伊藤忠の子会社一覧まとめ！新卒採用のある子会社の概要・採用フローと対策も解説

はじめに

伊藤忠商事株式会社は、繊維、機械、金属、エネルギー、化学、食料、住生活資材、情報、金融分野で事業を展開する総合商社です。

世界63か国に約110以上の拠点を持ち、幅広いビジネスをグローバルに展開しています。

伊藤忠グループの子会社は40近くもあり、伊藤忠グループの子会社の新卒採用試験を受けようとしている学生も多いでしょう。

その反面、各子会社の特徴や選考対策が分からずに不安を覚えている人も多いはずです。

そこで本記事では、伊藤忠グループの子会社の選考をうけようと考えている学生を対象に伊藤忠グループの子会社と新卒採用を実施している企業を解説します。

本記事の内容をもとに伊藤忠グループへの理解を深めて、企業研究や就活対策に役立ててください。

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伊藤忠グループとは

伊藤忠商事は、日本の総合商社の中で売上第2位の実績がある企業です。

三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅と並び、五大商社の一つとなっています。

かつては繊維商社として世界最大規模であり、現在でも繊維・食料品・住生活用品・情報・金融といった「非資源事業」に強みがあります。

資源事業と比べて価格が変動するリスクが少なく、安定した売上を見込めるのが大きなメリットです。

生活消費関連を中心とした事業のため、安定的な収益基盤を築いているのも魅力の一つです。

伊藤忠商事の子会社・関連会社はなんと国内に145社、海外に211社も存在しています。

その子会社は、大きく分けて以下の6つのカンパニーに分かれています。

• 繊維カンパニー
• 機械カンパニー
• 金属カンパニー
• エネルギー・化学品カンパニー
• 食料カンパニー
• 住生活・情報カンパニー

連結子会社の専門商社は業績も安定しており、親会社と同等の福利厚生を受けられることも多いため、多くの就活生からも人気を集めています。

参照ページ：就活の教科書

伊藤忠の子会社一覧

以下では伊藤忠グループの主要な子会社を一覧で紹介するので、どのようなグループ会社があるのかをチェックしてみましょう。

【新卒採用あり】伊藤忠の主要な子会社の概要と各社の選考フロー

新卒採用を行っている主要な伊藤忠グループの子会社の概要と、各社の選考フローについて解説します。

伊藤忠エネクス

（出典：コーポレートサイト）

伊藤忠商事株式会社が石油業界に進出したのをきっかけに、その製品を販売するために子会社を分割して設立したのが、伊藤忠エネクスです。

ガス・石油・電力という3つの主軸から事業を展開しており、エネルギー専門商社業界の中では国内売上高NO.1の実績を誇っています。

新事業に積極的に挑戦しており、当期純利益は6期連続で過去最高益を更新しているのもポイントです。

2012年には利益の8割近くを占めていた石油を、2021年には6割にまで減少させています。

脱炭素社会に向けて柔軟に対応している姿勢が伺えるでしょう。

選考フロー

伊藤忠エネクスの選考フローは以下の通りです。

1. エントリーシート
2. WEBテスト
3. 面接（3回）
4. 内定

選考対策

エネルギー系の企業を受ける学生は、競合の岩谷産業やエネルギーサプライチェーンと併願して受けることが多いです。

内定者が辞退するのを避けたいという考えから、企業への志望度が高い学生を見極めていると考えられます。

したがって、選考を突破するためには入社意欲の高さが求められるでしょう。

ある内定者は面接ごとに志望動機を聞かれ、また最終面接では志望度の高さについて深掘りされたようです。

企業や業界研究を徹底して行い、この会社でなければいけない理由や、志望度の熱意をアピールできるように準備しておきましょう。

参照ページ：ワンキャリア

伊藤忠丸紅鉄鋼

　

（出典：コーポレートサイト）

伊藤忠丸紅鉄鋼は、総合商社である伊藤忠商事と丸紅の各鉄鋼部門が2001年に分割・統合して誕生しました。

鉄鋼業界において大きな存在感を持つことが魅力です。

鉄鋼業界は今後人口・GDPの拡大に比例して、インドやASEANを中心に需要が増加していくでしょう。

そんな中、鉄鋼流通ビジネスの専門性を維持しつつ、総合商社が持つ世界中の情報・ネットワークを使って高度な専門性が求められる「鉄鋼流通」で、鉄鋼流通の総合プロデューサーという立ち位置を確立しました。

同社の部長は、「鉄は今後も全世界規模でニーズが増え続けるため、今まで築き上げてきた販売ルートやパートナー企業とのつながりが強みとなり、より高いレベルで仕事ができる」と話しています。

グローバルな環境で鉄鋼ビジネスに携わりたい学生にもぴったりな企業です。

選考フロー

伊藤忠丸紅鉄鋼の選考フローは以下の通りです。

1. エントリーシート
2. 大学成績表の提出
3. テストセンター
4. 面接（複数回）
5. 内定

選考対策

ほかの商社と同じく、商社で働くにはグローバルな活躍が求められるでしょう。

MISIによると、国内外のあらゆる関係者との交渉や海外での生活は、日々の困難やストレスにつながるという方もいます。

選考を通過するためには、「困難に直面しても乗り越えられる粘り強さ」をアピールすることが重要です。

内定者の中には、選考で繰り返し「学生時代の経験の中で大変だったこと」を問われた人もいます。

この投げかけに対し、「レギュラー落ちしてしまっても粘り強く練習を続けてレギュラーの座を奪取した」と答えたところ、面接官から好印象だったそうです。

選考では困難に直面しても乗り越えられる粘り強さを、具体的なエピソードを交えて示しましょう。

参照ページ：ワンキャリア

伊藤忠都市開発

（出典：コーポレートサイト）

伊藤忠都市開発は、伊藤忠グループの総合不動産デベロッパーとしてマンションや物流施設、オフィスビル、ホテル開発といった幅広い事業領域を展開する企業です。

年次に関わらず、上司に意見を述べることができる風通しの良さがあります。

実際、競合の不動産デベロッパーで働く社員と比較すると「大きな会議でも一人で最終的な意思決定ができる」など、入社3年目の時点で経験できることがまったく異なります。

このため、20代のうちから先駆けて活躍したい学生におすすめです。

選考フロー

伊藤忠都市開発の選考フローは以下の通りです。

1. エントリーシート
2. Web動画提出
3. 適性検査
4. 面接（複数回）
5. 内定

選考対策

伊藤忠都市開発では、自発的な行動力で多くの人を仕事に巻き込むスキルが求められるでしょう。

仕事の特性上、不動産デベロッパーは不動産会社やゼネコンといった異なる立場の人々の協力を得て仕事をしなくてはいけません。

少人数規模の会社であるがため、一人で計画から引き渡しまで行うことがあるのも理由の一つです。

ある内定者は、「所属するサークルと団体を繋げたエピソード」をエントリーシートに記載しました。

そして異なる組織や団体の人々と関わりを持ち、周囲を巻き込んでいく力をアピールしたそうです。

このように、主体的に周囲を巻き込んで何かを成し遂げた経験を用意しておくとよいでしょう。

参照ページ：ワンキャリア

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伊藤忠食品

 　　　　　　　　

（出典：コーポレートサイト）

伊藤忠食品は酒類・食品の卸売を主要事業とする商社で、現在は全国約4,000社のメーカーと取引しています。

有名な外食店や親しみのあるお店の味を再現し、冷凍惣菜やスイーツなどの開発にも積極的です。

さらに、営業・物流・情報・代金決済・マーケティング・マーチャンダイジングといった6つの機能を駆使し、商品の安定供給と流通全体の効率化にも励んでいます。

選考フロー

伊藤忠食品の選考フローは以下の通りです。

1. エントリーシート
2. WEBテスト
3. 面接（複数回）
4. 内定

選考対策

食品卸の商社は、メーカーや小売業者といった顧客とコミュニケーションをとる機会が多いです。

時には顧客から想定外の質問が返されることもあるので、相手を納得させられるコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

伊藤忠食品の選考では4度にわたって面接が行われ、3次面接からは役員が登場します。

そこで想定外の質問や深堀りがされることがあるため、冷静な対応が必要になるでしょう。

緊張感のある面接の場では、面接官からの想定外の質問にも対応できる柔軟性や、コミュニケーションスキルを示すことが選考突破のカギとなります。

ファミリーマート

　　　　　　　　　　　　

（出典：コーポレートサイト）

伊藤忠商事の子会社には、「あなたと、コンビに」というキャッチコピーでお馴染のファミリーマートが存在します。

日本のコンビニ業界のシェアは、トップがセブンイレブン、次にファミリーマート、そしてローソンと続きます。

これらの3社で9割以上のシェアを占めているのが現状です。

業界2位であるファミリーマートの社長は、「セブンがやらないことをやる」と語っています。

いかにしてセブンイレブンとの差別化を図るかを重視しており、柔軟かつ挑戦的な施策の数々を打ち出しているのが特徴です。

行動でやる気や熱意を示せば希望職種に就くことも可能でしょう。

若いうちからさまざまなキャリアパスを選択できる社風も、魅力の一つです。

社員に対する多様性のある働き方も認められ、働きやすい環境が整っています。

選考フロー

ファミリーマートの選考フローは以下の通りです。

1. アンケート提出
2. SPI受検
3. 面接（複数回）
4. 内定

選考対策

ファミリーマートの選考では、圧倒的な志望度の高さを示してセブンイレブンやローソンとの差別化を図ることが大切です。

選考ではエントリーシートや面接において志望動機だけでなく、売上高や店舗数などの知識を問う質問や、最も好きな商品を問う質問がされるでしょう。

企業理解や志望度の高さを確認するためです。

最終面接では、第1志望かどうかを確認する質問をされる場合があります。

企業HPや採用HP、IR情報を読み込み、OBOG訪問を行うなどして企業理解を深めておきましょう。

伊藤忠グループ全体の企業理念について

伊藤忠グループの子会社全体の企業理念について解説していきます。

コーポレートサイトによると、伊藤忠グループ全体の方針・基本的な考え方は以下の通りです。

引用：伊藤忠商事｜企業行動指針

伊藤忠商事の企業理念である「三方よし」は、「売り手よし・買い手よし、世間よし」を意味しています。

「三方よし」は、近江商人が地域の経済に貢献し、「世間よし」として経済活動が許されたということに起源がある言葉です。

「近江商人の精神」とも呼ばれ、現代のサステナビリティの源流にも通じています。

この考え方は現代のマルチステークホルダー経営にも通ずると言われています。

協働して課題解決にあたる、合意形成の枠組みの基礎の考え方にもなっているのです。

選考では、チームで一丸となって何かをやり遂げたエピソードを用意しておくと良いでしょう。

参照：伊藤忠商事｜企業行動指針

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

まとめ

伊藤忠グループの子会社は、6つのカンパニーに分かれています。

それぞれに特色がありますが、グループ全体としての共通点も数多くあります。

それぞれの子会社の特徴を押さえつつ、伊藤忠グループに求められる資質もアピールする必要があります。

伊藤忠の子会社を受ける際は、グループ全体の企業理念にも通ずる「協働して成果を遂げた」エピソードを、エントリーシートや面接でアピールしましょう。

今回紹介した内容をもとに、伊藤忠グループや子会社の企業研究を進めてみてください。

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