SESのホワイト企業ランキング　優良企業の見分け方を解説

はじめに

SES（システム開発委託契約）はブラック企業が多いというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、ホワイト企業も多く存在します。

今回は、SESのホワイト企業の見分け方と、売上高、年収、勤続年数を軸としたSESのホワイト企業ランキングをご紹介していきます。

この記事ではSESのホワイト企業への就職に興味がある以下のような方々を対象に、解説を行っています。

• SESのホワイト企業の見分け方がわからない
• SESのホワイト企業ランキングが知りたい
• SESのホワイト企業に就職したい

ぜひ最後までご覧ください。

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SESのホワイト企業の見分け方9選

平均年収が高い

SESのホワイト企業は、平均年収が高い傾向にあります。ホワイト企業では、利益を給料やボーナスといった形で社員に還元するため、平均年収が高い可能性があります。また、高い収入によって高いモチベーションを保つこともできるでしょう。

SESでホワイトな企業を探す場合は、平均年収に着目してみてください。

福利厚生が充実している

SESのホワイト企業は、福利厚生が充実しています。福利厚生には法定福利厚生と法定外福利厚生があります。

法律で定められている法定福利厚生だけでなく、会社が独自で定めている法定外福利厚生も充実している会社が良いでしょう。

住宅手当や通勤手当、健康診断補助や育児手当などの福利厚生が充実していると、額面上の給与よりも豊かな生活ができる可能性が高いです。

口コミサイトでの評判が良い

SESのホワイト企業の見分け方として、口コミサイトでの評判がいいことがあります。

口コミサイトは、おもに転職を検討しているひとや、転職した人の意見がチェックできます。口コミサイトでは匿名で意見を述べられるため、忖度のない意見が確認できます。よって、口コミサイト内に会社に対する不満があまり書かれていなければ、ホワイト企業であると考えられます。

しかし、口コミサイトは誰でも書けるため、実際は企業に所属していない人ら、本人に問題があって退職した人などによる書き込みも可能です。反対に、サクラを雇って自社に都合の良い口コミを書かせる企業も少ないながら存在します。

全てが真実とは限らないので、口コミサイトでの評判はあくまで参考程度にとどめておくのが良いでしょう。

有給取得率が高い

有給取得率が高いことも、SESのホワイト企業の特徴の一つです。ホワイト企業ではワークライフバランスが整っており、プライベートの充実を尊重してくれるため、有給取得率が高い傾向にあります。

日本企業全体の平均有給取得率は51.1%となっているため、有給所得率が50％を越えているかどうかがホワイト企業かどうかの目安となるでしょう。

平均勤続年数が長い

平均勤続年数が長ければ、ホワイトなSES企業である可能性が高いです。

平均勤続年数が長いということは、それだけ安定して働ける環境であるといえます。定着率が高い企業は、社員が働きやすい環境を提供している可能性が高いです。福利厚生が充実していたり、給与が高かったりする会社から転職しようと考える人が少ないためです。よって、ホワイト企業を探す場合は、勤続年数が長いかどうかを見ると良いでしょう。

一般的なSESの平均勤続年数は5年から10年と言われています。目安としてご活用ください。

30代・40代のエンジニアが活躍している

30代・40代のエンジニアが活躍していることも、ホワイトなSES企業の特徴です。平均勤続年数が伸びると、自然と30代・40代のエンジニアが在籍するようになるためです。30代・40代は体力的に衰えを感じやすい年代なので、その年代のエンジニアが活躍できているということは、体力的に厳しくないホワイト企業であると推測できます。

ホワイト企業を探す時は、30代・40代のエンジニアが活躍しているかどうかを確認しましょう。

研修制度や教育体制が充実している

SESのホワイト企業の特徴として、件数制度や教育体制が充実していることがあります。ホワイトなSES企業では、優秀なエンジニアを育成するための検収制度や教育体制が充実していることが多いです。エンジニアを使い捨てるのではなく、育てる余裕がある企業であるという風に見ることもできます。研修制度や教育体制が充実している企業を選ぶことで、キャリアアップやスキルアップの機会が多くなるでしょう。

SESでホワイトな企業を探す場合は、検収制度や教育体制にも着目してみましょう。

評価制度やキャリアパスが明確

社員の評価制度やキャリアパスが明確になっていることも、ホワイトなSES企業の特徴であると言えます。成果に応じた報酬やキャリアの進展が透明になっていることが大切です。定期的なパフォーマンスレビューやキャリアの相談をする機会が設けられているかどうかを確認しましょう。

元請け・二次請けのプロジェクトが多い

元請けや二次受けのプロジェクトが多いことも、SESのホワイト企業であることの特徴です。

下請け企業であればあるほど、平均年収が低くなる傾向にあります。また、下流のプロジェクトになるほど納期が厳しくなるため、ブラックである可能性が高まります。

SESのホワイト企業をお探しの場合は、元請け・二次受けのプロジェクトがメインであるかどうかを確認しましょう。

SESの項目別ホワイト企業ランキング

SESの売上高、勤続年数、年収別のホワイト企業ランキングをご紹介します。

ホワイト企業を探す際のご参考にしてください。

売上高編

まずは売上高によるSESのホワイト企業ランキングをご紹介します。

1. 富士ソフト
2. PFU
3. アウトソーシングテクノロジー
4. DTS
5. ワールドインテック
6. NSD
7. アルファシステムズ
8. TDCソフト
9. ソフトクリエイト
10. ソルクシーズ

売上高1位は富士ソフトの2,069億円です。

売り上げは会社を評価するにあたって重要なポイントです。

安定して働き続けるために、業績が右肩上がりの会社に注目しましょう。

勤続年数編

次に、平均勤続年数によるSESのホワイト企業ランキングをご紹介します。

1. NSD
2. ソルクシーズ
3. DTS
4. 昭和システムエンジニアリング
5. 日本ラッド
6. 鈴与シンワート
7. ランドコンピュータ
8. 富士ソフト
9. コムチュア
10. システムサポート

平均勤続年数1位はNSDの15.0年です。

長く働き続けられることも、会社を評価するにあたって大切です。

平均勤続年数が長いことは、働きやすい環境であることを示します。

年収編

最後に、平均年収によるSESのホワイト企業ランキングをご紹介します。

1. 鈴与シンワート
2. クラスメソッド
3. NSD
4. DTS
5. 日本プロセス
6. ソルクシーズ
7. ソフトクリエイト
8. 富士シフト
9. コムチュア
10. ランドコンピュータ

平均年収1位は鈴与シンワートの631万円です。

エンジニアの平均年収は550万円と言われているため、SES企業でも高い給与が得られる会社はあると言えます。

SESの総合ホワイト企業ランキングTOP5

1.鈴与シンワート

会社概要

鈴与シンワートは、コンピュータソフトウェアの受託開発・開発支援、ソフトウェア製品の導入支援・アドオン開発、物流ITコンサルティングサービス、人事給与を主体としたアウトソーシング事業ならびにデータセンター&クラウドサービス事業を主な事業内容としている鈴与グループの会社です。

それぞれの事業が強みを活かしたバリューチェーンで、ICTを通して、お客様の経営課題の解決を支援し、企業価値の向上に貢献しています。

経済産業省から、「健康経営有料法人2023（大規模法人部門ホワイト500）」に認定されているホワイト企業です。

鈴与シンワートの企業ビジョンは、鈴与グループにこれまで脈々と息づいてきた「共生」を理念とし、「社会との共生」、「お客様・お取引先との共生」、「社員同士、グループ会社間の共生」を大切に考え、お客様に信頼され、選ばれる会社を目指す、となっています。

鈴与シンワートでは、以下のような分野で大規模プロジェクトが多数あることが特徴です。

• 物流系システム
• 基幹系システム
• 官公庁システム
• 人事系システム
• ネットワーク構築

入社3年後の定着率が90％以上と働きやすい環境が整っていることも魅力の一つです。

鈴与シンワートが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

参照ページ：鈴与シンワート株式会社

2.NSD

会社概要

NSDは、ソフトウェア開発で培った技術開発力をベースに、「ビジネスソリューション」という観点から、ソフトウェアプロダクトを独自に開発し、提供しています。

セキュリティ対策やヒューマンリソース管理のための汎用性の高いプロダクトをはじめ、物流・レンタル業向けなどの業務特化型のプロダクトまで、幅広いソリューションを取り揃えています。

特に、セキュリティや金融向けのシステムに強みを持っています。

また、健康経営にも力を入れており、社員が健康で安全に働ける環境の整備と維持に努め、この取り組みを通じて、会社の持続的な成長を目指しています。

具体的には、以下のような健康経営に注力しています。

• 健康増進と疾病予防
• 育児・介護・治療と就業の両立支援
• 長時間残業をなくし、有給休暇を取りやすい環境づくり

NSDが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

参照ページ：NSD

3.ソルクシーズ

会社概要

ソルクシーズは、以下のような事業内容を行っています。

• コンピュータ、その周辺機器、通信機器およびそのソフトウェアの開発、設計、製造、販売、賃貸ならびに輸出入業務
• 通信システムによる情報の収集、処理および販売
• コンピュータ、その周辺機器およびソフトウェアの利用に関するサービスの提供ならびにコンサルティング業務
• コンピュータシステムの運用、保守ならびに監視業務
• インターネットのアクセスサービス業ならびにインターネットによる情報提供サービス業
• 情報処理技術者の養成ならびに情報処理技術者の派遣業務

特に、保険やクレジット、証券といった金融系のシステム開発に強みを持つ企業です。

未経験採用を行っており、キャリアパスも充実しています。

ソルクシーズが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

参照ページ：ソルクシーズ

4.富士ソフト

会社概要

富士ソフトは、優れたソフトウェア技術とハードウェア技術を提供する独立系システムインテグレーターです。

業務系ソリューションだけでなく、組込/制御系テクノロジーへも進出しています。また、教育、文教、医療、公共機関など、幅広いニーズに対応するトータルソリューションが特徴的です。

在宅勤務や育児・介護支援、自己啓発のための長期休業制度などの福利厚生も充実しています。

キャリア形成への支援も厚く、以下のような取り組みを行っています。

• 評価面談の定期実施
• 研修の実施
• 自己啓発資格取得奨励制度
• 戦略促進資格・推奨セミナー制度
• 社費留学制度
• スペシャリスト認定制度
• プロジェクトマネージャー認定制度

富士ソフトが気になる方は、チェックしてみてくださいね。

参照ページ：富士ソフト

5.DTS

会社概要

DTSは主に以下のような事業内容を行っています。

• システムインテグレーションサービス
• 情報システムの開発および保守の受託、売買ならびに賃貸借
• 情報システムに係わる電気工事、電気通信工事の設計および施工
• 情報システムに係わる教育機器および教材の開発、売買ならびに賃貸借
• 情報システムに係わる出版、編集、翻訳業務

システムインテグレーションサービスを中心に、情報システムに関するサービスを開発・提供しています。

DTSでは、「お客様のビジネスをDXで強くする　トータルSIerのDTS」を掲げており、様々な製品やサービスと組み合わせたソリューションを提供しています。

また、DTSでは時差勤務制度やリモートワーク制度、フレックスタイム制度などを取り入れており、ワークライフバランスに力を入れています。

DTSが気になる方は、チェックしてみてくださいね。

参照ページ：DTS

SESホワイト企業に就職するには

SESホワイト企業に就職したいものの、どのように就活すればいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。SESのホワイト企業に入社するための対策事項をご紹介します。

就職エージェントを利用する

SESのホワイト企業に就職するには、就職エージェントを活用するとよいでしょう。

就職エージェントは、求人情報を収集し、求職者に適した職場を紹介してくれるサービスです。SES企業に強いエージェントを選び、自分の希望条件に合った案件を探しましょう。

就職エージェントからは、求人情報だけでなく、企業の内部情報や選考プロセスについてもアドバイスを受けることができます。

また、就職エージェントを利用することで、調べていなかったホワイト企業が見つかる場合もあります。

SESのホワイト企業に就職するために、就職エージェントを利用してみてくださいね。

逆求人型サイトを利用する

逆求人型サイトを利用することも、SESのホワイト企業に就職するのに有効です。

逆求人型サイトとは、プロフィールを登録しておくことで、自分に興味を持った企業からスカウトが届く就活支援サービスです。

プロフィールを評価された状態で企業とつながれるため、スムーズに選考が進む可能性が高いです。

SESのホワイト企業に就職するために、逆求人型サイトの利用を検討すると良いでしょう。

公式ホームページの内容を確認する

SESのホワイト企業に就職するには、公式ホームページの内容をチェックしておくことも大切です。

企業の公式ホームページを確認し、企業の特徴や価値観、採用情報を詳しく調査しましょう。

企業のビジョンやミッション、事業内容、福利厚生、社風などが公開されています。

また、採用情報では募集職種や求める人物像、選考プロセスなどが記載されていますので、しっかりと確認しましょう。

選考に進むにあたって、企業の事業について理解しているという姿勢を示すことが重要になります。

また、公式ホームページの内容を確認していく中で、本当にホワイトな企業なのかを自分で確認することもできます。

SESのホワイト企業に就職するにあたって、公式ホームページのチェックを忘れないようにしましょう。

まとめ

SESにはブラック企業が多いという印象がありますが、ホワイト企業も多く存在します。

本記事では、SESのホワイト企業の見分け方に始まり、年収・売り上げ・勤続年数別のおすすめホワイト企業ランキングをご紹介しました。

また、SESのホワイト企業に就職するためのポイントについても解説しました。

SESのホワイト企業に就職したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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