【企業分析】J-NET株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】J-NET株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/3/21更新

はじめに

J-NET株式会社(以下、J-NET)は東京都新宿区に本社を置く情報サービス業界に属し、アミューズメント(パチンコ・スロット)に関連する情報処理・システム運用に特化した企業です。

本社東京の他、札幌・仙台・大阪・福岡に営業所を持ち、従業員数は60名となりますが、J-NETが提供しているシステムは日本全国のパチンコ・パチスロ遊技場で契約され業界内では広く認識された存在となっています。

今回はJ-NETの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事ではJ-NETへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

  • J-NETの仕事内容が気になる
  • J-NETの就職難易度を知りたい
  • J-NETの選考対策として何をすれば良いかわからない

 

また、業界研究については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、J-NETは求人募集を公開していないため、就職活動にあたってはかなり特殊な難易度となります。

そもそも新卒採用を計画しているかどうかを確認するところから始まります。

この確認は出来れば大学の就職支援などの第三者が利用できるのなら、積極的に活用してほしいです。

また、上記のような特殊な採用状況から、なぜJ-NETに興味を持って応募してきたかは関心が高いと思われますので、明確に志望動機を持って、業界研究も行っていく必要があります。

J-NETが行っている、特徴的な事業については、本記事で詳しく説明しています。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

J-NET株式会社について

J-NET株式会社 企業イメージ

引用ページ:J-NET株式会社トップページ

会社概要

J-NET株式会社(以下、J-NET)は、パチンコ・スロットのアミューズメント施設向けの情報処理・運用を行っています。J-NETでは「第三者貯玉保証管理制度」を主な事業として行っています。

J-NETを知るうえで、まず、「第三者貯玉保証管理制度」を理解する必要があります。

かつて、パチンコ・スロット等で使用されるパチンコ玉(貯玉:ちょだま)やメダルは、その設備を運用しているホールだけで管理しているため、そのホールが倒産や災害等により営業不能な状態に陥った場合は、利用者がお金を払って手に入れた貯玉やメダルが保証されなくなります。

こうした事態を防ぐために業界団体で設立されたのが「一般社団法人貯玉保証基金」です。

利用していたホールが業務継続できない状況になった場合、利用者から預かっていた貯玉やメダルを一定条件で補償するという制度となります。

J-NETはこの制度を元に、各ホールと契約を結び、ホールとは独立して貯玉の第三者管理を実施することで、利用者の資産として貯玉を公正に保護する仕組みを構築しました。

J-NETはこのシステムを「安心貯玉」ブランドとして展開し契約店を拡大させています。

「安心貯玉」による第三者による貯玉運用管理は「換金行為の減少に寄与するものであり、利用者の保護措置と適正な運用が担保されることを前提に推奨される」との警察庁見解を元に運用されているシステムです。

貯玉の保証システム自体は、いくつかの競合他社がありますが、他社では保証できる範囲に制限がある場合が多い一方、J-NETの展開する「安心貯玉」ブランドでは全ての貯玉・メダルシステムメーカーとの接続ができることが最も大きな特色です。

「安心貯玉」の契約店数は全国1,000店以上におよび、業界内で広く認知されたシステムであるといえます。

J-NETは1990年に「ジャパンネットワークシステム株式会社」として会社が設立され、設立当初からパチンコ・パチスロの再プレーシステムの構築を進めていました。

第三者管理センターの名称が「J-NETセンター」であったこともあり、業界内から広く認識されはじめたころには既に「J-NET」として業界の通称として広がっていました。

2019年には社名が「ジャパンネットワークシステム株式会社」から「J-NET株式会社」へと変更されています。

 

参照ページ

会社概要 J-NET

企業ポリシー J-NET

売上規模

J-NETは非上場企業のため単独でのIR情報は公開されていませんが、官報によって決算情報を確認することができます。

官報(2023年6月16日付)によりますと、2023年3月期の売上高は20億5093万円で、前年比3.25%減で、純利益は1億7025万円で前年比21.16%となります。

売上高は、コロナの流行があった2021年3月期は20億円を一時下回ったものの、その後は回復傾向にありますが、コロナ以前では売上高23億円・利益2億円を計上していました。

 

参照ページ

J-NET株式会社 第34期決算公告

各事業セグメントの解説

J-NETの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
第三者貯玉保証管理制度・安心貯玉貯玉・メダルの第三者管理による適正な運用と利用者の資産保護を目的とした事業。「安心貯玉」ブランドとして展開。
J-NETカタログ(安心貯玉.com)「安心貯玉」契約店の景品カタログ、及び関連サイト「安心貯玉.com」の運用
P’s ANIMO・J-NET通信安心貯玉をはじめとする、業界に関わる広報事業

 

詳細な事業内容については、以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

 

参照ページ:

第三者貯玉保証管理制度

安心貯玉

J-NETカタログ

P’s ANIMO

J-NETで働いている社員は?

J-NETは非上場企業のため、勤続年数・平均年収・平均残業時間などの基本情報は公開されていません。

2024年3月現在、中途採用として社内SEの募集ページが確認できますが、現在は募集自体が終了しているため、報酬や福利厚生などの詳細な情報を確認することはできませんでした。

どんな文化なの?

J-NETは「契約先と利用者の信頼を得るための努力を惜しまず、安心して利用できる環境の構築を目指すとともに、業界の健全な発展に寄与すること」を社是として掲げています。

社是からは、J-NETが取り組む事業を理解する必要があります。

J-NETは30年以上にわたる実績があり、契約店舗との信頼の積み上げによって成り立っています。

一方で、パチンコ業界自体はこの10年で緩やかに規模縮小をしており、新型コロナの影響も受け、小規模店舗の淘汰と市場縮小が進んでいます。

そのような状況の中で、信用機関となるJ-NETは、業界と契約店舗間の信頼を守り、健全公正であることがこれからも強く求められています。

全国規模で展開する企業としては社員数が60名程度と少人数であり、チームワークが重要であることも考えられます。

中途社員募集サイトでは「社内イベントを通して交流を図っていることもあり、(中略)、拠点が離れていても会話したことがないメンバーはほとんどない」と述べられており、社員ひとりひとりが個性と責任を持って全国規模の事業を支えていることが伺えます。

 

参考ページ

J-NET株式会社の求人・転職・採用 レバテックダイレクト

TOB業界動向 パチンコ業界の動向と展望

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

J-NET株式会社 年間売上高グラフ

J-NETはアミューズメント業とIT企業の性質を併せ持ち、非常にニッチな事業を扱っていることから、他のアミューズメント業やIT企業とは違い、かなり特殊な立ち位置となります。

J-NETが主軸としている、パチンコ・スロットにおける第三者貯玉保証を行っている競合としては以下の企業が挙げられます。

会社名売上高(2023年)純利益(2023年)新卒募集有無(24年3月時点)社風
J-NET株式会社20.5億円1.7億円担当者問い合わせ信頼と業界の発展寄与、少数精鋭
グローリーナスカ株式会社(非公開)14.1億円なし中途入社メイン、成果重視
マーストーケンソリューション株式会社54.4億円5.4億円あり技術力と提案力
株式会社オーアイデータシステム(非公開)(非公開)なし※株式会社オーイズミの子会社

 

J-NETは第三者貯玉保証の事業がメインですが、他の企業は他にもシステム開発等を手掛けており、その中の一領域として取り組んでいるように思われます。

広く新卒募集をしている業界・業種ではないため、競争率や就職偏差値といった尺度で判断することはとても難しいといえます。

一方で、しっかりとした業界研究と明確な志望動機があるのなら、競合相手は少ないといえそうです。

J-NETの新卒募集要項について

J-NET 新卒募集要項 イメージ

J-NETでは2024年3月現在、新卒募集要項は公開していません。

会社webサイトの採用ページではメールで担当者に問い合わせするように記されています。

求める人材

J-NETは非常にニッチな業態であり、広く新卒採用も行っていないことから、明確な志望動機や適切な業界研究を行ってのぞむ必要があると考えられます。

中途採用では現職で持っていた役割や知見(営業・技術など)をその会社が求めているかが採用の決め手となりますが、新卒採用では「自分に何ができるか」を、企業の立場に立って説明することはとても難しいです。

J-NETへの就職を希望するのであれば、積極的に情報を引き出した上で、採用される決め手を出すことができるかどうかがポイントとなります。

新卒採用のフロー

J-NETでは2024年3月時点で新卒採用に関する詳細な情報を公開しておらず、採用情報のページには「下記メールアドレスにてお問い合わせください」とだけ記載されています。

新卒採用に必要な募集要項も直接メールで確認する必要があります。これは通常の新卒採用としてはかなり特殊なフローとなります。

もし、J-NETに新卒採用として応募する場合を想定すると、以下のような段取りが考えられます。

ここでは一般的な採用手順として説明しますので、実際にJ-NETで行われる採用フローとは異なる場合がありますのでご了承ください。

①まずはストレートに、新卒募集をしているかどうかをメールで確認(できれば大学の就職支援など外部を活用)

ニッチな業種故に、業界研究と志望動機の明確化は必須でしょう。

しかし、本当に今期新卒採用をしているのかどうかを確認することが先決です。

もしかすると、採用情報ページには記載していたものの、今期新卒採用を計画していないかもしれません。

「新卒採用をしているかどうか?」を聞くこと自体は、失礼には当たりません。

実際に、採用情報ページに「問い合わせをしてください」と書かれている以上、まずすべきことは、新卒採用をしているかを明確に確認しましょう。

理想的なのは、大学の就職センター等を通じて、第三者で確認してもらうことです。

第三者に確認してもらうことの利点にはいくつかの理由があります。

まず、J-NETの採用情報ページに記載されているEメールアドレスは、webサイト上に文字列として埋め込まれています。

この方法でメールアドレスを記載した場合、特に関係のないスパムメールやwebクロールといった機械的作業で、先方には迷惑メールが毎日かなりの数で届いている可能性があります。

適切にメールフィルタリングされていれば問題はないですが、一般的なフリーメールなどで送った場合は、そのまま迷惑メールとして見落とされる可能性も高いです。

一方、大学や一般企業、特に日本のドメインを持つメールアドレスからであれば、他の迷惑メールよりは埋もれる可能性が下がります。

外部に頼むにせよ、自分自身でやるしかない場合にせよ、まず確認することは「〇〇年新卒(〇〇年4月1日入社予定)の採用を行っているかどうか」だけでOKです。

その次に進むかどうかは、採用を計画しているという返事が来てからでも十分間に合います。

②採用を受け付けていることが確認できれば、次のステップを確認する(できれば大学の就職支援など外部を活用)

メールの返事が無事届き、新卒の募集を行っているとわかれば、次にすべきことを確認し、必要であれば追加で質問をします。

メールで実際に詳細な案内が来ていれば、メールの案内に従ってください。

なお、このステップも、大学の就職支援や外部の就職支援センターでやってもらうことが理想です。

ここでの注意点は、自分自身で確認した場合、採用ステップだけを明確にすることです。

福利厚生や収入も、もちろん就職の判断に必要な情報ですが、この時点で、採用者本人が優先して確認すべきことではありません。

企業側も適切なタイミングで情報を提供してくれるでしょう。

一方で、外部に頼れるのであれば、採用ステップと同時に福利厚生を確認してもらうように動いてもらってください。

あらためて、採用を行っているとなった場合に確認すべきことをまとめます。

もし最初の確認メールで詳細がもらえなかった場合は、このタイミングで追加で確認をしましょう。

 

<外部で連絡・自分で連絡両方で確認すべきこと>

  • 担当者の氏名と、今後の連絡先
  • この次に採用者で対応すべきことの確認。一般的には履歴書の郵送期限や面談の日程。
  • 採用に際して準備すべきものの確認。履歴書は必須として、さらに必要なものがあるかどうかを確認。
  • 郵送が必要な場合は宛先。
  • 大まかな採用ステップの確認。一般的には書類選考→一次面接(現場責任者)→最終面接(経営者)。企業によっては筆記試験や論文等を求められる場合がある。
  • おおよその内定確定時期の確認。

 

<外部で連絡可能な場合にのみ、確認してもらうこと>

  • 募集要項で必ず記載すべき以下の情報を取得する。
    • 勤務地、転勤の有無
    • 勤務時間
    • 初任給、賞与の有無、昇給時期
    • 休日休暇
    • 試用期間の有無
    • 平均残業時間、3年以内の離職率
    • 各種手当や福利厚生の詳細

②’ ①の返事がもらえないとき

おおよそ1週間待って、返事が来ない場合は再度メールを送信してみましょう。

そのメールも数日返事がもらえない場合は、電話連絡をします。

この電話連絡については、引き続き第三者に頼ってもよいですが、この段階であれば自分で問い合わせをしてもよいと考えます。

既に最初の問い合わせをしてから1週間以上経過していることや、電話口で細かなことを確認する必要はないので、知りたい情報だけに絞って、簡潔に確認するのであれば、その後の行動も早く決められます。

本社の代表電話に出る方は、採用担当でないことがほとんどですので、「新卒採用について伺いたいのですが、ご担当者様にお繋ぎ頂くことは可能でしょうか?」とまずは確認します。

電話で連絡がとれれば、長電話になっては失礼ですので、最小限、以下の点を確認してください。

  • 〇〇年4月1日付入社の新卒採用を行っているかどうか
  • 「メールでのみ受け付けている」と言われる可能性があるので、差出人メールアドレスと2回の送信日時を伝え、問い合わせの返事がなかったことを伝える。
  • 採用を行っている場合、次に何をすればよいか伺う。一般的には履歴書送付と面接の時期の確認。面接は書類選考後の連絡の場合もある。
  • メールでやり取りを行う場合は、自分のメールアドレスを伝えたうえで、電話終了後すぐにメールを送る。
  • 郵送が必要な場合は送り先と担当者氏名を確認。

さらに細かい点を確認したくなるかもしれませんが、先方にとっては、今回は予定にない急な電話での問い合わせであることに留意してください。

これ以上のことは、別途メールでのやりとりにするか、実際の面接の際に確認をするようにしましょう。

③実際の採用ステップでの確認点

採用のステップに突入すれば、あとは指示された必要な手続きをしっかり守り、面接等を受けることになると思われます。

J-NETで特に考慮すべき点、確実に問われるのは「なぜJ-NETの新卒に応募しようと思ったか」です。

これは、単に志望の度合いを示すだけではなく、広く新卒を募集していない企業にとって、どのように自分の会社を知って、どうしてここで働きたいかということは、純粋に興味があることです。

あなたがJ-NETを知った理由、どうして働きたいかということを、純粋に伝えることができれば、自ずと結果はついてくると思われます。

採用大学

J-NETでは社員の出身大学などは公開されていません。

就職偏差値・難易度

就活スーツの男性 会社訪問イメージ

それでは、ここまでの内容を踏まえて、J-NETの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値として判定することは出来ず、新卒採用としても特殊な対応が必要となります。

また、現時点で公開されている情報も少ないことから、できるだけ自分一人で対応するのではなく、大学の就職支援などを活用することも推奨します。

本人から直接聞きにくいことも、外部の人を通すことで、客観的に情報を求めることができると考えられます。

なぜJ-NETを志望したのかは、先方も非常に興味を持っておられると思うので、明確に、素直に答えるのが良いと思われます。

まとめ

J-NET株式会社は、パチンコ・スロット業界において第三者貯玉保証を行う企業として全国的に広く知られています。

全国規模の活動をしているにもかかわらず従業員数は60名程度と少数で、一人一人の個性と責任が即座に求められると思われます。

新卒や会社に関する情報が少ないため、通常の新卒採用の応募より難易度が高いですが、この会社のことを知って、働きたいと感じているのであれば、素直にその気持ちを表現してみましょう。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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