【企業分析】オービックの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月20日更新
はじめに
オービックは基幹業務システムの中堅企業で、圧倒的な実績を誇ります。
創業以来25,000社以上のシステム構築や業務改善を手がけている多くの実績と経験を活かし、新たな利益を創造する価値あるソリューションを提供している企業です。
今回はそんなオービックの企業分析を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではオービックへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- オービックの就職難易度が気になる
- オービックの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、情報・通信業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、オービックの就職難易度は、平均よりやや低い難易度と考えています。
また、採用大学は難関大学レベルの大学から中堅大学まで幅広いレベルの大学を採用している実績があるため、学歴フィルターはないといえます。
オービックの選考は志望度を特にみられ、オービックが第一希望だという熱意を伝えることが何より大切です。
志望動機の他に、ガクチカや入社後に挑戦したいことなど今までの実績や今後の目標などを問われます。
次の章から各詳細や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
オービックについて
出典元
オービックは利益上振れ濃厚、大企業向けの拡大が続く|会社四季報
会社概要
オービックは、1968年に創立され、「お客様第一主義」を企業理念として掲げています。
オービックグループはオービックの他、子会社のオービックオフィスオートメーション、関連会社であるオービーシステムとオービックビジネスコンサルタントで構成されます。
オービックは自社開発や直接販売にこだわり流通や小売、食品や電気、金融、商社、不動産や機械、医療などの250業種・約20,000社に及ぶ幅広いフィールドでソリューションを提供し続けています。
また企業経営の課題や問題解決に向けて価値あるITソリューションの導入コンサルティングを行い、企画提案から開発、導入、サポートまですべてを自社で行うワンストップ・ソリューション・サービスを導入しています。
近年は、ITを駆使したビジネスコンサルティングを活用し、経営課題の解決と新しいビジネスを提供するビジネスインテグレーターに進化するため、尽力しています。
各事業別の売上規模
オービックの2023年度の3月期の総売上高は約1兆16億円で、純利益は約6,249億円で前年比111.9%増となりました。
この売上はシステムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- システムインテグレーション事業: 売上高は約4,446億円で、前年同期比110.5%増。経常利益は約2,547億円となりました。
- システムサポート事業: 売上高は4,887億円で、前年同期比115.3%増。経常利益は3,520億円となりました。
- オフィスオートメーション事業:売上高は6,826億円で、前年同期比99.5%増。経常利益は約1,806億円となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
オービックの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
システムインテグレーション事業 | お客様の経営課題を解決しメリットを第一に考え、企業の発展へと導く最も適した ITソリューションシステムを提案し提供します。
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システムサポート事業 | ITソリューションを提供後も、情報システムを使いこなすための様々な支援サービスをお客様のニーズを的確かつスピーディに把握して、メーカーの垣根を越えて、充実したサポート&サービスを一括して届けています。企業の更なる発展を支え貢献します。
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オフィスオートメーション事業 | 多様なワークスタイルに対応するため現状のオフィス環境を徹底的に見直し、理想的なオフィス整備の創造と業務改善を目指していきます。 主にPCや通信機器などのシステムを導入するなど下記の業務を担います。
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オービックは計3つの事業を幅広く展開しています。
企業の発展と共に変化・成長を続ける情報システムを把握すると同時に、新しい法制度への迅速な対応をサポートします。
オービックはお客様のビジネスパートナーとして、お客様の情報システムを常にベストな状態に保ち続けます。
さらに高度化する企業のニーズに、どのメーカーの系列にも属さない独自のスタンスでお応えしています。
詳しい内容は以下参照ページを紹介するので、是非確認してみてください。
参照ページ
オービックで働いている社員は?
平均勤続年数は?
オービックの平均勤続年数は13.2年です。
情報・通信業界の平均勤続年数は11.9年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度のオービックの平均年収は、1,006万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
在籍年数が長いほど給料は上がる傾向ですが、役職が上がるにつれて評価も考慮されます。
また、同じ「情報・通信業」の平均年収は620万円でした。
平均残業時間は?
オービックの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり44.3時間でした。
情報・通信業で働く従業員の平均残業時間は23.2時間のため、業界内では平均よりも長い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
オービックの平均ボーナス額は基本給の5〜6ヶ月分支給されるといわれています。
情報・通信業界の平均ボーナス額は約66万円といわれています。あくまで参考程度にしておいてください。
また、オービックは年に合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
オービックは上下関係をあまり意識せず、役職問わず意思疎通がしやすいフラットな社風です。
さらに”個”を活かしてそれぞれの個性や長所をバックアップする環境が整ってあり、それぞれのスタイルで活躍することができます。
参照ページ
株式会社オービックの企業情報|インターンシップ・新卒採用情報から面接対策まで掲載!キャリタス就活
情報・通信業の平均年収はどれくらい? 役職や年代別の推移も調査
ボーナス(賞与)の平均はいくら?年代別の支給額など基礎知識を解説
【社員の方に聞いてみた】オービックへ転職する際に必要な情報を公開
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい情報・通信業界の中でのオービックの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、オービックはトップレベルに位置する企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 強固な経営基盤:オービックは景気の動向に左右されずに、継続して右肩上がりの成長を続けています。現在、29年連続で営業利益増益中で、優良成長企業に選ばれています。2023年3月期の売上高営業利益率は業界トップの62.4%を達成しています。
- 長年培ってきたノウハウと経験:オービックは1968年の創業以来、「お客様第一主義」を企業理念として掲げており、常に企業の経営課題に真摯に向き合ってきました。長年培ってきた経験やノウハウを磨き上げることで、あらゆる業界や業種、中小企業から大企業に至る幅広い企業に対してソリューションを提供しています。
- 自社内で開発し提供するシステム:オービックでは、OBIC7という自社内で開発・提供を行う統合業務ソフトウェア(ERP)があります。これは会計を中心に、基幹系と業種や業務系システムまでを連携しています。純国産のERPとして1997年のリリース以来、現在まで25年間で累計25,000社を超える企業に導入されており、売上金額シェア1位という実績があります。
以上の要素によりオービックは情報・通信業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していくと考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
オービック | 1兆16億円 | 1,006万円 | 3.6/5 | 風通しがよく役職問わず意思疎通がしやすく個性を尊重する社風 |
株式会社テラスカイ | 158億5,800万円 | 562万円 | 3.3/5 | 社内制度や職場環境を頻繁に整備して社員が長年働きやすい環境を作っている社風 |
さくらインターネット株式会社 | 206億22万円 | 598万円 | 3.3/5 | チャレンジする人へのバックアップを積極的にする社風 |
株式会社システムソフト | 33億9,000万円 | 477万円 | 3.3/5 | スキルアップを積極的に後押しする社風 |
オービックの新卒募集要項について
以下にオービックの新卒募集要項についてまとめました。
職種はソリューション営業とシステムエンジニアやプログラムエンジニアなどのシステム系、経理や人事などの管理・事務系があり、業務内容はそれぞれ異なります。
しかし研修制度や福利厚生は共通して行います。
研修制度も新人に対する研修は勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムが豊富なため、かなり充実していると言えます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ①ソリューション営業 業務内容:顧客の新規開拓やマーケティング、コンサルティング、課題解決策の提案などの営業活動を行う。 ②システム系 業務内容:システムエンジニアやプログラムエンジニア、インストラクターなどの職種。プログラムエンジニア及びインストラクターを経験後、現状業務の分析やコンサルティング、システム仕様書の作成などシステム設計を主に行う。 ③管理・事務系 業務内容:総務や人事、経理、経営企画、広報、秘書などの管理部門スタッフや、営業・SEを支える事務スタッフなど、組織を運営する上での業務を担う。 |
給与(202年4月入社 初任給実績) | 310,000円(関東地区) 300,000円(その他地区) 備考:皆勤手当5,000円、職務手当5,000円を含む |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 入社1年目:入社前研修、簿記 入社2年目以降:ビジネス基礎、ヒューマンスキル、IT基礎、職種別専門、階層別共通、職種別専門、管理職、海外派遣 |
福利厚生 | 制度:各種社会保険、財形貯蓄、社員持株制度 各種施設:独身寮、軽井沢研修センター、淡路島研修センター 各種クラブ:ゴルフ、テニス、サッカー、華道など 選択制福利厚生:リゾート・レジャー・スポーツ・育児・医療・住宅関連など |
求める人材
オービックでは求める人材として具体的に公表していませんが、以下の「オービックの考え」に共感する人が求められるといえます。
①お客様第一主義
オービックの創業以来のスタンスは、「お客様第一主義」です。独立系SIerとして独自の立場や視点で、経営課題の解決に向き合っています。この一貫した姿勢が、真の顧客満足につながり、貢献だと考えています。
②ワンストップ・ソリューション
ワンストップ・ソリューションは、コンサルティングからシステム企画や設計、開発、導入後のサポートまでのすべての工程を、自社ですべて行うことを指します。
オービック独自の体制です。
③直接販売・自社開発
販売代理店を通さずお客様と直接向き合ってマーケットのニーズや課題をタイムリーに把握します。それらのノウハウを活用しシステム開発に反映することで、課題解決を実現しています。
④製販管一体
製造を担うSEと、販売を担う営業、SEや営業をサポートする管理部門が職種問わずオープンでフラットな組織体制を構築しています。
⑤全天候型経営
オービックの顧客はあらゆる業界や業種に及び、規模も大企業から中堅・中小企業まで多岐にわたります。どんな規模の企業のニーズにマッチするような強固な経営方針があります。
⑥新卒主義
オービックの人財採用は、新卒採用のみです。その理由は人財育成を重視する企業風土
が挙げられます。
オービックでは高度なビジネススキルとともに高い人間力が必要なため、新卒から継続的な育成を行っています。
これらの考えから読み取れるのは、個々が高い技術や人間力、プロ意識を習得し、役職問わずお互いに協力し合いながら業務に真摯に向き合える人。
またオービック独自の経営理念や開発方法に共感し、新たな価値提供をし続けられる人だとわかります。
参考ページ
新卒採用のフロー
オービックの選考は、下記の通りのスタンダードな選考フローとなっています。
職種によりやや異なる選考フローを採用している場合があるため、事前にオービックの新卒採用ページを確認しておきましょう。
①新卒エントリー
オービックの公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
新卒マイページより東京・大阪・名古屋・福岡のいずれかのエリアを選択し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会
オービックのイメージを具体的に理解するための会社説明会をオンライン上で視聴します。
会社説明会では、業界説明や企業紹介、職種紹介、社員質問会などがされる一般的な説明会です。
会社説明半分、質問受付半分という時間配分でとてもフレンドリーな雰囲気で行われます。
③適性検査
会社説明会後に適性検査が行われます。
webテストでSPI形式で行われます。
内容は数学、算数・性格テスト・クリエイティブです。
難易度は比較的簡単で、7〜8割とれれば突破できます。
④複数回面接
オービックの面接での質問内容は、エントリーシートでの内容の深掘りや、下記のような事柄が問われます。
- なぜIT業界を選んだのか
- なぜオービックを選んだのが
- 親はどんな仕事をしているか
- 会社説明会の感想
- インターンシップに参加した感想
- あなたはどんな人?
- 学生時代頑張ったこと
- 将来どうなりたいか
- 会社決定の軸は何か
一次面接では志望動機や学生時代に頑張ったこと、就職活動の現在の状況について深く問われます。
二次面接では、恋人の有無やお酒ややりたい仕事があるか、職種の志望動機について問われます。
最終面接は、オービックの仕事のどこに魅力を感じたか、どんな理想像をもっているかなど最終的な意志確認と雑談で、その場で内定か否かが決まります。
質問は、会話の自然な流れで聞かれとてもフランクな雰囲気で行われます。
逆質問時間も設けられるため質問内容を2、3個は用意していった方がよいでしょう。
面接対策は、以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
参照ページ
採用大学
オービックの採用大学の実績を以下に掲載します。実績をみてみると幅広いレベルの大学から多く採用しており、比較的学歴フィルターはないと考えます。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法
<大学> 愛知県立大学、青山学院大学、茨城大学、大阪大学、大阪市立大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、東京大学、東京学芸大学、東京都市大学、同志社大学、名古屋大学、日本大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
参照ページ
オービックは、上記のような難関国公立大学やMARCH・関関同立以上の私立大学から積極的に採用しています。
加えて、中堅大学出身者も多数採用実績があります。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、オービックの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや低いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- スタンダードな採用フローを導入している
- 採用大学では学歴フィルターがない
- 幅広いレベルの大学から採用実績がある
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策を行えば内定確率は上がるといえます。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
オービックは、情報・通信業に属する企業で、強固な経営基盤の上、計3つの事業を有しています。
オービックは情報・通信業界の中でもレベルが高い企業ですが、就職偏差値・難易度はそれほど高くありません。
しかし、企業分析を行っているか否かで就活での結果は大きく変わるため、対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。