博報堂の子会社一覧まとめ!新卒採用のある子会社の概要・採用フローと対策も解説

博報堂の子会社一覧まとめ!新卒採用のある子会社の概要・採用フローと対策も解説

2024年8月15日更新

はじめに

博報堂は電通と並ぶ国内広告代理店として知られており、クライアントの課題解決の中でも特にメディア・コミュニケーション領域解決に強みがある企業です。

株式会社博報堂は株式会社博報堂DYホールディングス完全子会社です。

博報堂のほかにも、博報堂DYメディアパートナーズ・大広・読売広告社といった子会社を有しています。

博報堂グループの子会社は40近くもあり、博報堂グループの子会社の新卒採用試験を受けようとしている学生も多いでしょう。

しかしその反面、各子会社の特徴や選考対策が分からずに不安を覚えている人も多いはず。

そこで本記事では、博報堂グループの子会社の選考をうけようと考えている学生を対象に、博報堂グループの子会社と新卒採用を実施している企業を解説します。

本記事の内容をもとに博報堂グループへの理解を深めて、企業研究や就活対策に役立ててください。

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博報堂グループとは

博報堂DYグループは449のグループ会社(子会社および関連会社)で構成され、今は3万人を超える従業員が世界30以上の国・地域で働いています。

グループ全体の収益は9,911億3,700万円(2023年3月期通期)で、アメリカAd Age誌の「World’s 25 Largest Agency Companies」では世界トップ8となりました。

日本国内では、2位にランキングされているエージェンシーグループとしても知られています。

博報堂グループは「生活者発想を主軸に、クリエイティビティ・統合力・データ/テクノロジー活用力を融合し、デジタル時代における企業のマーケティングの進化とイノベーション創出を目指す」という基本戦略を掲げています。

子会社といっても、博報堂の場合にはそのグローバルな事業展開からさまざまなキャリアが目指せる企業と言えるでしょう。

参照ページ

博報堂DYグループ|博報堂DYグループについて

博報堂の子会社一覧

以下では博報堂グループの主要な子会社を一覧で紹介するので、どのようなグループ会社があるのかチェックしてみてください。

(国内連結子会社のみ)

  1. 株式会社博報堂
  2. 株式会社quantum
  3. 株式会社北海道博報堂
  4. 株式会社新潟博報堂
  5. 株式会社静岡博報堂
  6. 株式会社東北博報堂
  7. 株式会社北陸博報堂
  8. 株式会社中国四国博報堂
  9. 株式会社四国博報堂
  10. 株式会社博報堂プロダクツ
  11. 株式会社博報堂コンサルティング
  12. 株式会社博報堂ケトル
  13. 株式会社博報堂Gravity
  14. 株式会社ハッピーアワーズ博報堂
  15. 株式会社ディー・ブレーン
  16. 株式会社博報堂メディカル
  17. 株式会社SIX
  18. 株式会社エッジ・インターナショナル
  19. 株式会社博報堂マーケティングシステム
  20. 株式会社博報堂キャビン
  21. 株式会社HYTEC
  22. 株式会社HUG
  23. 株式会社TBWA\HAKUHODO
  24. 株式会社wondertrunk&co.
  25. 株式会社中央アド新社
  26. 株式会社博報堂クリエイティブ・ヴォックス
  27. 株式会社HAKUHODO DESIGN
  28. 株式会社博報堂キャスティング&エンタテインメント
  29. 株式会社スパイスボックス
  30. 株式会社博報堂プランニングハウス
  31. 株式会社オズマピーアール
  32. 株式会社バックスグループ
  33. 株式会社Spontena
  34. 株式会社博報堂コネクト
  35. 株式会社peak
  36. 株式会社博報堂キースリー
  37. SUPERYARD株式会社

【新卒採用あり】博報堂の主要な子会社の概要と各社の選考フロー

続いて、新卒採用を行っている主要な博報堂グループの子会社の概要と各社の選考フローについて解説します。

博報堂DYメディアパートナーズ

博報堂DYメディアパートナーズ ロゴ

(出典:コーポレートサイト

会社名株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ

HAKUHODO DY MEDIA PARTNERS INCORPORATED

本社〒107-6321 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
支店〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー

〒460-0008 名古屋市中区栄3-3-21 セントライズ栄

設立2003年(平成15年)12月1日
資本金95億円
事業内容マーケティング・クリエイティブ・アクティベーション・PR・コンサルティング・事業開発・イノベーション・メディア&コンテンツ・テクノロジー・R&D
社員数895人(2023年4月1日現在、契約社員含む)

 

博報堂DYメディアパートナーズは博報堂・大広・読売広告社のメディア部門を統合して設立されたメディア事業を運営する会社です。

プラニングからプロデュース、バイイング、ナレッジ、トラフィックといったメディア効果を最大化するためのサービスを提案しています。

博報堂とは特に繋がりが強く、新卒社員の合同採用や社員同士の交流、そして社内制度の統一化が強化されているのも特徴の一つです。

博報堂グループ内の役割としては、広告主側を博報堂、メディア媒体側を博報堂DYメディアパートナーズが担当しています。

選考フロー

博報堂DYメディアパートナーズの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. WEBテスト(テストセンター)
  3. 面接
  4. グループディスカッション
  5. WEBテスト(自宅受験)
  6. 面接
  7. 内定

選考対策

博報堂の選考では、志望度の高さを示すことでほかの学生よりも一歩リードできるでしょう。

実際に、内定者の中にはインターン選考の段階から何度も志望理由が問われた学生もいました。

最終面接の事前アンケートでは、「博報堂と博報堂DYパートナーズについて、それぞれを志望する割合とその理由」について問われることもあります。

企業理解がないと回答できない質問もあるので対策が必要です。

志望度をアピールできるように、「なぜ広告業界なのか」「そのなかでもなぜ博報堂グループなのか」「博報堂との違いと入社志望度割合」を回答できるように準備しておきましょう。

参照ページ

ワンキャリア

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)

DAC ロゴ

(出典:コーポレートサイト

会社名デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
本社〒150-6033

東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号

恵比寿ガーデンプレイスタワー(受付 33階)

支店関西支社・中部支社・九州支社・ニューヨークオフィスなど
設立1996年12月2日
資本金4,031百万円
事業内容メディアサービス事業・ソリューションサービス事業・ オペレーションサービス事業
社員数単体:1,915名(2023年4月時点)

※ 役員、職員、契約社員、派遣社員等の総計

 

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは、1996年に博報堂・旭通信社(現アサツーディ・ケイ)・第一企画(同)・デジタルガレージ・読売広告社・アイアンドエス(現アイアンドエス・ビービーディオー)・徳間書店の共同出資により設立されました。

効果的なマーケティングがしたい広告主・広告会社と、メディア価値を高めたいメディア、そして自分にマッチした情報を求める生活者の三者の要望に応えるべく、デジタルを主軸とした広告やマーケティングビジネスを実施しています。

利益追求よりも社会的な貢献を重視しています。

そのため、デジタル広告のマーケティングビジネスによって、人々がより幸せに暮らせる社会作りがしたい学生は共感できるでしょう。

選考フロー

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の選考フローは以下の通りです。

  1. WEBテスト
  2. 面接(複数回)
  3. 内定

選考対策

DACの選考では、社会的な貢献ができる人材かどうか、学生の「人柄」を重視した採用を行っています。

そのため、熱意を伝えつつも、人当たりの良い円滑なコミュニケーションが取れる人物であるとアピールするといいでしょう。

内定者の中には、面接の際に一貫して「笑顔でハキハキ話すこと」「熱意が伝わるように感情を込めて話すこと」の2点を意識したことで、選考を突破できた人もいます。

内定後の面接官によるフィードバックでは、「内容だけではなく、話し方からも熱意が伝わってきたのが非常に良かった」という高い評価をもらっています。

明るい印象を与えるために笑顔を絶やさず会話を進めることや、相手に聞こえる声量でハキハキと元気に回答することを練習しておきましょう。

参照ページ

ワンキャリア

博報堂プロダクツ

博報堂プロダクツ ロゴ

(出典:コーポレートサイト

会社名株式会社博報堂プロダクツ (HAKUHODO PRODUCT’S INC.)
本社〒135-8619 東京都江東区豊洲5-6-15 NBF豊洲ガーデンフロント
支店
設立2005年10月1日
資本金1億円[株式会社博報堂(100%出資)]
事業内容広告制作・プロモーションの企画・実施
社員数2,102名(2023年4月現在)

 

博報堂プロダクツは博報堂グループの広告制作会社として、全般的なコンテンツ製作を担っている企業です。

広告に留まらない幅広い事業展開と顧客目線を重視したビジネススタイルを貫いているのが、魅力の一つです。

競合の電通クリエーティブXの事業領域が7つであるのに対し、事業領域はなんと12つにも広がっています。

さらに競合企業にはない「イベント・スペースプロモーション」という領域においては、最先端テクノロジーを使ったイベント演出を行っています。

「プレミアム」領域では、ノベルティや販売商品の製作・企画・開発・デザインから製造・品質管理まですべて同社で一貫して行っているのも特徴です。

このように、他社にはない独自の領域にまで事業を広げながらも広告に留まらないサービス提供をしています。

選考フロー

博報堂プロダクツの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. グループディスカッション
  3. WEBテスト
  4. 面接

選考対策

一般に広告業界は激務だといわれていますが、その中でも活躍できる人材であることを示す必要があります。

激務でも前向きに仕事に取り組める姿勢を、エントリーシートや選考でアピールしましょう。

とある内定者は、選考中に「プレッシャーがかかり、なおかつハードワークですが耐えられますか?」と面接官に問われました。

それに対し、「作品のクオリティの高さが自分のモチベーションに直結しています。そのため、長時間の勤務だったとしても苦にならず仕事に携わることができます。」と返答したところ、好印象を残せたそうです。

面接官にストレス耐性を問われた際にも、背景の理由を含めて仕事に対する「前向きな姿勢」を上手にアピールすると、選考を突破しやすいでしょう。

また、会話の回答内容だけでなく「ガクチカ」のエピソードも絡めて話せると、より具体性が増して説得力が増します。

参照ページ

ワンキャリア

博報堂アイ・スタジオ

博報堂アイ・スタジオ ロゴ

(出典:コーポレートサイト

会社名株式会社 博報堂アイ・スタジオ
本社〒100-0005

東京都千代田区丸の内三丁目4番1号 新国際ビル 5階

支店
設立2000年6月30日
資本金2億6千万円
事業内容インタラクティブ領域におけるクリエイティブ、デジタルマーケティング・CRMのプランニング・制作・運用、およびシステム開発業務
社員数238名(2022年4月現在)

 

博報堂アイ・スタジオは、クライアントの課題解決をすべく、企業サイトやPRサイトやアプリなどのデジタル制作物をプラン設計から制作・運用まで、一括管理で行っています。

その卓越した表現力、最先端の技術力、そして博報堂グループの武器である「生活者発想」をもとに、オウンドメディア中心に顧客に刺さるUIデザインやテック活用、システム開発などのソリューションを提供しています。

加えて、これらの大型案件に入社1年目から携わることができて、若いうちからインパクトの大きさを体感できるのも魅力の一つです。

大手のデジタルマーケティング案件に関わり、日本社会を楽しくそして面白くしていける仕事でしょう。

選考フロー

博報堂アイ・スタジオの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. グループディスカッション
  3. 面接
  4. 内定

選考対策

博報堂アイ・スタジオへの入社を目指す学生は、競合の電通や博報堂の他子会社と併願していることが多いです。

企業は内定辞退防止のため、「本当にアイスタに入社してくれるのか」を選考で重要視しているでしょう。

そのため、選考では「なぜデジタル領域に行きたいのか」「電通よりも博報堂に行きたい理由は何か」を説明できるようにしてください。

とある内定者は、選考で「なぜデジタルマーケティングをやりたいのか」について何度も質問されました。

デジタルへの思いやデジタルを目指すきっかけになった経験を示したところ、高評価を得られました。

また、企業研究を徹底し、競合の電通ではなく博報堂アイ・スタジオでしかできない仕事や魅力について深掘りするのもいいでしょう。

ここから博報堂コンサルティング

ここから博報堂コンサルティング ロゴ

(出典:コーポレートサイト

会社名株式会社 博報堂コンサルティング

HAKUHODO CONSULTING INC.

本社東京オフィス

〒100-0005

東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 丸の内二丁目ビル6階

支店
設立2001年4月3日
資本金1億円(株式会社 博報堂 100%出資)
事業内容
社員数51名(2024年2月現在)

 

博報堂コンサルティングは、博報堂が培ってきた「生活者発想」とコンサルティングファームの持つ経営戦略のノウハウを組み合わせた「持続的な事業成長」を実現させるミッションのもと、設立されました。

主にブランディングやマーケティングの案件を多く抱えているという特徴があります。

基本的には、ブランドを主軸にした企業戦略策定やマーケティング実行支援まで一貫して担っています。

マーケティングに関する幅広い知識を習得できる環境が整っているといえるでしょう。

また、博報堂コンサルティングは全社的なブランディングやマーケティングを担当していることから、クライアントはCEOや事業部の責任者が多いです。

より多くの企業の経営者と接点を持てるのも大きな魅力でしょう。

選考フロー

博報堂コンサルティングの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. 面接(3回)
  3. 内定

選考対策

博報堂コンサルティングは「左脳と右脳のバランス」を重視している傾向にあります。

その一方で、ある社員は「基盤となるのはロジカルに考えられる力、すなわち右脳です。右脳を使うことでさまざまなアイデアが生み出される」と話しています。

コンサルの選考を突破する上で重要なのは、「論理的思考力」です。

実際、インターンシップの選考段階からケーススタディを課しています。

さらにその後も、マーケティングのケース課題を課していることがあります。

選考では学生の論理的な思考力を試していることは明らかでしょう。

よって、選考では論理的な思考力があることをアピールすることが大切です。

面接では構造化して話すことや、結論を端的に先に話すことを意識すると論理的思考力があることを示しやすいでしょう。

博報堂グループ全体の企業理念について

続いて、博報堂グループの子会社全体の企業理念について解説していきます。

コーポレートサイトによると、博報堂グループ全体のグループポリシーは以下の2点です。

  • 生活者発想…博報堂DYグループの発想の原点。人々を単に「消費者」として捉えるのではなく、多様化した社会の中で主体性を持って生きる「生活者」として捉え、深く洞察することから新しい価値を創造していこうという考え方。生活者を誰よりも深く知っているからこそ、広告主と生活者、さらにはメディアとの架け橋をつくれるのだと考えます。
  • パートナー主義…博報堂DYグループのビジネスの原点。常に生活者視点に立ち、広告主・媒体社のビジネスを共に見つめ、語り合い、行動することからソリューションを提供していこうという考え方。パートナーとして広告主・媒体社と長期的な関係を築き、継続性のある一貫したソリューションを提供していくことを常に目指しています。

引用:博報堂DYグループ|グループ経営理念・グループポリシー

これまで蓄積してきた独自の生活者発想を基にした「生活者の情報行動や購買行動」「メディアおよびコンテンツの接触・嗜好データ」と、最先端技術を掛け合わせ、より最適なマーケティング戦略を立案できます。

パートナー主義なので、「相手企業との長年の信頼関係が築けているからこそ、博報堂を信じて任せてくれた。私たちは、本質をついたものであれば、時にはクライアントからすると耳の痛いことも提案する」と語っている社員もいます。

この2つの柱があることで、クライアントと長期的かつ良好な関係を築きながらも事業を成功させられるのでしょう。

博報堂グループの子会社にエントリーする際は、以下のポイントに気をつけてください。

  • 他者の立場や目線で物事を考えられる洞察力
  • 顧客にとっての最善策を考えられるロジカルな思考力

これらをうまくエントリーシートや面接の場でアピールし、自分がマッチした存在であることを示しましょう。

参照ページ

博報堂DYグループ|グループ経営理念・グループポリシー

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。
選考通過ES

まとめ

博報堂グループの子会社は40近くあり、それぞれ特色がありながらもグループ全体としての共通点も数多いです。

それぞれの子会社の特徴を抑えつつ、博報堂グループに求められる資質もアピールする必要があります。

博報堂グループ全体のグループポリシーは「生活者発想」と「パートナー主義」です。

他者の立場や目線で物事を考えられる洞察力や、顧客にとっての最善策を考えられるロジカルな思考力・提案力、コミュニケーションスキルを、エントリーシートや面接でアピールしましょう。

今回紹介した内容をもとに、博報堂グループや子会社の企業研究を進めてみてください。

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