ドラッグストアのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年2月26日更新
はじめに
この記事では、ドラッグストア業界への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にドラッグストア業界ならではのエントリーシートでアピールする方法から、実際の記載例まで明確かつ分かりやすく紹介しています。
ドラッグストア業界が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、ドラッグストア業界の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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ドラッグストア業界の概要
はじめに、ドラッグストア業界とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
ドラッグストア業界とは
ドラッグストアは、一般用医薬品を販売し、健康・美容に関する商品、日用品、食品類の一部（飲料・日配食品等）もセルフサービスで短時間で購入できる小売業態である。
ドラッグストアは身近に医薬品の購入ができることもあり、病院や薬局に行くよりも敷居が低いです。
医薬品以外においてもさまざまな商品を取り扱っています。
ドラッグストアを志望する際は医薬品の知識はもちろん、化粧品や健康食品の知識、栄養関係の知識も必須です。
ドラッグストアの職種は大きく分けると2種類です。
- 総合職
- 薬剤師職
それぞれで採用基準は異なります。
ドラッグストアの主な業務内容は以下の4つです。
- 販売、レジ、顧客対応
- 品出し、商品補充、棚陳列
- 発注作業
- 在庫管理
販売・レジ・顧客への対応
販売、レジ、顧客対応は、ドラッグストアのメインの業務です。
お客様への対応において幅広い知識が必要です。
柔軟な対応も求められるため、コミュニケーション能力が必須でしょう。
品出し、商品補充、棚陳列
ドラッグストアは医薬品を取り扱っていることもあり、綺麗な見た目の店舗が多いです。
全体的に見て、管理が徹底されているイメージです。
商品の欠品がないように在庫状況を見ながら品出しをする業務も大切です。
発注作業
表向きに出ている仕事ではないですが、ドラッグストアでは商品の買い付けを行うことがあります。
地域ごとに人気のある商品は違うため、お客様のニーズを把握し、柔軟な買い付け対応をしなければいけません。
店舗の売上に直結する非常に大切な業務です。
医薬品の発注においては企業と取引するため、コミュニケーション能力が必要になります。
在庫管理
ドラッグストアは、スーパーと同じように取り扱っている商品数は膨大です。
在庫の状況を把握しながら、欠品がないように在庫管理を行います。
タイミングよく発注を行ったり、売れない商品の発注をやめたり、細かい作業が必要です。
このような業務が苦にならない人に向いているでしょう。
ドラッグストアで持っていると有利になる資格は、以下の6つです。
- 登録販売師
- 薬剤師
- ヘルスケアアドバイザー
- ビューティーケアアドバイザー
- ベビーケアアドバイザー
- 漢方アドバイザー
所有していれば、就活において評価が上がること間違いないでしょう。
ドラッグストアで専門知識と経験を活かし、多様な販売ニーズに応えることで、お客様に高品質なサービスを提供できます。
ドラッグストア業界の採用難易度
ドラッグストア業界の人気大手5社は、以下となります。
- ウエルシアホールディングス（ウエルシア薬局）
- ツルハホールディングス（ツルハドラッグ）
- コスモス薬品（ディスカウントストアコスモス）
- スギホールディングス（スギ薬局）
- マツモトキヨシホールディングス（マツモトキヨシ）
参考:【薬キャリ】ドラッグストア大手5社を徹底比較！年収、働き方や子育て支援の特徴は？
ここでは、ドラッグストア業界での就職難易度について、特にドラッグストア「ウエルシアホールディングス」を例にとって考察します。
ウエルシアホールディングスは、「ウエルシアがあるからこそ安心して暮らせる、暮らしに役立つ企業や人になりましょう」というキーワードを大切にしている企業です。
選考プロセスはエントリー、会社説明会、エントリーシート・適性検査、個人面接（数回）、そして内々定という流れです。
ウエルシアホールディングスの採用大学には、北海道大学や東北大学など、多数の国立・公立大学が含まれています。
ただし、特定の大学からの採用が特に多いわけではなく、多様な背景を持つ学生が採用されています。
学歴フィルターはないと言えるでしょう。
ウエルシアホールディングスの総合職の採用人数は、年間300名です。
募集学部も学歴学科も不問です。
ドラッグストア業界の大手メーカーの難易度を考慮すると、業界全体的に高い難易度とは言えません。
とはいえ、ドラッグストア業界ならではの「人物像」を重要視している点を考慮すると、業界ならではの難しさはあるでしょう。
企業から何を求められているのかしっかり理解したうえで対策を進めましょう。
ドラッグストア業界の採用大学
ドラッグストア業界の採用大学に関して、大手企業を例に紹介します。
ウエルシアホールディングスの採用実績には、多様な大学が含まれています。
| 北海道大学、北海道薬科大学、青森大学、岩手医科大学、東北薬科大学、いわき明星大学城西大学、日本薬科大学、千葉大学、千葉科学大学、帝京平成大学、東京大学、東京理科大学、東邦大学、東京薬科大学、日本大学、慶應義塾大学、明治薬科大学、帝京大学 |
引用：ウエルシア薬局株式会社の採用情報(初任給/従業員/福利厚生)｜リクナビ2024 (rikunabi.com)
理系の大学には、東京大学や慶應義塾大学などの難関私立大学が含まれています。
文系大学では日本大学など、上位国公立大学が採用実績に含まれています。
これらの採用実績を見ると、ウエルシアホールディングスは特定の学歴フィルターを厳格に設けているわけではなく、幅広い大学出身者から採用していることが分かります。
最難関大学から比較的容易な大学まで、さまざまな背景を持つ学生を採用しています。
多様な視点と経験を重視する企業の姿勢がわかりますね。
学歴だけでなく、個人の能力やポテンシャルを評価する傾向があります。
ドラッグストア業界が求める人物像
ドラッグストア業界が求める人物像は、以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い人材
- 柔軟な対応力がある人材
- 美容品、雑貨、医薬品などに関心がある人材
1.コミュニケーション能力が高い人材
ドラッグストア業界の仕事はお客様とのコミュニケーションが多いため、コミュニケーション能力の高い人材が重宝されます。
ドラッグストアでは特に、医薬品に対して疑問に思って来店するお客様も多いです。
お客様の質問に気持ちよく答えられると、リピーター獲得につながる可能性があります。
レジ打ちなどの業務でもコミュニケーション能力は必須になります。
ドラッグストア業界では人物重視の採用も多いため、コミュニケーション能力は高めておきましょう。
2.柔軟な対応力がある人材
ドラッグストアへ健康についての悩みを持って来店するお客様は多いです。
「最近、肩こりがひどいけれどおすすめの湿布はないか」「風邪を引いて咳が出るけどおすすめの薬はないか」など、聞かれる内容は多種多様です。
マニュアルがある場合も多いですが、ドラッグストアにおいてはマニュアル通りにいかないことも多いです。
一人ひとりのお客様に合う柔軟な対応力が必須でしょう。
3.美容品、雑貨、医薬品などに関心がある人材
ドラッグストアは非常に多くの商品を扱って扱っています。
特に美容品や雑貨、医薬品などの種類が豊富です。
お客様の質問に答えるためには、常に最新の情報などを取得しておく必要があります。
商品を知ろうする意欲がなければ良い提案はできません。
そのため、仕事に関心がある人材は重宝されるでしょう。
ドラッグストア業各社の採用方向性の違いは？
ドラッグストア業界の採用方向性についてまとめると、下記のようになります。
- ドラッグストア業界への情熱
- コミュニケーション能力
- お客様への関心
- 健康や美容サポートへの関心
これらの特性は、ドラッグストア業界における採用基準として一般的です。
企業はこれらの特性を持つ社員の具体的な経験や成果を通じて、求める人物像をより具体的に示している可能性が高いです。
ドラッグストア業界への情熱
ドラッグストア業界においては、製品やサービスに対する深い知識とともに、この分野に対する強い興味や情熱を持つ人材が求められるでしょう。
候補者は、健康や美容に関する深い理解を持ち合わせているといいです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、ドラッグストア業界内での成功に不可欠です。
常にお客様とのコミュニケーションが求められるため、重要視されます。
お客様への関心
ドラッグストア業界では、相手の気持ちがわかる人材が求められます。
医薬品や美容品についてお客様から相談された場合、即座に気持ちを理解して応答しなければいけません。
人気のあるものや価格の高いものを勧めるだけでは、お客様に喜んでもらうのは難しいでしょう。
関心の高い人材を採用することはお客様のリピートに繋がるため、求められています。
健康や美容サポートへの関心
健康や美容への幅広い知識も、採用において求められるでしょう。
知識が広ければ、その分お客様への提案内容は良くなります。
エントリーシートなどでは、自分の持っている知識を最大限にアピールしましょう。
ドラッグストア業界のエントリーシートで企業がチェックしているポイント
ドラッグストア業界が、エントリーシートを通じてチェックしているポイントは以下の通りです。
- コミュニケーション能力が高いか
- 柔軟な対応力があるか
- 美容品、雑貨、医薬品などに関心があるか
特にドラッグストア業界では、「コミュニケーション能力の高い人」を候補者として求めています。
例えば、提案の的確さ、お客様へのニーズの理解、などが評価の基準になることが多いでしょう。
また、なぜ多くあるドラッグストアの中でその企業に応募したかの理由や、どのように企業に貢献できるかなどもチェックポイントの1つです。
明確な動機があるかがみられます。
企業と価値観がフィットするかなども見極められるでしょう。
ドラッグストア業界のエントリーシートの対策方法
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識して記載してください。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているか伝わりやすく、論理的な構成になります。
読み手の理解が深まるでしょう。
以下の例文を参考にしてください。
| 結論:私がドラッグストア業界を志望する理由は2点あります。 理由:1点目は、御社に通い続けた私の経験は、ドラッグストア業界で最大限に発揮できると考えるからです。 具体例:私は昔から地元に御社のドラッグストアがあったため、通い続けていました。 風邪などを引くとすぐに通い、従業員の方に相談を行いました。 ニーズに答えてくれる従業員の方は、私にとって重要な存在です。 悩みを抱えている私のニーズをすぐに読み取り、解決をしてくれることが多かった印象が今でも残っています。 結び:この経験から、お客様に笑顔になっていただくためにドラッグストア業界を志望します。 理由:2点目は、お客様に笑顔を届けたいと考えているためです。 具体例:私は過去にレストランのアルバイト経験があります。 アルバイトではお客様に「笑顔で美味しい料理をありがとう」などという言葉をかけて頂いたことがありました。 この笑顔は私の生活の励みになっています。 さらに、料理もより美味しいものを提供しようとニーズを考え調理を行いました。 この経験は、お客様のニーズに答えることが重要な御社にマッチしています。 結び:そのため、お客様を笑顔にできる環境があるという点から、ドラッグストア業界を志望しています。 |
このように書くことで、就活生がどのような視点を持っているかが明確になり、理解しやすい論理的な構成になります。
ドラッグストア業界の価値観やカルチャーを文章に取り入れれる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えばドラッグストアなら、実際に通った経験があることや、その他の価値やビジョンなどを文章の中で取り上げましょう。
もちろん上記のような経験がなくても大丈夫です。
例えば、医薬品や美容品に関する幅広い知識を取得していることをアピールするのも効果的です。
強みを活かして自分のやりたいことや、将来像にマッチすることを文章で伝えればいいのです。
大事なのは、数ある業界がある中でなぜ「ドラッグストア業界」を選んだかを論理的に説明することです。
対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、こちらもご参照ください。
ドラッグストア業界の過去エントリーシートの質問内容と回答例
ドラッグストア業界の選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
志望動機
・ドラッグストア業界を志望する理由をご記入ください。（300文字程度）
【記載例】
| 私がドラッグストア業界を志望する理由は、ドラッグストアでの店舗運営を通じてお客様に笑顔を与えることができるからです。 大学で薬学を学び、健康と医薬品の関係性について深く理解しました。 特に、地域社会への貢献に興味があります。 ドラッグストア業界では、こうした知識と情熱を活かして、人々の生活に直接貢献することが可能だと考えています。 また、お客様が健康的な選択をできるよう支援することで、ドラッグストア業界の社会的役割を果たしたいと思っています。 |
ポイント:大学で学んだ専門的な知識を活用し、志望理由に深みを出すと共にドラッグストア業界への関心を示しています。
また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、貴社で何をしたいのかが分かりやすくなっています。
エピソード
・あなたが体験した医薬品に関する忘れられないエピソードを教えてください。（300文字程度）
【記載例】
| 私が体験した忘れられない医薬品のエピソードは、地元のドラッグストアで医薬品を購入した体験談です。 その日、私は風邪を引いており、医薬品を求めてドラッグストアに来店しました。 ドラッグストアでは風邪薬を求め、登録販売師様に相談をしました。 風邪を引いていると伝えると、症状を丁寧に聞いてくれ、適切な医薬品の案内をしてくれました。 笑顔での対応や素早い医薬品の紹介に私は感動し、ドラッグストア業界でのキャリアを目指すきっかけとなりました。 また、この体験を通じて、医薬品の重要性について深く考えるようになり、必要性を強く感じました。 ドラッグストア業界へ貢献したい意欲が高まった瞬間です。 |
ポイント:特定のエピソードを詳細に描写し、体験した感動や楽しさを伝え、情熱を示しています。
実体験がドラッグストア業界への関心やキャリア志向にどのように影響したのかを明確にしています。
まとめ
この記事では、ドラッグストア業界の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
ドラッグストアは一般用医薬品を販売し、健康・美容に関する商品、日用品、食品類の一部（飲料・日配食品等）もセルフサービスで短時間に買えるところです。
ドラッグストアで活躍する企業は、コミュニケーション能力が高い人材、柔軟な対応力がある人材、美容品、雑貨、医薬品などに関心がある人材を求めています。
エントリーシートを書く際には、これらの価値観に沿った内容を心がけることが重要です。
さらに、ドラッグストアのキャリアで活躍するために、エントリーシートでどう表現するかにも焦点を当てました。
ドラッグストアの多様性やお客様ニーズへの理解は、エントリーシートを成功させる鍵となるでしょう。
あなたが持つ健康や美容に対する熱い情熱により、企業に貢献できることを強調してください。
この記事が旅行代理店を目指す皆さんにとって、有益な参考になることを願っています。
