SaaS企業ランキング決定版!国内・海外の売上・年収・ホワイト度を徹底比較

2025年12月30日更新

はじめに

デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に伴い、クラウド上でソフトウェアを提供する「SaaS(Software as a Service)」業界は、急速な成長を続けています。

市場の拡大に伴い、就職や転職の対象としてSaaS企業に注目する方が増えている一方で、「企業数が多すぎてどこが良いのかわからない」「将来性のある企業を見極めたい」という声も多く聞かれます。

本記事では、2025年の最新動向を踏まえ、国内・海外のSaaS企業を売上や年収、ホワイト度などのランキング形式で徹底比較します。さらに、失敗しない企業選びのために知っておくべき専門指標についてもわかりやすく紹介するので、ぜひご覧ください。

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国内SaaS企業の売上高・ARRランキング

国内のSaaS市場は依然として活況を呈しており、数多くの有力企業が成長を続けています。企業の安定性や市場での影響力を測る上で、売上高やARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)は最も基本的な指標です。

ここでは、上場企業の公開データをもとに、国内トップクラスの規模を誇るSaaS企業の動向を表にまとめました。

国内SaaS売上高ランキング

順位 企業名 主なサービス 特徴
1 Sansan Sansan / Eight 名刺管理サービスで圧倒的シェア。請求書管理などマルチプロダクト化に成功。
2 サイボウズ kintone / サイボウズOffice グループウェア国内トップ。ノーコードツール「kintone」が絶好調。
3 ラクス 楽楽精算 / 楽楽明細 中小企業のバックオフィスDXを支援。高収益体質で安定成長。
4 マネーフォワード マネーフォワード クラウド 会計・人事労務などバックオフィス全般をカバー。金融領域にも強みがある。
5 freee freee会計 スモールビジネス向けERPとして確固たる地位。統合型経営プラットフォームへ。

名刺管理サービスの「Sansan」や、グループウェア国内シェアNo.1の「サイボウズ」、家計簿アプリからバックオフィス支援へ事業を拡大した「マネーフォワード」などが、売上高ランキングの常連として名を連ねています。

また、経費精算システムなどを提供する「ラクス」も、中小企業のDX需要を的確に捉え、高い成長率と利益率を両立している注目企業です。売上規模が大きい企業は、マーケティングや開発への投資余力も大きく、今後も業界を牽引していく存在であることは間違いありません。

転職で年収アップを狙えるSaaS企業年収ランキング

成長産業であるSaaS業界は、他業界と比較しても給与水準が高い傾向にあります。特に、優秀なエンジニアやセールス人材の獲得競争が激化しており、提示される年収も上昇傾向です。

年収アップを目的とした転職において、どのような企業が上位にランクインするのかを見ていきましょう。

SaaS企業 平均年収ランキング(外資・日系混合)

順位 企業名 分類 平均年収目安
1 Salesforce 外資系 1,200万円〜
2 Google (Cloud) 外資系 1,100万円〜
3 Adobe 外資系 1,000万円〜
4 Sansan 日系 700〜800万円
5 ユーザーベース 日系 700〜800万円
6 スマートHR 日系 650〜750万円

年収ランキングの上位には、「Salesforce(セールスフォース)」などの外資系SaaS企業の日本法人が並びます。成果主義が徹底されており、営業職などではインセンティブ(歩合給)によって年収2,000万円を超えるケースも多いです。

日系企業でも、M&A仲介などの高収益モデルを持つ企業や、「SmartHR(スマートHR)」のような大型ユニコーン企業(未上場ながら評価額が高い企業)は平均年収が高い傾向にあります。

働きやすさと将来性で選ぶおすすめの優良SaaS企業

SaaS企業への転職を考える際、年収と同じくらい重要なのが「働きやすさ」や「企業の将来性」です。ここでは、ワークライフバランスや事業の安定性という観点から、おすすめの優良企業を紹介します。

リモートワークやフルフレックスなど柔軟な環境が整ったホワイト企業

SaaS業界はIT企業の中でも先進的な働き方を導入しているケースが多く、フルリモートワークやコアタイムのないスーパーフレックス制を採用している企業が目立ちます。

例えば「サイボウズ」は、「100人いれば100通りの働き方」を掲げ、副業の解禁や離職率の低下を実現したホワイト企業の代表格です。

このように、ライフステージの変化に合わせて柔軟に働ける環境は、優秀な人材が定着する大きな要因となっています。「saas企業 ホワイト」で検索される企業の多くは、単に制度があるだけでなく、実際に活用しやすい風土が醸成されているのが特徴です。

特定の業界特化型(バーティカルSaaS)でシェアNo.1を持つ安定企業

SaaSには、全業界向けの「ホリゾンタルSaaS」と、特定の業界に特化した「バーティカルSaaS」があります。

建設業界向けの「スパイダープラス」や、医療業界向けの「メドレー」のように、特定業界の課題解決に特化したバーティカルSaaSは、競合他社の参入障壁が高く、一度導入されると解約されにくいという強みがあります。

ニッチな領域で圧倒的なシェアNo.1を獲得している企業は、派手さはなくとも経営基盤が盤石であり、長期的に安定して働きたい方にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

離職率が低く社員の口コミ評価が高い「注目企業」

急速に成長するSaaS業界では、組織の拡大に体制が追いつかず、激務により離職率が高くなる企業も存在します。そのため、OpenWorkなどの口コミサイトで「社員の士気」や「風通しの良さ」が高く評価されている企業には注目です。

「ユーザーベース」や「ラクス」などは、組織文化の浸透に力を入れており、社員エンゲージメントが高いことで知られています。

「saas 増えすぎ」と言われる中で生き残る企業は、プロダクトの強さだけでなく、働く人を大切にするカルチャーを持っています。離職率の低さは、企業の健全性を示す重要なバロメーターです。

世界のトレンドを牽引する米国・海外SaaS企業ランキング

SaaS発祥の地であり、世界最大の市場規模を持つアメリカ。世界のSaaSランキングを見ることで、業界の最先端トレンドや、今後日本で流行するビジネスモデルを予測することができます。

圧倒的な資本力と技術力を持つ、グローバルSaaS企業のランキング動向を確認しましょう。

世界のSaaS企業 時価総額・知名度ランキング

順位 企業名 主なプロダクト 特徴
1 Microsoft Microsoft 365 / Azure Office製品のSaaS化(サブスク化)に成功し、世界最強の座を維持。
2 Salesforce Sales Cloud CRM(顧客管理)の世界トップ。SaaSビジネスモデルの生みの親。
3 Adobe Creative Cloud PhotoshopなどをSaaS化。クリエイティブ業界のデファクトスタンダード。
4 Oracle Oracle Cloud ERP データベースの巨人がクラウドERPへ移行。大企業向けに強み。
5 Intuit QuickBooks 会計・財務ソフト大手。個人事業主から中小企業まで幅広く支持されている。
6 ServiceNow Now Platform IT業務管理の効率化で急成長。日本でも大企業を中心に導入が進む。

 

時価総額および売上高で世界のトップを走るのは、「Microsoft(マイクロソフト)」や「Adobe(アドビ)」、「Salesforce(セールスフォース)」といった巨大テック企業です。

これらの企業は、単一のツールだけでなく、複数のSaaSプロダクトを統合したプラットフォームを提供しており、世界中のビジネスインフラとして定着しています。

また、デザインツールの「Canva」や、プロジェクト管理の「Notion」など、日本でもユーザーが急増している新興のグローバル企業も注目を集めています。

米国市場の規模は日本とは桁違いですが、米国で成功したモデル(PLG:Product-Led Growthなど)は数年後に日本でも主流になることが多いため、海外企業の動向をチェックしておくことは非常に有益です。

失敗しないSaaS企業選びのために確認すべき重要な指標

失敗しないSaaS企業選びのために確認すべき重要な指標は以下の通りです。

  • ビジネスの成長速度を測る「T2D3」や「ARR」の推移を見る
  • サービスの継続率を示す「チャーンレート(解約率)」の低さを確認する
  • 競合他社と比較して明確なプロダクトの強みがあるか見極める

ランキング情報だけでなく、企業の健康状態を自分自身で見極めるための「指標」を知っておくことが、転職や投資での失敗を防ぐことにつながります。ここでは特に重要な3つの指標を解説します。

ビジネスの成長速度を測る「T2D3」や「ARR」の推移を見る

SaaSスタートアップの理想的な成長モデルとして「T2D3」という言葉があります。これは、売上が毎年「3倍、3倍、2倍、2倍、2倍」のペースで成長することを指します。

ここまで極端でなくとも、ARR(年間経常収益)が前年比でどの程度伸びているか(30%以上など)は、企業の勢いを知る上で欠かせない指標です。

売上高そのものの大きさよりも「成長率」が鈍化していないかを確認しましょう。成長率が高い企業は、将来的に市場シェアを拡大し、ポストや給与のチャンスも広がりやすい環境と言えます。

サービスの継続率を示す「チャーンレート(解約率)」の低さを確認する

サブスクリプションモデルであるSaaSビジネスにおいて、最も恐れるべき事態は顧客の解約です。これを数値化したのが「チャーンレート(解約率)」です。一般的に、月次の解約率が1%未満であれば優秀、3%を超えると危険信号と言われています。

いくら新規顧客を獲得しても、解約率が高ければ穴の開いたバケツのように収益は積み上がりません。解約率が低い企業は、プロダクトの質が高く、カスタマーサクセス(顧客の成功支援)が機能している証拠であり、中長期的に安定した経営が期待できます。

競合他社と比較して明確なプロダクトの強みがあるか見極める

「saas つまらない」「似たようなツールが多い」と感じるユーザーが増えている中で、競合他社との差別化要素(Moat:参入障壁)があるかは極めて重要です。

単に機能が多いだけでなく、「使いやすさ(UI/UX)が圧倒的である」「他社ツールとの連携がスムーズである」といった明確な強みがあるかを確認しましょう。

ITレビューサイトなどでの実際のユーザー評価も参考になります。技術的な優位性や、特定業務への深い理解に基づいたプロダクトを持つ企業こそが、競争の激しい市場で生き残るトップ企業となり得ます。

まとめ:ランキング指標を多角的に分析し自分に合うSaaS企業を選ぼう

SaaS業界は今後も成長が見込まれる魅力的な市場ですが、企業によって売上規模、年収、働きやすさ、そして将来性は大きく異なります。

「ランキング上位だから安心」と思考停止するのではなく、ARRの成長率やチャーンレート、ホワイト企業としての取り組みなど、複数の指標を組み合わせて多角的に分析することが成功への近道です。

ぜひ本記事で紹介した視点を参考に、ご自身のキャリアプランや価値観に最もフィットする「イケてるSaaS企業」を見つけてください。

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この記事の監修者奥田恵(キャリアアドバイザー)

新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。

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