるでしょう。
ニュースをチェックする
その企業の新しい商品やサービスなど、ニュースでは国内外で注目されている情報を得られます。
もしテレビニュースになるほどの注目度が高い情報があれば、業界内でも注目されている可能性も高いでしょう。
高い技術力や目玉商品があれば、それだけ業績が向上して給料も安定しやすいです。
日々のニュースや新聞に目を通す癖をつけて、常に最新の情報があるかどうかチェックしてみてくださいね。
IR情報を見る
社員を大切にする優良企業の探し方として、企業のIR情報を確認してみるのもおすすめです。
IRはインベスター・リレーションズ（Investor Relations）の略称で、企業が投資家に向けて財務状況などを発信する「投資家向け広報活動」を意味します。
IRには就職四季報にも掲載されていない企業情報があるので、気になる企業の詳しい財務状況が知りたい場合はチェックしてみましょう。
また業績の推移だけでなく、収益性や運用の様子や収益力も確認して企業の安定性も判断するのがおすすめです。
OB・OG訪問をする
OB・OG訪問をして実際に働いている先輩に話を聞いてみるのもおすすめです。
リアルな会社の雰囲気や、他では得られない信ぴょう性の高い情報が手に入ります。
OB・OG以外にも会社説明会や会社見学、職場体験などに参加すれば、実際に働いている人の話を聞けるでしょう。
例えば30代の既婚率が高い企業であれば、給与が安定してプライベートの時間もしっかり確保できる企業だと判断できます。
本当に社員を大切にする会社かどうかは、社員と会って話してみればわかるはず。
会社の雰囲気だけでなく面接を突破する方法など選考のポイントも聞けるので、ほかの学生よりも有利に選考を進められるでしょう。
キャリアセンターや就職支援課に行く
大学のキャリアセンターや就職支援課を利用するのもおすすめです。
就職支援課にはキャリアカウンセラーが常駐しており、学生の進路や就職に関する相談を随時受けつけています。
また卒業生の就職先リストを公開しているケースも多く、企業選びのポイントにもなります。
特に毎年大学から多くの卒業生が入社している企業があれば、そこは大学から信頼されている優良企業である可能性が高いです。
就活に自信がない学生は、キャリアセンターや就職支援課のアドバイスを聞いてみましょう。
参照ページ BOMS
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まとめ
今回は、社員を大切にする会社の特徴や見分け方、社員定着率の高い企業ランキングについて紹介しました。
社員を大切にする会社はライフワークバランスのとれる働きやすさや充実した福利厚生があり、キャリアの成長をサポートしてくれる制度なども整っていることが特徴です。
また、上下関係がなく社員同士フラットに話せる風通しの良い風土があることもポイントのひとつ。
社員ひとり一人を尊重してくれる会社に就職するためには、徹底した企業分析が必要不可欠です。
企業の口コミや評判で社員のリアルな声をチェックして、本当に風通しの良い文化が根付いているかどうかも確認しておきましょう。
今回紹介した内容をもとに、入社後も長く働ける企業に入社してキャリアアップを目指しましょう。
