幹部型(ESTJ)の分析と向いている職業を解説
2024/3/29更新
はじめに
みなさんはIMBTという性格診断のことをご存知でしょうか?
今回はIMBT診断の中にあり、擁護者方とも呼ばれるESTJについて分析していきます。
この記事では幹部型(ESTJ)に興味がある以下のような型を対象に、性格分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 幹部型(ESTJ)の特徴を知りたい
- 幹部型(ESTJ)の分析を知りたい
- 幹部型(ESTJ)にあった職業を知りたい
【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!
今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!
すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!
IMBTとは
ESTJの説明を行う前にそもそもIMBTとはなんなのかについて説明をします。
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)とは、ユングのタイプ論をもとにした世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。
日本では、このMBTIツール/メソッドが2000年から正式に導入されはじめました。
回答した個人一人ひとりが自分の心を理解し、特性を生かすための座標軸として用いることが最大の目的です。
原版の研究開発は20年以上の期間をかけてなされました。
さらに、現在出版されている諸外国の国際規格のMBTIは、各国のMBTIエキスパートである心理学者や臨床心理士ら、専門家の手にかけられてきました。
長い年月をかけ、各国の文化に合った形で、国際規格に基づいて研究開発され、出版に至ったのです。
MBTIが、他の心理検査と大きく違うところは、検査結果はあくまでもきっかけだということです。
一定の訓練を受けたMBTIの専門家たち(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、MBTIに回答した本人が自分についての洞察を深め、ベストフィットタイプ(最もしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程そのものを重視しています。
要するに、結果だけでなく、それをきっかけに自分の理解を深めていくプロセスがあって初めて有益となる検査です。
検査というよりメソッドというほうが近いでしょう。
参照ページ引用:【公式】MBTIとは
MBTI4つの型
MBTIには4つの型があります。
それぞれ
- SJ型(保護気質・エピメテウス型)
- SP型(自由気質・ディオニュソス型)
- NF型(理想気質・アポロン型)
- NT型(合理気質・プロメテウス型)
に分類されます。
また、それぞれに属するタイプは下記のものになります。
SJ型…ISFJ、ISTJ、ESFJ、ESTJ
SP型…ISTP、ISFP、ESTP、ESFP
NF型…ISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJ
NT型…INTJ、INTP、ENTJ、ENTP
ESTJが属するNF型(アポロン型)の特徴
ESTJが属するNF型はアポロン型もしくは理想気質型とも呼ばれ、日本人の12%を占めています。
NF型は私は永遠に続く「本当の自分になりたい」という強い欲求をもっていることが多い性格です。個性を発揮することが私にとって重要であり、他人から「認めてもらう」という承認欲求が強いのも特徴です。そのため、対人関係に時間を割き、裏切られると心が傷つきます。
人が好きでロマンチストな気質を持っています。将来を重視し、個性的な生き方を大切にしています。
社会に貢献したいという思いは、保護者のような気質と共通していますが、義務ではなく、人々の個性的な選択を応援しているからです。
常に人に興味を持ち、自分も認められたいという思いが強いため、人を褒めることが多いです。しかし、批判されることには敏感で、すぐに感情的になることがあります。
仕事上では、個性的な人に惹かれることが多いのも特徴です。
ESTJ(擁護者)とは?
ではMBTにおいて幹部型(ESTJ)とは一体なんなのでしょうか。
ESTJは
- 興味関心の方向:外向型(E)
- ものの見方:感覚型(S)
- 判断の仕方:思考型(T)
- 外界への接し方:判断型(J)
の4つの特徴を持つタイプです。、論理的な面を持ち、指導力を持ちみんなを先導するリーダー気質が特徴です。
ESTJの人は主導権を握り、物事がスムーズに進むようにし、ルールや規則に従っていることを重要視します。伝統や基準、法律にも熱心で、自分の信念を強く持ち、合理的な判断をします。また、他人も同じく規則や原則を守ることを期待しています。
「ESTJ-A」と「ESTJ-T」の違いは?
ESTJには「ESTJ-A」と「ESTJ-T」の二種類が存在します。
MBTIにおいて〇〇〇〇-Aと〇〇〇〇-Tは神経性の高さに違いがあります。
Aはポジティブ思考で自己主張型、Tはネガティブ思考で慎重型です。そのことから、Aは自己主張型、Tは神経型とも言われます。
ESTJ-Aは、自分の意見をしっかりと伝え、周囲の意見に流されにくい、自己主張ができるタイプです。周囲からのプレッシャーやストレスに強く、目標達成に向けて突き進むことができます。ルールや公平さを大切にし、周りから頼られるリーダー気質です。
一方、ESTJ-Tは、状況を冷静に分析し整理する能力が高く、物事を慎重かつ計画的に実行していくタイプです。自分の意見をちゃんと主張するものの、それだけではなく、周囲の人の意見もしっかり取り入れながら目標まで突き進むのが特徴です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「ESTJ-A」の特徴
まずはESTJ-Aからです。
ESTJ-Aは、責任感が強く、組織的な行動を得意とする性格です。後述するESTJ-Tと同様の特徴を持ちますが、ESTJ-AとESTJ-Tを比較した際の最大の違いは自己信頼の度合いにあります。ESTJ-Aは自己確信に満ちており、自分の決断や行動に対して強い自信を持っています。
この自信は、彼らがストレスの少ない環境を作り出し、冷静で客観的な判断を下すのを助けるとともに、困難な状況にも動じず、リーダーとしての役割を果たすことを可能にします。また、ESTJ-Aは柔軟性があり、新しい状況にも適応しやすい傾向があります。
しかしながら、自信過剰の度合いがいき過ぎてしまい、周囲の人から自己主張が強すぎると思われることもあります。また、目先の目標達成に執着するあまり、肝心なポイントを見落としてしまい、暴走していると捉えられてしまう人もいます。
自己主張をし、周囲を先導できるからこそのリーダー気質を大切にしながらも、細かいポイントの見落としに気を配ることで、ESTJ-Aの持ち味を最大限に活かせるでしょう。
「ESTJ-T」の特徴
次にESTJ-Tです。
ESTJ-Tは、MBTI診断において、特に責任感が強く、実行力のある性格として広く知られています。彼らは伝統やルールといった決まり事や規則を重んじる傾向にあり、秩序のある環境での活動を好む傾向があります。また、周囲の意見を取り入れながらリーダーシップを発揮することに長けており、集団の中で積極的に組織を率いることができます。
しかし、ESTJ-Tは自己疑念に陥りやすく、ストレスを感じてしまうため、その結果、感情の波が激しくなる傾向があります。このストレスの原因としては、過度に厳しい期待を自分自身や他人に対して抱くことがあり、それがストレスの原因とつながると言われています。
ESTJ(幹部型)の長所は?
ではESTJの長所はなんでしょうか。
長所を下記の5つにまとめてみました。
- 高いリーダーシップ
- 責任感が強い
- 約束を守る
- 決断が速い
- 冷静に物事を判断できる
それぞれ見ていきましょう。
①高いリーダーシップ
ESTJ(幹部型)の長所として、リーダーシップ能力の高さが挙げられます。
問題が起きたり壁にぶつかったりと、困難な状況に置かれても冷静な判断を下すことができ、チームや組織を正しい方向へ導くことができます。
また、真面目な性格と、目標達成に向けての意欲が高いことから、チームメンバーや周囲の人たちからの信頼が厚いのも特徴として挙げられます。
そんな気質が幸いして、仕事では、管理職を任されることが多いタイプでもあります。
②責任感が強い
ESTJ(幹部型)は、ルールや規則などの秩序を大切にし、責任感が強いタイプです。真面目な性格で、中途半端に物事を投げ出すことがなく、最後まで任されたことを全うする、有言実行タイプな性格でもあります。
特に仕事に対して強い責任感を持っており、周囲の良い手本になります。
③約束を守る
ESTJは真面目な性格が故、必ず約束を守るタイプでもあります。
特に仕事の面においてはミーティングがあれば時間までにタスクを片付け、会議に間に合うように出席します。また、リーダーとして任されたことは全て責任を持って行う、誠実な有言実行タイプとも言えるでしょう。
ビジネスマンとして約束を守る性格はいい影響を与え、その結果、周囲との関わりも良好になるので、上司と部下どちらからも慕われます。
④決断が速い
ESTJは、物事を冷静に判断し、かつ誠実に対応をするため、判断が早い傾向にあります。的確な状況分析を行うタイプであるため、迅速に行動することが可能です。
また、複雑な問題に直面しても、感情に流されずに状況を分析し、筋道を立てて冷静に対処します。
また、本質を得て解決策を考えるため、まとを得た解決策や提案をスムーズに導くことができます。
⑤冷静に物事を判断できる
ESTJは組織やプロジェクトに対してリーダーシップを発揮します。
論理的思考力に優れており、複雑な課題を論理的に整理します。問題解決においては、根拠を明確にし、合理的な判断を下すことを重視します。そのため、周囲から信頼され、リーダーシップの役割を果たすことが多いです。
ESTJ(幹部型)の短所は?
では逆にESTJの短所はなんでしょうか。
短所を下記の5つにまとめてみました。
- 頑固
- 自己中心的
- 批判的
- 人に厳しい
- 自分にも厳しすぎる
それぞれ見ていきましょう。
①頑固
秩序や伝統を大切にするESTJは、、決まったルールや基準から外れることを極端に嫌います。そのため、意志が強いために周囲から「頑固で融通が利かない」と思われることがあります。
社会人生活で課題に直面した際には、柔軟に対応することでスムーズに進むことがあります。最初に決めたやり方を貫くことを好むESTJは、物事が滞ることもあります。課題が上手く進まないと感じる場合は、周りの意見に耳を傾けて新たな発見をすることが大切です。
チームで仕事をする際には周りの意見に耳を傾けることが重要です。自分では気づかなかったことや、もっと効率の良い方法が見つかる可能性があります。相手の意見を受け入れることで、さらに考えの幅が広がることもあります。
②自己中心的
ESTJは他人の幸福を第一に考えるため、自己のニーズを後回しにすることがあります。自分の意見や欲求を抑えて、他人に尽くすことを重視します。しかし、これが過度になると、自分のニーズを無視してしまい、ストレスや不満がたまることがあります。
③批判的
ESTJはより高い成績を残すため、成長意欲が高いです。そのため、他人と切磋琢磨したいという思いが強く、その結果、メンバーとのやり取りの際に批判的な言い方になってしまうことがあります。
自分だけでなく他人に対しても高いレベルを求めるため、相手を傷つけてしまいがちです。言葉を選ばずに伝えてしまうことがあり、相手の仕事ぶりに対しての指摘の度を超えてしまい、相手を傷つけてしまう結果を招いてしまいます。相手の心情を考えながら、落ち着いて言葉選びをすると、トラブルが少なく済むでしょう。
④人に厳しい
ESTJは自分に厳しい性格ですが相手にも厳しくしてしまい、レベルの高いものを求めてしまいます。ストイックな性格であるが故に。目標達成のための熱量が高く、相手に要求するクオリティも高くなってしまいます。
また、相手と接するときに、口調が強くなりがちなのも短所と言えるでしょう。
人にはそれぞれ得意分野や不得意な分野があることを認識し、相手に寄り添ったコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。
⑤自分にも厳しい
ESTJは、責任感が強く真面目な故に、周囲の人にも高いレベルを求めてしまいますが、自分も厳しいタイプです。そのため、高いレベルやクオリティを求めて必要以上に自分を追い込んでしまうことがあります。
高みを目指すのはもちろん良いことですが、困難な壁にぶつかった時に計画を変更できず、自分を追い込んでしまうため、途中で軌道修正することが大切です。
また、追い込みすぎて途中で挫折してしまうこともあるので、自分の判断で厳しいと感じた際は周囲の人に助けを求めることも大切になってきます。
相性について
ESTJの人はどんな人と相性がいいのでしょうか?
ESTJの性格は先述した通り、まじめで努力家、自分を追い詰めてしまうくらいにストイックな性格です。ルールや秩序を大切にする特徴もあります。状況判断力が高く、感情に振り回されることなく状況を判断する力に長けていて、決断力もあります。
ルールを守りながら集団をまとめ上げ、常に正直で誰に対しても誠実に向き合おうとする言動から、様々な立場の人がESTJに共感し、協力しようと考えてくれます。
また、周囲の人に対して手本となるように積極的な行動を見せられることも特徴です。状況を俯瞰して冷静な状況判断を下すことが得意なため、今どんな行動や役割が自分に求められているのかを瞬時に理解し、複雑な物事も的確に分解していくことができます。
このように、チームや組織をまとめ上げることに長けている性格ということもあり、リーダーや管理職といった、先導していくような立場に就くことが多いのがESTJです。そんなESTJと相性が良いのは、他人のために頑張れる性格の人と言えます。
ESTJ(幹部)と相性のいい他人のために頑張れる性格のタイプはどんなタイプでしょうか。
考えられるタイプは下記3タイプです。
- INFJ(提唱者)
- ESFJ(領事官)
- ISFJ(擁護者)
それぞれ詳しく見ていきましょう
INFJ(提唱者)との相性
ESTJとINFJは、性格相性の中でもトップクラスで相性がいい組み合わせと言えます。お互いの強みと弱みがうまくマッチしている相性同士です。そのため、壁にぶつかったり物事がうまく進まないなど、どのような状況でもお互いに協力し、手を取り合って物事を進めることができます。
ESTJの強みとしては、先述した通り、冷静に物事を俯瞰しつつ合理的に物事を判断し、高いコミュニケーション能力を活かして集団をまとめ上げることが得意です。一方、INFJは周囲と協力する能力よりも、他の人では思いつかない創造的なアイデアやセンスに優れており、ESTJが持ち合わせていないスキルを多く持っています。
お互いの長所が相互に作用して、相手に対して良い影響を与える相性の組み合わせのため、衝突することも少なく、関係性が長続きしても仲良くいられるでしょう。
ESFJ(領事官)との相性
ESTJとESFJは、価値観が似ており、性格相性の中でもトップクラスで似ている組み合わせです。お互いの強みと弱みがうまくマッチしているため、どのような状況でもお互いに協力体制を築き、手を取り合って物事を進めることができます。
MBTIのアルファベットで4つのうち3つが同じということもあり、同じような価値観を持つため、考え方が大きくずれていたり、方向性の違いから言い争いをしたり距離を置いたりすることはほとんどありません。
むしろ、一緒にいることで心が和み、刺激的な毎日を過ごすことができるでしょう。
ただし、お互いが強い外向型(E)の性格であることを考慮しなくてはなりません。相手によっては鋭い発言をしてしまい、コミュニケーションが高圧的になものになってしまう可能性も考えられます。
そのような性格の人には、たとえ似たような価値観を持っていたとしても、思ったように仲良くなれないことがあるかもしれません。
ISFJ(擁護者)との相性
ESTJとISFJは、価値観が似ており、どちらも他人のために行動するのが得意なタイプです。相性はいいですが外向型(E)と内向型(I)の違いに注意が必要です。
違いとしては相手を助けるまでの経過が違います。
ESTJは自分から声をかけて相手を助ける傾向がありますが、ISFJは声をかけられた場合に相手を助ける傾向になります。
そのため、ISFJと仲良くなるためには、自分から積極的に話しかけることが大切です。
お互いに思いやりを持ち、協力することで、いい関係を築くことができます。ESTJのリーダーシップと、ISFJの献身的なサポートを提供することで、素晴らしいチームを作り上げることができるでしょう。
また、価値観が似ているため、共通の目標や価値を共有することで、より一体感を感じることができます。お互いの強みを活かし、協力して成果を上げることを目指しましょう。
まとめ
以上が幹部型(ESTJ)の分析と解説になります。
ESTJが属するNF型はアポロン型もしくは理想気質型とも呼ばれ、日本人の12%を占めています。
努力家で曲がったことを嫌い、ルールや秩序を大切にするESTJは感情に振り回されることなく状況を判断する力に長けている、リーダー気質の人と言えます。
また、そんなESTJだからこそ、「他人のために頑張れる性の人」との相性がいいでしょう。
INFJ(提唱者)・ESFJ(領事官)・ISFJ(擁護者)といったタイプの方と相性がいいので、プライベートはもちろん、仕事や恋愛の面でも苦がなく、協力しながら進められると考えられます。