スポーツドクターの年収は?高収入を目指す方法と仕事内容を解説
2025年8月30日更新
はじめに
スポーツ選手の活躍を支えるスポーツドクター。その平均年収や給料事情は、働き方によって大きく異なります。
この記事では、勤務医との収入比較や、年収1,000万円以上を目指すための具体的なキャリアパスを徹底解説します。
スポーツドクターの仕事内容、必要な資格、そしてプロチームの専属として高収入を得るためのステップも紹介します。
また、業界一覧については、以下の記事で概観しているのであわせてご覧ください。
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スポーツドクターのリアルな年収事情
スポーツドクターの年収は、働き方や契約形態によって大きく変動しますが、一般的に高い水準にあります。多くは整形外科医などを兼務しており、医師としての給与がベースとなるためです。ここでは、平均年収の目安と、働き方による収入の違いを解説します。
スポーツドクターの平均年収は600万~1,300万円が目安
スポーツドクターとしての活動における直接的な平均年収は「658万円~869万円」が一つの目安とされています。しかし、これはあくまでスポーツ関連の活動に限定した場合の話です。
出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」
実際には、多くのスポーツドクターが病院に勤務する整形外科医を本業としています。労働政策研究・研修機構の調査によれば、整形外科医の平均年収は1,289万円です。 そのため、病院での勤務収入に加えて、チームドクターやマッチドクターとしての報酬が上乗せされることで、全体の年収が形成されるケースが一般的です。
働き方で変わるスポーツドクターの収入モデル
スポーツドクターの収入は、その働き方によって大きく異なります。主なパターンは「兼業」と「専属契約」の2つです。
働き方 | 内容 |
兼業ドクター | 多くの医師がこの形態で活動しています。普段は病院で整形外科医などとして勤務し、週末や特定の期間だけチームに帯同したり、大会のドクターを務めたりします。収入の基盤は病院勤務となるため安定しており、スポーツ関連の活動は副収入という位置づけになります。 |
専属ドクター | プロスポーツチームやトップアスリートと専属契約を結ぶ働き方です。この場合、年俸制で契約することが多く、チームの規模や選手のレベルによっては年収2,000万円を超えることも夢ではありません。ただし、常にチームと行動を共にするため、国内外への遠征も多く、高い専門性と実績が求められます。 |
年収1,000万円以上のスポーツドクターを目指す3つの方法
高年収のスポーツドクターになるためには、戦略的なキャリア形成が欠かせません。ここでは、収入を飛躍的に向上させるための3つの具体的な方法を紹介します。
- 方法1:プロチーム・有名選手の専属ドクターになる
- 方法:2専門性を高め、希少価値のある医師になる
- 方法3:関連資格を取得し、権威性を高める
方法1:プロチーム・有名選手の専属ドクターになる
最も高収入が期待できるのは、プロチームや世界的に活躍する選手の専属ドクターになることです。専属契約を結ぶことで、安定した高額な年俸に加え、勝利ボーナスなどのインセンティブが支払われるケースもあります。
そのためには、後述する専門資格の取得や、豊富な臨床経験を積み重ね、人脈を築いていくことが成功の秘訣です。
方法:2専門性を高め、希少価値のある医師になる
スポーツドクターとしての専門性を深めることも、年収アップに直結します。例えば、整形外科の中でも特定の部位(膝、肩など)の治療や、最新の再生医療、あるいはアンチ・ドーピングに関する深い知識を持つことで、他の医師との差別化が可能です。
特定の分野で「第一人者」と認められるようになれば、多くのチームや選手から声がかかるようになり、有利な条件で契約できる可能性が高まります。
方法3:関連資格を取得し、権威性を高める
医師免許は必須ですが、それに加えて専門的な資格を取得することで、自身のスキルと権威性を証明できます。
特に「日本スポーツ協会公認スポーツドクター」は、オリンピックなどの国際大会で活動するために欠かせない資格です。
こうした権威ある資格を持つことは、チームや選手からの信頼獲得につながり、結果として報酬アップの交渉材料にもなります。まずは取得しやすい資格から挑戦し、キャリアに合わせてステップアップしていくことがポイントです。
スポーツドクターの具体的な仕事内容
スポーツドクターの役割は、緊急時のケガの対応から選手のコンディション管理まで多岐にわたります。
- 緊急時に対応する「マッチドクター」「会場ドクター」
- 選手に寄り添う「チームドクター」「帯同ドクター」
- 専門的な治療を担う「病院での業務」
以下で具体的な仕事内容を詳しく解説します。また、多くのスポーツドクターは、普段の病院業務と並行して業務を行っていることを理解しておきましょう。
緊急時に対応する「マッチドクター」「会場ドクター」
マッチドクターや会場ドクターは、試合や大会の現場で待機し、突発的なケガや事故に対応する役割です。選手だけでなく、観客や運営スタッフも対象となります。
大きなトラブルがなければ、試合を観戦しているだけで終わることもありますが、大規模な大会では多忙になるケースもあります。多くのドクターが、このマッチドクターからキャリアをスタートさせます。
選手に寄り添う「チームドクター」「帯同ドクター」
チームドクターは、特定のチームに所属し、日頃から選手のメディカルチェックやコンディション管理を担当します。ケガの予防や治療計画の策定、ドーピングに関する薬の管理、栄養指導など、その役割は広範囲にわたります。
一方、帯同ドクターは、大会や遠征、合宿などに単発でチームと行動を共にする仕事です。いずれも選手との距離が近く、チームの成績に直接貢献できるため、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。
専門的な治療を担う「病院での業務」
スポーツドクターの多くは、病院で専門外来を担当しています。現場での仕事が応急処置が中心であるのに対し、病院ではより専門的な診断や手術、リハビリテーション計画の作成などを進めているのが特徴です。
また、アスリートの治療では、単にケガを治すだけでなく、シーズン中の試合日程や選手の立場を考慮した上で、最適な復帰時期を見極める判断力が求められます。選手の競技人生を左右する、責任の大きい重要な役割です。
スポーツドクターになるために必要な資格と能力
スポーツドクターとして活躍するためには、医師免許を土台とした上で、さらに専門的な資格やスキルを身につける必要があります。
必須資格は「医師免許」
スポーツドクターは、その名の通り「医師」であるため、医師免許の取得が絶対条件です。そのためには、大学の医学部で6年間学び、医師国家試験に合格しなければなりません。
医師免許取得後、さらに臨床研修を経て、スポーツ医学の分野へ進むのが一般的なルートです。
キャリアアップに欠かせない3つの専門資格
医師免許に加えて、以下の3つの資格を取得することで、スポーツドクターとしての専門性が高まり、活躍の場が広がります。
資格 | 内容 |
日本スポーツ協会公認スポーツドクター | 日本を代表するトップアスリートのサポートに不可欠な、最も権威ある資格の一つです。取得には医師免許取得後4年以上の臨床経験や、所属団体からの推薦が必要なため難易度は高いのが特徴です。 |
日本整形外科学会認定スポーツ医 | 整形外科専門医であることが取得の前提となる資格で、スポーツによる運動器の障害に関する専門的な知識を証明します。アスレチックリハビリテーションの指導など、より実践的な場面で役立ちます。 |
日本医師会認定健康スポーツ医 | 医師免許があれば取得可能で、地域住民の健康増進やスポーツ活動の医学的サポートを担います。他の2つに比べて取得しやすいため、スポーツドクターとしてのキャリアの第一歩としておすすめです。 |
求められる知識とスキル
資格以外にも、スポーツドクターには多様な能力が求められます。特に、整形外科分野だけでなく、内科や婦人科など幅広い医学知識は、選手のあらゆる体調不良に対応するために欠かせません。
また、選手の不安を取り除くメンタルケア能力や、海外遠征に対応するための語学力も、トップレベルで活躍するためには重要なスキルです。
スポーツドクターという仕事のやりがいと魅力
年収の高さだけでなく、スポーツドクターには他の診療科では味わえない大きなやりがいがあります。
やりがい・魅力 | 内容 |
選手の活躍を間近で支えられる | 自分が担当した選手がケガを乗り越え、試合で活躍する姿を見届けられることは、何物にも代えがたい喜びです。特に長期のリハビリを支えた選手が、再びトップパフォーマンスを発揮した時の感動は大きいでしょう。 |
プロチームの一員として活動できる | 憧れのプロチームに帯同し、選手や監督と同じ空間で勝利を目指す経験は、スポーツドクターならではの魅力です。スタジアムの緊張感や、チームが一体となって目標を達成する喜びを共有できます。 |
選手やチームから直接感謝される | 治療やコンディショニングを通じて、選手やチームから「ありがとう」と直接感謝の言葉をもらえる機会が多い仕事です。人の役に立ちたいという思いが強い人にとって、日々のモチベーションにつながります。 |
スポーツドクターは年収とやりがいを両立できる仕事
スポーツドクターは、医師としての専門知識を活かしながら、スポーツの世界に深く関われる魅力的な職業です。
年収は働き方によって変動しますが、プロチームの専属になるなどのキャリアを歩むことで、年収1,000万円以上、さらには2,000万円以上を目指せるでしょう。
そのためには、医師免許の取得を第一歩とし、整形外科などでの臨床経験を積みながら、「日本スポーツ協会公認スポーツドクター」などの専門資格取得を目指しましょう。
まずはマッチドクターなどで経験を積み、着実にステップアップを目指してください。