楽天グループが行っているインターン内容とは?参加メリットや26卒向け選考対策も紹介
2024/4/2更新
はじめに
創業以降「多角化経営」を行い、様々な事業で成功を収めている「楽天グループ」が実施するインターンシップについて就活生向けに解説していきます。
結論から申し上げますと、楽天グループはインターンシップの選考においても本選考で内定がでるレベルまで、しっかりと対策を進める必要があるのです。
インターンシップによっては「優遇ルート」への招待を受ける学生がいるため、エントリーする就活生もレベルが高い一方で倍率も高いことが予想されます。
そのため、インターンシップに参加したいと考えている学生は十分な対策は必須です。
本記事では、
- 楽天グループが志望企業だけど、どんなことから始めるべきか分からない
- 楽天グループインターンシップに参加するための選考対策のポイントを知りたい!
- 楽天グループのインターンシップに参加したら優遇あるの?
上記のようなあらゆる悩みを持つ就活生に対して有益な情報を紹介してますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
また楽天グループの企業研究は以下の記事から飛べるので、ぜひ併せて読んでみてください!
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楽天グループ株式会社の会社概要
会社概要
会社名 | 楽天グループ株式会社 (英文社名: Rakuten Group, Inc.) |
本社所在地 | 〒158-0094 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス TEL. 050-5581-6910(代表) |
代表者 | 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史 |
設立 | 1997年2月7日 |
資本金 | 444,945百万円(2023年6月30日現在) |
従業員数 | 単体:8,409名 連結:32,079名 (2022年12月31日現在) ※ 使用人兼務取締役、派遣社員及びアルバイトを除く就業人員ベース |
参照・引用ページ
楽天グループは現在日本を代表する「メガベンチャー企業」の1つで、現在70以上ものサービスを展開し、1997年の創業後25年余りで世界中の約16億名以上のユーザーを獲得しています。
このように圧倒的な成果を出すことができている要因は以下2点です。
- インターネット事業を主軸にした「多角化経営」
- 「楽天経済圏」によるユーザーの囲い込み
特に楽天経済圏(楽天エコシステム)については、70以上のサービスを「楽天会員」として有機的に結びつけることで、独自の経済圏を形成しています。
一見すると関連性のない事業同士でも、「楽天ID」と「楽天スーパーポイント」を共通項にすることで、強固な結びつきと顧客の流入を実現。
結果的に生活の中のあらゆるサービスを楽天のサービスで完結させようとする顧客が増えています。
(キャンペーンの例)
- 「楽天カード」の引き落とし口座を「楽天銀行」にすると、「楽天市場」での楽天カード利用分がさらにポイント最大+0.5倍となる
- 「楽天銀行」の口座保有者が「楽天モバイル」に申し込むと、入会時に楽天スーパーポイントが2,000ポイントもらえる など
また多角化経営を行う楽天の主力事業は主に以下4点になるため、下記で解説します。
楽天グループ株式会社の主な事業内容
インターネットサービス事業 | 「楽天市場」は楽天グループのインターネットサービス事業の中心となっていて、現在は多くのユーザーから認知されています。 またリリース以降、一貫して堅調な成長を続けているのが特色です。 EC業界の国内シェアは、Amazon:52%、楽天市場:28%、Yahoo!ショッピング:11.3%であり、国内2位につけています。 また、「楽天市場」を中心に据えた上で別事業と密接な連携を図り、シェア率や売上高の増加を目指すビジネスモデルを構築しています。 「楽天市場」と連携している別事業は以下の通りです。 (主なサービス)
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モバイルサービス事業 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次ぐ「第4の携帯キャリア」としてモバイル事業に参入。 他社大手キャリア3行と比べて「価格の安さ」を強みにサービスを展開し、「1ギガ未満利用の方は利用料金無料」などのサービスを一時期実施していました。 現在は「基地局問題」や付随する「高額なローミング代」などの課題解決のために奮闘中です。 |
フィンテック事業 | フィンテック事業は、「楽天スーパーポイント」を軸にした楽天経済圏ユーザー向けの事業です。 既存の事業を買収し、楽天の強みである「インターネット」と融合させて事業展開している特徴があります。 特に後述する「楽天銀行」「楽天証券」などは店舗を持たない金融機関であり、時代の変化に柔軟に対応した先駆的な取り組みの1つです。 インターネットで全て解決させることで人件費などの大幅な削減に成功し、安価な手数料の提供と多くのユーザー獲得に成功しています。 主なサービスは以下の通りです。 (主なサービス)
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スポーツ事業 | 楽天がスポーツ事業に参入したのは2004年で、すでに大衆から多大なる人気を博していた「プロ野球」への参入を実施。 またその中でインターネット事業で得たノウハウを生かして以下のような先駆的事業を行い、プロ野球というビジネスを変革しています。
(主な球団)
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参照・引用ページ
楽天グループに必要とされる人材像
楽天グループの採用情報では、企業に必要な人材像として複数の項目を挙げていて、具体的には以下の内容になります。
【楽天グループの求める人物像】
求める人物像「楽天主義を理解し、共感し、実行に移すことができる方」
楽天グループ株式会社の採用情報(初任給/従業員/福利厚生)|リクナビ2025
上記に記載がある「楽天主義」とは楽天グループが従業員向けに掲げている「価値観・行動指針」を指し、楽天主義は主に「ブランドコンセプト」と「成功のコンセプト」の2つに分類しています。
【楽天主義「ブランドコンセプト」】
- 大義名分 -Empowerment-
- 品性高潔 -気高く誇りを持つ-
- 用意周到 -プロフェッショナル-
- 信念不抜 -GET THINGS DONE-
- 一致団結 -チームとして成功を掴む-
【楽天主義「成功のコンセプト」】
- 常に改善、常に前進
- Professionalismの徹底
- 仮説→実行→検証→仕組化
- 顧客満足の最大化
- スピード!!スピード!!スピード!!
引用ページ
上記の内容を踏まえると、「成長」「チャレンジ」「プロ意識」「論理的思考力」など、成功のために正確に分析し、粘り強く取り組める人材を求めていると考えられます。
そして次に、「未来の楽天グループ」が求めている人物像を予測しましょう。
これは少し手間ですが、IRや企業が掲げている目標などを確認するのが1番手っ取り早いと考えられます。
楽天グループが今後力を入れていくであろう分野や、配属比重などから考えるとキーワードとなりそうな言葉は以下です。
- モバイル事業を核とした事業展開
- インフラ整備
- クロスユースの促進
(クロスユース:消費者が異なる2つ以上のサービスを利用していること)
- グローバル展開
- 収益性の改善
- 楽天経済圏の促進
参照ページ
上記はあくまで楽天グループが掲げる「キーワード」の一部になるため、ぜひ自身でも楽天グループの事業について調べ、企業理解を深めてみてください。
また最終面接を担当する面接官は役員などの「重役」が務めるケースがありますが、重役の方々は実際に入社後に新卒の社員と働くわけではなく、企業の未来の方向性を決定していく役割を担っているのです。
そのため、学生は面接官に対して
- 自身の人物像や能力
- 上記のキーワード
などを踏まえながら「学生が楽天グループに入ることで、いかに企業の未来をよりよく変化させてくれるか」をより明確にイメージさせるような説明が求められます。
そのため、特に終盤の面接では「この学生は未来の企業にとって必要か」という視点も踏まえて面接に臨むようにしましょう。
楽天グループのインターンに参加するメリット
内定獲得の上で有利になる
楽天グループの場合は、参加難易度が高いインターンシップに参加できた学生ほど、選考に有利になるような「優遇ルート」へ招待する傾向があるため、通常の選考より内定の可能性が高くなるのです。
また優遇ルートがない場合でも、面接時に「御社のインターンシップに参加して~に感銘を受けた」というような志望動機で話すことができれば面接官に「志望度の高さ」を明確にアピールでき、志望理由に説得力が生まれます。
本選考の予行演習になる
楽天グループのインターンシップに参加するにあたって、「エントリーシート」「適性検査」「面接」などのフローを通過する必要があります。
またこれらの選考フローはいずれも本選考の祭にも用いられるため、インターンシップの選考に参加することは「本選考の予行演習」と同義です。
また楽天グループの場合はインターンシップ選考で落ちた場合でも、本選考時には全く影響がないと言われているため、志望度の高い学生はインターンシップ選考に積極的に参加することをおすすめします。
楽天グループが行っているインターン内容
楽天グループは、新卒採用時で
- ビジネス職
- エンジニア職
の大きく分けて2職種で採用活動を行っています。
またインターンシップに関しても上記2職種で別々で設けられていて、かつ各々の職種でさらに多様な形態で実施されているため、下記では代表的なインターンシップを1つずつ紹介しますので参考にしてください。
楽天グループのインターンシップ①Summer Short Internship〜夏の陣オンライン〜(エンジニア職)
2023年度に行われた「Summer Short Internship〜夏の陣オンライン〜」の概要は以下の通りです。
開催時期 | 8月~9月開催 |
開催時間 | 9:00~17:30(実働7時間30分 休憩1時間) |
場所 | ご自宅(オンライン) |
応募条件 |
|
報酬 | あり(時給:1,300円) |
交通費・宿泊費 | オンライン開催のためなし |
こちらは「エンジニア職」を志望する方向けのインターンシップです。
書類選考が実施され、その後の選考会(面接)も通過した学生のみが参加できるインターンシップになります。
またSummer Short Internship〜夏の陣オンライン〜の中でもさらに3つのインターンシップに分類され、具体的には下記の内容です。
新規プロトタイプ開発コース(プログラミング経験必須)
チームに課せられるミッションは新規プロトタイプ開発。
テーマに沿ってDesign、Planning、Developmentと開発の1通りの流れを経験するコースです。
【選考フロー】
マイページ登録→コーティングテスト→選考会→合格通知
新規テスト設計コース(プログラミング経験不要)
チームで開発後のプロダクトのテスト設計から実行までを行います。
参加するとテストについてしっかり学べるコースとなっています。
【選考フロー】
マイページ登録→選考会→合格通知
新規企画立案コース(プログラミング経験不要)
テーマに沿って、楽天グループのサービスやプロダクトを活用した企画立案を行います。
ユーザとビジネス両方の目線から、Who/What/How/Why をチームで徹底的に考える3日間です。
【選考フロー】
マイページ登録→選考会→合格通知
引用ページ
【エントリー受付終了】 楽天グループ株式会社 Summer Short Internship2023 〜夏の陣オンライン〜 『Find Your Future この夏、楽天で見つける未来』
楽天グループのインターンシップ②Rakuten Summer Internship (ビジネス職)
2023年度に行われた「Rakuten Summer Internship」の概要は以下の通りです。
開催時期 | 8月~9月開催 |
開催時間 | 記載なし |
場所 | オンライン・出社 |
応募条件 |
|
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | 「新規事業立案プログラム in 飛騨」のみ支給あり |
こちらは「ビジネス職」を志望する方向けのインターンシップです。
また開催日数は「0.5日」「2日」「4日」開催の3種類が設けられ、インターンシップ参加にあたっての選考フローも異なるため、下記で紹介します。
Rakuteniansプログラム(0.5日間)
多種多様な事業分野の最前線で働くRakutenians(=楽天社員を指す社内の通称)と共に、楽天のミッションやキャリア、社風などを知ることができるプログラムです。
【選考フロー】
マイページ登録→Application Form提出・Web Test受検→合格通知
コア事業体感プログラム(2日間)
実際の業務に近いグループワークを実施し、人事担当や各事業の社員から直接フィードバックを受けられる2daysのプログラムで、
「Eコマースプログラム」「モバイルプログラム」「フィンテックプログラム」「広告プログラム」の4つの職種でさらに細分化されて実施されるインターンシップです。
【選考フロー】
マイページ登録→Application Form提出・Web Test受検→合格通知
新規事業立案プログラム in 飛騨(4日間)
日本全国の学生が集まり、地域活性化を目標に、現地にて新規事業立案ワークを行うプログラムです。
【選考フロー】
マイページ登録→Application Form提出・Web Test受検→追加選考→合格通知
引用ページ
楽天グループのインターン選考対策
上記で挙げた「日程が多い」インターンシップほど、優遇ルートなど内定獲得のために有利になる招待を受けることができる可能性が高まるでしょう。
また楽天グループはインターンシップ参加の人数を絞るべく「選考会」をはじめとした選考を行っているのも特徴です。
優遇ルートへの招待を受けたい学生などは特にインターンシップ選考に関しても十分な対策を行ってくると考えられるため、インターンシップに参加したい学生は「大学2年生の冬」ごろから対策を徐々に行っていくべきだと考えます。
そのためインターンシップ選考対策のためのポイントを下記で紹介していきますんので参考にしてください。
選考フローごとの選考対策
自己分析
自己分析をすることで、自身の長所・短所、または自身の価値観を客観的に把握できるはずです。
そのような「自身の特徴」を踏まえて、楽天グループの求める人物像にマッチする内容でアピールできるよう対策していきましょう。
また志望動機に関しては「競合他社ではなくなぜ楽天グループなのか」という点を自身の言葉で説明できるように時間をかけて考えてみてください。
業界・企業研究
業界研究や企業分析をすることで、業界内での楽天グループの立ち位置、競合他社との違いが見えてきます。
また楽天が所属する業界以外の気になる業界・企業も調べてみることで、より楽天グループを客観的に分析できるため、エントリーシートや面接の受け答えをより一段とレベルアップすべくその他の業界研究も行いましょう。
エントリーシート作成
上記で紹介した自己分析や業界・企業研究の内容を踏まえてエントリーシートを作成していきます。
過去にエントリーシートで出題された内容については「ワンキャリア」「就活会議」などの就活サイトで紹介されているため、ぜひ確認してみてください。
また自身で作成した後は、必ず
- 友人や先輩
- 楽天グループのOB・OGの方
に添削をしてもらい、客観的に見て問題ないエントリーシートになっているか確認するようにしましょう。
面接対策
エントリーシートを突破したら次に面接が行なわれるため、その対策も入念に行いましょう。
面接時は基本的にエントリーシートに記載した内容をもとにより詳細部分を確認する質問を受けるため、一貫性がある内容で回答していけるように事前に面接の練習をしておきましょう。
また面接練習は1人で対策するのではなく、友達同士や面接イベントなどを通して複数人で練習することをおすすめします。
以下の記事も参考にしてみてください!
さいごに
本記事では、楽天グループが行っているインターン内容とは?参加メリットや26卒向け選考対策も紹介、というテーマで就活生に役立つ情報をまとめました。
楽天グループはインターネット事業で得たノウハウを活かし、金融やスポーツ事業などに参入して成果を挙げ、かつ今後は楽天経済圏の強固な構築を目指しさらなる挑戦をしていく企業であることがわかりました。
そのような「魅力」を多く持つ企業のため、新卒採用でも楽天グループからの内定獲得を目指す学生は毎年多いです。
そのため採用難易度も高いことが予想される一方で、インターンシップへの参加で「優遇ルート」への招待をもらうことができれば、内定獲得が一気に近づきます。
楽天グループはインターンシップにも選考を設けているためインターンシップへの参加も一筋縄ではいきませんが、志望する学生はぜひ本記事を参考にして対策を進めてみてください!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。