ENFJ主人公はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察
2024/4/5更新
はじめに
就職活動において、必要なタスクの代表格は業界研究、会社研究、自己分析ですが、特に自己分析は重要不可欠です。
自分の性格などについてエントリーシートや、面接でしっかりと伝えられなければ、選考通過は難しいでしょう。
また自己分析に沿って、自分に合う仕事や会社(組織)を探していくことで、選考におけるミスマッチ、働きにくさを感じる、入社後の即離職を防ぐことができます。
自己分析に苦手意識を感じ、これまで取り組むのを避けてきた方は、MBTIという自己分析作業に有効といえるツールがネットで利用できますので、活用してみてください。
この記事では、MBTIでの診断を検討している方や、実際にMBTIを受けて「ENFJ主人公」と診断された方に向けて、ENFJ主人公の強み、弱点などを伝えていきます。
【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!
今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!
すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!
自己分析に役立つMBTI及びENFJ主人公の概要
MBTIとは、キャサリン・ブリッグス、イザベル・マイヤーズ親子が共同作成した性格検査で、心理学者ユングの提唱が基となっています。
そして本記事では、「16Personalities」のことをズバリ指しています。
周囲との調和 | I(Intuitive 内向的) 単独行動を好む | E(Extrovert 外向的) グループ活動を好む |
世界の見方 | S(obServant 観察) よく観察して現実的な見方をする | N(iNtuitive 直観) 瞬時で理解するような見方をする |
意思決定 | T(Thinking 思考) 客観的・合理的に考える | F(Feeling 感情) 社会との融和を考える |
仕事上の戦術 アプローチ | J(Judging 判断) 決断力がある | P(Prospecting 探求) 柔軟性がある |
表のとおりI~Pの8文字が、16の性格タイプの分類に使われています。
左右どうしのアルファベットは両極であり、この2つが重なる性格タイプはありえません。
そのためMBTIでは、2×2×2×2=16通りの性格タイプが存在するだけなのです。
ちなみにENFJ主人公には以下4つの要素があります。
E(Extrovert 外向的) |
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
J(Judging 判断) |
役割のタイプは「外交官」で、以下の共通特性が存在します。
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
ENFJ主人公のほかにも、
- INFJ提唱者
- ENFP仲介者
- ENFP運動家
が属しています。
特に3つの特性が重なったINFJ提唱者とENFP運動家の性格タイプも、一緒に確認しておくと理解が深まるでしょう。
それではここから、性格タイプ「ENFJ主人公」について深く掘り下げていきましょう。
自己分析のヒント ENFJ主人公はどのような人?
一度は大切な友人の誕生日に、共通の友人らとバースデイパーティを企画してサプライズを成功させたり、長期休暇や週末に部活やサークルなどの仲間を集めてバーベキューや、花火などを主催したりした経験があるでしょう。
人の世話が好きで、どこか面倒見の良いところもあるのが、ENFJ主人公です。
主人公には、
事件や小説・劇などの中心人物。ヒーローまたはヒロイン。 人の心を動かす中心となるもの。また、人の心。 |
という意味があるように、ENFJ主人公は、チームにおいてはカリスマがあるリーダーとして周りの人たちから慕われていくタイプです。
またENFJ主人公と行動を共にする友人などは、必ずと言っていいほどインスパイアされる(=刺激を与えられる)でしょう。
ヒーローやヒロインを題材としたドラマの主人公と、16PersonalitiesのENFJ主人公は似ていることが多いです。
主人公は最初、疎まれたり、嫌われたり、孤立していたりするのですが、関わっていくうちに周囲の人たちは主人公のことを見直し、友人や仲間へと変わっていくドラマを一度は見たことがあるでしょう。
16Personalitiesもまた、ENFJ主人公にはドラマのように、関わる周りの人たちの心を次々と変えていくようなパワーと、人間的魅力が備わっていると分析しているのです。
また正義のヒーローのように不平等な事象や、間違っていることは心から許せない気質で、常に正しくありたいと思っています。
E(外向型)で始まる性格タイプだけあり基本、社交的でコミュニケーションも得意です。
Eという特性だから無条件に周りの人たちがENFJ主人公のところに集まってくるわけではなく、次の特徴があるため、周囲の人たちは積極的に関わりたいと思うのでしょう。
誠実で思いやりがあり情熱的、士気が高く自分を偽ることを嫌う、不平等や間違っていることを許せない、気になっている相手には自らアプローチする、大切な人が困っているのを見ると手を差し伸べたくなる、これらもすべて、ENFJ主人公の特徴なのです。
引用ページ
以上、ENFJ主人公の特徴と、全体像が見えたところで次章以降、その強みと弱点について見ていくこととします。
自己分析のヒント ENFJ主人公の強み6つ
ENFJ主人公の強みとしては、以下の6つが挙げられます。
- 多様な視点
- 包容力がある
- 約束を守る
- 情熱がある
- 高いカリスマ性
順に見ていきましょう。
ENFJ主人公の強み1.多様な視点
始めから多様な視点を持ち合わせているというより、ENFJ主人公自身がさまざまな人と関わり、いろいろな話を聞くことが好きなのです。
その結果、周囲の人たちが持つ世界観やアイデア、経験してきたことを自分のことのように吸収し、多様な視点を持つようになるということです。
なかには賛同できないアイデアや経験も含まれていることがありますが、人への飽くなき興味、話を聞くことをいとわない、自分が持っていなかったアイデアなどを欲する特性が、多様な視点を下支えしています。
ENFJ主人公の強み2.包容力がある
友人やパートナーが自分自身にインスパイアされ、変わっていく姿を見ることも好きなENFJ主人公ですが、決して相手の現状に不満があるわけではありません。
自分含め周囲の人たちが、自分が正しいと信じてやまない意見や、さまざまな表現をする権利があると考えているため、たとえ自分と異なる意見や表現だったとしても、不正なことではないかぎり、悠然と受け入れられる器の大きさがあります。
ENFJ主人公の強み3.約束を守る
周囲の人たちはENFJ主人公について、誠実でやさしい、信頼できる人、頼りがいのある人と考えているでしょう。
その裏には、ENFJ主人公のたゆまない努力があり、周囲の人たちからの信頼を得ようと多くの時間をかけ、労力を費やしています。
その一環として、ENFJ主人公は必ず約束を守り、最後まで責任をもって何事もやり遂げるのです。
関連して、リーダーシップを発揮するときには率先垂範して、自ら模範を示すようなところもあります。
ENFJ主人公の強み4.情熱がある
ENFJ主人公の行動の原動力となっているのは、情熱です。
人が好きで、深入りするくらい積極的に関わろうとしますし、趣味など自分が興味を持ったことは、深堀りして、その道を極めようとします。
また、自己研鑽にも余念がなく、そんなENFJ主人公の積極的な姿を見て「魅力的」と感じる人たちも少なくないでしょう。
ENFJ主人公の強み5.利他的である
ENFJ主人公は人に尽くしますが、見返りや自分の利益などを求めているわけではありません。
自分が大切にしている人たちが困っていて助けを求めている、誰かに攻撃されていることを知ると、サポートしよう、守ってあげようと動きます。
自分のことは後回しにしてでも、世の中に良い影響を与えていきたいと考えているようなところがあるのです。
ENFJ主人公の強み6.高いカリスマ性
社交的で、情熱的でもあり周囲の人から慕われることが多いためか「リーダーとして、周りの人たちを自分が引っ張っていく。それが使命」と思っているようなところがあります。
周囲の人たちもまた「ENFJ主人公のようなタイプにリーダーになってほしい」「ついていきたい」と考えていることが多いでしょう。
以上、ENFJ主人公の強みを紹介しました。
章を譲り、反対に弱点を見ていきます。
自己分析のヒント ENFJ主人公の弱点
ENFJ主人公の弱点としては、以下が考えられます。
- 行き過ぎた理想主義者
- 圧があるように見られがち
- やさしすぎて疲れやすい
順に詳細を解説していきます。
ENFJ主人公の弱点1.行き過ぎた理想主義者
ENFJ主人公は、理想主義者で、独自に明確な善悪の判断基準を持っています。
周囲の人たちの意見や表現を尊重する包容力も兼ね備えてはいるのですが、自らも理想の実現に奔走する代わりに、すべての人が自分と同じような善悪の判断基準を持ち、原則を理解しているものと思っています。
徹底した理想主義は非常に厄介で、しばしば大切にしている人たちに対して、「心や生活を改めよ!」といったメッセージを強く発信してしまいがちです。
強烈なメッセージを真に受けた相手は、自信喪失、強迫観念に駆られ、自分らしく振る舞えなくなる可能性が高くなります。
なかにはENFJ主人公とは距離を置く、もう二度と関わらないと決める人も出てくるでしょう。
ENFJ主人公の弱点2.圧があるように見られがち
周囲の人たちが自分にインスパイアされて、(自分から見て)相手が成長していく、最高の状態になっていくことに、この上ない喜びを感じるのがENFJ主人公です。
他人に教えを説き、自分の主張を声高に展開するようなところがあります。
それは決してわるいことではないのですが、稀に高圧的、傲慢、強要しているように感じる人たちもいるということを認識しておくべきです。
これから社会に出て、直属の上司や部署のキーマンといえる先輩などにそのような印象を与えてしまうと、職場のなかで不利な立場に追いやられる可能性もあります。
ENFJ主人公の弱点3.やさしすぎて疲れやすい
ENFJ主人公は、包容力だけではなく共感力にも非常に優れ、大切な人たち、周囲の人たちが困っていると手を差し伸べることを忘れない、やさしすぎるところがあります。
共感力が強く、相手の気持ちを痛いほどわかるため、自分の主張を相手に受け入れてもらうためには、どのように話を展開すればいいかを心得ていますが、
反面、他人の苦しみや悲しみを自分ごとのように受け止めてしまう傾向があるため、疲労困憊し、心身のバランスまでもを崩す危険性を秘めています。
また、やさしすぎるところにつけこんで、頼みごとをしてくる人たちもいるということを頭の片隅に置いておきましょう。
なかには、相手が自分でできること、頼まれる筋合いがないことまで含まれている場合もありますが、「相手の信頼を勝ち取るため」と自分に言い聞かせ、余計な仕事を引き受けがちです。
ここまでENFJ主人公の長所と短所を、まとめました。
以降、ENFJ主人公の特性を活かせる職業や組織について、考察していくことにします。
ENFJ主人公であることを活かせる仕事(職業)
ENFJ主人公は、下記特性や自分が強みと思っていることを考慮して、合う仕事を考えていくとうまくいくはずです。
- 多様な視点
- 包容力がある
- 約束を守る
- 情熱がある
- 利他的である
- 高いカリスマ性
本記事では、一例を示します。
人助けをしていく仕事
ENFJ主人公は、他人の喜怒哀楽を自分のことのように感じる性分のため、問題解決に対し並々ならぬ強い意志を発動させます。
正義の味方のヒーローではありませんが、下記職業を選んでいくと、ENFJ主人公の存在意義を満たし、強みや特性を活かすことができるでしょう。
- 地方公務員福祉職
- 自衛官
- 警察官
- 消防士
- 救命救急士
- ライフセーバー
- 法曹関係者(弁護士・裁判官・調停員)
- 相談所職員
- 国家公務員(厚生労働省労働局ハローワーク職員、労働基準監督官)
- キャリアコンサルタント(就活・転職エージェント)
また近年はIT技術でも、多くの人助けが可能です。
- カスタマーサポート
- システムエンジニア
- 技術者
- 開発者
人を教育していく仕事
自分の知見に加え、多様な人と関わってきたことで得た知識などを、さらに大勢の人たちに伝え、教えていくような仕事もENFJ主人公には向いているでしょう。
天性のコミュニケーション能力にカリスマ性も手伝って、多くの人たちを魅了し、刺激を与え、心に変化をもたらし、成長へと導くことができれば、大きな喜びとやりがいを感じられるはずです。
- 保育士・幼稚園教諭
- 教師(小学校教諭・中学校教諭・高校教師)
- 講師(専門学校・教育施設・教育サービス)
- 大学教授
- インストラクター
人々の生活の改善を行う仕事
人助けの仕事とは別にセクションを設けたのは、ENFJ主人公は世の中をよりよくしていく取り組み、人々の生活の改善について、使命と感じている傾向が強いからです。
下記職業なら、人々の生活の改善に資することができるでしょう。
- 地方公務員(生活保護担当者・ケースワーカー・精神保健福祉相談員)
- 医療機関職員(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士など)
- 福祉施設職員(高齢者介護、障害者支援)
- 訪問介護員(ホームヘルパー)
- 社会的弱者支援サービス
人と関わる仕事や部署
ここまでお伝えしてきた仕事はすべて人に関わるものですが、(自分の使命であると思っている)人助け、教育、生活改善以外の分野でも十分、活躍できます。
ENFJ主人公は自分らしく、誠実に、親切に、信頼を勝ち得ようと努力していく姿勢を貫いていけば、どこでも上手くやっていくことができるでしょう。
また、取引先や顧客、クライアントだけを助けるだけが仕事ではなく、上司・先輩・社員が快適に働けるようにサポートをしていく人事、総務、法務といった部署でも性格タイプENFJ主人公は、生き生きと働くことができるでしょう。
それでは次章で、ENFJ主人公らしさを活かせない仕事があるとしたら、どのようなものがあるかについて、見ていきましょう。
ENFJ主人公らしさを活かせない仕事(職業)
チームワークとは程遠い、変化のない仕事は、ENFJ主人公のよさを活かせないと考えます。
ひとりで取り組まなければならない仕事
演劇の世界においては「ひとり芝居」というジャンルがありますが、たくさんの人たちがいて成り立っているこの社会では、主人公の周りにもたくさんの人たちが介在することで、ENFJ主人公のよさが活かせ、際立ちます。
ただひたすら一日中、パソコンの前に座って、たくさんの資料とにらめっこをするような仕事や、個室をあてがわれて、ひとりだけで黙々と対応しなければならない仕事は、ENFJ主人公のいいところを何ひとつ活かせないばかりか、やる気も起きないでしょう。
ルーチンワーク
ルーティンワークともいうのですが、一時的とはいえ同じことを何度も何度も繰り返すような変化を感じられない作業では、さすがに包容力があって心が広いENFJ主人公も苛立ちを感じてしまい、持ち前の高い集中力も発揮できない可能性があります。
ときにひとりでコツコツと繰り返し作業を行っていくことも必要不可欠で大切なのかもしれませんが、この先ずっとは耐えられないはずです。
ENFJ主人公は、関わる人たちが自分にインスパイアされて変わっていく姿、成長をしていく様子が気になって仕方がない性分です。
つまり仕事を通じて人、世の中がよりよく変わったところを目の当たりにすることがやりがいとなりえます。
そのためひとりで行う仕事、変化を実感できない仕事では満足できないでしょう。
ここまでENFJ主人公に合うと考える仕事を見てきました。
何を仕事にするかも大切ですが、自分が身を置く環境や人間関係も重要なファクターです。
どのような組織に所属するとベストなのかも、考えていく必要がありますので次章で、そのヒントをお伝えしていきます。
ENFJ主人公であることを活かせる組織(人間関係)
ENFJ主人公に合う組織のキーワードは、やはり人です。
詳細を解説します。
組織横断的な連携プレーが可能な企業
ENFJ主人公は、人事、総務、法務といった部署に就いた場合は、さまざまな社内連携があることを実感することとなるでしょう。
世話好きで面倒見の良いENFJ主人公は、連携プレーで大きな力を発揮できます。
温厚で社交的で、熱心にポジティブに動く姿に好感を持つ上司や先輩は少なくなく、そこに能力も証明できれば、社内連携で必要不可欠なキーパーソンとして重宝されていくでしょう。
多種多様な人たちが働く企業
ENFJ主人公は、多種多様な人たちが働く大企業、中堅企業もしくは関係者が多く出入りするような職場に身を置くことが、心地いいでしょう。
なぜなら、多種多様な人たちから自分にはないアイデアや世界観も取り入れられ、困っている人を助けられるため、使命が果たせ満足できる可能性が非常に高いからです。
ENFJ主人公らしく振る舞えない組織(人間関係)
基本的にどの仕事、どの組織についても主人公として、活躍できる可能性は低くはありませんが、同じ価値観の人がいない、不公平極まりないと感じる場所には長居しないほうがいいでしょう。
同じ価値観ではない人が多い企業
前章で多種多様な人たちがいる職場がいいとは述べましたが、同じ価値観の人たちも必要不可欠です。
- 同僚を見下す
- 仕事の手を抜く
- 旧態依然をよしとする
ことを嫌いますので、そういう人ばかりの職場では、気持ちが離れやすくなります。
「正しいことをする」「世の中をよくしたい」といった理念や社是を掲げる企業を探すことで、同じ価値観の人たちと出会える可能性が高まります。
Win-Loseの関係性が不変の企業
多くのENFJ主人公が人助けを使命としているのですが、その際は必ずWin-Winの状況をつくろうと考えています。
またどのような場面においても何かしらの不公平を感じたら、黙っておくようなことをせず、声を上げて改善を求め、自ら動くでしょう。
そのためシステム・制度的に、どんなに努力してもWin-Loseの関係性が覆らないような職場は合わないのです。
まとめ
ENFJ主人公には以下のような強みがあります。
- 多様な視点
- 包容力がある
- 約束を守る
- 情熱がある
- 利他的である
- 高いカリスマ性
これらを企業に伝えていくと、書類選考で人事担当者の目に留まるでしょう。
短所もつつみ隠さず伝えるべきですが、そのままネガティブな意味合いでとらえられてしまうと不利に働くため、改善する意向を加えると心証はプラスとなりえます。
最後に、学生時代、リーダー経験があれば、ENFJ主人公のよさを伝えられるエピソードがひとつできあがるでしょう。