コンビニバイトをガクチカとしてアピールする方法解説
2024/3/23更新
はじめに
就職活動の選考で学生時代に力を入れたこと(以後ガクチカ)はほぼ聞かれます。
ガクチカは企業側へ自分の内面や性格、能力を伝える重要なものとなります。
そのガクチカでは様々な体験を話しますが、多いのはアルバイトです。
さらにアルバイトの中で多くの学生が経験するのがコンビニのアルバイトでしょう。
学生時代にコンビニバイトをしていた学生は多く、最も力を入れていたのもコンビニバイトだという人も多数います。
そんなコンビニバイトはガクチカでは選考に不利だと考えたり、上手くガクチカを書けなかったりするケースも多いです。
しかし、コンビニバイトでも決して選考に不利になることはなく、書き方や伝え方次第で企業に印象を残せます。
ここではガクチカにおけるコンビニバイトをアピールする方法や書き方、注意点などを解説します。
コンビニバイトをガクチカにする予定の就活生の方は、ぜひ最後まで見ていってください。
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コンビニバイトはガクチカが多いのか
時代にコンビニバイトをしていた学生は多く、コンビニやスーパーのアルバイトが比率が最も多い統計もでています。
そのため、コンビニバイトは珍しいアルバイトではなく、就活生の多くがガクチカにコンビニバイトでの経験を挙げています。
ガクチカでコンビニバイトは当たり前のようにあることは企業側も理解していますので、コンビニバイト自体をガクチカとしてアピールするのは問題ないでしょう。
その代わりコンビニバイトをガクチカにする場合、企業側が求めている意図を汲んで回答をする必要があります。
コンビニバイトのガクチカでも選考は通る
ガクチカでコンビニバイトの話をするのに不安を覚える学生もいるでしょう。
ありきたり過ぎる、エピソードが弱い、他の学生と同じなど懸念を覚える方もいます。
ですが、コンビニバイトをガクチカにしても問題ないです。
たしかにコンビニバイトという題材はありきたりですが、企業側は学生の特別な経験を重視しているわけではありません。
ガクチカを通して学生の性格や内面、人柄をはじめ、アルバイトでどのようなことをしたのか、課題を解決するために何をしたのか、行動した結果どうなったのか、そこから何を学んだのかなどエピソードの中身を見てきます。
コンビニバイトだろうと、自分が力を入れたことを詳細に伝えられれば企業からの印象は良くなるでしょう。
実際、今までの就活生でコンビニバイトをガクチカにして内定を得ている学生も大勢います。
コンビニバイトの書き方を把握していれば、選考を通過するガクチカは書けると言えるでしょう。
企業がガクチカで見る内容
実際に企業が学生のガクチカでどういった点を見るのか確認しておきましょう。
ポイントを押さえることで、コンビニバイトでも企業の印象に残るガクチカが書けるようになります。
就活生の内面を見たい
企業側はガクチカを通して就活生の内面や人柄を見ています。
前述したように学生に特別な経験は求めておらず、体験した中で学生の性格や人柄を推しはかろうとしています。
ガクチカは学生の考え方や思考を見るためのものと考え、ガクチカを通して自分がどのような人間なのかをアピールしていければ選考突破に有利になるでしょう。
自社にマッチする人材か確認している
ガクチカを利用して学生の人物像や能力、考え方が自社に合うのかを見ています。
企業にはそれぞれ求める人材像や価値観があり、それにマッチした人材を求めています。
ガクチカでの経験やエピソードからこの学生は自社で一緒に働けるのか、自社に利益をもたらしてくれるのかなど様々な角度で企業は見ていると考えてください。
ガクチカでコンビニバイトを書くのは問題ありませんが、企業の求める人物像に沿った伝え方ができると企業側の印象も良くなるでしょう。
そのためにも企業研究をして、企業ごとにガクチカの内容を微調整していきましょう。
学生の強みを知りたい
ガクチカを通して学生の強みを知る目的もあります。
ガクチカでのエピソードは自分の強みが発揮されるケースが多く、学生のどんなところが優れているのかが分かりやすいです。
企業側は学生の強みを知ることで、会社でどんな活躍をしてくれるのか想像しやすくなります。
また、学生側にとっても自分の強みを企業側へアピールするチャンスでもあります。
ガクチカを通して強みを伝えて、企業へアピールしていきましょう。
論理的思考力があるのかを見ている
学生の性格や内面だけでなく、文章を書く能力や伝える力があるのかをガクチカを通して見ています。
ガクチカは自分を伝えるものとして一番に挙げられます。
そのガクチカで文章がおかしかったり、伝えたいことが伝わっていなかったりすると、企業側から論理的思考力が足りていないと思われるでしょう。
ガクチカを通して上手く自分を伝えられれば企業側の印象にも残りやすいです。
ただアルバイトを頑張ったことだけを話すのではなく、何をどう頑張り、どんな成果を得たのかなど細かく掘り下げて伝えられるようにしましょう。
コンビニバイトのガクチカは差別化が重要
ガクチカにコンビニバイトを挙げるのは問題ないですが、コンビニバイトがありきたりなエピソードであることは事実です。
そのため何の対策もなく話すと他の学生のガクチカと変わらないものとなり、企業も見飽きていることから読まれなくなります。
膨大な学生及びコンビニバイトのガクチカの中から企業の関心を集めるためには、ガクチカの差別化は必要不可欠と言えるでしょう。
コンビニバイトというアルバイト自体は他人と差別化することはできないため、コンビニバイトをする中で何をしたのかを明確にして差別化させましょう。
コンビニバイトでガクチカをアピールするために押さえるポイント
コンビニバイトでガクチカをアピールするために、いくつかのポイントを押さえておかなければいけません。
コンビニバイトで企業に自分の強みや良さを伝えられるように押さえるべき要点を5点紹介します。
書き方はPREP法を用いる
これはガクチカに限りませんが、コンビニバイトのガクチカを伝える際はPREP法を使いましょう。
結論から書き、伝えたいことをはっきりさせてその後に理由、具体例、最後に結論を話して分かりやすい伝え方をしてください。
論理的思考力のある伝え方ができますし、企業側も分かりやすいです。
PREP法で伝える練習をしていきましょう。
コンビニバイトで取り組んだことを深掘りする
コンビニバイトをしたことだけを話してもガクチカのエピソードとしては弱く、学生の強みや人柄も分かりません。
ガクチカでコンビニバイトを伝えるには徹底して自己分析をして掘り下げる必要があるでしょう。
- コンビニバイトで何をしたのか
- コンビニバイトで起きた課題
- コンビニバイトで自分のどんな能力が発揮されたのか
- コンビニバイトで自分の成し遂げた成果
- コンビニバイトで学んだこと
- 学んだことをこれからどう活かすのか
上記の内容を答えられるように掘り下げておくと、エントリーシートや面接で自分を伝えやすくなるでしょう。
コンビニバイトでの自分の体験を振り返るためにも、自己分析は徹底して行ってください。
アピールポイントを押さえる
ガクチカを話すときは自分のアピールポイントを把握しておきましょう。
コンビニバイトの中で自分の強みや頑張った内容を伝えることで、企業に強い印象を残すことが可能です。
アピールするべきポイントを押さえておき、コンビニバイトのガクチカで必ず伝えるようにしていきましょう。
具体性を意識する
コンビニバイトではありきたりなエピソードになりやすいため、エピソードを詳細に伝えることが重要です。
例えば数字を使ったり、当時の状況を正確に伝えるようにしたりするなど、企業側が聞いてて想像しやすい伝え方を心掛けましょう。
ただし、エントリーシートでは文字数に制限がある他、詳細に伝えようとするあまり冗長になり過ぎてもいけません。
具体性を持ちつつ、簡潔に分かりやすい伝え方が理想なので、エピソードをまとめる練習は必須と言えるでしょう。
他の人のコンビニバイトのガクチカを参考にする
コンビニバイトのガクチカを話す人は多く、このことは一見するとありきたりで代わり映えのないエピソードと思われます。
しかし、見方を変えればそれだけ参考にできる例文も多いということです。
コンビニバイトをガクチカに選んで内定を得ている学生も大勢います。
そういった内定を得た学生のガクチカを参考にしていきましょう。
自分と似たようなガクチカも出てくるかもしれないため、参考になる可能性も高いです。
良いところを真似るなり、参考にするなりしてより良いガクチカを作っていきましょう。
参照ページ:【業務別例文4選】コンビニバイトのガクチカは不利?差別化するためのポイントや構成を紹介!|Digmedia (digmee.jp)
コンビニバイトのガクチカを書く際の注意点
コンビニバイトをガクチカにするには注意点もあります。
注意点を把握して、企業からの印象が悪くならないようにしましょう。
ガクチカを書く際の注意点も5点紹介しますので参考にしてください。
インパクトは弱い
コンビニバイトをガクチカにするのは問題ないとはいえ、題材自体がありきたりなことは否めません。
前述した伝えるべきことがしっかりできていないと、何の変哲もないアルバイトの紹介をしただけに終わる可能性もあるでしょう。
題材のインパクト自体は弱いため、エピソードの中身を他の題材よりも深掘りしなければ数あるガクチカの中に埋もれてしまいます。
複数のアルバイトは書かない
コンビニバイトを複数経験している学生もいますが、複数のアルバイトは書かない方がいいです。
月日にもよりますが、いくつもアルバイトを変えていると長続きしない学生だと思われてしまいます。
何か事情があり、納得のいく説明ができれば良いですが、継続力がないと見なされるリスクが高いです。
アルバイトを複数していても無理には話さず、一つのコンビニバイトを掘り下げて伝えていきましょう。
マイナスな印象を持たれる内容は書かない
コンビニバイトを書く際は、印象を下げそうな内容は避けた方がいいでしょう。
例えばコンビニバイトをしていたのは週に1回だけであったり、コンビニバイトに力を入れていたあまり大学の単位を落としたりするなど、マイナスに思わせる出来事やエピソードには気を付けてください。
どういう点にマイナスな印象を持つかは企業次第なところもありますが、第三者が聞いて悪い印象を持ちそうな内容は控えましょう。
ガクチカが完成したら一度第三者に添削してもらい、マイナスな部分がないか確認していきましょう。
嘘は書かない
コンビニバイトではエピソードの薄さから嘘を書いたりする学生もいます。
多少中身を盛るのは問題ないことが多いですが、明らかに嘘だと分かるようなことは書かない方が賢明です。
コンビニバイトをガクチカで話す人が多い影響で、採用側も多くのコンビニバイトのガクチカに目を通しています。
大袈裟な嘘を書いても採用側には見破られる可能性が高いため、無理に嘘はつかずに自身の実体験を深掘りしていきましょう。
当たり前のことは書かない
コンビニバイトのガクチカでは当たり前のことを書きがちになります。
アルバイト全般にも言えることですが、接客の挨拶を必ずしたといった内容や言われたことをちゃんとやったなど、できて当然なことをアピールしても企業側には響かないでしょう。
当たり前にできること自体は大事ですが、アピールポイントとしては弱いです。
当たり前のことはできつつ、それに加えてどんなことを頑張ったのかを伝えていきましょう。
コンビニバイトのガクチカ例文
ガクチカのコンビニバイトのポイントを確認したところで実際に例文を見ていきましょう。
例文を参考に企業に響くガクチカ作成の参考にしてください。
【記載例①:400文字以内】
私が学生時代に力を入れたことはコンビニのアルバイトです。 私がアルバイトをしていたコンビニの近くでは競合店が4店舗と多く、売上も私のいたコンビニ店が最下位でした。 私は売上を少しでも伸ばしたいと考え、売上を近場の店舗内で1位にしようと思いました。そこで売上の伸びが良い商品と悪い商品を種類別に調査し、売れ行きが良いものを積極的に店舗に置くようにしました。最初は売れ行きの調査が上手くいかず、在庫を余らせてしまうことも多かったため、コンビニの本社に在庫状況の見分け方を教えてもらえるよう依頼しました。在庫状況の把握と品数の調整が上手くできるようになり、売れ行きに合わせた販売が可能となった結果、店舗の売上が150%に向上し、近隣の競合店を抑えて1位になりました。 私はこの経験で、調査することと顧客のニーズに合わせた提供をすることの重要性を学びました。 |
PREP法を活用し、論理的思考力があるようにエピソードを組み立てていきます。
数字や明確な目標も分かりやすくして曖昧な表現は避けてください。
例文のようにエピソード内で直面した壁を書き、その壁をどうやって乗り越えたのかまで書くと問題解決能力があると感じてもらえます。
また、エントリーシートの場合は文字数は最低でも8割は埋めるようにしましょう。
【記載例②:400文字】
私が学生時代に力を入れたことはコンビニのアルバイトです。 私がアルバイトをしていたコンビニでは商品が何処にあるのか分かりづらいと意見を貰うことが多くありました。このことが口コミなどで広まって店舗への来客が減ってしまうのを懸念した他、来店いただいたお客様にも迷惑をかけてしまうと考えた私は商品の配置を分かりやすくする模索を開始しました。 まずは自分で配置を変えてみましたが、お客様の反応は変わらず、売上も落ちてきていました。 そこでコンビニ内に商品の配置に関するアンケートスペースを設置し、お客様の意見も参考にして商品の配置を組み替えるようにしました。アンケートでいただいた意見を元に配置を変えた結果、商品の場所が分かりやすくなったとお客様から褒めてもらえるようになり、ネットの口コミにも配置が良いといったコメントが書かれるようになりました。 この経験で人の意見を取り入れ、問題を解決する能力が身に付きました。 |
売上ではなく、店舗の評価を上げたエピソードの例文です。
数字を使っていないため、どれくらいアンケートが集まったのか、口コミはどれくらい投稿されたのかなど細かく書ける点は多いです。
理由の部分をもっと簡潔にして、具体性を上げることも考えましょう。
商品の場所が分かりづらいことでお客様に迷惑がかかるので商品の配置を模索しました、といったように簡略化しても問題ない箇所を見つけ、修正と改良を繰り返していきましょう。
【記載例③400文字】
私が学生時代に力を入れたことはコンビニのアルバイトです。 アルバイトではレジ打ちや品出しだけでなく、チケットの発券管理や宅配便の配送などもしていました。やることが多くて他の従業員も苦労していたため店内の平均残業時間も80時間を超えており、業務を簡略化したいと思いました。 最初は計算アプリや管理アプリなどを駆使しましたが、スマートフォンを使った操作に慣れない従業員もいたため、業務に応じた管理マニュアルを作成することにしました。マニュアルには業務でよく使うシステムの操作方法や、素早く終わるための方法などを掲載し、誰でもすぐ分かるように絵柄付きで作成しました。 マニュアルを作ったことで従業員の作業効率が良くなり、残業時間も10時間まで減りました。 この経験で物事を分かりやすく伝える能力が身についたため、企業でも分かりやすいマニュアルや資料を作成して業務に貢献したいと考えています。 |
こちらの例文は接客に直接関わるものではなく、コンビニの業務に焦点を合わせたエピソードです。
現在のコンビニではレジ打ちや品出し陳列の他にも清掃や商品発注、予約商品の引き渡しなど様々な業務を行います。
そういった業務に関するエピソードを取り上げて書くのもおすすめです。
例文では最後に学んだことをどのように活かすかまで書いています。
どのような活躍をしてくれるのか企業側に想像させやすくなるため、状況に応じて学んだことや発揮された強みを伝えていきましょう。
参照ページ:【例文16選】ガクチカでアルバイト経験は使える?ポイントを例文とともに解説!|就活市場 (shukatsu-ichiba.com)
まとめ
コンビニバイトのガクチカはありきたりで敬遠される印象が強いですが、適切な伝え方をすれば問題なく選考でも通用します。
自己分析でコンビニバイトで行った内容を掘り下げてアピールポイントを見つけることが重要です。
コンビニバイトでどのような行動をして何を学んだのか、どんな経験をしてどう次に活かすのかなど具体性を持たせるようにしましょう。
コンビニバイト自体は関係なく、アルバイトの中で行った中身が大事です。
ここで解説したアピールのためのポイントや例文を参考にして、企業に響くガクチカを書いてみましょう。