ISTJ管理者はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察
2024/4/9更新
はじめに
「自分はこういう人間です」と、過去、自己紹介で軽く説明する機会はあっても、文章で説明する機会は、これまであまりなかったはずです。
就職活動では、まったくかかわりがない企業にまずはエントリーシートで自己紹介することとなり、強みなど、どのように書けばいいか悩んでいる就活生は多いでしょう。
2024年に入り、再びMBTIが注目されていますので、もしかすると同期やライバルは、MBTIを自己分析ツールとして活用しているのかもしれません。
そこで、この記事では、MBTIでの診断を検討している方や、実際にMBTIを受けて「ISTJ管理者」と診断された方に向けて、ISTJ管理者の長所、短所などを伝えていきます。
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自己分析に役立つMBTI及びISTJ管理者の概要
MBTIは、
- キャサリン・ブリッグス
- イザベル・マイヤーズ
親子が心理学者ユングの提唱をヒントに、共同開発した性格検査です。
そして本記事ではMBTI=16Personalitiesのこととします。
周囲との調和 | I(Intuitive 内向的) 単独行動を好む | E(Extrovert 外向的) グループ活動を好む |
世界の見方 | S(obServant 観察) よく観察して現実的な見方をする | N(iNtuitive 直観) 瞬時で理解するような見方をする |
意思決定 | T(Thinking 思考) 客観的・合理的に考える | F(Feeling 感情) 社会との融和を考える |
仕事上の戦術 アプローチ | J(Judging 判断) 決断力がある | P(Prospecting 探求) 柔軟性がある |
表で解説しているようにI~Pの8文字にはそれぞれ意味があり、これらを4つ合わせて、16の性格タイプの分類を行っています。
I・Eなど同じ行に記載しているアルファベットは、両極の組合せであるといえ、2つが重なる性格タイプは存在しません。
ゆえに2×2×2×2=16通りの性格タイプ分けとなっているのです。
ちなみにISTJ管理者は、I・S・T・Jの下記特性を持っています。
I(Intuitive 内向的) |
S(obServant 観察) |
T(Thinking 思考) |
J(Judging 判断) |
役割のタイプは「センチネル」で、以下の共通特性が存在します。
S(obServant 観察) |
J(Judging 判断) |
ISTJ管理者のほかにも、
- ISFJ擁護者
- ESTJ幹部
- ESFJ領事
が属しています。
特に3つの特性が重なったISFJ擁護者とESTJ幹部の性格タイプも、併せて確認しておくと、自身の性格タイプも深く理解できるでしょう。
まずはこの記事で、性格タイプ「ISTJ管理者」について、確認していくことにします。
自己分析のヒント ISTJ管理者はどのような人?
学生時代、誰もがやりたがらなかった委員会活動などを積極的に引き受けたり、学級委員に立候補して、選ばれたあかつきには、最後まで責任をもってやり遂げてきたりしたタイプが、多くISTJ管理者に当てはまっていることでしょう。
また、校則に違反したことがない、遅刻をしたことがない、小中高12年間、気がつくと休むことなく皆勤したという方もいるのではないでしょうか。
ISTJ管理者は、一言で表すと「誠実」で責任感もあり、いわゆる「責務」をいろいろと引き受けたがるところがあるうえ、一度決めたことは、最後までやり遂げる意志の強さがあります。
大なり小なり責務を任されるということは、周囲から信頼されている、また自分の能力を周囲に広く知らしめることができる絶好の機会と考えているからです。
また規則や決まり(法律やルール)に背くことはなく、どのような状況に置かれていても守ろうとする生真面目さや正直さも兼ね備えているのがISTJ管理者になります。
周囲から見ると頼りがいのあるISTJ管理者ですが、I(内向)という特性を持っていることから、人間関係については少し注意が必要かもしれません。
自分自身が正直であること、義務を全うすることを信条としていることから相手にも正直であることや義務の全うを望みます。
また鋭い観察眼の持ち主であり、自分とは正反対と感じた相手を、不誠実で怠惰な人と決めつけ、蔑むようなところがあるのも特徴です。
争うことを好まない性格で、相手に直接抗議したり、感情を表に出したりすることは基本的に少ないと思いますが、周囲の人はISTJ管理者がなんとなく自分のことを軽蔑していることを(事実であれば十中八九)察知しているはずでしょう。
そのため厳しい人・冷たい人と見られがちで、絶交や疎遠につながる決定的なできごとはなかったとしても、離れていく人たちも少なくないのかもしれません。
しかしながらISTJ管理者は孤高の人なのかと問われたら、それは違うと断言できるでしょう。
ざっくばらんに付き合うことは苦手ですが、時間をかけて友情を育み親友をつくっていくタイプです。
そして一度、育まれた友情をISTJ管理者は本当に大切にします。
友人に助けが必要と感じたときは(無条件に)応援できることはないかを考え、実際にサポートしますし、どのようなことが起きても離れていかず、ずっとそばに寄り添えることができる、友人からすれば自分のことを信じてくれる頼もしい存在となりえます。
少し話を戻しますが、他人に厳しく、自分にも厳しいのがISTJ管理者です。
自分に敢えて高い基準を課し、役割以上の成果を残そうとしますし、自ら決断したことや、それに伴う行動について、きちんと責任をとろうとします。
何事も、強い自制心と忍耐力をもって、最後までやり遂げるのです。
意志の強さゆえに頑固すぎるところもありますが、自分が間違っていると判れば、その過ちを認める潔さもあります。
ただし他人からの批判には敏感で、融通が利かないところもあるため、そこは社会に出て行く前に意識して、なるべく封印できるよう努めていただきたいです。
以上、ISTJ管理者の特徴を理解できたところで次章以降、その長所と短所について見ていくこととします。
自己分析のヒント ISTJ管理者の強み6つ
以下の6つがISTJ管理者の強みといえます。
- 正直で誠実
- 忠実で几帳面
- 約束を守る
- 最後までやり遂げる
- 地に足がついている
- さまざまな状況に強い
詳細を本章で解説します。
ISTJ管理者の強み1.正直で誠実
ISTJ管理者は、「建前は要らない、本音で語りたい」「嘘をついてまで人によく思われたいとは思わない」と常々考えているくらい正直で誠実な人です。
事実に即したことしか言及せず、他人の感情を揺さぶったり、相手に心理戦を仕掛けたりすることは、絶対にしないタイプといえます。
ときには相手を安心させるような「やさしい嘘」も必要な場面もありますが、そういう配慮は滅多にすることはなく、逆に繊細な人を傷つけがちなのは、直していただきたいところです。
ISTJ管理者の強み2.忠実で几帳面
ISTJ管理者は、センチネル(番人)グループに所属し、管理者というネーミングのとおり何かを守る(擁護する)。
そのような特性を付与されているといえるでしょう。
たとえば法令、規則、契約、条約といったルールが身近にあれば、遵守徹底を心がけ、自ら忠実に実践することはもちろん他人にも、その遵守を呼びかけます。
几帳面に取り組むべき仕事も少なくありませんので、そのスキルを求められる会社と出会うことができれば、必要不可欠な人材と認識されて重宝されるでしょう。
ISTJ管理者の強み3.約束を守る
家族・友人はもちろん他人と交わした約束だったとしても、それを完全な形で果たそうと考えます。
約束に期限が定められていて間に合わないと思えた場合は、睡眠時間を削るなど、あらゆる手段を使って、約束を守るのがISTJ管理者です。
そのため一度、約束を交わし、約束を果たした相手からは、何がなんでも約束を守るISTJ管理者を忠義のある、信頼に値する人物として、これから先も大切にしてくれます。
ISTJ管理者の強み4.最後までやり遂げる
約束を守らなければ気が済まないISTJ管理者らしく、自分でコミット(決断)したことはもちろん、最後までやり遂げる意志の固さがあるのです。
そして他の性格タイプの人たちは、ISTJ管理者みたいに物事を最後までやり遂げる力はないと信じてやまないところもあります。
次章で言及しますが、この強みが行き過ぎると、自分にマイナスに働くこともありますので、注意が必要です。
ISTJ管理者の強み5.地に足がついている
他の性格タイプの人たちなら、混乱したり、落ち着かなかったり、焦ったりするような状況に陥ったとしても、ISTJ管理者はどこか冷静沈着で、カァッと頭に血が上ることもなく、落ち着いて物事に対処でき、明快で合理的な決断を下せるタイプです。
ただし周囲の人たちも同じように落ち着いて対処できるものと信じ込んでいるところがあり、落ち着くべき場面で焦る、パニックになるなど感情豊かなリアクションをされると、ISTJ管理者は不意を突かれた気分となり、どうしていいのかわからなくなることがあります。
ISTJ管理者の強み6.さまざまな状況に強い
前項でお伝えしたとおり、周囲に感情豊かな人がいない、みな落ち着いていて極めて冷静なら基本、ISTJ管理者はどのような状況下に陥ったとしても、事実を特定し、問題を把握し、間違いをあぶり出し、論理的手法を用いて一つひとつ解決することができるはずです。
これらがISTJ管理者の強み・長所といえます。
では、ISTJ管理者の弱点には、どのようなものがあるというのでしょうか。
次章で詳細を見ていきます。
自己分析のヒント ISTJ管理者の弱点
ISTJ管理者の弱点は、以下が挙げられますので、順に見ていきます。
- 他人に利用されやすい
- 頑固すぎる
- 思い込みが激しい
ISTJ管理者の弱点1.他人に利用されやすい
端的に言えば、他人がすべき義務や仕事まで余計に引き受けがちです。
勤労意欲が旺盛で、自分で決めたことも最後までやり遂げるISTJ管理者は、必ずと言っていいほど約束したことは手段を選ばずに最後までやり遂げようと行動します。
そのひたむきさは決して悪いことではありませんが、その特性に目をつけたあくどい人が「ISTJ管理者にやらせておけばよくない?」と周囲に言い出すと非常に厄介です。
周りを見渡してみると自分だけが苦労していて、肝心な仲間たちは談笑したり、スマホを見ていたり悠々自適に過ごしているという事態になっていたという経験があるという方は、これから先も注意が必要になります。
そういうズルい人たちのために労力や時間をムダ遣いしがちで、しかも報われることがありません。
ISTJ管理者の弱点2.頑固すぎる
ISTJ管理者は、頑固すぎるところがあり序列や権威、規則やルール、約束を守り、仕事を最後までやり遂げるようなところがあります。
これは一見、長所のように感じますが、保守的なところや、事実(目の前にあある、目の当たりにした事象)を大切にするところが強く、革新的なアイデア、現実的ではないことについては、一切取り合おうとしない頑固さがあり、イノベーションの芽を摘むことがあるのです。
関連して、ISTJ管理者は壁打ちに代表されるようなブレインストーミング(同僚などが集まりさまざまなアイデアを出し合うこと)も苦手で、頑固が過ぎると、周囲との意見の対立ひいては不仲を引き起こすこともありえます。
ISTJ管理者の弱点3.思い込みが激しい
他人に利用され、本来、自分がやらなくてもいい他人の仕事まで引き受けており、人一倍、労力や時間を割き、ワーカーホリックの状態にあることを想像してみてください。
頑固さゆえに周囲の人にヘルプという意志表示ができないだけではなく、他人の善意をはねのけ、アイデアを却下し、自分で自分を大変な状況に引きずり込んでいるということをきちんと理解しているようで、それは間違ってはいません。
しかし、そこで周囲から期待されている成果を生み出せなかった場合、その責任は自分だけにある、自分に100%落ち度があると思い込む傾向が強いようです。
自分責任論はときに有効ですが、必要以上に自分を責め、追い詰めてしまうような思い込みは、意気消沈・疲労困憊につながりますので、心身にとってあまりよくありません。
ここまでISTJ管理者の特徴、長所、短所について解説してきました。
ここからは最適な仕事などについて、言及していくこととします。
ISTJ管理者であることを活かせる仕事(職業)
ISTJ管理者は、下記特性や自分が強みと思っていることをプラスして、合う仕事は何かを検証していくと、適職にたどり着けるはずです。
- 正直で誠実
- 忠実で几帳面
- 約束を守る
- 最後までやり遂げる
- 地に足がついている
- さまざまな状況に強い
本章では参考例を述べていきます。
伝統的・保守的企業(老舗上場企業など)
ISTJ管理者は、保守的で伝統を重んじるようなところがあるほか、規則やルールがあれば異議を唱えたり、疑問に感じたりすることなくほぼ100%従う特性の持ち主です。
そのため昭和から続くような昔ながらの伝統的企業(老舗上場大手や大企業)、業務マニュアルが完全に用意されているような仕事なら、基本的にどこでも通用します。
権威、社会的役割のある仕事
16Personalitiesによると、ISTJ管理者の多くは、伝統的な組織や、権威のある職業に就いているとのことで、以下、列挙する安定かつ権威のある仕事と相性がいいのでしょう。
- 国家公務員
- 自衛官
- 警察官
- 検事
- 裁判官
- 弁護士
- 税理士
- 医師
- 薬剤師
また、社会的な役割を果たせるといえる下記の仕事も心情的には合うはずです。
- 宇宙
- 航空/空運
- 船舶/海運
- 鉄道/陸運
- 道路
- 電力/ガス/水道/石油資源
- 通信
- 医療
- 放送
ここまで適職についてまとめました。次章、ISTJ管理者にはおすすめできない仕事を紹介します。
ISTJ管理者らしさを活かせない仕事(職業)
サービス業と共同作業は、ISTJ管理者のよさを活かせないと考えます。
サービス業(販売・接客)
前章で伝統的企業、業務マニュアルが用意されている仕事なら、どこでも通用する旨、述べていましたが、唯一、合わないのはいわゆる一般消費者をお客様とするサービス業で、おすすめできません。
自分自身の感情をあまり表に出すことがなく、相手の気持ちを察することが苦手なISTJ管理者です。
本人が意図せずとも接客ではあるまじき「よそよそしい態度」をとってしまったり、頑固な一面や自分が正しいという態度を見せたりすることもありえ、避けたほうが無難でしょう。
共同作業
ISTJ管理者という判定を受けた方は、もう薄々、勘づいているとは思いますが、誰かと一緒に何かをつくりあげるようなことは苦手で、性に合いません。
チームワークや、共同作業よりも、ひとりで黙々と取り組むような作業が向いています。
万が一、共同作業が必要な仕事に就きたいと考えているのであれば
- 職場環境が整備されていること
- 役割や責任が分担されていること
を確認して、入社するかしないかを決めるようにしたいところです。
ここまでISTJ管理者にベストな仕事、おすすめできない仕事に分けてお伝えしました。
仕事選びも大事ですが、所属する組織や人間関係も自身のキャリアを大きく左右するのです。
そのため次章以降、どのような組織や人間関係がいいかについても、考察していきます。
ISTJ管理者であることを活かせる組織(人間関係)
ISTJ管理者は、長い目で見守ってくれる企業、終身雇用・年功序列の組織が向いています。
長い目で見守ってくれる企業
例えば資格取得の要件に「実務経験〇年以上」というルールが課されているものがあり、その道で一流、トップになろうと思えば、長い月日を要しますが、ISTJ管理者は持ち前の忍耐力でキャリアを確実に構築していけます。
キャリア構築のために長い目で見守ってくれるような企業は、相性がいいはずです。
終身雇用・年功序列の組織
ISTJ管理者は、会社内に序列があれば、それを反抗することなく100%受け入れます。
また、伝統と保守的であることを重んじる特性があるため、昔ながらの日本企業は性に合っているのです。
ISTJ管理者らしく振る舞えない組織(人間関係)
ISTJ管理者は、環境が整っていない職場、新設されたばかりの会社での仕事は不向きと思料します。
作業環境が整備されていない企業
ISTJ管理者は、伝統を重んじ、規則やルールに従う特性があるため、闇雲に新しいアイデアを取り入れることを求めたり、業務マニュアルのない作業を丸投げされたりすると、何をしていいのかわからず戸惑うでしょう。
就職活動では、粗方、環境が整備されている企業を選ぶことをおすすめします。
新設されたばかりで完成形ではない企業
設立されて間もない会社は自分たちが創立メンバーとなり、これから事業を成長させ、草創期に貢献できれば、若くして出世できる可能性もあるのですが、ISTJ管理者には向いていない可能性が高いです。
事業も立ち上げたばかりですと、なにかと問題が生じ、作業の仕方や運営方針も試行錯誤でどんどん変わっていきがちで、ISTJ管理者の理想とする働き方とは異なります。
頻繁に変更が生じると、反対を表明したり、新しいアイデアの受け入れを拒否したりして、上層部や経営者から反抗的、会社に合わない人材とみなされかねません。
まとめ
ISTJ管理者には以下のような強みがあります。
- 正直で誠実
- 忠実で几帳面
- 約束を守る
- 最後までやり遂げる
- 地に足がついている
- さまざまな状況に強い
自分が伝えたい強みを順序立てて、伝えていくことで、選考を有利に展開することも可能です。
また短所はストレートに伝えるよりも長所となりえるように、ひとひねり加えた表現を心がけることで、人事担当者の目に留まるようになります。
最後にISTJ管理者は、頑固だと伝えると、好戦的、対立をいとわないと誤解されがちです。
本当は人と争うのはイヤで、平和を好む傾向があることを忘れず、エントリーシートや面接で伝えるようにしましょう。