【就職活動】市役所の志望動機を考える時に抑えるべきポイントは?例文やNGな内容も紹介します!
2024/4/12更新
はじめに
本記事では、「将来の安定」を就職活動の軸にして取り組む学生に人気の「市役所」の志望動機について解説していきます。
「市役所ってそもそも何をする場所?」
「市役所の志望動機を考えるときに抑えておくべきポイントは?」
「市役所の志望動機の例文を確認したい!」
上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報を紹介してますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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市役所の概要
市役所は「地方公務員」という立ち位置で、地方公共団体の中の1つである「市」を管轄する職員を指します。
市民の生活を支え、豊かにしていくために様々な業務を行っていて、例えば
- 税金・福祉に関する業務
- 地域の経済を活性化させるための「地域振興業務」
- 地域の様々な情報を市民へ共有するための「広報業務」
など業務は多岐にわたります。
また市役所の職種は、大きく分けると以下3つの職種に分類することができるのです。
文系の方をメインに採用する「事務系」
(業務内容の例)
- 戸籍や住民票の手続きなどを行う窓口業務
- 社会福祉に関する相談対応や支援活動
- 地域防災・防犯業務(洪水時のハザードマップ作成など)
- 教育を推進していくための業務(児童・生徒の学校不適応対策立案など)
理系の方をメインに採用する「技術系」
(業務内容の例)
- 道路工事の計画・設計~現場管理
- 都市計画の立案、または支援業務
- 建築に関する調査・違反確認・指導
- 水質汚染の検査
資格免許職
資格取得を必須とする職種になります。
(例)
臨床心理士、看護師、保健師、栄養士、保育士、司書、学芸員
このように市民の生活をより豊かにするための一助を担う職業のため、働く中で感じられる「やりがい」も大きなものになると予想できるのです。
また従来から就活市場でも市役所は人気の業種で、新型コロナウイルスの感染拡大が起きた2020年以降は、さらに市役所の人気も高くなっていると言われています。
人材業界の大手企業「マイナビ」が実施した「2022年卒公務員イメージ調査」によると、2022年卒の学生は前年比で公務員志望者数が増え、中でも「市役所」への志望者数が増えているという結果になっています。
また公務員になりたいと考える代表的な理由は以下になります。
- 安定した職業のため
- 福利厚生・休日などが充実してワークライフバランスを保てそう
- 社会貢献性の高い業務を行っている
- 地域に密着した仕事かできる
- ジョブローテーションを実施する役所が多く、様々な業務経験を積める
特に「安定した職業」という点を魅力に感じる学生が多いです。
実際には市が滅びない限り市役所で行わなければいけない業務が発生するため、安定を目指す学生に最も適した職業の1つといえます。
参照・引用ページ
市役所職員の仕事とは? わかりやすく仕事内容や役割を紹介 | 市役所職員の仕事・なり方・年収・資格を解説 | キャリアガーデン
「市役所 志望動機」の口コミについて
上記では市役所の概要や、
- 安定した職業
- 社会貢献性が高くやりがいがある職業
である点など、市役所や公務員が人気な理由について紹介しました。
一方で、人気な職業であるということは学力試験や面接で他の学生と勝負しながら「内定獲得」を目指していく必要があります。
また面接時では「数ある職種の中で市役所を志望する理由」を自身の経験を踏まえながら答えていかなければいけません。
そして学生の中には「市役所の志望理由が分からない…」と悩む学生は少なくありません。
そこで、ここではまずSNSやインターネット上に投稿されている口コミを参考に「市役所 志望動機」に関する就活生の現状について確認していきます。
口コミ①公務員の中でも市役所の志望動機が難しい
すべての公務員試験の中で、市役所の志望動機を作るのが意外にムズイんですよね🥺
9月市役所出願シーズンに役立ててください😌
引用ページ
EYE 岡ちゃん先生さん(@eyeikebukuro)のツイート
口コミ②難しすぎ!
市役所の志望動機考えるのむずすぎわろた
引用ページ
Quarterさん(@Quarter45791070)のツイート
口コミ③どう考えていけばいいか分からない
市役所のエントリーシート志望動機かこーと思ったけど、どう書けばええか全然わからず、2時間たった。
引用ページ
口コミ④最適解を教えてほしい
やりたい仕事=志望動機NGと言われても、地元以外だとやりたい仕事=志望動機にせざるを得なくないかな?
逆に地元以外の市役所とかで志望動機どう作るのか教えて欲しい
引用ページ
ギャレス@21卒さん(@6io2tsdZs8dt4em)のツイート
口コミ⑤関わりのない市の志望動機が難しい
自分に関わりがほぼない市の市役所の志望動機とかなんも書けへん()()
引用ページ
口コミ⑥何が正解か分からない
公務員の志望動機、やりたい携わりたい仕事について書いた方がいいって書いてる記事もあればいろんな業務に携わることになるから書かない方がいいって書いてる記事がありどちらがいいのか分からなくなってます。
ちなみに、市役所の志望動機です。
引用ページ
ミミィ@地方公務員さん(@mimi_chan9762)のツイート
上記ではX(旧:Twitter)に投稿されていた口コミの一部を記載しましたが、「志望動機はどう考えていけばいいか分からない」というような口コミが最も多かったです。
また資格の学校「TAC」など、スクールが公式に開催する「市役所 志望動機」の考え方を教えるセミナーなどの案内もいくつか確認できました。
市役所の志望動機を考える際のポイント
先ほどはX(旧:Twitter)の口コミを参考にして、多くの就活生が市役所の志望動機の作成に苦労していることを確認しました。
また口コミの中には「市役所の志望動機に関して解説している情報が多く、どれが正解か分からない」といった口コミも複数ありました。
結論から申しますと、就職活動の正解は「学生によって異なる」という内容になります。
一方、学生によって異なる内容が正解になることは前提としつつも「自身の経験を基に一貫性のある内容で志望動機を述べる」ことができれば、面接官を納得させることができるはずです。
そのため、ここでは「市役所の志望動機を考える際のポイント」と題して、市役所の志望動機を考えるにあたって参考になる情報を記載していきます。
対称になる項目と比較しながら深掘りする
市役所の志望動機を考える際のポイントは「対称になる項目と比較しながら深掘りする」ことです。
例えば市役所は公務員に該当するため、対称となる項目は「民間企業」と考えます。
そして「民間企業ではなく公務員になりたい理由は自身にとってどんな内容になるだろう」という抽象的な内容から1つずつ比較していきます。
具体的には、以下のステップで進めていくと良いでしょう。
なぜ民間企業ではなく、公務員を志望したいと考えるのか?
→民間企業に比べて公務員が優れているポイントを探し、その中でも自身が魅力的だと感じるポイントを第一の理由と考えると良いです。
(例)生活に密接した業務に従事したい、行政に興味がある など
なぜ国家公務員ではなく、地方公務員を志したいのか?
→国家公務員よりも地方公務員が優れているポイントを探し、その中でも自身が魅力的だと感じるポイントを第一の理由と考えていきます。
(例)転勤がなく将来性がある、国家公務員より地域に根差した活動ができる など
なぜ県庁などの都道府県ではなく、市町村を選びたいのか?
→上記と同様に、県庁にはなくて市役所で得られるものを見つけつつ、その中でも自分が魅力に感じる内容をピックアップしていきます。
(例)教養試験だけで受けられる、より地域に根ざした活動をしたい など
なぜ数ある市町村の中で、この町村に魅力を感じるのか?
→(例)地域への思い入れがある、その地域で生まれ育ったから など
上記のような形で、自身が市役所を受けたい理由を1つずつ深掘りしていって、かつ「なぜ」の回答はすべて「一貫性のある」内容で繋げていければ、面接官は納得してくれる可能性が高いです。
志望動機・ガクチカ・キャリアプラン含め全て矛盾なく簡潔に述べて行くことが最重要になるため、ぜひ上記の内容を参考にして自己分析に取り組んでみてください。
市役所の志望動機2選
上記では市役所の志望動機を考える際のポイントについて紹介しましたが、ここでは「市役所 志望動機」の例文を紹介していきます。
例文①
生まれ育った〇〇市をより住み良い場所にするためには、市職員として働くのが一番だと思うからです。 私は学生時代から、人の役に立つ仕事がしたいと思い、地域の介護ボランティアや、児童への読み聞かせのボランティアに積極的に参加してきました。 そこで、〇〇市の職員の方と一緒にお仕事をする機会があり、地域のことを誠実に考えて働くお姿に感銘を受け、自分も地域のために市職員として働きたいという思いが強くなりました。 〇〇市は、私の生まれ育った愛着のある地元です。自分の頑張りが地域の活性につながることほど、やりがいのあることはないと思い、〇〇市を志望いたしました。 大学時代に政治学部にて学んだ地方自治・行政学の知識を活かし、市民の方が住みやすい〇〇市にするべく、貢献していきたいです。 引用ページ |
まず「結論ファースト」で志望動機を記載している点はグッドです。
結論ファーストで話すことで「読み手が先の内容を想像させながら読み進めること」に繋がり、読み手が理解しやすい文章構造であるため、ぜひ参考にしてみてください。
また内容としては、
- 〇〇市で働く職員に感銘を受けた
- 自身が〇〇市で生まれ育ち、自分の仕事が生まれ育った地域の活性化に繋がることがやりがいになる
など、自身の過去の経験を踏まえて「〇〇市」でしか成し遂げられない志望理由になっています。
例文②
私が〇〇市の職員を志望する大きな理由は、根本的な子育て支援の施策をしたいという思いからです。 以前は保育士を目指していましたが、保育実習をする中で、現場でできることには限りがある、もっと多くの家庭をサポートしたいと考えるようになりました。 たとえば共働き家庭に合わせた開園時間にする、家庭環境や家族構成による格差をなくして誰でも保育を受けられるようにする、保育士の給料を上げて人材を確保するなどが急務だと感じました。 〇〇市は全国の中でも特に子育て支援に力を入れていることで有名です。 その実績がある中で、今後もほかの市町村にとってのモデルとなることが求められると思います。 そのような環境で、私も子育て支援の最先端に立って市民と子どもたちのために働きたいと強く思うようになりました。 入職後は保育実習での経験や、保育士を目指して児童心理や教育について学んできた知識を発揮して、活躍してまいります。 引用ページ |
こちらは、上記の例文①と異なって〇〇市で生まれ育っていない方の志望動機です。
〇〇市役所が実施する「子育て事業」と保育実習での経験を掛け合わせて記載してますが、市役所の分析と自己分析が十分にできているからこその志望動機となっています。
また子育て支援業務だけをずっと行いたいという訳ではなく、「子育て支援に力を入れる市役所の方向性・ビジョンへの共感」という内容で文章を結んでいる点もポイントです。
また以前は保育士を目指していたことから「なぜ保育士を目指さなくなった?」という質問を受けるはずなので、その質問に対する回答は準備する必要があります。
市役所の志望動機を考える際にNGの内容
先ほどは市役所の志望動機として用いられた例文を記載して、かつ各々の例文の参考にすべきポイントを解説しました。
今までの内容は、学生が市役所の志望動機を構成していく上での進め方やポイントなど「取り入れるべき内容」について紹介しましたが、逆に「取り入れるべきではない」内容も存在するのです。
そのため、この章では市役所の志望動機を考えていくにあたって「NGの内容」を紹介していきます。
特定業務のみを志望するような志望動機にする
市役所の志望動機を考える際にNGの内容の1つ目は、「特定業務のみを志望するような志望動機にする」という点です。
市役所は「市民の生活を支え、豊かにしていくための業務」を担当にしているため、下記をはじめとして市役所が行う業務は多岐にわたります。
- 地域振興
- 窓口
- 福祉
- 年金、保険
また、市役所をはじめとして社員に対して「ジョブローテーション」を実施する地方公共団体が圧倒的に多いです。
そのため資格免許職で市役所に入社したい学生は例外ですが、事務職や技術職で入社を志す学生は注意が必要になります。
もし特定の業務に力を入れている点を魅力に感じ、市役所を志望する場合は
- 貴社の〜活動に力を入れている点に感銘を受け、市民が問題としている点を率先して解決しようとする姿勢が魅力に感じた。
など、その市役所の活動を根拠として「方向性・ビジョン」へ共感しているという書き方をすると良いです。
「安定」を志望理由にしてしまう
市役所の志望動機を考える際にNGの内容の2つ目は、「安定を志望理由にしてしまう」という点です。
本記事の冒頭で「マイナビ」が実施した「2022年卒公務員イメージ調査」を参考にして市役所の概要について紹介しましたが、学生が公務員を志望する理由で最も多かった内容が「安定した職業であるため」という内容でした。
そのため「安定性」を最たる理由に市役所を志望するとして市役所に入社した方が多いことは間違いないですが、一方で「安定」を理由に就職活動の志望動機を組み立てるのはNGになります。
面接官側から「あまり業務に対して意欲的に働いてくれなさそう」などマイナスイメージの連想に繋がりかねないためです。
そのため、しっかり市役所の
- 強みとしている事業
- 組織としての士気の高さ
なども踏まえて志望動機を考えていくようにしましょう。
参照・引用ページ
市役所の志望動機がうまく思いつかない学生はどうするべき?
先ほどは市役所の志望動機を考えるにあたって「NGの内容」について紹介しました。
一方、本記事を読み進めてもなお「明確な志望動機を上手く組み立てられない」と苦労する学生もいると考えます。
そのため、下記では「市役所の志望動機がうまく思いつかない学生」向けの対策方法を紹介します。
OB・OG訪問や企業イベントへ参加する
市役所の志望動機がうまく思いつかない学生が実施すべき内容の1つ目は、「OB・OG訪問や企業イベントへ参加する」です。
要するに「市役所で働く社員と話す機会」を設け、社員に自身が感じている疑問や気になることを回答していってもらうことで志望動機が明確になる可能性があります。
民間企業向けの就活ではOB・OG訪問は盛んに行われているため、ぜひ公務員志望の学生も行ってみてください。
またOB・OG訪問のアポイント取得に関しては以下の方法があります。
- 大学のキャリアセンター
- 就活イベントで連絡先を交換する
- 事前予約制で職員の方と一対一で話す機会を設けてくれる活動をする自治体かどうか調べる
民間企業のインターンシップに参加してみる
市役所の志望動機がうまく思いつかない学生が実施すべき内容の2つ目は、「民間企業のインターンシップに参加してみる」です。
民間企業は公務員と対をなすため、インターンシップに参加してみてポジティブ・ネガティブに感じた内容の両方を書き出してみましょう。
就業体験とその振り返りが、志望動機をより良い内容に仕上げるきっかけになることがあります。
1日で実施するような短期インターンシップも多くの企業が実施しているため、時間のある学生は行動してみることをおすすめします。
参照・引用ページ
まとめ
本記事では、【就職活動】市役所の志望動機を考える時に抑えるべきポイントは?例文やNGな内容も紹介します!というテーマで、就活生に役立つ情報をまとめました。
「安定した職業」はとても魅力的で、中でも最も安定した職業と考えられる「公務員」は毎年人気の職業である事が分かりました。
また市役所も学生から人気ですが、市役所の志望動機に悩む学生もその分多いです。
一方、志望動機の組み立て方は民間企業と同様に「自己分析」と「市役所の活動分析」を行っていき、各分析から得た情報をもとに組み立てていく必要があります。
そのため、市役所の志望動機についてはぜひ本記事を参考にして対策を進めてみてください!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。