コンサル会社の業界の特徴や仕事内容について徹底解説
2024年2月29日更新
はじめに
コンサルティング会は、学生たちの就職先として人気が高いです。
「コンサルティング」という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的に何をしている会社なのかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、コンサルティング会社の業界の特徴や仕事内容などをご紹介していきます。
コンサルティング会社について興味がある以下のような就活生を対象に、解説を行っていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
- コンサルティング会社の業界の特徴が気になる
- コンサルティング会社の仕事内容を知りたい
- 自分はコンサルティング会社に向いているのか知りたい
また、他の業界については以下の記事で概観しているのでぜひご覧ください。
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この記事の結論
コンサルティング会社とは、企業や組織に対して経営や業務に関して助言する企業のことを指します。
ただし、ひと言にコンサルティング会社といっても、戦略系、総合系、シンクタンク系、IT系、人事系などに分類され、それぞれ手掛ける分野が異なります。
コンサルティング会社の主な仕事内容は以下の通りです。
- 課題の特定と分析
- 戦略の策定
- 報告書の作成とプレゼンテーション
- 継続的なサポート
コンサルティング会社には、アナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーといった職種があり、キャリアに応じて昇進していけます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コンサルティング会社とは
コンサルティング会社、あるいはコンサルティングファームとは、経営や業務の専門知識を持つ専門家が企業や組織に対して助言を提供する企業のことです。
これらの企業は、顧客に対して経営戦略、業務プロセス、組織の改善、技術導入、人事管理など、さまざまな分野でアドバイスや支援を提供します。
つまりコンサルティング会社は、顧客が抱える課題を専門的な知識を活用して分析し、効果的な解決策を提供することが仕事なのです。
ひと言にコンサルティング会社と言っても、さまざまな業界や領域にわたるサービスを提供しています。
経営戦略、財務、人事、IT、マーケティングなど、さまざまな分野で顧客をサポートしているでしょう。
例えば経営戦略コンサルティングでは、企業の経営陣に対して市場分析、競争戦略、成長戦略、事業ポートフォリオ最適化などの領域で戦略的なアドバイスを提供します。
一方、ITコンサルティングでは、ITインフラストラクチャの設計、導入、保守、セキュリティ強化など、企業のITに関連するあらゆる側面にわたるサポートを提供します。
つまり、同じコンサルティング会社でもその業務には大きな違いが存在するのです。
近年の動向として、コンサルティング会社が顧客企業の内部に深く関わり、提案したプランの実行まで担当する業務が増えています。
というのも、経済情勢や社会状況の複雑化・多角化に伴って、顧客企業にとって解決が難しい課題が増えているからです。
そのため、コンサルティング会社は顧客企業の課題を正確に認識し、効果的な解決策を実行までサポートすることが求められるでしょう。
参照:
コンサルティング会社の仕事
コンサルティング会社の仕事は、顧客企業の課題を分析し、効果的な解決策を提案したり実行したりすることです。
コンサルティング会社の業務内容には、以下のようなものがあります。
1.課題の特定と分析
第一に、コンサルタントは担当する顧客企業のビジネスや組織における問題や機会を明確にし、その解決策を見つける必要があります。
最初にコンサルティング会社は顧客とのヒアリングなどを通じて、そのビジネスや組織に関するニーズや目標を共有しなければなりません。
顧客の期待や要望を明らかにしたうえで、コンサルタントは顧客企業が持つ課題を特定していきます。
この際、コンサルタントは明確な事実に基づいて意思決定をしなければなりません。
そのため、経済指標、業界トレンド、競合情報、顧客のフィードバックなどから必要なデータを収集します。
2.戦略の策定
十分にデータを収集し、顧客企業の持つ課題を特定・分析できたら、次にコンサルタントは課題解決に向けた戦略の策定を行います。
つまり、環境分析や目標設定に基づいて最適な戦略を選択し、それを実現するための具体的な戦略策定をしていきます。
その際、コンサルタントは策定された戦略を実現するため、顧客企業の組織構造、人材、技術的な能力などを評価し、戦略の実現可能性を検証する必要もあるでしょう。
戦略が実行可能であることを確認するために、コスト、リスク、市場の反応などを考慮し、実行計画を立案していきます。
3.報告書の作成とプレゼンテーション
コンサルタントは、課題解決のために策定したプランを顧客企業と共有して合意を得なければなりません。
そのため、コンサルタントは顧客企業に対してプレゼンテーションを行わなければならないのです。
策定した戦略の効果を理解してもらうためにも、コンサルタントは収集したデータや分析を基に報告書を作成します。
この報告書は、プロジェクトの目的、課題の定義、分析結果、提案される解決策、実行計画、リスク、および予測される成果などを論理的かつ構造的にまとめる必要があります。
そして作成した報告書の内容をもとに、顧客に向けてプレゼンテーションを行います。
プレゼンテーションが終わったら、顧客からフィードバックを受けてプランをさらに調整していきます。
最終的にクライアントが提案された戦略やアクションプランに同意した場合、コンサルタントは実行段階に向けてクライアントに対して、目標や要件、期待される成果物、スケジュール、予算などを顧客に伝えます。
4.継続的なサポート
近年のコンサルティング会社は戦略の策定にとどまらず、実行まで担当しています。
コンサルタントは実行されたプランや戦略の成果を定期的に検証し、予測された効果が達成されているかどうか継続的に確認しなければなりません。
継続的なサポートの過程で、新たな課題や障害が浮上することもあるでしょう。
コンサルタントはこれらの課題を特定し、即座に解決策を提供する必要があります。
さらに、継続的なサポートをするうえで、コンサルタントは顧客の社員やチームに対してスキルの向上を促すトレーニングをサポートすることも業務の一つです。
参照:
コンサルティング会社における職種
コンサルティング業界には以下のような職種が存在します。
アナリスト
アナリストはコンサルタントをアシストするポジションで、コンサルタントキャリアのスタートに位置づけられます。
アナリストが担当する業務は、データや情報を収集し、統計的手法や分析ツールを使用してそれを解釈することです。
コンサルタント
アナリストが昇進した職位にあるのがコンサルタントです。
コンサルタントは顧客企業が直面している課題を特定し、ビジョンや目標に基づいて最適な戦略を立案します。
また、プロジェクトの計画、実行、モニタリング、報告なども担当し、プロジェクトの目標達成に向けて効果的な計画を策定し、スケジュールや予算を管理します。
マネージャー
コンサルタントが提案しようとしているプランを事前にチェックし、修正を指示するのがマネージャーです。
いわばコンサルタントの上司であり、プロジェクトや予算の管理を担当する職種です。
パートナー
パートナーは、コンサル職のなかでは最高位に位置します。
プロジェクト運営の最高責任者であり、またコンサルティング会社の共同経営者としての顔も持ちます。
パートナーは新たな顧客企業の開拓や人材育成などに携わり、コンサルティング会社の経営にも関わるのです。
参照:
コンサルティング会社の種類と企業
コンサルティング会社は、戦略系、総合系、シンクタンク系、IT系、人事系などに分類できます。
戦略系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームは、経営戦略やビジネス戦略に関する専門知識を提供します。
そして、顧客企業の競争力向上や長期的な成長を支援するためのコンサルティングを行います。
顧客企業は主に大企業であり、解決すべき課題も「海外市場への新規参入」など抽象度の高いものを取り扱うでしょう。
代表的な企業は以下の通りです。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ
- A.T. カーニー
- ドリームインキュベータ
- コーポレイト ディレクション
総合系コンサルティングファーム
総合系コンサルティングファームとは、戦略の策定からプランの実行まで、包括的に企業を支援するコンサルティング会社です。
戦略的なアドバイスだけでなく、組織改革、業務プロセスの最適化、情報技術の導入など、多岐にわたる課題に対処するためのコンサルティングを提供するため、「総合系」と呼ばれています。
総合系コンサルティングファームは多種多様な課題を解決しなければならないため、企業規模が大きく、世界各地に拠点を置いている傾向があります。
代表的な企業は以下の通りです。
- アクセンチュア
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCコンサルティング
- アビームコンサルティング
- シグマクシス
シンクタンク系コンサルティングファーム
そもそもシンクタンクとは、政治・経済・社会などに関する政策の立案および提言を行う研究機関のことです。
シンクタンク系コンサルティングファームは、シンクタンクの特徴を持ちながらも、コンサルティングサービスも提供する企業です。
深い専門知識や調査・分析能力を持ち、クライアントに対して戦略的な意見や政策提案を行うと同時に、具体的なビジネス課題に対処するための実務的なアドバイスを提供します。
代表的な企業は以下の通りです。
- 野村総合研究所
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
- NTTデータ経営研究所
- 三菱総合研究所
- 富士通総研
IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルティングファームとは、情報技術に特化したコンサルティングサービスを提供する企業です。
業務内容は例えば、顧客企業に対する情報システムの最適化やデジタルトランスフォーメーションの推進、新たなテクノロジーの導入などの提案を通して、顧客企業が持つ目標の達成を支援することです。
現代においてITは必要不可欠なので、総合系ファームに分類されることがあります。
代表的な企業は以下の通りです。
- IBM
- SAPジャパン
- 日本オラクル
- ワークスアプリケーションズ
- 日立コンサルティング
人事系コンサルティングファーム
人事系コンサルティングファームは、組織や人材に関するコンサルティングサービスを提供しています。
採用や研修、パフォーマンス管理、組織開発、リーダーシップ開発など人事関連の様々な領域にわたり、クライアント企業の人材戦略や組織改革を支援することが主な業務です。
代表的な企業は以下の通りです。
- マーサージャパン
- リンクアンドモチベーション
- リクルートマネジメントソリューションズ
- トーマツイノベーション
- クレイア・コンサルティング
参照:
コンサルティング会社に向いている人
自分には「コンサルタント」に対する適性があるのか知りたい方も多いでしょう。
そこでこのセクションでは、コンサルティング会社に向いている人の特徴をご紹介します。
継続的に勉強できる
コンサルティング会社で働くうえで、継続的に勉強する意欲を持つことは極めて重要です。
時代や環境の変化や新たなビジネス課題に迅速に対応するためには、常に最新の知識とトレンドを吸収していく必要があるからです。
継続的な勉強ができる人は、変化に柔軟かつ迅速に適応できる傾向があるでしょう。
顧客企業の要望や業界の情勢は常に変化しており、新しい技術や戦略が登場することがよくあります。
そのため、継続的な勉強を通して新しい知見を取り入れることが求められます。
また、コンサルタントは多様なプロジェクトに携わるため、異なる業種や業態に関する知識が必要です。
コンサルタントとして働くには、多岐にわたる分野の知識を効果的に習得し、応用する能力が不可欠でしょう。
ポジティブでメンタルが強い
ポジティブでメンタルが強い人は、コンサルティング会社に向いています。
ポジティブでいることは、困難な状況にも前向きな解決策を見出すうえで不可欠です。
プロジェクト中には、予測不可能な問題が発生することがあります。
しかし、ポジティブな姿勢を維持することで冷静な判断ができ、クライアントに対して信頼感を築けるでしょう。
多忙なスケジュールや厳しい状況に直面しても、ポジティブなエネルギーを維持することはモチベーションを高めることにつながります。
コミュニケーション能力が高い
コンサルタントは、顧客企業が持つ課題や目標を的確に把握するために顧客と緊密に連携する必要があります。
高いコミュニケーション能力を持っている人は、適切な質問を通じてクライアントの要望を把握し、的確に提案ができます。
プロジェクトはチームで行うため、チーム内での円滑なコミュニケーションも求められるでしょう。
傾聴力がある
コンサルティング会社で働くうえで、傾聴力は必須です。
傾聴力がある人は相手の発言に真剣に耳を傾けるだけでなく、言葉の裏に潜む意図や感情にも敏感です。
これによりクライアントの懸念や要望を深く理解し、的確な提案や解決策を提示することが可能です。
プロジェクトチーム内での傾聴力チームワークを強化します。
メンバーがお互いに理解し合い、意見やアイディアを共有することで、より良い戦略の構築や問題解決が可能となるでしょう。
参照:
コンサルタントに必要なスキル
コンサルタントとして働くためには、いくつか身に付ける必要のあるスキルがあります。
このセクションでは、コンサルタントに必要なスキルをご紹介します。
論理的思考力
論理的思考力は、コンサルタントにとって最も重要なスキルの一つです。
論理的思考力は、問題解決や意思決定、顧客へのプレゼンテーションにおいて不可欠だからです。
コンサルタントは、顧客企業の課題や目標を正確に理解する必要があります。
複雑な問題を理解し、要因を分析し、問題を明確に定義するために論理的思考力が常に求められるのです。
異なる仮説を立て、それらを検証し、データや証拠に基づいて意思決定を行うためにも論理的思考力は必要でしょう。
データを分析するスキル
論理的思考力とともに、データを分析するスキルがコンサルタントにとって必要不可欠です。
コンサルタントは、事実に基づいて戦略を策定する必要があります。
データを適切に分析し、データから得られた情報をもとに客観的かつ合理的な意見を提示する必要があるのです。
また、実施したプランの効果を測定し、必要に応じて改善策を導入するためにも、データ分析が欠かせません。
コンサルタントは顧客企業とともに進捗を検証し、必要な調整を行う必要があるでしょう。
概念化能力
コンサルタントにとっての「概念化能力」は、複雑な情報や問題を抽象的な概念やパターンに変換する能力を指します。
このスキルは、クライアントの課題や課題に対処する際に、問題を理解して解決策を構築するために重要です。
例えば、コンサルタントは顧客企業が置かれている状況や業界に特有な現象を理解し、それを一般的な原則や傾向に結びつけることが求められます。
つまり、具体的な事例やデータから抽象的な概念を導き出す概念化能力が必要なのです。
参照:
まとめ
コンサルティング会社とは、経営や業務の専門知識を持つ専門家が企業や組織に対して助言を提供する企業です。
その仕事内容は、顧客企業の課題を分析して効果的な解決策を提案したり実行したりすることです。
コンサルティング会社には、アナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーといった4つの職種が存在します。
また、戦略系、総合系、シンクタンク系、IT系、人事系などに分類され、携わる事業分野は多岐にわたります。
コンサルティング会社に向いているのは、継続的に勉強できてメンタルが強く、コミュニケーション能力が高く、そして傾聴力がある人です。
さらにコンサルタントは、論理的思考力やデータを分析する能力、概念化能力といったスキルも求められるでしょう。
以上がコンサルティング会社の業界の特徴や仕事内容です。
ぜひこの記事を参考に就職活動を行ってください。