ENFP運動家はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察
2024/4/8更新
はじめに
就職活動において、重要なのは、業界研究、会社研究、自己分析です。
特に自己分析は力を入れて取り組むべきタスクになります。
自分はどのような人間なのか、エントリーシート(ES)でしっかりと伝えることこそが、選考通過の秘訣となりえるでしょう。
また自己分析結果に合わせて、適職適所を探していけば、就職活動は有意義なものとなりえます。
自己分析について、どのように取り組めばいいのかわからない、イマイチ気分が乗らない方は、MBTIという自己分析ツールが、助けとなるはずです。
この記事では、MBTIでの診断を検討している方や、実際にMBTIを受けて「ENFP運動家」と診断された方に向けて、ENFP運動家の長所、短所などを伝えていきます。
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自己分析に役立つMBTI及びENFP運動家の概要
MBTIは、心理学者ユングの提唱を基に
- キャサリン・ブリッグス
- イザベル・マイヤーズ
親子が、共同開発した性格検査です。
そして本記事では今年、再注目を集めているMBTI「16Personalities」をベースに解説していきます。
周囲との調和 | I(Intuitive 内向的) 単独行動を好む | E(Extrovert 外向的) グループ活動を好む |
世界の見方 | S(obServant 観察) よく観察して現実的な見方をする | N(iNtuitive 直観) 瞬時で理解するような見方をする |
意思決定 | T(Thinking 思考) 客観的・合理的に考える | F(Feeling 感情) 社会との融和を考える |
仕事上の戦術 アプローチ | J(Judging 判断) 決断力がある | P(Prospecting 探求) 柔軟性がある |
表で掲出したとおり、I・E・S・N・T・F・J・Pの8文字が4つ合わさって、16の性格タイプの分類表記に使われています。
I・Eなど同じ行にあるアルファベットは対の組合せであり、両者が重なる性格タイプはなく、2×2×2×2=16通りの性格タイプしか存在しません。
ちなみにENFP運動家は、E・N・F・Pの下記特性を持っています。
E(Extrovert 外向的) |
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
P(Prospecting 探求) |
役割のタイプは「外交官」で、以下の共通特性が存在します。
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
ENFP運動家のほかにも、
- INFJ提唱者
- INFP仲介者
- ENFJ主人公
が属しています。
特に3つの特性が重なったINFP仲介者とENFJ主人公の性格タイプも、一緒に確認しておくと理解が深まるでしょう。
それでは以降、性格タイプ「ENFP運動家」について、解説していきます。
自己分析のヒント ENFP運動家はどのような人?
ENFP運動家ほど、就職活動に苦慮しそうな性格タイプはないといえそうです。
なぜならENFP運動家の多くが、興味の対象が幅広く
「行きたい業界が多すぎて迷う」
「おもしろそうな仕事ばかり」
「選択肢がたくさんありすぎる」
と考えるからです。
最適な仕事や選ぶべき組織(後述)はあるのですが、ENFP運動家は多くの時間をかけて、自分の生きるべき道を必ず見つけ出すことができるはずです。
また、基本どのような職業に就いても、多くの場合、能力を活かすことができますので安心してください。
ENFP運動家は、大学時代、同期やサークルの仲間から「自由か!」「おもしろすぎる!」と言われたできごとがたくさんあるはずです。
自由奔放で社交的、心が広くて楽観的、陽気な性格で周囲の人たちを喜ばせることが好きで、実際に周囲の人たちをパッと明るく照らせるエネルギーの持ち主といえます。
おおらかで人付き合いがよく人に好かれやすいリーダータイプで、たとえ相手が人見知り・内気な性格の人たちだったとしても、その心を開く力があり、どこにいても人気者でしょう。
(ENFP運動家ではないかもしれませんが)タレントの石塚英彦さんのようなイメージを思い浮かべていただければ、わかりやすいです。
楽観主義者とはかけ離れていそうですが、想像力・クリエイティビティに長け、内省的になることもしばしばです。
「すべてのものとすべての人はつながっている」などと考えたり、人生の深い意味や、人生の目的について、ひとり思慮にふけることもあります。
寛大で、他人を叱責するのが苦手、周囲の人と有意義な精神的つながりを望むところがあるためか、
- 心が狭い人
- 他人を批判する人
- 表面上だけの付き合いを好む人
とは合わないでしょう。
以上、ENFP運動家のことを理解できたところで次章以降、その長所と短所について見ていくこととします。
自己分析のヒント ENFP運動家の強み6つ
ENFP運動家の強みは、以下の6つをピックアップしました。
- コミュニケーション能力
- 人の変化に機敏
- 熱い行動力
- 明るくて陽気
- おおらかで温厚
- 深い思考力
ENFP運動家の強み1.コミュニケーション能力
ENFP運動家は、おしゃべりが好きな話し手でもあり、相手の目を見てじっくりと耳を傾けることができる聞き手でもあります。
その根底には、相手のすべてを知りたい、無条件に受け入れたいという強い思いがあり、また同時に自分のことも相手に理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという深いつながりを願う気持ちがあるのです。
繊細かつ共感力も備え持つため「表面上だけの付き合いを望んでいる」と相手から感じとってしまうと、寂しく感じてしまいます。
ENFP運動家の強み2.人の変化に機敏
ENFP運動家は、E(外向)とF(感情)という特性を持つためか、人が好きで、人付き合いを大切にし、親切に振る舞うだけではなく、感受性が豊かです。
人間関係を重視する姿勢が顕著で、周囲の人の表情の変化を敏感に察知すると、相手の気持ちを慮るだけではなく、やさしく寄り添おうとします。
また相手が「自分に何を期待しているのか」「何をやってほしいのか」といったニーズも探れる思慮深さは、仕事にも活かせるENFP運動家の強みといえるでしょう。
ENFP運動家の強み3.熱い行動力
楽観的でのびのびとしている雰囲気があるENFP運動家ですが、「運動家」という名付け分類がされているように、アクティブかつエネルギッシュに行動できる特性を持っています。
その行動力の燃料となっているといえるのが「情熱」です。
楽しいことだけではなく仕事、人にも興味関心を示し、そこに情熱の炎が燃え盛ると、慎重さを二の次にして思いきった行動をとることもあります。
趣味に没頭し、プロジェクトに執心し、興味を持った人に積極的に関わろうとし、ときに献身的に振る舞います。
アイデアや意見を熱く語る姿や、情熱をもって何かに取り組む姿に、周囲の人たちもインスパイアされるでしょう。
ENFP運動家の強み4.明るくて陽気
明朗快活で、よくしゃべり、よく笑うほか、まるで太陽のように周囲の人をパッと明るく照らし、幸せな気持ちにしてくれるため、ENFP運動家の周りにはいつも人が集まるのでしょう。
イライラしている人、不満で心の中がいっぱいの人、士気が低下している人も陽気なENFP運動家に関わることで、気持ちの切り替えができる。
そんなパワーを秘めているといえそうです。
ENFP運動家の強み5.おおらかで温厚
他の性格タイプであれば、土足で入られてしまうと気になりがちな自分のパーソナルスペースに入り込まれても、ENFP運動家は気にしないくらい、心がおおらかです。
心が温かいうえに周囲の人たちに好かれたい、仲良くしたいという強い思いがあるのも手伝って、他人に対して寛容で、他人に対して批判を展開したり、叱責したりすることができないタイプになります。
そのためENFP運動家は敵をつくることは少なく、いろいろなところでたくさんの知り合いができ、多くの人と親交を深めているはずです。
ただし、ENFP運動家は自分のパーソナルスペースに入り込まれても気にならないためか、他人のパーソナルスペースにもガガガっと入り込むところがありますので、そこは注意したほうがよいでしょう。
ENFP運動家の強み6.深い思考力
物事を楽観的に捉え、何も計画を立てずに行動し、何も考えずに過ごすことも好きな割には内省的で、思慮深い一面を見せることもあります。
特に人間関係については、他人の言動について、その意味や目的を考えたり、気持ちやニーズを深読みしたりすることもあるのです。
これらがENFP運動家の強みと考えられるところです。
新しい章では、ENFP運動家の弱点を解説していきます。
自己分析のヒント ENFP運動家の弱点
ENFP運動家の弱点としては、以下が考えられます。
- コロコロと興味が変わる
- 超がつく楽観主義者
- お人好し
それでは、見ていくこととします。
ENFP運動家の弱点1.コロコロと興味が変わる
ENFP運動家は、何事に対しても柔軟すぎるうえ、熱しやすく冷めやすいです。
情熱が冷め、興味が失われると、遂行中のプロジェクトに関わっていたとしても、別の新規プロジェクトのことで頭がいっぱいになり、遂行中のプロジェクトを放置してしまうようなところがあります。
ENFP運動家の弱点2.超がつく楽観主義者
ENFP運動家は、よくもわるくも「超のつく楽観主義者」であるため、人生を歩む中で、どのような不都合が起きても、恐れていたことが現実のものとなっても、まったく動じません。
楽観視することは、ときに救われる周囲の人たちも少なくはなく、強みとなりえますが、人生の岐路に立った際に誤った選択をしたり、周囲から「世間知らず!」と陰口を叩かれることをやってのけたりすることもあります。
人生を変えるような決定をする場面では楽観主義は捨てていただきたいです。必ず信頼できる人、大切な人たちに相談してから、自分でよく考えて決めるようにしましょう。
ENFP運動家の弱点3.お人好し
人に好かれたいENFP運動家は、常に人から嫌われないか、干されないかを気にします。
それはわるいことではありませんが、人から嫌われないことを優先するあまりに、自分らしく振る舞えない、自分の気持ちとは裏腹に妥協案を採択してしまうような傾向が強くなるのです。
また、相手が喜ぶことをしたいENFP運動家は、自分の労力や時間だけでは足りず、私財を投げ打って、人に尽くすようなところも見受けられます。
それで100%自分が大切に扱われ、報われるのであれば何ひとつ問題はないのですが、ときに尽くした人たちから蔑ろにされることもあり、人に尽くす前に相手をよく見極める眼力が必要なのかもしれません。
前半、ENFP運動家の特徴、長所、短所をお伝えしてきました。
以降は折り返して後半、ENFP運動家の強みを活かせる職業や、所属すべき組織について、考察していきます。
ENFP運動家であることを活かせる仕事(職業)
ENFP運動家は、下記特性や自分が強みと思っていることを考慮して、合う仕事を考えていくとうまくいくはずです。
- コミュニケーション能力
- 人の変化に機敏
- 熱い行動力
- 明るくて陽気
- おおらかで温厚
- 深い思考力
本記事では、一例を示します。
インタラクティブ的な仕事
ENFP運動家は、話し手、聞き手、どちらにも上手く立ち回れることから、双方向、対話型の仕事に就くと、持ち前のコミュニケーション能力を存分に生かすことができるでしょう。具体的には
- 営業
- 接客
- 教師・講師・インストラクター
- 商社マン
- コンサルタント
が挙げられますが、実はインタラクティブを冠に付した職業もあります。
- インタラクティブデザイナー
- インタラクティブエンジニア
- インタラクティブデベロッパー
- インタラクティブプランナー(コピーライター)
インタラクティブデザイナーとは、
ユーザーとのコミュニケーションをデザインする職業です。 論理的で考え抜かれた動作を備えた魅力的なインターフェイスを作ります。 |
引用ページ:インタラクティブデザイナー | デジタルハリウッド
上記の多くはIT関連職ですが現在、理系専攻中で科学技術分野を学んでいて、進路先でも勉強したことを活かしたい方は、詳細を調べてみられることをおすすめします。
毎日変化に富んだ仕事
ENFP運動家は、コロコロと興味が変わるとお伝えしていましたが、好奇心が旺盛で変化に富んだ環境を好むため、毎日同じことの繰り返し、刺激を受けることがない環境下では、仕事を含め何事も長続きしないおそれがあります。
そのため出張が多い仕事、現場が変わる仕事はENFP運動家におすすめです。
また下記職業は、日々、仕事だけではなく、変化や刺激も楽しめるはずです。
- クリエイティブ
- イベンター
- プロモーション
コミュニティを形成する仕事
ENFP運動家は、コミュニケーション能力に長けているうえ、リーダー気質で周囲の人を魅了し、人助けをしたいという願望も持ち合わせていることから、コミュニティを形成していくような仕事も向いています。
コワーキングスペースやシェアオフィスの利用者、マンションや地域の入居者、自社サイト・SNSのフォロワー・ファンなど、ありとあらゆるコミュニティの創出・管理・維持を手がけるような仕事も合っているでしょう。
それでは次章で、ENFP運動家にはおすすめできない仕事について、まとめます。
ENFP運動家らしさを活かせない仕事(職業)
自由に振る舞えない、変化に乏しい仕事は、ENFP運動家の良さを活かせないと考えます。
マニュアルやルールで管理されている仕事
自由奔放で、豊富なアイデアを持ち、好奇心が旺盛で興味の対象も非常に多いENFP運動家は、業務マニュアルや社内規定でガチガチに固められた仕事では、そのよさを活かせません。
ルーチンワーク
ENFP運動家は、日々の業務が同じことの繰り返しであるだけでなく、対人スキルを活かせない仕事に就くと、人の変化に機敏、明るくて陽気、おおらかで温厚な性格を活かせないばかりか、この上なく退屈だと感じてしまい、覇気のない社会生活を送ってしまう可能性があります。
ここまでENFP運動家に最適、おすすめできない仕事を提示しました。
ただし仕事のほか、自分が所属する組織・人間関係によってもモチベーションは大きく影響を受けます。
そこで次章以降、どのような組織に所属するとベストかについても、見ていきましょう。
ENFP運動家であることを活かせる組織(人間関係)
ENFP運動家には風通しがよく、熱い行動を止めることなく、理解を示してくれるような組織が向いています。
自由で自主性が尊重されている企業
社員の才能を伸ばすために自由な意思決定や、自主性を大切にしていると社内外で公表しているような企業が合っています。
自由奔放なENFP運動家は日々、新しいアイデアを探求し、天性ともいえる想像力とクリエイティブ力を発揮して、新しい何かを生み出し、会社や社会に貢献できるような環境で、その力を発揮していけるはずです。
若い人が多く在籍している企業
ENFP運動家は、年上、年下、相手が上司、先輩であっても対等とみなすところがあります。
そのため社内の風通しがよく、立場に関係なく全社員が言いたいことを率直に言える組織のほうがおすすめです。
社員の平均年齢が若く、経営者含めみながフランクな議論を展開できる、アイデアを出し合えるような組織が性に合っているでしょう。
例えば外資系企業や、ベンチャー企業です。
ENFP運動家らしく振る舞えない組織(人間関係)
逆説的となりますが、自由のない職場、対等に振る舞えない会社は、ENFP運動家にとっては窮屈に感じるでしょう。
マイクロマネジメントが徹底された企業
マイクロマネジメントとは、
部下の行動を逐一チェックし、細かく指示を出す |
ことをいいます。
マイクロマネジメントは、部下の自主性を潰すだけではなく、部下の立場からすれば「上司から信頼されていない」と感じ、その関係が悪化することが容易に予見できる管理手法といえます。
適度に管理されるのはいろいろな意味で助かると感じる人もいるかもしれませんが、行き過ぎた管理は自由を愛するENFP運動家にとって何ひとつメリットはないでしょう。
引用・参照ページ
マイクロマネジメントとは?【具体例あり】悪影響や改善方法・対策を詳しく解説 | STRETCH CLOUD
昔ながらの日本企業(年功序列がベースの企業)
ENFP運動家は、年功序列がベースにある昭和から続くような企業は合わないでしょう。
序列は待遇や給与だけではなく、命令系統、職場での目上の人に対する言動にも及びます。
アイデア力を活かして職場を働きやすいように変えたい、みんなの喜ぶ顔が見たいと思っても、そういった「運動」が気軽にできない組織であるのが、大企業や典型的な日本企業です。
ネームバリューや手堅さよりも、自由かどうかで会社を決めたほうがENFP運動家は、生き生きと輝けるでしょう。
まとめ
ENFP運動家には以下のような強みがあります。
- コミュニケーション能力
- 人の変化に機敏
- 熱い行動力
- 明るくて陽気
- おおらかで温厚
- 深い思考力
これらをうまくまとめて企業に伝えていくと、書類選考通過の決め手となるでしょう。
短所は、表現方法を少し変えてあげるだけで長所にもつなげることができるでしょう。
最後に、退屈な作業が本当に苦手なENFP運動家です。
エントリーシートの準備は早めに行い、特に短所を書く項目では数度、見直して提出先に「ネガティブな印象を与えないか」を確認、修正してから提出するようにしましょう。