キヤノンの子会社一覧まとめ!新卒採用のある子会社の概要・採用フローと対策も解説

キヤノンの子会社一覧まとめ!新卒採用のある子会社の概要・採用フローと対策も解説

2024年8月15日更新

はじめに

キヤノングループは1937年に世界一のカメラメーカーを志して創業された企業です。

独自の光学技術を中心に1950年代から世界市場に進出してきました。

現在では、グループ全体の売上の7割以上が海外市場になるほどの巨大企業にまで成長を遂げました。

キヤノングループの子会社は40近くもあり、キヤノングループの子会社の新卒採用試験を受けようとしている学生も多いのではないでしょうか。

しかしその反面、各子会社の特徴や選考対策が分からずに不安を覚えている人も多いはず。

 

そこで本記事は、キヤノングループの子会社の選考をうけようと考えている学生を対象にキヤノングループの子会社と新卒採用を実施している企業を解説します。

本記事の内容をもとにキヤノングループへの理解を深めて、企業研究や就活対策に役立ててみてください。

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キヤノングループとは

canon(キヤノン)は、国産カメラの開発・製造を中心に事業展開している大手精密機器・電気機器メーカーです。

各国で329社もの連結子会社を持ち、ミラーレスでのシェアは世界No.1を誇っています。

 

カメラ以外にもレーザープリンターや半導体、医療機器などカメラで培った光学技術を駆使して多角的な製品を展開しています。

キヤノングループならではの強みは次のとおりです。

 

  • 多角化とグローバル化によるバランスの良い事業構造
  • オフィス複合機・レンズ交換式カメラ・レーザープリンター・FPD露光装置における世界トップクラスのシェア
  • アメリカ・ヨーロッパ・アジアの主要地域での売上比率が同程度
  • キヤノン製品を国内独占販売
  • 強固な顧客基盤を所有
  • 精鋭のIT技術力

 

親会社と子会社の関係

キヤノンでは製版分離という方式を取っており、これは「製造」に携わる組織と「販売」に携わる組織を分離して生産性を向上させる方法のひとつです。

 

キヤノンはグローバルな範囲で小会社を所有しているため、以下のような企業が各地域の販売を担当しています。

  • キヤノンMJ(CMJ)
  • キヤノンUSA
  • キヤノンヨーロッパ
  • キヤノン中国(佳能)
  • キヤノンオーストラリア

 

子会社とはいっても、キヤノンの場合にはそのグローバルな事業展開からさまざまなキャリアが目指せる企業と言えるでしょう。

 

参照ページ

就活の教科書

キヤノンの子会社一覧

以下ではキヤノングループの主要な子会社を一覧で紹介するので、どのようなグループ会社があるのかをチェックしてみてください。

 

  1. キヤノン電子株式会社
  2. キヤノンプレシジョン株式会社
  3. キヤノン化成株式会社
  4. 大分キヤノン株式会社
  5. キヤノンファインテックニスカ株式会社
  6. キヤノン・コンポーネンツ株式会社
  7. 長浜キヤノン株式会社
  8. キヤノンオプトロン株式会社
  9. 大分キヤノンマテリアル株式会社
  10. 上野キヤノンマテリアル株式会社
  11. 福島キヤノン株式会社
  12. キヤノンセミコンダクターエクィップメント株式会社
  13. キヤノンエコロジーインダストリー株式会社
  14. キヤノンモールド株式会社
  15. キヤノントッキ株式会社
  16. 長崎キヤノン株式会社
  17. キヤノンアネルバ株式会社
  18. キヤノンマシナリー株式会社
  19. キヤノンウィンド株式会社
  20. キヤノンメディカルシステムズ株式会社
  21. 株式会社オハラ
  22. 宮崎キヤノン株式会社
  23. キヤノン電子管デバイス株式会社
  24. 福井キヤノンマテリアル株式会社
  25. キヤノンイメージングシステムズ株式会社
  26. キヤノンITソリューションズ株式会社
  27. キヤノンエスキースシステム株式会社
  28. キヤノン電子テクノロジー株式会社
  29. キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  30. キヤノンシステムアンドサポート株式会社
  31. エーアンドエー株式会社
  32. キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社
  33. キヤノンメドテックサプライ株式会社
  34. キヤノン電子ビジネスシステムズ株式会社
  35. 茨城マーケティングシステムズ株式会社
  36. キヤノン技術情報サービス株式会社
  37. キヤノンカスタマーサポート株式会社
  38. キヤノンビジネスサポート株式会社
  39. キヤノンビズアテンダ株式会社
  40. キヤノンITSメディカル株式会社
  41. 株式会社キュービーファイブ
  42. キヤノンメディカルファイナンス株式会社
  43. スペースワン株式会社

【新卒採用あり】キヤノンの子会社の概要と各社の選考フロー

続いて、新卒採用を行っているキヤノン證券グループの子会社の概要と各社の選考フローについて解説します。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

(出典:コーポレートサイト

 

会社名キヤノンマーケティングジャパン株式会社

Canon Marketing Japan Inc.

本社東京都港区港南2-16-6
支店
設立1968年2月1日
資本金73,303百万円
事業内容キヤノン製品および関連ソリューションの国内マーケティング
社員数連結:16,089名 単独:4,528名(2023年12月31日現在)

 

キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノングループの一員として、キヤノンが展開するブランド全商品の国内マーケティング活動を請け負っている企業です。

キヤノン製品の販売・サービス・宣伝活動によって顧客のニーズを汲み取り、そこで得た情報を製品の研究・開発・生産の現場へフィードバックしています。

主力製品のカメラやプリンターのシェアは依然としてシェアNo.1ではあるものの、市場自体は縮小傾向にあります。

そのため、現在は事業ポートフォリオの転換を図ってメーカーの営業・販売・マーケティング部門としての機能を残しつつITソリューションの提供にも力を入れていることが特徴です。

選考フロー

キヤノンマーケティングジャパンの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. WEBテスト
  3. グループディスカッション
  4. 面接(複数回)
  5. 内定

選考対策

キヤノンマーケティングジャパンの選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望動機を示す必要があります。

キヤノンマーケティングジャパンの選考を受ける学生の中には、富士フイルムやリコーといった精密機器メーカーと併願している学生が多いです。

そのため、例年一定数の学生が内定後に他社に流れてしまうことがあります。

内定辞退を避けたいという意図から、同社では学生の入社意思を重視していることが考えられます。

特に選考では、入社への強い意思を伝えるための明確な志望理由が求められるでしょう。

競合他社との差別化を図り、この会社でなくてはいけない理由を考えておきましょう。

 

参照ページ

ワンキャリア

 

キヤノンメディカルシステムズ

キヤノンメディカルシステムズ

(出典:コーポレートサイト

 

会社名キヤノンメディカルシステムズ株式会社

(CANON MEDICAL SYSTEMS CORPORATION)

本社栃木県大田原市下石上1385番地
支店
設立1948年 (昭和23年10月)
資本金207億円
事業内容医療用機器(X線診断システム、CTシステム、MRIシステム、超音波診断システム、放射線治療装置、核医学診断システム、検体検査システム、ヘルスケアITソリューション など)の開発、製造、販売、技術サービス
社員数11,164名(2022年12月時点)

 

キヤノンメディカルシステムズはキヤノングループの成長領域のひとつでもあるメディカル事業の主軸を担う医療機器メーカーです。

事業発足から100年以上の由緒ある歴史を持ち、画像診断装置の分野では国内トップシェアを誇るなど、医療機器業界を牽引してきました。

その結果、今日にいたるまでに先端技術を開発し、世界150以上の国や地域に製品・サービスを展開しています。

今後はさらに医療に対するニーズが高まる中で「Made for Life」というスローガンのもと、医療従事者や患者さんのために未来の医療現場を支えるための事業を展開していく見通しです。

選考フロー

キヤノンメディカルシステムズの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. WEBテスト
  3. 面接(複数回)
  4. 内定

選考対策

キヤノンメディカルシステムズの新卒は、入社後は国内営業として勤務することになります。

営業の大きなミッションとして、会社の顔として顧客との信頼関係を構築していくことが挙げられます。

顧客と接する機会が多いことから「誰とでも円滑に関係を構築できるコミュニケーションスキル」が問われやすいです。

したがって、選考でも営業に求められるような円滑なコミュニケーションスキルが示せるようにしましょう。

 

参照ページ

ワンキャリア

 

キヤノンITソリューションズ

キヤノンITソリューションズ

(出典:コーポレートサイト

会社名キヤノンITソリューションズ株式会社

Canon IT Solutions Inc.

本社東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー
支店
設立1982年7月1日
資本金3,617百万円
事業内容SIおよびコンサルティング、各種ソフトウエアの開発・販売
社員数3,778名(2022年12月末日現在・単体)

 

キヤノンITソリューションズはSIおよびコンサルティング、各種ソフトウエアの開発・販売を行うキヤノングループの一社です。

同社は親会社の開発を請け負っているだけでなく、創造性や挑戦する姿勢を重視した独自の事業を推進しているのが魅力のひとつ。

2021年に3事業から4事業部門体制に移行して以来、企業の課題解決を行うコンサルティング提案・実行支援や製造・流通ソリューション事業や金融・社会ソリューション事業、デジタルイノベーション事業、ITプラットフォーム事業を展開するなど、新事業に挑戦する体制を整えました。

選考フロー

キヤノンITソリューションズの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. WEBテスト
  3. 面接(複数回)
  4. 内定

選考対策

入社後はシステムエンジニアとして働くことになりますが、その際にはチームワークが必要不可欠なスキルとなってくるでしょう。

開発の際にはエンジニアだけでなく、営業など事業部の垣根を越えた多くの人とコミュニケーションをとって仕事を進めることになります。

そのため、選考では協調性のある人材かを示すことが重要なポイントになるでしょう。

内定者は学生時代の経験から学んだことを面接で聞かれた際に「アルバイトでメンバー間に対立が起こった際にどのようにして解決したのか」について話したところ、面接官から好反応を得られたそうです。

選考を通じて協調性を示せるように会社という名の「組織」を今自分が所属している組織やグループに当てはめて自分なりの回答を準備をしておいてください。

 

参照ページ

ワンキャリア

 

キヤノン電子

キヤノン電子

(出典:イプロスものづくり

 

会社名キヤノン電子株式会社

CANON ELECTRONICS INC.

本社〒369-1892 埼玉県秩父市下影森1248番地
支店東京支社
設立1954年5月20日
資本金4,969,150,000円
事業内容精密機械器具、電子・電気機械器具、光学機械器具、情報機器、 コンピュータ・通信機器ソフトウェア等の開発・生産・販売
社員数単独:1,842名、 連結:5,598名(2023年6月30日現在)

 

キヤノン電子は、主にドキュメントスキャナーをはじめとする精密機器の生産・販売などを担っている企業です。

同社の強みはその圧倒的な利益率の高さにあります。

一般的なメーカーの利益率はおよそ3%と言われていますが、同社の直近10年の平均利益率はなんと10%を達成しているのです。

それほどまでに利益率が高く維持されている理由としては、現取締役会長の酒巻氏が行った社内改革が挙げられます。

さらに徹底したコスト削減意識のもとで行われるキヤノン電子独自の取り組みなど、高収益を維持している現在でもコスト削減に積極的に取り組んでいるのも大きな特徴のひとつです。

選考フロー

キヤノン電子の選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. 面接(複数回)
  3. 内定

選考対策

採用後は主に総合職として営業部門や商品企画・マーケティング部門に配属されます。

日常的に他社の顧客や技術系の職員と活発的にコミュニケーションを取りつつ仕事を進めることになるでしょう。

そのため、採用でもいかにコミュニケーションが円滑に取れるかを重視している傾向にあります。

実際に同社の選考では質問の回答から派生して、会話形式で進められることがあったと回答している学生もいます。

「明るく笑顔で話す」「一方的なスピーチではなく会話を心がける」「挨拶や最後の感謝の言葉を忘れない」といったポイントを意識して面接に挑んでみてください。

 

キヤノン化成

キヤノン化成

(出典:コーポレートサイト

会社名キヤノン化成株式会社
本社〒300-1294 茨城県つくば市茎崎1888-2
支店
設立1950年5月17日
資本金57億円
事業内容トナーカートリッジ、高分子精密機能部品の製造

光学用塗料・接着剤、感圧センサの開発・製造・販売

社員数1,732名(2022年末時点)

 

キヤノン化成はレーザービームプリンターのトナーカートリッジ、高分子精密機能部品の製造を主軸としたキヤノンの子会社です。

また、光学用塗料・接着剤や感圧センサの開発・製造・販売も担っています。

特殊な導電性機能を持つ高分子材料の加工技術やそれらを高速かつ大量、そして高精度で取り付ける自動化技術が強みです。

光学特性を知り尽くし制御された光学用塗料と接着剤は業界トップシェアを誇っています。

選考フロー

キヤノン化成株式会社の選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. 面接(複数回)
  3. 内定

 

選考対策

キヤノン化成株式会社の募集要項では求める人物像や具体的な選考対策に関する記載はありませんでした。

しかし、キヤノン化成では日常の会社生活で社員が一丸となって会社を盛り上げているという社風があります。

また、仕事の時間だけでなく会社行事の参加を通じて社員同士の交流も盛んにあるようです。

そのためエントリーシートや面接では、コミュニケーションスキルが高いことをアピールする必要があるでしょう。

 

キヤノンアネルバ

キヤノンアネルバ

(出典:コーポレートサイト

会社名キヤノンアネルバ株式会社
本社〒215-8550 神奈川県川崎市麻生区栗木2-5-1
支店本社(栗木事業所)、富士事業所をはじめとした国内拠点、米国、ヨーロッパ、韓国、台湾、シンガポール、中国などの海外拠点
設立1967年10月21日
資本金18億円(キヤノン株式会社100%出資)
事業内容半導体デバイスやストレージデバイスの製造装置などの製品の開発・製造・販売
社員数1,061名(2022年12月31日現在)

 

キヤノンアネルバ株式会社では、真空・薄膜技術をもとに開発した各種装置や真空コンポーネントを製造・販売しています。

また、スマートフォンやパソコン、ゲーム機、自動車に用いられる半導体や電子部品を製造するための装置を50年以上にわたり作り続けているのも特徴のひとつ。

装置・製品の世界トップクラスのメーカーとして多岐にわたる顧客のニーズに合わせたカスタマイズ対応も可能です。

選考フロー

キヤノンビジネスサービスの選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート
  2. 適性検査
  3. 個別面接
  4. 筆記試験(小論文)
  5. 個別面接
  6. 内定

選考対策

同社では機械や電気、ソフトウェア、物理や化学などの領域を専攻している学生であればどんどん専門性を高められる環境があります。

入社後はキヤノングループ各種人材育成や研修教育(Eラーニング)といった研修も多く、学習環境が整っています。

そのため、常に学習意欲や向上心が高く学び続けたいという姿勢をガクチカなどのエピソードでアピールできるとよいでしょう。

キヤノングループ全体の企業理念について

続いて、キヤノングループの子会社全体の企業理念について解説していきます。

 

コーポレートサイトによると、キヤノングループ全体の企業理念は「共生」と記載されています。

「共生」は、全ての人々の幸せと繁栄を目標とするため世界人類の共存と発展を新たに掲げた理念です。

「共生」の実現に向けてキヤノン製品事業とITソリューション事業を組み合わせて解決できる領域を広げていき、さまざまな社会課題解決を目指しています。

 

キヤノンの子会社の選考を受ける際は、各企業の求める人材や社風だけでなくグループ全体の企業理念も把握した上で選考対策する必要があります。

「共生」に共感できる資質をアピールするためには、以下のような人材であることを特筆するとよいでしょう。

  • お客様ファーストで物事を考えられる
  • 共生という理念を実現するための行動力
  • 製品事業×ITソリューション事業を組み合わせた取り組みの提案力

 

これらをうまくエントリーシートや面接の場でアピールして、自分が企業にマッチした存在であることを示しましょう。

 

参照ページ

キヤノングループ|経営戦略

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。
選考通過ES

まとめ

キヤノングループの子会社は40近くあり、それぞれ特色がありながらもグループ全体としての共通点も数多くあります。

それぞれの子会社の特徴をおさえつつ、キヤノングループに求められる資質もアピールする必要があります。

キヤノングループが求める人材は「共生」です。

 

人々の幸せや繁栄を願うお客様ファーストの誠実さや、それを実現するための行動力・提案力をエントリーシートや面接でアピールできるように準備しておきましょう。

今回紹介した内容をもとに、キヤノングループや子会社の企業研究を進めてみてください。

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