INFP仲介者はどのような自己分析となりえる?強み・弱み・職業・人間関係について考察
2024/3/31更新
はじめに
就職活動において重要なタスクは、次の3つです。
- 業界研究
- 会社研究
- 自己分析
自分の個性や人柄をエントリーシートや面接で明確に伝えられなければ、どの企業の選考も途中で挫折してしまう可能性があります。
その時に初めて自己分析を行うことに気づいても、すでに手遅れでしょう。
自分のことを語るのは簡単ではありませんが、今はMBTIなど、自己分析に有効なツールも無料で使えるので、上手に活用することをおすすめします。
2024年に入り、再びMBTIが注目されています。
同期や友人でもこっそり使っている人がいるでしょう。
そこで本記事では、MBTIでの診断を検討している方や、実際にMBTIを受けてINFP仲介者と診断された方に向けて、INFP仲介者の強み、弱点などを伝えていきます。
【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!
今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!
すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!
自己分析に役立つMBTI及びINFP仲介者の概要
MBTIとは、キャサリン・ブリッグス、イザベル・マイヤーズ親子が開発した心理学者ユングの提唱を基に作成した性格検査です。
本記事では、「16Personalities」のことを指しています。
周囲との調和 | I(Intuitive 内向的) 単独行動を好む | E(Extrovert 外向的) グループ活動を好む |
世界の見方 | S(obServant 観察) よく観察して現実的な見方をする | N(iNtuitive 直観) 瞬時で理解するような見方をする |
意思決定 | T(Thinking 思考) 客観的・合理的に考える | F(Feeling 感情) 社会との融和を考える |
仕事上の戦術 アプローチ | J(Judging 判断) 決断力がある | P(Prospecting 探求) 柔軟性がある |
16の性格タイプの分類では、IからPまでの8つの要素が使われ、対になるアルファベットが左右に書かれています。
同じ行の特性が重なる性格タイプは存在せず、MBTIでは、2×2×2×2=16通りの性格タイプが存在します。
ちなみに、INFPの仲介者には以下の4つの要素があります。
I(Intuitive 内向的) |
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
P(Prospecting 探求) |
役割のタイプは「外交官」で、以下の共通特性が存在します。
N(iNtuitive 直観) |
F(Feeling 感情) |
INFP仲介者のほかにも、
- INFJ提唱者
- ENFJ主人公
- ENFP運動家
が属しています。
特に3つの特性が重なったINFJ提唱者とENFP運動家の性格タイプも、一緒に確認しておくと理解が深まるでしょう。
それでは以降、性格タイプ「INFP仲介者」について深堀りします。
自己分析のヒント INFP仲介者はどのような人?
INFPの仲介者は、外見からは優しくておとなしく、内向的な印象を受けがちですが、実際には内に燃える情熱を秘めています。
これらはINFPの真の姿であり、多くの「矛盾」を抱えた性格タイプなのです。
一人の時間を求める一方で、家族や友人に構ってもらえないと孤独を感じることがあります。
注目されたくないものの、存在がないのも寂しいと感じます。
自己弁護が苦手なのに、家族や友人が困っていると必死に守ろうとするなど、説明のつかない矛盾を抱えています。
F(感情)とP(探求)という2つの特性が重なっているため、好奇心旺盛で多様な価値観に惹かれるでしょう。
基本的には人を分け隔てず、どのような性格タイプの人とも仲良くなれます。
また、「仲介者」という名前の通り、他者との関係を良くし、プラスになるようなつなぎ役としての役割も果たします。
新しい出会いを提供し、ケミストリーを生み出すこともあります。
しかし、繊細な性格ゆえに心を守る必要があります。
繊細な性格を避ける人もいますので、すべての人と親しくなることは難しいかですが、自己の心を守ることが大切です。
INFPの仲介者は自らの理想を追求し、夢やアイデアを実現するために行動します。
他人の苦しみを共感し、心をこめて聞き、支えようとしますが、過度に他者に没頭することで心身のバランスを崩してしまうことがあります。
しかし、他者の役に立てることを喜びとし、自己表現を追求しています。
そしていつも正しくありたいと考えるのもINFPの特徴です。
これらの特性を踏まえ、次からはINFPの仲介者の強みと弱みについて解説していきます。
自己分析のヒント INFP仲介者の強み6つ
INFP仲介者の強みとしては、以下の6つが挙げられます。
- 共感力が高い
- 心が広い
- 想像力がある
- 情熱がある
- 自分の良心に従う
- 思いやりがある
順に見ていきましょう。
INFP仲介者の強み1.共感力が高い
INFP仲介者は、家族や友人などにうれしいことがあると、まるで自分のことのように喜び、悲しいことがあると涙を流せる人です。
繊細で孤独を嫌う彼らは、慈悲深い一面も持っています。
そのため、誰が寂しそうに見えたり落ち込んでいる姿を見ると、声をかけずにはいられないほどお人好しです。
その共感力は強みですが、繊細な性格を理解しない人もいます。
そのため、期待外れの反応や否定的な態度に遭遇し、逆に心を傷つけられることもあるでしょう。
INFP仲介者の強み2.心が広い
よく言えば純真無垢、悪く言えば人に対して無防備です。
他人に対して基本的に寛容なスタンスのため、他人の価値観やライフスタイルについて批判的な見方をすることはないでしょう。
ただし、INFP仲介者は良心に従って行動するため、すべての物事に対して寛容であるとは限りません。
INFP仲介者の強み3.想像力がある
相手の心の痛みを自分に重ね合わせることができるくらい想像力が豊かです。
時には理想の世界を心の中で描き、周囲の人たちを幸せに導くような想像もするでしょう。
一方で、不安が的中したり、自分を苦しめる想像を膨らませたりすることもあります。
INFP仲介者の強み4.情熱がある
温和で心が広く、人に優しく、控えめな言動をすることが基本的な性質のため、周囲の人たちは彼らの熱情を想像しにくいでしょう。
しかし、彼らは内に燃える情熱を秘めており、自分の信念に合致すると、全身全霊を捧げるような行動をとります。
その時は仕事もプライベートも精力的に取り組みます。
INFP仲介者の強み5.自分の良心に従う
INFP仲介者は自分の気持ちに正直な人です。
どんな状況でも「正しくありたい」と願い、自分の良心に従おうと努めます。
INFP仲介者の強み6.思いやりがある
人の気持ちが痛いほどわかるくらい共感力に長け、心も広く繊細なため、穏やかで優しく、思いやりを持って人と接することができます。
他人を批判したり欠点を指摘したり、他人を犠牲にしたりと、相手を傷つけることは好みません。
以上がINFP仲介者の強みです。
次からは弱点についてまとめます。
自己分析のヒント INFP仲介者の弱点
INFP仲介者の弱点としては、以下が考えられます。
- 孤立しがち
- 繊細で傷つきやすい
- 自己批判体質
それぞれ細かく説明していくことにします。
INFP仲介者の弱点1.自ら孤立しがち
INFP仲介者は決して人付き合いが下手なわけではないですが、大勢の中にいると、気がつくとポツンと一人取り残されてしまう時があります。
その時は寂しさや疎外感を感じ、再び人の輪に加わることにためらいを感じるでしょう。
つまり、自らが孤立することを招いてしまう傾向があるのです。
これはINFPの仲介者の矛盾した行動の一例であり、良好な関係や他人からの承認を求めつつも、孤立を選ぶことで心が寂しくなります。
また、孤立を恐れて承認欲求を満たそうとして、自分にとって意味のないことを行ったり、他人が求めていないのに自分の大切なものを提供したりする、不自然な行動をとることもあります。
INFP仲介者の弱点2.繊細で傷つきやすい
INFP仲介者は共感力に長けており、他人の気持ちを必要以上に汲み取りすぎる傾向があります。
特に相手の否定的な言動や態度を真に受ける傾向があり、そのため内心で大きな心の傷を負うことがあります。
自分の繊細な心を守るためには、相手との間に明確な境界線を引く必要があります。
そうしなければ心身のバランスが崩れる可能性があるからです。
また、INFP仲介者の中には、その繊細さを活かして舞台芸術(脚本、作曲、振り付け)で活躍する人もいます。
INFP仲介者の弱点3.自己批判体質
一言で言えば、「自分で自分のことを責めてしまう」ところが短所です。
INFP仲介者は自分のポテンシャル(=可能性)を信じているにもかかわらず、期待に合わないことや想定外のことが起きると、誰一人気にしていなくても自分で自分を「無能」「情けない」「役立たず」などと判断してしまいます。
反省や内省は成長に不可欠ですが、度を越えるとメンタルを悪化させ、気力まで奪われてしまうでしょう。
ここまでINFP仲介者の長所6つと短所3つを説明しました。
次からは、INFP仲介者に適した職業や組織について考察していきます。
INFP仲介者であることを活かせる仕事(職業)
INFP仲介者は、下記の特性を考慮して仕事を選ぶとうまくいくでしょう。
- 共感力が高い
- 心が広い
- 想像力がある
- 情熱がある
- 自分の良心に従う
- 思いやりがある
人助けをする仕事
INFP仲介者は、子どもの頃から大小関わらず「人助け」をしてきた方が多いです。
例えば、隣の席のクラスメイトが鉛筆を忘れたら貸してあげる、大学の講義を欠席した友人にノートのコピーを渡すなど、頼まれる前にほぼ自発的に人助けをしてきたでしょう。
社会に出てからもそのスタンスは変わることなく、人助けをテーマとする仕事に就けばその強みを発揮し、積極的に取り組むことができるでしょう。
人助けに繋がる仕事なら、基本的にどんな仕事に就いても活躍できるはずです。
それに加えて心も満たされるでしょう。
強みを発揮できるお仕事を紹介すると、次のような職種・職業が考えられます。
共感力
- 公務員福祉職
- カウンセラー
- キャリアアドバイザー
- 労働組合ユニオン
想像力
- 総合商社
- ユニバーサルデザイン・バリアフリーの設計・開発者
- コンサルタント
- アドバイザー
情熱
- 警察官
- 消防士
- ライフセーバー
- 新聞記者
良心に従う
- 法曹関係者(弁護士・裁判官・検事・調停員)
思いやり
- 医療機関職員(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士など)
- 福祉施設職員(高齢者介護、障害者支援)
- 社会的弱者支援サービス
IT関連・クリエイティブ職
現代ではインターネットが普及していますから、パソコンなどIT技術を通じて、アクセシビリティを向上させるなどの人助けもおすすめです。
次のような仕事はINFP仲介者にとって適しているでしょう。
- カスタマーサポート
- ライター・編集者
- Webデザイナー・イラストレーター・動画編集者
- システムエンジニア
接客・サービス業
穏やかで心が広く、優しく気が利くという特性を活かせる接客・サービス業は、居心地のいい仕事になるでしょう。
INFP仲介者にとって、「ありがとう」という言葉は褒め言葉であり、仕事のモチベーションにつながるほか、承認欲求も満たせます。
絶えずお客様に呼ばれ、頼りにされることから、孤立することはなく寂しさも感じないでしょう。
人助けができる上に承認欲求も満たせて一石二鳥です。
仲介を行う仕事
INFP仲介者という名前のとおり、人と人をつなぐマッチングのような職業は合っています。
- 事業承継コンサルタント
- 職業紹介所
- 結婚相談所
- 不動産業(売買・仲介)
反対に、INFP仲介者らしさを活かせない仕事にはどのようなものがあるかについて、次から見ていきましょう。
INFP仲介者らしさを活かせない仕事(職業)
人助けというテーマに合致しない仕事
具体的にどの職業がダメとは言えませんが、人助けというテーマでいうと当てはまらないものがあります。
INFP仲介者の方は、「人助けしたい」という気持ちを満たせない仕事は選択しないようにしましょう。
自分がやりたくないと思った仕事
INFP仲介者は、毎日心から好きだと思えるようなことだけをして過ごしたいと考えています。
自分の気持ちに正直で、何が嫌なのかはよくわかっているでしょう。
自分を偽ることにストレスを感じてしまうため、まずは心が拒否反応を示すものは選択肢から除外してください。
ただし、選択肢を外す前に仕事内容は確認しておきましょう。
フタを開けてみたら自分がやりたかった仕事や理想に近いもの、人助けに通じるものや承認欲求を満たせる仕事が含まれていることがあります。
ここまでINFP仲介者の適職について見てきました。
それでは、INFP仲介者はどのような組織に所属するとその性格を十分に活かすことができるでしょうか。
INFP仲介者は繊細な特性も持っているため、人間関係には人一倍注意しておきましょう。
INFP仲介者であることを活かせる組織(人間関係)
INFP仲介者に合う組織のキーワードは、自主性と多様性です。
詳細を解説します。
自主性を尊重してくれる企業
INFP仲介者は寛容であり、自主性を尊重する一方で、自分の自主性も尊重してほしいと考えています。
自主性を尊重してくれる会社は、社員が遠慮なく誰に対しても意見を発言できる環境でしょう。
また、仕事のミッションを達成するために必要な方法や手段を自分で選択し、手順も自由に決められる組織であれば、INFP仲介者は活気を持って働き、より多くの成果を出そうと熱心に取り組めるはずです。
多種多様な人たちが働く企業
複雑で厄介な人間関係は避けたほうがいいですが、INFP仲介者は基本的にどの性格タイプとも仲良くできる特性を持っています。
そのため、さまざまなバックグランドを持つ人たちが大勢働く、大企業・中堅企業も合うでしょう。
INFP仲介者は自分にはない世界観や価値観を持った、共通点がないような人たちに惹かれます。
相手が繊細な人を避ける傾向がない限りは良好な関係を構築できるでしょう。
また、人助けの対象はクライアントや取引先、お客様だけに限定されません。
上司や先輩、同僚を助けたり、話を親身に聞いたりすることも人助けといえます。
多様な人々が集まる職場では、INFP仲介者が孤立しないよう、頼りになる存在が近くにいることも期待できます。
INFP仲介者らしく振る舞えない組織(人間関係)
人を大切にしない企業(ブラック企業)
人を大切にするINFP仲介者は、働く上で「自分も大切にされているか」に敏感です。
上層部や上司が理不尽なブラック企業であれば、どんなに仕事内容が目的や使命を果たせるものであっても、最終的には組織を去ることになるでしょう。
また、ワンマン経営によく見られる個人的好き嫌いで従業員への態度が変わる組織や、売り上げ確保のために不正や姑息な手段も辞さない方針の組織は、常に正しくありたいINFP仲介者にとっては長くはいられないでしょう。
公正・平等であるとはいえない企業
INFP仲介者は、年齢・立場(肩書)関係なく公正・平等であることを当たり前と考えています。
INFP仲介者は、人助けが使命で人を喜ばせることが好きで、承認欲求も高いことから、上司や先輩とは良好な関係を構築できるように努めます。
しかし、上司や先輩の権力が強く、社内政治が横行しているような組織は好まないため、選ばないようにしてください。
まとめ
INFP仲介者には以下のような強みがあります。
- 共感力が高い
- 心が広い
- 想像力がある
- 情熱がある
- 自分の良心に従う
- 思いやりがある
これらに加えて、自らの強みをいくつか加え、企業に伝えることで、書類選考で有利になるでしょう。
自身の弱点を隠す必要はありませんが、前向きに自己改善に取り組んでいることを伝えることで、人事担当者もその点を評価してくれるはずです。
さらに、学生時代に情熱を傾けて取り組んだことがあれば、エントリーシートに記述したり、面接で説明したりすることで、内定を勝ち取りやすくなります。