【業界研究】メガバンクは!特徴や向き不向きは?選考に役立つ情報を徹底解説!
2024年2月28日更新
はじめに
就活を成功させるためには業界研究が必須です。
業界への理解が浅いと採用担当者からの印象は悪くなってしまうでしょう。
また、業界独自の業務や特徴を知っていないと入社後にギャップを感じて長く続かないかもしれません。
そこで、この記事ではメガバンクについて基本概要から職種別の業務内容、就活に役立つ情報まで徹底解説します。
この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。
- メガバンクってどんな仕事をするの?
- メガバンクの就活難易度は高いか気になる
- メガバンクの選考対策
金融業界の中でもメガバンクは就活生からの人気が高いです。
この記事を読んで業界理解を深め、ライバルと差をつけましょう。
また、メガバンク以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
メガバンクの就職難易度は高いといえるでしょう。
社会からの信用も高く、大手企業を相手にスケールの大きなやりがいのある仕事に携われるため就活生からの人気が非常に高いです。
また、銀行業務に携わるための正確性、忍耐力はもちろん、高いコミュニケーション力も求められます。
ライバルに差をつけられるよう選考対策はしっかりと行いましょう。
選考対策として、業界や企業理解を深めると同時に、エントリーシートを記載する段階で自己分析をしっかりと行い、面接の頻出質問に対応できるよう練習することが大切です。
後ほど具体例を交えて紹介しますので是非最後までお読みください。
メガバンクとは?
実はメガバンクという言葉には法律などによる明確な定義はありません。
日本では一般的に「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」が3大メガバンクと呼ばれています。
これら3行は、日本全国の主要都市に支店を持っている「都市銀行」にあたりますが、その中でも特に資金や規模が大きいことが特徴です。
銀行のビジネスは大きくは「預金業務」「融資業務」「為替」の3つにわかれます。
預金業務 | 個人、法人を問わず資金を預かり、普通預金、定期預金、当座預金などの銀行口座を管理する業務 |
融資業務 | 預金業務によって預かったお金を、資金を必要としている企業や個人に融資する業務。 |
為替業務 | 銀行口座をもつ顧客からの依頼によって、振込や送金を行う業務。 |
メガバンクの特徴としては、豊富な資金量を背景に大企業や上場企業がメインの取引先となり、M&Aなどの海外進出も積極的に行う点と言えるでしょう。
メガバンクの現状は?
業界理解を深めるために動向を把握することが大切です。
重要なポイントは必ず押さえておきましょう。ここでは、トピックを2つ紹介します。
トピック1:長引く低金利による収益悪化
銀行の基本的なビジネスモデルは、「顧客から預かったお金に利ざやを上乗せして貸し付け、収益を上げる」という構造です。
しかし、日本ではマイナス金利などの低金利政策が長く続いており、貸出金利の低下とともに利ざや収益も減少しているのが現状です。
そのため、従来のビジネスモデルでは収益を上げることが難しくなっています。
メガバンクは、地方銀行に比べれば影響は大きくないものの、ビジネスモデルの転換期を迎えていることは確かです。
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トピック2:人材獲得・処遇改善
ビジネスモデル転換に向け、人材の獲得、処遇改善の動きが見られます。
メガバンク3行は、23年度に揃ってベースアップを実施しており、初任給も大幅に引き上げました。
24年入行の採用数は3行計で約1200人と、23年に比べ1割増やす計画です。
デジタル化や海外展開の加速に伴い、求める人材像も変化していくことが予想されます。
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メガバンクの未来は?
将来的な動きを把握することも業界理解を深めるうえで大切です。
トピックを2つ紹介します。
トピック1:オンラインを活用したコスト削減
新型コロナウイルスが流行したことにより、従来のような対面での顧客接触が制限されたことをきっかけに、各銀行はオンライン面談を導入し、オンラインと対面の両方を活用するようになりました。
また、「インターネットバンキング」にも力を入れており、店舗やATMの数は減りつつあります。
このように、オンラインを活用することで家賃や人件費などのコスト削減につながることが期待されます。
今後も業務の効率化などで徹底的にコストを削減していくと予想されます。
トピック2:海外市場へのシフト
メガバンクは、収益を上げづらい国内市場から、成長性に期待できる海外市場にシフトし始めています。
特にタイやベトナム、インドなどのアジアを中心に積極的に投資を行っており、新たな成長ドライバーとして注目が集まっています。
海外進出によって収益性が向上するのか、今後注目していく必要がありそうです。
メガバンクの職種
メガバンクには数多くの職種があります。ここでは、主な5つの職種を紹介します。
各行、職種の名称や採用方法は異なるので、希望する職種についての詳細情報は企業サイト等で確認しましょう。
職種内容①:法人向け営業職(ホールセール)
解説していくメガバンクでの仕事内容の1つ目は、法人向け営業職です。
大企業や自治体など、いわゆる法人を相手にした営業職です。
銀行側の窓口として、顧客のニーズを聞きながら融資や外国為替をはじめとした様々な銀行のサービスを提案・執行し、事業推進に貢献します。
メガバンクでは大きな取引に携わることができるため、やりがいを感じることができるでしょう。
職種内容②:個人向け営業職(リテール)
解説していくメガバンクでの仕事内容の2つ目は、個人向け営業職です。
主に銀行の窓口や支店で、個人のお客様に対してコンサルティングを行います。
具体的には、資産運用や住宅ローンなどの相談を受けることになります。
個人のニーズに合わせたきめ細かな対応力や、相手の理解度に合わせてわかりやすく説明する力が求められます。
職種内容③:IT・システム職
解説していくメガバンクでの仕事内容の3つ目は、IT・システム職です。
銀行では様々なシステムが活用されており、IT・システム職は、最先端のテクノロジーを活用しながらデジタル化を推進し、業務の効率化やサービスの高度化、新たなビジネスモデルを創造する仕事です。
高い専門性が求められ、ITスキルに加えて金融知識も必須になります。
職種内容④:エンジニア職
解説していくメガバンクでの仕事内容の4つ目は、エンジニア職です。
クオンツとも呼ばれ、金融数理やプログラミング、AIなどをはじめとする先端技術を駆使して、金融商品の開発や市場データサイエンス、リスク管理を担う仕事です。
IT・システム職同様、高い専門性が求められ、大学や大学院で金融工学などを学んでいる方が選考では有利になるでしょう。
職種内容⑤:マーケット職
解説していくメガバンクでの仕事内容の5つ目は、マーケット職です。
マーケット職には、法人や機関投資家へ市場性商品を通してソリューション提案を行うセールス業務と、顧客からの注文に基づいて市場取引を行うトレーディング業務があります。
世界の市場の動きを見ながら業務を遂行し、巨額の資金を動かすため非常に緊張感のある仕事です。
証券や信託などグループ会社での活躍も期待できるでしょう。
参照ページ
メガバンクの市場規模・推移
2023年3月期連結業績は、純利益の合計が前期比4.6%増の2兆4778億円で、連結純利益の合計としては14年3月期以来9年ぶりの高水準を記録しました。
長引く低金利の影響を受けつつも業績は安定しており、今後も市場規模は伸びていくと予想されます。
参照ページ
メガバンクの売上高ランキング
順位 | 企業名 | 経常収益(百万円) |
1 | 三菱UFJFG | 9,281,027 |
2 | 三井住友FG | 6,142,155 |
3 | みずほFG | 5,778,772 |
メガバンクの売上高ランキングは上記の通りです。
3行はそれぞれ強み・弱みはあるものの、銀行としての業務内容は同じです。
そのため、選考に進む際は、企業研究をして3行の違いを理解していないと、どの銀行でも通用するような内容に終始してしまう可能性があります。
3行がどの分野で業績をあげているのか、今後注力していく分野はどこなのか、企業研究はしっかり行うようにしましょう。
参照ページ
メガバンクの企業紹介
3行の企業情報を紹介します。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
企業①三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は、世界の金融機関の中でもトップクラスの総資産を誇り、2023年1月時点の「世界の巨大銀行トップ50」において9位にランクインしています。
この資産力を武器に、海外企業への出資・買収を積極的に行い、グローバルでの存在感はますます増しています。
また、2019年までに7年かけて、タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピンの商業銀行に出資し、「ASEANの商業銀行プラットフォーム」を構築しています。
アジアへの展開だけに留まらず、2019年には豪州をベースとした資産運用会社へ出資し、「海外アセットマネジメント事業」を強化しました。
3大メガバンクの中でも特に海外に強みを持つ三菱UFJ銀行は、強みを活かして今後もますます海外展開を加速させるでしょう。
企業②三井住友銀行
三井住友銀行は、長年三菱UFJ銀行に次ぐ2位のポジションを維持しています。
三井住友銀行はメガバンクの中でも効率的に収益をあげている事が特徴で、経費率の低さ、総資産利益率ともにメガバンクの中でトップに君臨しています。
さらに、アジア圏への展開を加速させていることも特徴で、2009年から2019年の10年間で海外貸出残高は約4倍になっています。
海外の経営層・人材の多様化にも注力しており、地域を越えた人材活用を推進しています。
収益性と効率性に強みを持つ三井住友銀行ですが、海外展開の加速などを受け今後どのように推移していくのかが注目されます。
企業③みずほ銀行
売上高では3位に位置しているみずほ銀行ですが、強みは「強固な事業基盤」と「One MIZUHO戦略による高度なサービス提供力」です。
「One MIZUHO」とは、銀行・信託・証券が一体となった運営を進めるという戦略のことで、CMなどでも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
みずほ銀行は、個人顧客は約2,400万人、国内上場企業の約7割と取引もしており、国内に強固な事業基盤を持ってます。
みずほ銀行の大きな特徴として、多様なキャリア形成も挙げられます。
さまざまな研修や制度が充実しており、若手層の早期育成や社員のキャリアをサポートする仕組みがあります。
幅広い観点を持った金融のプロフェッショナルが育つ環境があるメガバンクと言えるでしょう。
メガバンクで働くメリット
就活生に人気のメガバンクですが、メガバンクで働くとどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは代表的な2つのメリットについて確認してみましょう。
メリット①スキルアップできる環境が整っている
銀行の業務は非常に多岐にわたっており、常に学ぶ姿勢が求められます。
就活生の中で、金融の知識に自信があるという人は多くないのではないでしょうか。
金融のプロとして顧客に最適な提案をするため、入社後は資格の取得などスキルアップが必要となります。
研修制度が整っているため、同期や職場の仲間とともに効率よくスキルアップできる環境が整っているというのはメリットと言えるでしょう。
メリット②社会的信用を得られる
お金を扱う金融機関は信用によって成り立っており、銀行員も「信用できる人」と社会的に認知されやすいと言えます。
銀行業界そのものは厳しい競争環境にあり、銀行員に求められるものも高く厳しくなっていますが、それだけに社会的にも信用を得やすい立場にあると言えるのです。
銀行の中でもメガバンクは誰でも名前を知っている企業なので、より信用につながるでしょう。
参照ページ
メガバンクで働くデメリット
メガバンクで働くことはメリットだけではありません。
デメリットも把握したうえで自分の適性を確認しましょう。
ここでは、メガバンクで働くデメリットを2つ紹介します。
デメリット①ノルマや転勤がある
支店に配属されると、貸付目標などのノルマが課される場合が多くあります。ノルマ達成のためにエリアの企業を回って貸付の需要の掘り起こしなどをすることもあるでしょう。
また、メガバンクは全国に支店があるため、定期的な転勤が発生することも多いです。
出世のためには転勤を何度か経験することも必要、と考える人も多く、プライベートのことを考えると辛いと感じる人もいるでしょう。
デメリット②若手の裁量権が小さい
メガバンクでは、取引の規模が大きいため、若手のうちは裁量のある仕事を任せてもらえないことも多いです。
銀行の仕事は高い正確性が求められるため、裁量のない仕事でも忍耐強く緻密に取り組まなければいけません。
他業界に就職した友人を見て、「若いうちから裁量のある仕事ができて羨ましい」「自分はこのままで成長できるのだろうか」と感じる人もいるかもしれません。
メガバンクへの就活を成功させるためには
メガバンクは非常に人気が高く、対策をしっかり行わないと、面接まで進めなかったということになりかねません。
まずは、エントリーシートで求められている内容を徹底的に練り上げましょう。
エントリーシートがしっかりと書けていれば面接はコツさえつかめば怖くないです。
ここでは、志望動機を書くときの4つのポイントを紹介します。
志望動機に盛り込む内容は面接の質問でも頻出です。
4つのポイントを押さえて、ライバルに差をつけましょう。
①なぜメガバンクなのか
- なぜ数ある中からメガバンクを選んだのか
- それは他の業界ではできないのか
②なぜその企業なのか
- なぜ他の2行ではなくその会社を選んだのか
- それは他の2行では達成できないことなのか
③あなたの強みはどんなところか
- 他の人にはない独自の強みか
- その強みはどうやって身についたのか
④強みを活かしてどういう業務で貢献できるか
- なぜ他の業務ではなくその業務なのか
- どうやって強みを活かすのか
エントリーシート・面接で頻出の質問を紹介
1.志望動機を教えてください。
御行を志望する理由は、お金を通して日本のみならず海外の企業の課題も解決したいからです。大学で金融経済を学ぶなかで、銀行の仕事は、企業課題に対してお金のプロとしてコンサルティングを行うことだと知りました。御行は、海外にも積極的に展開しており、グローバルで活躍する機会があることに魅力を感じました。
私は留学時に海外の学生とディスカッションする機会が多くありました。相手の文化への理解が浅く上手くコミュニケーションが取れなかった経験から、できるだけ様々な国の学生と話すことを心がけ、海外の人に対するコミュニケーション力を身につけました。
この力を活かして、海外企業の抱える課題を担当者と一緒になって悩み、ディスカッションし、解決策を提案することで御行に貢献したいです。
先ほど紹介した4つのポイントが網羅されていることがわかると思います。
①なぜメガバンクなのか
「企業の抱える課題に対してコンサルティングが行える」「海外企業にも対応している」という部分で、金融業界の中でもメガバンクを志望していることをアピールしています。
②なぜその企業なのか
「海外展開に積極的で、グローバルで活躍できる」という部分で、海外に強みを持つ点に魅力を感じていることを伝えています。
③あなたの強みはどんなところか
「海外の人に対するコミュニケーション力を身につけた」という部分です。強みを得た具体的なエピソードもあわせて書くようにしましょう。
④強みを活かしてどういう業務で貢献できるか
「コミュニケーション力を活かして海外企業の課題を解決することで貢献したい」という部分で、業務への意欲を示しています。
2.入行後に携わりたい業務を教えてください。
まずは国内で法人営業担当として、企業課題と向き合い、金融のプロとしての課題解決力を身につけたいです。顧客との信頼関係を築くことが非常に重要だと思いますので、コミュニケーション力を活かして業務に励みたいです。
将来的には海外企業を担当し、よりグローバルで活躍できる人材になりたいです。
志望動機に盛り込んだポイントを活用していることがわかると思います。
携わりたい業務は、ステップ式で、「まずは○○、将来的には○○の仕事がしたい」のように書くこともできます。
どちらの業務でも強みを活かせるという点をアピールするようにしましょう。
このように、志望動機に盛り込むべき4つのポイントは、面接の質問にも活用できます。
業界・企業分析と自己分析をしっかりと行い、魅力的な志望動機を完成させましょう。
また、具体的な面接対策を紹介している記事などが他にありますので、是非合わせて読んでみてください。
まとめ
本記事ではメガバンクについて解説しました。メガバンクは日本のトップ企業として多岐にわたる業務を展開しており、社会からの信用も厚いです。
それだけに就職難易度は高いですが、入行後は金融分野に限らず様々なスキルが身に付くことが期待できます。
気になっている方は会社の説明会などに参加してみましょう。