新卒でワーキング・ホリデーに行くメリットは?円安の影響はあるのか?参加メリットや対策も紹介
2024/4/19更新
はじめに
本記事では、卒業後にワーキング・ホリデーへの参加を検討している就活生に向けて、メリットや対策についてなどを解説しています。
結論から言うと、目的を持ってワーキングホリデーに行くのであれば、日本での就職活動を辞めて行く意味やメリットはあります。
もちろん、メリットばかりではありませんので、自分の中で優先順位をつける必要はあります。
円安傾向にある中で、ワーキング・ホリデーに掛かる費用についてもメリットやデメリットを解説しています。
ワーキング・ホリデーは、就職活動と同様に入念に情報収集や準備が必要となりますので、早期から検討するようにしましょう。
特に、以下のような就活生に向けて記事を執筆しています。
- 卒業後、ワーキングホリデーに行きたいけど、なにから初めていいか分からない
- 日本での就職かワーキングホリデーへ行くか悩んでいる
- 円安の時に行くことのメリットやデメリットはあるのか
そんな就活生に向けて執筆しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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ワーキングホリデーの基本情報
制度名 | ワーキング・ホリデー |
資格 | 日本国籍を有する18〜30歳 |
期間 | 半年〜1年 |
主な協定国 | オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、韓国、台湾など |
ワーキングホリデー制度とは、約26カ国の協定国において、滞在期間中の就労を認める制度となります。
観光や語学留学ができるだけでなく、通常のビザでは認められていない就労も可能であるという点がワーキングホリデーの魅力の一つです。
また、この制度の利用資格は、日本国籍を有する18〜30歳(コロナウイルスなどの影響により例外もあります)と年齢制限があるため、行ってみたいと考えている人にとっては、国内で就職した後に行くべきか否か悩む人も多いでしょう。
地域によっては年齢制限が異なる場合がありますので、詳細は外務省ホームページやワーキング・ホリデー協会などのサイトを参照してください。
引用ページ
ワーキング・ホリデーに向いている人材像
ワーキング・ホリデーは、年齢などの参加条件を満たしていれば、特別なスキルがなくとも誰にでもチャンスがあります。
語学力を身につけるために行く方もいますので、現時点でペラペラである必要はありません。
ただし、就労をするのであれば、就労先を探す際や面接の際に一定の語学力がなければ、アポイントを取るにも苦労しますし、就労先も日本語ができる人材がいるなど受け入れ態勢がなければ採用に至りにくいです。
生活を始めるのに必要な英語は勉強しておくと良いでしょう。
また、海外で生活をするということは、楽しみもありますが不安もあります。
目的は人それぞれですが、想定外のことが起きることも前提に、海外での生活を楽しみたいと思える人に向いているでしょう。
その他にも、下記のような方が向いていると考えられます。
- 海外生活をしてみたい
- 海外の文化や言語に興味がある
- 環境の変化に強い
- 新しいことにもチャレンジできる
- 何事も経験だと思ってやってみる
- 視野を広げたい
- 柔軟性がある
- 臨機応変に対応できる
- 前向きさ
- 粘り強さ
渡航前にどれだけ下調べや準備をするかによっても異なりますが、ホームステイではなく自分で部屋を探したり、現地で仕事を探したりするには、スムーズに行かないことや理解に苦しむことなど問題に直面することもありますので、粘り強くやり抜くことが必要となります。
わからないや面倒臭いと途中で諦めたり、適当に手続きしてしまっては後にトラブルを招きかねません。
一つ一つ丁寧に懸命に向き合って、乗り越えていくことが、人としての成長にも繋がり、大きな強みともなるでしょう。
新卒でワーキング・ホリデーに参加するメリット
語学力が身に付く
現地での生活に語学は必須となります。
就労をするのであれば、特に接客やコミュニケーションを取るためにも必要ですので、生活を通してネイティブな語学が身に付くでしょう。
ただし、滞在地域によっては、なまりの強い地域もありますので、事前に調べておくと良いでしょう。
日本でも関西に滞在していた留学生が関西弁を日本語として覚えていることもあります。
語学学校で学ぶ際には、標準語を教わりますが、日々の生活を通じて語学を覚えていく際によくみられる傾向です。
語学力が身につくことで、その後の就職活動においてスキルの一つとしてアピールすることができ、業界や職種の選択肢を広げることに繋がるでしょう。
ただし、就労先によって学べるレベルは異なり、比較的接客業での採用が多くみられることなどから、ビジネス英語は身につきにくいと言われています。
帰国後、即戦力としてビジネスレベルの英語を求められる企業への就職は容易ではないこともありますので、語学力=就職に有利と考えず、この経験と語学力をベースとし、他にも身につけたことをアピールできるようにしておくと良いでしょう。
視野が広がる・グローバルな視点を持つことができる
日本国内にいても、今や世界のニュースや文化、生活、流行などあらゆることを知ることができる時代ですが、実際に異国の地で生活をすることは、自分の肌で感じることができるという非常に大きな経験ができるはずです。
人それぞれ同じ事柄を経験しても感じ方は異なります。
特に、日本の文化や常識を基準に海外で生活すると驚くことは多くあるはずです。
日頃感じていた便利さや不便さも海外で生活をすることで、見方や感じ方が変わります。
違った文化を知ることは、視野が広がるだけでなく、世界から見た日本を知ることもでき、その後の就職活動においても、学生時代とは就職活動の軸が変わったり、違った角度から企業を見ることができたりしますので、明確な志望動機や目標を持ちやすい傾向にあります。
多様な働き方や価値観も知ることができ、現地や他の国でやってみたいと思える仕事を見つける人もいます。
自信が持てる
住み慣れた環境から離れて、言葉の通じない異国で生活をするということは、これまでと文化も常識も違い、戸惑うことや不安に感じることも多くあります。
その中で、自分自身で日々の生活や勉強、仕事などをこなしていくことは、大きな成長に繋がるはずです。
就職活動をしていてもガクチカや人生で何かを乗り越えた経験などのエピソードに自信がなかったという人も、この困難を乗り越えた経験は、今後何かを始める際や壁にぶち当たった際にも大きな強みとなり、後押しをしてくれることでしょう。
新卒でワーキング・ホリデーに参加するデメリット
同期との交流や新卒研修の機会を逃しやすい
新卒で就職することのメリットとして、同期の存在や新人研修をしっかりと受けることができるため、仲間と共に社会人として必要なビジネススキルやマナーを身につける機会があります。
一方で、卒業後すぐに海外へ行った場合、年度の途中で中途入社となる場合には、同期不在や新卒研修ほどの十分なマナー研修などが受けられない可能性もあるので注意は必要です。
第二新卒として就職活動を行い、翌年の4月入社となる場合もありますが、その際は就職時期が遅れますので、下の学年の同期と共に研修を受けることとなります。
上記のようなことが気になる方には、卒業後すぐのワーキング・ホリデーへの参加はおすすめしませんが、幅広い世代と交流ができ、違った価値観を知ることができるとプラスに考えてみると良いかもしれません。
卒業後のブランクができてしまう
近年では、多様なライフスタイルが受け入れられるようになってきましたが、ワーキング・ホリデーや大学卒業後の履歴書のブランクに関して、マイナスに捉えられることも少なくありません。
海外滞在中でも求人の確認やオンライン面接を行うこともできますので、帰国までに就職活動を始めておくことや、「なぜ、このタイミングでワーキング・ホリデーへ行くことを選んだのか」を明確にしておくと、1年間をきちんと目的のために使っていたということをアピールしやすくなります。
また、滞在先での就労経験やその中で得たこと、苦労したこと、乗り越えたことなどのエピソードもまとめておきましょう。
帰国後の就職サポートを行ってくれる留学エージェントを活用することも方法の一つです。
ワーキング・ホリデーに円安は影響する?
新卒でワーキング・ホリデーへ行くことのメリットやデメリットは先述しましたが、海外へ行く際に気になることの一つとして、「物価」が挙げられます。
同じ内容でも時期によって、費用が大きく異なるため、タイミングを見計らっている人も多いと考えられます。
特に近年では、コロナウイルスの発生や円安傾向にあることから、その影響が気になる方もいるでしょう。
円安の時にワーキング・ホリデーへいくことの主なメリットとデメリットは下記になります。
ただし、滞在先の国によって、水準や制度が異なりますので、レートや物価を調べるようにしましょう。
メリット:給与水準が高い
海外では、日本よりも給与水準が高い国へのワーキング・ホリデーに行くことも多いです。
元々、給与水準が高いことに加えて、円安の際には、同じ給与でも日本円に換算すると通常よりも高い収入を得られることがあります。
現地での就労には時間や収入、職種など一定の制限がある場合もありますが、時期や内容によっては、日本で働くよりも短い時間で高収入を得られる場合もあることから、出稼ぎ目的でのワーキング・ホリデーへの参加も少なくありません。
デメリット:渡航費用や物価が高い
メリットとして、給与水準の高さを挙げましたが、それと同時に物価が高いというデメリットもあります。
海外旅行に行く際にも気にされる方が多いように、円安になると海外からの旅行者は増える反面、日本から海外へ行くには、通常よりも費用が掛かります。
円安の時期の旅行を断念する人も少なくありません。
物価水準が元々日本よりも高いところであれば、さらに高くなり、気軽にカフェも行けないということもよく耳にします。
同じようにワーキング・ホリデーへ行く際にも、渡航費や当面の生活費の準備が事前に必要になるため、行く前の負担はやや大きい傾向にあるのです。
ワーキング・ホリデーのセミナー・説明会情報
ワーキング・ホリデーに関する説明会を開催している団体をいくつか紹介します。
- 日本ワーキング・ホリデー協会
- オーシャンズ国際サポートセンター
- ココア留学
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
日本ワーキング・ホリデー協会
ワーキング・ホリデーに興味はあるが何から初めて良いかわからないという方は、まずこの協会をチェックしてみてください。
無料セミナーの開催情報は以下の通りです。
開催時期 | 通年 |
開催時間 | セミナー内容による |
場所 | オンラインまたは会場 |
相談費用 | |
内容 | ワーキング・ホリデー、留学サポートなど |
ホームページ | 留学・ワーホリ無料セミナー|日本ワーキングホリデー協会 |
全国各地でセミナーを行っており、年間を通して頻繁に開催されていることから相談の機会が比較的多い団体です。
制度や必要な手続きなど、ワーキング・ホリデーに必要な情報を得ることができるでしょう。
スマ留
広告にタレントを起用しており、留学費用を安く抑えることができることで話題の留学エージェントです。
無料セミナーの開催情報は以下の通りです。
開催時期 | 年中 |
開催時間 | 10:00〜19:00 |
場所 | 来館またはオンライン |
相談費用 | 無料 |
内容 | ワーキング・ホリデー、その他留学全般、学習サポートなど |
ホームページ | スマ留 |
オンラインで見積もりができ、手続き費用ではなく留学費用を約半分に抑えられるなど、注目の留学エージェントです。
費用の比較検討のために一度相談してみても良いかもしれません。
現地でも24 時間365日コールセンターサポートや、学習サポートが受けられることもメリットの一つです。
サービスの内容には無料・有料共にありますので、適宜相談して判断するようにしてみてください。
ココア留学
人材紹介業者として認定を受けている留学エージェントになります。
無料セミナーの開催情報は以下の通りです。
開催時期 | 通年 |
開催時間 | カウンセリング申し込み後に調整 |
場所 | オンラインまたは電話・メールなど |
相談費用 | 無料 |
内容 | ワーキング・ホリデー、その他留学全般、就職サポートなど |
ホームページ | ココア留学 |
手数料無料で、サポートを行ってくれます。
国内でのサポートだけでなく、現地の留学スタッフによるサポートも受けられるという点も魅力の一つであり、帰国後の就職に不安がある場合は、就職サポートも行ってくれるので、カウンセリングを受けてみても良いかもしれません。
引用ページ
ワーキング・ホリデーの準備・対策
ワーキング・ホリデーへ行くまでの準備は非常に多く、きちんと1年間の計画を立てた上で、準備を進めていく必要があります。
ワーキング・ホリデー協会などのサイトでも手続きの流れや詳細を確認することはできますので、自分で調べて進めていくこともとても勉強になりますが、手続きの漏れや渡航後の生活、帰国後の就職など不安のある場合は、留学エージェントを利用することも検討してみてください。
留学エージェントのサポートを受ける場合でも、自分自身で調べ、考え、やってみようと努力することは必要です。
海外生活ではどんなことも起きますので、全て人任せではなく自分でも必要なことは把握した上で、サポートをしてもらうことをおすすめします。
ワーキング・ホリデーに向けての準備・対策
セミナーへの参加
ワーキング・ホリデーに興味がある方はまずセミナーへの参加をおすすめします。
さまざまな団体が制度や必要な手続き、実際の体験談などを聞くことのできる機会を設けていますので、不安なことがあれば相談することもできるでしょう。
ファーストステップとして、まずは気軽に参加してみてください。
目標設定
ワーキング・ホリデーになんとなく行ってみたいという方もいるかもしれませんが、完全にノープランで行くことは、帰国後の就職活動にも影響しますので、あまりおすすめできません。
語学の習得、就労体験、文化体験、観光など、まずはどんなことを得るために行きたいのか設定してください。
多くの同期が新入社員として就職をする中、海外へ行くことはメリットもありますが、本来得られる機会を逃すこともあります。
帰国後に国内で就職活動を検討しているのであれば、必ず面接などでワーキング・ホリデーへの参加目的と得たことは問われるはずです。
また、深堀する企業であれば、「なぜ、そのタイミングで行ったのか」を問われることもあります。
どんなことでも構いませんので、やってみたいことや目標を軸に活動を進めてみてください。
目的なく無計画に行くには、手続きや準備などやることも多く、また滞在先でも時間とお金だけが減っていく事態になりかねませんので、日本でできる情報収集やある程度の目標設定はしておきましょう。
滞在国選定
どの国や地域へ行くかということが重要になってきます。
目的や気候、文化などで、希望する地域を選ぶことがおすすめです。
なんとなく行ってみたいという動機でも構いませんが、日本のように四季があまりなく年中暑い国などもありますので、自身の体調や希望、過ごし方をよく考えて選定してください。
治安や経済の状況も気になるところですが、基本的には就労するのに安全であると考えられている地域と協定を結んでいます。
ただし、感染症や大規模災害、著しい治安の悪化などが見受けられた際には、渡航前に制限や注意喚起されることもありますので、渡航準備が完了した後も気を抜くことなく情報などは小まめに確認をしておきましょう。
費用
ワーキング・ホリデーは、現地で就労可能とはいえ、渡航や就労先の決定、給与の支払いを受けるまでの費用が掛かります。
一定期間、収入がなくとも生活ができる状況を作っておく必要がありますので、ある程度計画的に費用も準備しておくようにしましょう。
また、忘れられがちですが、一人暮らしをしている方であれば部屋や荷物の整理、帰国後の生活に掛かる費用も計算に入れておきましょう。
処分やレンタルボックスに預けるにも費用は発生します。
帰国後、一人暮らしを始めたい場合は、部屋を借りるまでのホテル費用や敷金・礼金などが必要となり、帰国時点で就職先が未定の場合は、保証人や保証料などなんらか必要な場合もありますので、預貯金に余裕ができるようにやりくりをしてみてください。
渡航前に、帰国後の一定の費用を残していくことも対策の一つです。
保険加入
短い期間の海外旅行でも勧められることの多い保険加入ですが、盗難やケガ・病気のリスクに備えて、加入しておくことをおすすめします。
保険を使用することなく滞在期間を終えることが一番ですが、治療費が高いだけでなく、そもそも治療を受けられないということにもなりかねませんので、これまでの生活環境とは違うと認識し、保険はかけておきましょう。
健康診断やワクチン接種
学校や企業に所属している際は、年に一度、健康診断を受診することができますが、卒業後、すぐに海外へ渡航する場合は、受診できないこともありますので、事前に受診しておくことをおすすめします。
また、協定国にはあまり含まれませんが、地域によっては、特定の感染症リスクがあり、事前にワクチン接種を勧めることもありますので、その際は事前に病院に予約を入れるなど確認しておきましょう。
海外は、医療費が大変高いため、なるべく病院に掛かることがないように、持病など気になることがある方は、かかりつけ医に相談をしておくなどしてください。
ワーキング・ホリデー手続きの流れ
ワーキング・ホリデーまでには下記のような手続きが必要となります。
一例ですので、下記の通りとは限りません。
細かな手続きや日本での必要な準備なども忘れずに行ってください。
- セミナー参加(必須ではありません)
- 滞在国や目的などの決定
- パスポート申請・取得
- ビザ申請
- 学校や滞在先の手配
- 航空券・保険などの手配
- その他費用など必要な準備
さいごに
いかがでしたでしょうか。
近年、多様な進路や働き方が見られるようになってきました。
その一つとして、卒業後にワーキング・ホリデーの制度を活用して、海外へ留学や就労を行う人も少なくありません。
やってみたいことがあるのであれば、これまでの既成概念に囚われず、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
その経験が最も大きな収穫であり、今後の人生に役立つことでしょう。
就職活動もワーキング・ホリデーも自分の人生の一つのイベントですので、どちらを選択するにしても、何かを始める際には、きちんと自分自身で調べ、考え、行動することを大切にしてみてください。
一人で進めていくことが難しいと感じた場合は、留学エージェントのサポートを受けてみても良いかもしれません。
手続きから帰国後の就職サポートまで行ってくれるところもありますので、少しでも不安を取り除いて、ワーキング・ホリデーで有意義な時間を過ごしてください。