食品業界が行っているインターン内容とは?参加メリットや26卒向け選考対策も紹介
2024/4/19更新
はじめに
本記事では、食品業界のインターンシップや、選考対策のポイントなどを詳細に解説しています。
結論から言うと、食品業界では多くの企業がインターンシップを導入しており、内定に直結するものから企業理解を目的とするものまで、位置付けは企業によって異なります。
傾向として、新商品案や現在の商品の改善案、売上向上のための施策などをグループディスカッションする内容をプログラムに導入している企業が多いです。
食品といっても取り扱う商品は企業によってさまざまで多岐に渡りますが、食品業界の仕事を最も想像しやすく、インターンシップでも取り入れやすい内容であると考えられます。
食品業界は、非常に身近な業界であり、知名度の高い大手企業も多く存在しますので、その業界のインターンシップともなると人気もあり倍率も高くなります。
1〜2回生の頃より参加可能な企業であれば、主に夏休みなど大学の休暇期間に実施されますので、早期からの参加を検討してみてください。
特に以下のような就活生に向けて記事を執筆していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 食品業界の選考に参加したいけど、なにから初めていいか分からない
- 食品業界の選考対策を知りたい
また食品業界の業界研究は以下の記事から飛べるので、ぜひ併せて読んでみてください。
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食品業界の基本情報
業界名 | 食品業界 |
主な企業 | アサヒグループホールディングス、サントリー食品インターナショナル、日本ハム、味の素、山崎製パン、明治ホールディングスなど |
主な事業内容 | 食品、加工食品、健康食品、清涼飲料、酒類などの開発・製造・販売 |
主要取引先 | 小売、メーカー、商社、飲食店、ホテルなど |
食品業界は、人々に食のサービスを提供しており、加工食品やチルド商品、清涼飲料、アルコール、調味料、菓子類などの製造・販売を行っています。
近年では、コロナウイルスの影響もあり、ダメージを受けた企業も少なくありません。
人々の生活の変化は、食品業界の売上や商品企画にも大きく影響を与えます。
また、多くの企業で海外展開を行っているなど、日本の食料品は世界でも愛される商品です。
世の中に「食」を通じて、新しい価値を提供していきたいという想いを持つ方に向いている業界と言えます。
食品業界に必要とされる人材像
企業によって求める人物像は、個々に設定されていますが、食品業界の未来を担う人材として、共通認識として持つべきものは下記になります。
- 安心、安全性の保証
- 美味しさや豊かさを提供
どの企業でも企業理念や行動指針などに、含まれていることがほとんどです。
食品の安全性をめぐる問題は、度々世間を騒がすことがあります。
人の体内に入るものであるからして、美味しさ以前に安心・安全に口にすることのできる商品であることが必須です。
社員の日々の地道な努力や製品に真摯に向き合う姿勢、お客様や製品への想いが、その安全と美味しさを作り出しています。
この当たり前を行動指針とし、業務に向き合える人材であるということが基本です。
利益を優先し、十分な検証や時間を掛けずに進めることは、後に企業として大きな損害を生むこととなるため、開発職や生産職に就きたいと考える方には、新商品を開発するための「想像力」や「ユニークさ」もあれば尚よしですが、大前提として「コツコツ物事に取り組める」ことは、評価ポイントの一つと言えるでしょう。
また、近年あらゆる企業で重要視されているマーケティング職や企画職であれば、「分析力」、営業職であれば、「コミュニケーション能力」や「提案力」は、十分に活かせるでしょう。
食品業界で求められる人物像として、キーワードとなりそうな言葉は以下のようになります。
- 熱意
- 真摯さ
- 貢献性
- 分析力
- 提案力
- ユニークさ
- コミュニケーション能力
- 健康志向
- グローバル
- ものづくり
- 新しい価値の提供
企業によって、特徴が異なってきますので、サイトや社員インタビューなどをぜひ読み込んで自分なりに箇条書きにしてみてください。
食品業界や企業の未来を担ってくれるイメージのできる学生を採用したいと考えています。
そのためにも自己分析と企業分析には特に力を入れて行ってみてください。
食品業界のインターンシップに参加するメリット
業界や企業理解を深めることができる
どの企業のインターンシップにも共通して言えることですが、企業説明会や面接よりもインターンシップでは、より企業のリアルに触れることができるため、企業理解を深めやすいというメリットがあります。
グループワークや座談会を通して、面接官とは異なる社員の方と接点を持てることも非常に大きいです。
また、自身と同様にインターンシップを希望し、参加をしている学生との交流は、情報交換ができる他、自身の強みや足りない部分に気付くきっかけともなります。
本選考に向けた予行演習になる
インターンシップの参加には、エントリーシートの作成や面接など、さまざまな選考フローが含まれていることがあります。
質問の内容も自己PRや志望動機など、本選考にも出題される内容と重複することが多くあるのです。
この選考を経験することは、本選考に向けて自身を試すチャンスの一つとなり、予行演習にもなります。
内定に直結しやすくなる
インターンシップへの参加は、早期選考の案内や本選考で有利になるなど、内定に直結しやすいとも言われています。
本選考とは全く別で設定している企業もありますが、インターンシップへの参加実績やその際に印象を残していれば、プラスに働くこともあるでしょう。
インターンシップに参加しているということは、早くから意欲的に就職活動を始め、選考も通過した人材として評価されます。
内定への直結の有無に関わらず、インターンシップへ参加する際には、双方が時間を割いて、より良い就職やマッチした人材を採用するために実施していますので、本選考同様にきちんと準備をして臨む姿勢を忘れないようにしましょう。
食品業界が行っているインターン内容
食品業界に属する企業のインターンについて、いくつか概要を紹介します。
昨年度の要項を反映しているものもありますので、今年度の最終的な募集要項は企業やリクルートサイトにて確認を行うようにしてください。
- 日清食品株式会社
- サントリーグループ
- キッコーマン株式会社
- 株式会社ロッテ
上記企業は、食品業界といっても、代表的な商品が異なる企業となります。
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
NISSIN Program
日清食品株式会社は、代表的な商品である「チキンラーメン」や「カップヌードル」などのインスタント食品やチルド商品などを製造・販売している企業になります。
2023年に行われた「”Work as a Creator!”マーケティング編-秋」の概要は、以下の通りです。
今年度も同様の内容で検討されていますが、詳細はサイトを確認してください。
開催時期 | 秋〜冬 |
開催期間 | 5日間 |
場所 | 東京本社またはオンライン |
人数 | 30名程度 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | 交通費支給あり |
秋と冬にそれぞれ開催され、マーケティングやセールス職を体験できる内容となっており、商品企画・立案体験を行うようです。
インターンシップの参加には、エントリーシートの提出→適性検査受検→動画提出(1分程度)→面接の選考フローがあります。
日清食品では、他に技術系職種向けの1dayプログラムなど、研究職やセールス職向けのコースもありますが、概ね時期や選考の流れは同じとなります。
内容などそれぞれの職種に合わせて少し異なりますので、興味のある方は、詳細を確認してみてください。
引用ページ
日清食品株式会社のインターンシップ&キャリア概要|リクナビ2026
キッコーマンを知ろう!5daysインターンシップ
キッコーマンは、醤油をはじめ調味料の製造・販売を行う企業の一つになります。
2023年に行われた「キッコーマンを知ろう!5daysインターンシップ」の概要は、以下の通りです。
今年度も同様の内容で検討されていますが、詳細はサイトを確認してください。
開催時期 | 8月頃、2月頃 |
開催時間 | 5日間〜1週間 |
場所 | 東京本社、野田本社、ものしりしょうゆ館 (場合によって、オンライン開催に変更あり) |
人数 | 各25名程度 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | なし |
事務系職種向けのプログラムとなっており、商品企画のグループワークの他に、工場見学や営業同行など、より現場を体感することのできるプログラムが組まれています。
インターンシップの参加には、書類選考→面接→インターンシップ参加の選考フローがあります。
また、こちらは事務系職種の希望者を対象としていますが、他に技術系職種向けのコースも設置されています。
引用ページ
キッコーマン株式会社のインターンシップ&キャリア概要|リクナビ2026
サントリーものづくり体感(エンジニアインターン)
サントリーグループは、「伊右衛門」や「BOSS」シリーズをはじめとした清涼飲料水や酒類を製造・販売している企業の一つとなります。
2024年に予定されている「サントリーものづくり体感(エンジニアインターン)」の概要は、以下の通りです。
開催時期 | 8月頃 |
開催期間 | 8/1〜8/12(土日休み) |
場所 | 全国各地(内容により異なる) |
人数 | 15〜20名程度 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | リアル実施の場合、交通費+昼食代1,000円支給あり 遠方者には宿泊施設の準備もあり |
応募締切は、2024年6月6日でした。
締め切りが早いので、春休みのうちには情報をチェックして準備や対策を進めておきましょう。
インターンシップの期間も長いため、夏休みの予定調整も事前に行ってください。
プログラムの内容は、サントリーで実際に行われている技術開発の実験や工程改善案の検討、データ解析等を経験するようです。
インターンシップへの参加には、書類選考→オンライン面接という選考フローがあります。
留意点として、こちらのインターンシップと本選考は関係がありませんとの記載がありますので、内定に直結しているというわけではないということのようですが、期間の長さや交通費・昼食代、宿泊施設の提供など、十分に整った環境ですので企業のインターンシップにかける熱意は感じられます。
対象学部の設定もあることから、企業が欲する人材を読み解くこともできます。
参加のメリットは十分にあるでしょう。
引用ページ
サントリーグループ(サントリーホールディングス株式会社・サントリー食品インターナショナル株式会社)のインターンシップ&キャリア概要|リクナビ2026
サントリー食品インターナショナル : Suntory Beverage & Food
食品業界・ロッテを知ろう! ~2daysプログラム〜
ロッテは、代表的な商品「ガーナシリーズ」や「キシリトールガム」をはじめとし、菓子やアイスクリームなどの製造・販売を行っている企業の一つになります。
2023年に行われた「食品業界・ロッテを知ろう! ~2daysプログラム〜」の概要は、以下の通りです。
今年度も同様の内容で検討されていますが、詳細はサイトを確認してください。
開催時期 | 9月上旬 |
開催時間 | 2日間 |
場所 | さいたま市研修センター |
人数 | 70名程度 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | 遠方者のみ交通費・宿泊費の一部補助あり |
学年問わず、理工学部の学生が対象となります。
業界や研究に関する説明やワークショップがプログラムに含まれているようです。
インターンシップ参加には、エントリーシートの提出→適性検査&グループディスカッション→面接の選考フローがあります。
この他に1day開催の「営業体感コース」「IT体感コース」も設けられています。
研究職向けのインターンシップは、実際の現場社員の方と自身の研究などについても話す機会があるため、就職活動においてだけではなく、今後の研究活動にも役立てることがありますので、ぜひ、興味のある業界や企業を中心に一度は参加をしてみてください。
引用ページ
食品業界のインターンシップ選考対策
概要
食品業界のインターンシップは、業界や企業理解を深める入り口として設定されている場合と内定に直結する場合とがあります。
企業によって位置付けは異なりますが、早期選考への案内やインターンシップでの評価が本選考にプラスに働くなど、比較的参加のメリットはあるでしょう。
インターンシップ参加の有無に関わらず、多くの就活生が本選考にエントリーするため、早期から情報を収集し、参加をすることは、意欲の高さをアピールすることにも繋がります。
業界の特徴としては、マーケティングや企画、営業職を体験できるような内容のインターンシップが多くみられます。
「新商品の企画」や「商品の販売促進案」など、比較的イメージがしやすく、楽しんで取り組みやすい内容です。
身近でイメージのしやすい業界であるからこそ、志望する学生が多いとも言えます。
インターンシップは、主に夏休みに実施されることが多くなっていますが、少しでも参加を検討している学生は、休みの前までに情報収集や計画立てておくと、応募締め切りまでに準備を行うことができ、焦らず臨むことができるはずです。
就活の準備にかかる時間は人それぞれですが、余裕をみて大学2年の冬には就活対策を始めておくことをおすすめします。
選考フローごとの選考対策
自己分析
自己分析をすることで、自身の強みや弱み、価値観などを客観的に把握できるはずです。
自身の特徴を理解した上で、企業の求める人物像にマッチするようにアピールすることを意識しましょう。
企業によっては、幼少期や小中高生の頃のエピソードを尋ねられることもあります。
幼少期の好きなことや価値観は現在に影響していることも多く、変化していればどういった経験を経て、どのように変化したのかということを見られることもあるでしょう。
自分自身の強みや変化を知るとても良い機会ですので、まずは自己分析をじっくりと行ってみてください。
業界研究・企業分析
自己分析の後は、業界研究や企業分析を行っていきましょう。
志望業界のみならず、他の業界もみることで社会における位置付けや役割が見えてくることもあります。
また、志望業界のいくつかの企業を分析することで、同じ業界内でもそれぞれ企業の特色を比較することができるはずです。
競合他社も調べることは、エントリーシートや面接で志望理由を述べる際に、情報量や分析力の違いが見えてきます。
特に、「なぜこの業界なのか」「この会社なのか」といった質問の回答は企業がとても気に掛けている部分になります。
エントリーシート作成
自己分析や企業分析をある程度進めたら、過去に出題されたエントリーシートの過去問を基に練習をしてみましょう。
就活生の口コミサイトなどで、過去問を確認することができるでしょう。
また、演習したものは、周りの人にみてもらい、評価をしてもらいましょう。
客観的に見てもらうことで、自身が伝えたいこととエントリーシートから相手が感じる印象は異なる可能性もあります。
キャリアセンターや社会人の方など、実際に就職活動を経験した方の指摘があると、一段と良いものになるでしょう。
Webテスト
適性検査やSPIなどが実施されます。
こちらは業界やインターンシップ問わず、対策は必要となりますので、早期から問題集で演習を行い、不得意な分野の演習や時間配分の練習などを積み重ねておきましょう。
就活生の口コミサイトなどで、どのようなテスト内容か確認できることもありますので、特に直前はその内容に特化して演習してください。
面接・グループディスカッション対策
エントリーシートを突破したら、面接やグループディスカッションが行なわれるため、対策も入念に行いましょう。
ここではエントリーシートで記載したことを基に、さらに深堀して質問されることが多いため、エントリーシートとの一貫性をもたせ、相違のないようにしておきいてください。
ある程度の質問内容は想定できますが、予想しない質問を問われることもありますので、焦らず落ち着いて対応ができるよう心掛けましょう。
グループディスカッションでは、他の参加者と課題に協力して取り組み、意見をまとめ発表するという流れが多いです。
この選考でのポイントは、発表の内容も評価の一つにはなりますが、多くの企業では内容以上にその発表に至るまでの過程に着目しています。
グループで円滑に話し合いを進めるために、個々がどのような振る舞いを行うか、役割を担うかということです。
リーダーだけが評価されるわけではありません。
例えば、みんなの意見を簡潔にかつ論理的に整理してメモを取ることも重要な意味を持ちますので、全体を見渡して、必要なことと自分にできることは何かを察知して、積極的に役割を担うようにしてみてください。
一人で対策を行うことが難しいので、学校の就職対策や友人、インターンシップ参加などを通じて、経験を積むこともポイントです。
食品業界のインターンシップ選考の流れ
食品業界のインターンシップ選考の流れの一つとして下記のようなものがありますので、参考にしてみてください。
企業やコースによって異なるため、志望する企業の選考フローは事前に確認しておきましょう。
- プレエントリー(マイページ登録)
- エントリーシート提出(動画提出などもあり)
- Web適性検査
- 面接
- インターンシップ合否通知
さいごに
いかがでしたでしょうか。
近年、就職活動の形は変化をしてきており、オンラインでのインターンシップや面接の実施を行う企業も増えてきました。
これまでインターンシップは本社での実施が多く、特に東京近郊に集中していたため、地方の学生にとっては、頻繁に参加することは時間的にも経済的にも負担がありましたが、オンラインという手段が増えたことは、学生や企業にとって接点を持ち機会が増え、互いに選択肢が広がりました。
多くの企業に直接話を聞いたり、体験したりというのは、大学生の特権とも言えます。
就職活動を通じて、世の中や企業を知る良い機会です。
インターンシップも難しく考え過ぎず、参加してみることをおすすめします。
内定に繋げたいという方は、特に対策をしっかりと行い臨んでみてください。