国際学部におすすめの就職先まとめ!就活のポイントや人気の業界・職種も紹介
2024年2月3日更新
はじめに
大学の国際学部では、国際社会における国家間の相互理解を目的として、世界各地域の政治や経済、法律、言語、歴史が幅広く学べます。
幅広い教養や世界各国の事情を読み解く国際感覚、高いコミュニケーションスキルが身につきやすい学部とも言えるでしょう。
しかし、「大学の国際学部で培った知識は、就活でどのように活かせるのか?」と気になる学生もいるでしょう。
また、自分がどのような業界や職種を目指すべきか迷っている人も多いはずです。
本記事では、国際学部の学生で多い就職先や就活の際に活かせるアピールポイントを紹介します。
国際学部で身につけられるコミュニケーションスキルや国際感覚、各国の政治経済の知識を活かして就活を行うためのコツを解説します。
国際学部ならではの強みを就活でアピールしたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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国際学部では何を学べる?
国際学では国際社会における国家間の相互理解を目的として、世界各地域の政治や経済、法律、言語、歴史を幅広く学びます。
世界のさまざまな国や地域の実情を捉えつつ、浮き彫りとなった問題を多角的な視点から検証して改善策を立案していきます。
また国際企業や国際機関で働くことを目指している学生は、高度な語学力の修得にも力を入れているでしょう。
国際協調によって世界平和を実現することは、今を生きる私たちに課せられた最重要課題の一つです。
地球上には経済先進国と発展途上国だけでなく、新興国や共産主義国など、さまざまな国が存在します。
これらの国々は規模や内容は異なりますが、それぞれに社会問題を抱えています。
さらに国家や民族の間では武力抗争や核、ミサイル発射実験なども行なわれており、世界平和と言うにはほど遠いのが現状です。
このような世界的な問題を解決しようと尽力する国際人の育成を目指し、多くの大学に国際学があります。
国際学部の学生は、豊かな教養と世界各国の事情を読み解く国際感覚、そして高い目標達成をするための幅広い視野、高いコミュニケーションスキルを習得できるでしょう。
国際学部の特徴
国際学部では外交だけでなく、人と文化の交流、国をまたいだボランティア活動などを通じて、国家間の良好な関係や、戦争のない平和な国際社会を築くための方法を学びます。
そのためさまざまな思想や文化、風習、立場の人々が共存するための条件を、政治・経済・社会の分析から見出していくのが大きな特徴の一つです。
1・2年次では一般教養科目や外国語科目だけでなく、国際関係概論や国際関係史などの共通専門基礎科目を学びます。
3・4年次になると、国際経済論や国際政治論、コミュニケーション論といったより専門的な分野を履修するのが一般的です。
グローバル化が進む現代では、学生の視野が海外に積極的に向けられる機会が多くなったことから、今後さらに国際学部の重要性は高まっていくでしょう。
国際学部の基礎となる学問として、比較文化学と国際政治学の2つの領域が挙げられます。
比較文化学
比較文化学とは、日本の文化や歴史への理解を深めて各国の文化や歴史、生活から思想を研究して比較することを目的とした学問です。
異文化への理解が深められるだけでなく、国際的コミュニケーションに必要な外国語能力も習得できるでしょう。
国際政治学
国際政治学は、国際政治の系統的知識を修得するための学問です。
各国の地域を研究し、政治外交史・政治思想・安全保障制度・歴史などを総合的に学びます。
比較文化学と同様に、外国語能力を磨ける分野でもあります。
参照ページ:スタディピア
国際学部学生から人気の高いおすすめ就職先業界ランキング
それでは、国際学部出身者には一体どのような業界が人気があるのでしょうか。
国際学部で人気の就職先をランキング形式で紹介します。
1位:商社 2位:観光業界 3位:サービス業界 4位:メーカー |
1位:商社
国際学部出身の学生が働く就職先業界ランキング1位は「商社」です。
輸出入貿易や国内での物資販売が主な業務で、幅広い商品・サービスを取り扱う総合商社と特定の分野に特化した専門商社に分けられます。
代表的な企業は以下の通りです。
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商社では、主に海外からの商品を取引します。
また、既存の顧客への営業や新規開拓、仕入先の確保、マーケティングなど多岐にわたる業務を担当することが多いです。
国際学部で養われた、さまざまな国の経済や社会を分析するスキルが活かされる業界です。
海外との物流・貿易に関わるため、一つの考え方に縛られないグローバルな視点が必要です。
商社は若手から海外出張など国際的な仕事ができる機会もあるので、20代からさまざまな経験を積みたい学生にもおすすめです。
特に住友商事や三井物産などの7大商事は、毎年新卒採用倍率が高い人気企業です。
就職を目指す際は語学はもちろんのこと、主体性・リーダーシップもアピールしましょう。
2位:観光業界
国際学部出身の学生が働く就職先業界ランキング2位は「観光業界」です。
観光業界は観光に携わる仕事全般を意味します。
また、顧客に対して予算や目的、行き先、日程、滞在期間をヒアリングしてニーズに合った旅行プランを提案するのも仕事の一つです。
代表的な企業は以下の通りです。
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観光業界は、旅行・交通・宿泊・飲食・アミューズメント・土産品など幅広い分野を包含しています。
私たちの経済だけでなく、来日する旅行者たちに与える影響も非常に大きい産業です。
お金やモノだけでなく多くの人々と密接な関わりが持てるので、大きなやりがいも感じられるでしょう。
国際学部ならではのグローバルな視点が最も活かされる業界と言えるでしょう。
3位:サービス業界
国際学部出身の学生が働く就職先業界ランキング3位は「サービス業界」です。
サービス業界とは、顧客に対して物品やサービスを提供する業種を意味します。
代表的な企業は以下の通りです。
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サービス業と聞くと「接客業」をイメージする人も多いでしょうが、他にも旅行・娯楽・ホテル・介護・医療といったサービスも、この業界に区分されます。
「誰かの役に立ちたい」「喜んでもらえることがしたい」と思っている人にも人気の高い業界です。
お金やモノに限らず人と密接に関わりが持てるので、やりがいを感じるでしょう。
国際学部の学生は、3・4年次にコミュニケーション論を学ぶ機会もあります。
講義やゼミで養ったコミュニケーションに関する知識やスキルが思う存分発揮される業界です。
4位:メーカー
国際学部出身の学生が働く就職先業界ランキング4位は「メーカー」です。
メーカー業界はモノやサービスの生産に携わる業界のため、自分たちの普段の生活にも関わりが深い業界です。
代表的な企業は以下の通りです。
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メーカーは自社製品をできるだけ多くの顧客に販売して、売上を伸ばすことが主な目的です。
そのためにどうやって顧客にアプローチすれば製品に興味を持ってもらえるか、効果的な販売戦略の展開が必要です。
メーカー業界は、国際学部で学んだ経営・経済の知識が十分活かせる場でもあります。
マーケティングや戦略がうまくいけば、自社の製品の知名度を高めて売上向上に貢献できるでしょう。
企業の成果に直結しやすい仕事のため、やりがいを感じられるという理由で目指す学生も多いです。
特に、商品の販売戦略を考えるマーケティング部署は非常に人気が高いです。
また、会社の売上に直接的に関わる営業職も経営学部出身者に人気があります。
この業界では、マーケティング・営業の職種の倍率が高くなる傾向にあります。
エントリーの際は希望する職種で、自分のスキルがどのように活かせるかアピールしましょう。
国際学部学生に目指してほしいおすすめ職種3選
続いて、国際学部の学生とマッチするおすすめの職種を3選紹介します。
おすすめ職種①CA(キャビンアテンダント)
キャビンアテンダントは、旅客機内で乗客が安全かつ快適にフライトの時間を過ごせるようにおもてなしをする仕事です。
あらゆる年齢層・国籍の乗客を相手にサービスを提供するため、親しみやすく気配りができ、コミュニケーションスキルが高いことが求められます。
国際学部で養われたさまざまな国の文化や環境、言語の知識がホスピタリティの一環として活かせる職業と言えるでしょう。
おすすめ職種②ホテルスタッフ
ホテルスタッフの仕事は、フロント・サービス・ハウスキーピングなど多岐にわたっており、部門ごとに分かれています。
ホスピタリティと語学力が問われる職業なので、国際的コミュニケーションに必要な外国語能力や協調性を養える国際学部にはぴったりの職業でしょう。
おすすめ職種③旅行代理店スタッフ
旅行代理店スタッフは、ツアーの企画から交通機関・宿泊先の手配、営業、ツアー添乗など幅広い業務を担当します。
海外情勢に関する知識が求められることもあるので、国際学部で養える知識が活かせるでしょう。
参照ページ:就活攻略論
国際学部学生が就活を有利に進めるためのコツ
国際学部の学生が就活を有利に進めるための5つのコツについて紹介します。
留学する
留学をして外国語や海外の文化に実際に触れることで、国際的な文化理解などをフィールドワークのように学べます。
留学経験は、就活を進める上でも大きなアピールポイントにもなります。
留学についてエントリーシートや面接で話す際は、何を目的としてどのような行動をし、結果的にどうなったのかを簡潔に話せるようになるとベストです。
国内では身につけられない学びもあるので、時間や費用に余裕がある人はぜひ留学を検討してみてください。
観光業関連のアルバイトをする
観光業やテーマパーク業界でのアルバイトは、大学生OKなケースが多いので積極的に応募してみましょう。
学生のうちに観光に携わって、人を楽しませるようなバイト経験を積んでおけば、就活でも大きなアピールポイントになります。
大学生でも働きやすい観光業関連のアルバイトとして、ホテルの配膳やアミューズメント施設のスタッフ、観光ガイドがおすすめです。
国際学部は観光業関連の企業を目指す学生も多いので、こういったバイトを経験すると就活でも有利になるでしょう。
自己分析や企業研究を入念に行う
就活を有利に進めるためには、自己分析や企業研究を入念に行いましょう。
魅力的な自己PRの作成をするためには、徹底した自己分析と企業への理解が必要不可欠です。
自己分析では、まず「自分がどのようなキャリアを歩みたいのか」「何を成し遂げたいのか」について整理する必要があります。
また企業研究では、その企業独自の強みや考え方、そして今後の展望についてコーポレートサイトなどをチェックしてみてください。
国際学部は観光業界以外にもブライダルや運輸、テーマパーク業界など多岐にわたる就職先が考えられます。
そのため、自己分析で自分の興味や好きなことを明確化した上で就活を進める必要があるでしょう。
企業や業界を絞り過ぎない
就活を進める際には、企業や業界は絞りすぎないように注意してください。
なぜなら、エントリー数を絞りすぎてしまうと思うように内定が獲得できず、就活に失敗するリスクが高くなるからです。
例えば大手企業ばかりエントリーしている学生は、中小企業やベンチャー企業も視野に入れてみるのがおすすめです。
大企業はネームバリューがあり、福利厚生が充実しているなど魅力的な反面、年功序列の風潮が強いです。
若いうちから昇給しづらいのはデメリットでしょう。
今は中小企業にも有力企業が多く、実力次第では20代のうちから年収1,000万円プレーヤーを目指せる企業も存在します。
自分の軸をしっかり決めた上で、視野が狭くなりすぎないように気をつけて就活を進めましょう。
インターンシップには積極的に参加する
興味関心のある企業のインターンシップには積極的に参加するのがおすすめです。
インターンシップとは、企業が就職前の学生に業務を体験してもらうための制度です。
インターンシップに参加することで、企業のリアルな雰囲気や実際の業務内容が分かります。
人脈の構築やビジネススキルの習得、さらに内定に直結する選考を優先的に受けられるなどのメリットも多いです。
インターンシップを体験することで企業理解も深められるため、ライバルと差別化した魅力的な志望動機も作りやすくなります。
より深掘りした志望動機を作りたい人や、本当に自分に合った企業を見つけたい人は積極的に参加してみてください。
参照ページ:キャリアチケット
国際学部出身者が就職先で有利になる資格5選
国際学部の就活生が就職先で評価される資格があれば、知りたいはずです。
ここでは、国際学部の就活生が就職先で評価される資格5つを紹介していきます。
資格①総合旅行業務取扱管理者・国内旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は、国内外の旅行者との取引を正確かつ豊富な知識で執り行うための責任者です。
旅行会社やその代理店では、営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1人以上選任する必要があります。
「総合旅行業務取扱管理者」は国内および海外旅行、「国内旅行業務取扱管理者」は国内旅行のみを取り扱うことが可能です。
試験は難易度が高いため、もし取得できれば観光業界への就職を志望する学生にとっては大きなアピールポイントとなります。
資格②TOEIC
TOEICは、ビジネス英語能力を計測するための試験です。
国際学部で学んだ「語学」の知識を活かした仕事に就きたい人は、必須の資格です。
観光業界でガイドや通訳といった職業を目指している人は、就活が本格化する前に早めに取得しておくことをおすすめします。
企業によって異なりますが、600点以上のスコアを取れば履歴書でもアピールしやすいです。
外資系企業を目指している学生は750~900点を取得できるとなお良いでしょう。
資格③全国通訳案内士
外国人に付き添い、外国語を用いて旅行関連の案内をするための国家資格です。
通訳案内士に求められるスキルは語学力はもちろん、日本の地理や歴史、産業、文化など幅広いです。
国内で大規模な大会やイベントの開催が増えている中で、受験者も急増中の今注目の資格です。
先ほど紹介したTOEICと合わせて取得すれば、ほかのライバルと圧倒的な差をつけて就活を有利に進められるでしょう。
資格④通関士
通関士とは、通関業務関連の専門知識や経験を持つ国家資格です。
通関業務とは税関を通過するために必要な業務を意味し、物品の輸出入の申告や関税の確定・納付等の手続き、そして書類作成といった業務があります。
通関士の資格があれば、通関業者・商社などの業界で働く際に関税法や貿易等に関する知識があるとみなされ、キャリアアップが見込めます。
国際関係論を学び、各国の政治や経済について多彩な知識が身につけられる国際学部の学生は、通関士を目指す人も多いです。
資格⑤日商ビジネス英語検定
日商ビジネス英語検定は、日本商工会議所が主催している「ビジネス英語」に特化した資格です。
英語のビジネス文書の作成および海外取引に関する実務など、実際の業務に直結する知識やスキルを測定します。
日商ビジネス英語検定では、国際ビジネスで企業内外の人々と円満な人間関係を構築しつつ、ビジネスの目的達成を果たすために必要な「即時回答力」が重視されています。
国際社会における国と国との相互理解を目標に、世界各地域の言語を学ぶことを目的とした国際学部生にとっては必須の資格です。
英語のビジネス文書の作成スキルを活かしてよりグローバルに活躍したい人は、取得を目指しましょう。
参照ページ:拓殖大学
まとめ:国際学部学生におすすめの就職先
今回は、国際学部の学生におすすめの就職先について紹介しました。
国際学部では国際社会における国家間の相互理解を目標として、世界各地域の政治や経済、法律、歴史、言語を学べます。
異なる文化の人とどのように関わりを持っていくか、グローバルで多角的な視点が活かされるでしょう。
国際学部ならではの強みを活かして上手に就活を進めて、第一志望の企業の内定獲得を目指してください。