INTP論理学者はどのような自己分析になる?強み・弱み・職業・人間関係について考察
2024年3月26日更新
はじめに
自分はどのような人間なのか、自己紹介の場面では軽く触れることがあっても、書面で自己を詳しく説明する機会はそう多くありません。
特に就職活動では、自己紹介に戸惑うことがよくあるでしょう。
エントリーシートで自分の性格を上手く表現できない場合や、自己分析が難しいと感じる就活生には、MBTIが有益です。
2024年に入り、MBTIが再び注目されています。
MBTIは自己理解の手助けとなるため、就活生におすすめです。本記事ではMBTIを検討している方や、INTPタイプと診断された方に向けて、その強みと弱点について解説していきます。
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自己分析に役立つMBTI及びINTP論理学者の概要
MBTIとは、心理学者ユングの提唱をもとにキャサリン・ブリッグス、イザベル・マイヤーズ親子が開発した性格検査のことです。
本記事では特に、性格診断テスト「16Personalities」のことを指しています。
周囲との調和 | I(Intuitive 内向的) 単独行動を好む | E(Extrovert 外向的) グループ活動を好む |
世界の見方 | S(obServant 観察) よく観察して現実的な見方をする | N(iNtuitive 直観) 瞬時で理解するような見方をする |
意思決定 | T(Thinking 思考) 客観的・合理的に考える | F(Feeling 感情) 社会との融和を考える |
仕事上の戦術 アプローチ | J(Judging 判断) 決断力がある | P(Prospecting 探求) 柔軟性がある |
16の性格には上記にあるように、8つの要素があります。
たとえば、IとEはMBTI上で対立する組み合わせであり、同時に共存する性格タイプは存在しません。
そのため、16通りの性格タイプに分類されます(2×2×2×2)。INTP論理学者の性格タイプには、以下の4つの要素があります。
I(Intuitive 内向的) |
N(iNtuitive 直観) |
T(Thinking 思考) |
P(Prospecting 探求) |
役割のタイプは「INTP論理学者」です。
「INTP論理学者」は以下のような共通特性を持ちます。
N(iNtuitive 直観) |
T(Thinking 思考) |
INTP論理学者のほかにも、
- INTJ建築家
- ENTJ指揮官
- ENTP討論者
が属しています。
特に、3つの特性が重なっているINTJ建築家とENTP討論者の性格タイプも、あわせて確認することをおすすめします。
それではここから「INTP論理学者」というタイプについて詳しく掘り下げていきます。
自己分析のヒント INTP論理学者はどのような人?
INTP論理学者は、家族から「考えごとすることが多いね」と指摘されたり、友人から「第一印象とまったく違った」と言われがちです。
INTP論理学者は、いわば『思想の世界の住人』と言えるでしょう。
というのも、頭の中でさまざまなアイデアがグルグルと駆け巡り、一日中物思いにふけ、夕食、入浴時や寝る前も一人で空想することがよくあるからです。
普段は無口で知的なキャラを貫いていますが、親しくなった友人にだけは元気よくはしゃいで見せることがあります。
仲良くなるとユニークな発言をして茶目っ気たっぷりな姿を見せることがあるので、相手との関係性によっても変わるでしょう。
論理学者という名前の通り、論理と合理性を重視しており、アイデアのやりとりや議論、あらゆる事象についてのパターンの分析を好みます。
分析を通してパターンや関連性を見出すのはもちろん、矛盾や異常まで探り出す才覚があり、嘘を見抜くのも得意です。
内心では、常に相手に「正直であること」を求めているのです。
人間関係は決して得意ではなく、一人の時間を大切にしたいタイプです。
人との接触が多ければ多いほど疲れてしまう傾向があります。
かといって決して人が嫌いというわけではありません。
家族や友人、パートナーが困っていたら手を差し伸べ、合理的な解決方法をアドバイスするなど優しい一面も見られます。
友人は少なくていいと思っており、新しい人との出会いには消極的です。
友人選びの基準としては、自分の話についてきてくれる人、興味のある分野で力を発揮している人、好奇心旺盛な人、人の意見に異議を唱え、互角に渡り合える人、深い知識を持つ人、尊敬できる頭脳の持ち主などが挙げられます。
とにかく一緒にいて楽しい人と過ごしたいのです。
これらの特徴が、INTP論理学者の方に当てはまるでしょう。
次からは、INTP論理学者の強みと弱点について詳しく見ていきます。
自己分析のヒント INTP論理学者の強み6つ
INTP論理学者の強みとして、以下の6つが挙げられます。
- 分析力がある
- アイデア力がある
- 問題解決が得意
- 物事にとらわれない
- 好奇心が旺盛
- 革新的なマインド
順に見ていきましょう。
INTP論理学者の強み1.分析力がある
INTP論理学者の大きな強みは、前述した「分析力」にあります。
パターン分析に秀でており、複雑で難解な問題でさえも容易に分析するでしょう。
その分析対象は地球上はもちろん、宇宙に存在するあらゆる事象や、既存の研究データベースから人間の行動まで及びます。
論理に反する矛盾や異常を見つけ出す能力を持っているため、大きな社会問題となっているフェイクニュースやフェイク動画も、本格的に取り組めば容易に見破る可能性があります。
INTP論理学者の強み2.アイデア力がある
INTP論理学者が提案するアイデアの数や質に、周りの人は魅了されることもあるでしょう。
INTP論理学者は常に独創的で画期的なアイデアを思いつき、論理的に構築し、ディベートを通じて次々と生み出す能力を持っています。
ただし、アイデアがあまりに豊富なために、些細なことでも考え過ぎてしまう傾向があります。
そのせいで決断に時間がかかり、決断できずに行動に移せないなんてこともあるでしょう。
INTP論理学者の強み3.問題解決が得意
方向性に悩み、どうしようもないような状況に陥ったとしても、INTP論理学者は持ち前のアイデア力で難局を乗り越えることができます。
現状では問題ないことでも、頼まれなくても「どうしたら改善できる?」と考え出すことがあります。
たとえそれは友人が抱えている問題だったとしても、道筋を立てて解決方法を見つけようとするでしょう。
INTP論理学者の強み4.物事にとらわれない
常識・慣習を一切考慮しないわけではないのですが、問題を解決する上で必要がないと判断したら、バッサリ切り捨てるのがINTP論理学者です。
宇宙上に存在するあらゆる事象の本質的な部分を知りたいと思っているため、物事に対して偏った見方をすることはありません。
INTP論理学者の強み5.好奇心が旺盛
INTP論理学者は大人になってからも学び続け、成長していく人生を望んでいます。
好奇心旺盛で、常に新しい事象と出会うことを楽しみにしている傾向が見られます。
そのため刺激的な事象と出会うと、そこからさらに深く掘り下げて知ろうとするでしょう。
他の性格の方なら退屈と思えることにも興味が持てるのは強みと言えます。
就職活動でも有利に働くでしょう。
INTP論理学者の強み6.革新的なマインド
INTP論理学者は常に新しさを求めており、柔軟性があるといえます。
新しいアプローチ・ハウツー・スキルを取り入れ、アイデアを創出し、自ら仕事を生み出すこともあります。
INTP論理学者の魅力は、現状改善や問題解決のために常識や慣習にとらわれない革新的な精神を持っていることです。
これまでにINTP論理学者の強みについて6つ挙げてきました。
自分の可能性を限定せず、他にどのような強みがあるのかを考えることが重要です。
思考が行き詰まったと感じたら、家族や友人に自分の強みについて尋ねることで、意外な発見が得られることもあるでしょう。
次からは、INTP論理学者の弱点に焦点を当てていきます。
自己分析のヒント INTP論理学者の弱点
INTP論理学者の弱点は、下記の通りです。
- 非論理的事象が苦手
- 不満を抱えてしまう
- 完璧を求めてしまう
それぞれ詳細を解説していきます。
INTP論理学者の弱点1.非論理的事象が苦手
INTP論理学者は、その名からもわかる通り、論理にこだわり、合理的であることを好みます。
合理的なのが当たり前だと感じているのです。
ですから、世の中のすべての事象を論理的に説明できなければ気が済まず、非論理的な事象に遭遇すると、どうすればいいかわからなくなるでしょう。
INTP論理学者の弱点の一つは、非論理的な要素である「感情」です。
一般的に、論理と感情は相反するものと考えられるため、「好き避け」など感情によってもたらされる行動は、INTP論理学者にとって説明が難しいものです。
INTP論理学者は複雑な問題を論理的に解決する能力に優れていますが、複雑な人間関係や感情の入り組った状況に対しては、非常に弱いという側面があります。
INTP論理学者の弱点2.不満を抱えがち
INTP論理学者は常に新しい何かを求める性分なので、古い事象や退屈な状況に不満を感じる傾向にあります。
INTP論理学者は現状を変えるために熟考することが多く、時に本来果たすべき義務を忘れて没頭することさえあります。
INTP論理学者の新卒者は、入社早々不満を抱え、やる気をなくさないように気を付けたいものですね。
INTP論理学者の弱点3.完璧を求めがち
INTP論理学者は道筋を立て、理に適ったことを積み上げていくタイプです。
そのため、完璧な結果が得られなければ気が済まず、しなくていい苦労を自ら背負うことがあります。
INTP論理学者にとって、「完璧=ゴール」であり、その構想が崩れると、周囲の人が良くても、途中で頓挫させる決断を下すこともあります。
これまで、INTP論理学者の性格の特徴や強み、弱点などを見てきました。
これらを踏まえ、次からはINTP論理学者に合う職業や人間関係について考察していきます。
INTP論理学者であることを活かせる仕事(職業)
INTP論理学者の適職は、次の特性を考慮して選ぶと良いでしょう。
- 分析力がある
- アイデア力がある
- 問題解決が得意
- 物事にとらわれない
- 好奇心が旺盛
- 革新的なマインド
さまざまな事象の分析を行う仕事
INTP論理学者は、分析業務に最適です。
分析業務を行う職業としては、以下が挙げられます。
- データアナリスト
- データサイエンティスト
- アクチュアリー
- クオンツ
- マーケター
- コンサルタント
- 研究職
- 技術職
- 開発職
データアナリストはデータの解析を行い、データサイエンティストは機械学習を活用して予測モデルなどを作成します。
一方、アクチュアリーは統計学や確率を駆使して保険商品の運用を支え、クオンツは市場や金融商品、投資戦略を分析します。
IINTP論理学者にとっては人との接触が多いと不安でしょうが、上司や先輩、クライアントとは常に一緒に仕事をするわけではありません。
クライアントとの接触を最小限に抑え、自ら積極的に分析業務に取り組むことで、理想的な職業となるでしょう。
クライアントの問題解決に資する仕事
INTP論理学者の方は、これまでに家族や友人が抱えている問題を知り、大学図書館に通ったり、インターネットで検索したりして、自分なりの分析を行い、導き出した解決策を提案したことがあるでしょう。
INTP論理学者の方は無意識でも、日々の生活の中で問題がどこかに転がっているかを常に考え、困っている人を助けたいという願いを抱いています。
実際、新しいアイデアを取り入れて状況を改善したり、問題の根本原因を突き詰めて解決したりすることが得意です。
そのため、クライアントの悩みや問題を「アイデアを提供する形で」解決する仕事や職業に就くと、INTP論理学者としての能力を存分に発揮できるでしょう。
具体的には、以下のような職業が合っていると考えられます。
- コンサルタント
- 総合商社
- システムインテグレーター
- 士業
次からは、逆にINTP論理学者らしさを活かせない仕事とは何かについて見ていきます。
参照ページ:
INTP論理学者らしさを活かせない仕事(職業)
INTP論理学者は感情的なコミュニケーションを伴う仕事には向かない場合があるため、できるだけ避けることが賢明です。
例えば、誰かのトラブルや困りごとの相談に乗る「相談窓口業務」はおすすめしません。
金銭や家族、人間関係の問題などに関する相談は、相手が感情的になる可能性が高いためです。
INTP論理学者は相手の感情を受け入れたり共感することが苦手であり、感情に基づくコミュニケーションには向いていません。
相手が感情的になった場合、傾聴するよりも論理的な主張を返し、論破する傾向があります。
誰かのアイデアで生み出されたモノを売る仕事
INTP論理学者は、次々とアイデアを生み出す能力があります。
そのため、他人のアイデアで実現したものを顧客に提案する仕事は苦痛と感じる可能性があります。
INTP論理学者は他人のアイデアで生み出された商品やサービスについて、改善の余地があるかどうかを考え、顧客を度外視して独自の思考に没頭することがあります。
INTP論理学者にとって、自分自身が考案したアイデアをクライアントに提供する仕事が最も適しているでしょう。
マニュアル化されたカンタンな仕事
頭で考えたりアイデアを生み出すことが求められず、毎日同じ事務作業や定型業務を行うような仕事では、INTP論理学者の長所は全く活かされません。
総合職として内定・入社した場合は、ジョブローテーションで様々な部署を経験し、事務作業を担当する可能性も考えられます。
このようなリスクも心に留めておくことが重要です。
これまでINTP論理学者に適した仕事とそうでない仕事について検討してきましたが、人間関係も重要な要素です。
どのような組織に身を置くかが、INTP論理学者の成功に影響を与えるでしょう。
次からは、INTP論理学者が活躍できる組織について考察していきます。
INTP論理学者であることを活かせる組織(人間関係)
INTP論理学者はどんな組織に入るべきか、何を基準に決めればいいでしょうか。
ここでは、INTP論理学者であることを存分に生かせる組織の選び方を紹介します。
新人のアイデアも採用してくれる企業
INTP論理学者は、新人だろうとアイデアを尊重し、採用してくれるような企業が適しているでしょう。
持ち前の思考力や豊かな発想力を発揮できると考えられます。
INTP論理学者のアイデア力は彼らの強みですが、アイデアを発表する機会や場がない環境では苦痛でしょう。
新人は与えられた仕事にのみ取り組み、提案書や企画書を出すことはまだ早いと言われると、不満を募らせてしまう可能性があります。
しかし、そうした環境下でも、「新人がこの会社でアイデアを採用してもらうには?」という問いについて考え、答えを見つけるのがINTP論理学者の役割です。
難しいことも任せてくれる企業
INTP論理学者は自らに高い基準を課すところがあるため、簡単な仕事では満足できないことがあります。
アイデアを生み出す機会だけではなく、難しい課題を与えられたときにやる気が出るため、難しいことでもどんどん任せてくれる会社が合っています。
アイデアを集結させて何がなんでも解決させてみせると心を燃やすでしょう。
INTP論理学者らしく振る舞えない組織(人間関係)
INTP論理学者は、縦社会の企業では自分らしく振る舞うことが難しいです。
上司や同僚に媚びず、肩書きにこだわることなく行動します。
また、社内イベントや休憩時間中のおしゃべり、飲み会などにはあまり関心を示しません。
上司からの圧力や決裁待ちで仕事が滞ることには不満を感じます。
そのため、命令系統が複雑な大企業よりも、対等な関係で仕事を進められる専門職の会社や部署で働く方が適しているでしょう。
まとめ
INTP論理学者には以下のような強みがあります。
- 分析力がある
- アイデア力がある
- 問題解決が得意
- 物事にとらわれない
- 好奇心が旺盛
- 革新的なマインド
企業に伝えたいポイントから順に述べていくと効果的です。
自身の弱点を隠す必要はありませんが、自覚して改善に向けて努力をしていることを示すと、より好印象を与えられます。
最後に、友人が困っていたときにアイデアを出し合って何かを解決した経験をエントリーシートに記述することで、選考通過に寄与する可能性が高まります。
【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!
今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!
すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!