観光学部におすすめの就職先まとめ!就活のポイントや人気の業界・職種も紹介
2024年2月3日更新
はじめに
大学の観光学部は、観光学に関する基礎知識はもちろん、社会学、商学、文化学、語学などの関連学問が学べる学部です。
また、観光開発や観光経営、地域再生、観光政策といったさらに専門性の高い講義も受講できます。
観光学部では、異なる文化の人とどのように関わりを持っていくかというグローバルで多角的な視点が活かされます。
しかし「大学の観光学部で培った知識は、就活でどのように活かせるのか?」と気になる学生もいるでしょう。
また、自分がどのような業界や職種を目指すべきか迷っている人も多いはずです。
本記事では、観光学部の学生で多い就職先や就活の際に活かせるアピールポイントを紹介します。
観光学部で身につけられる、多角的な視野や戦略的な思考を活かして就活を行うためのコツを解説します。
観光学部ならではの強みを就活でアピールしたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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観光学部では何を学べる?
観光学部は、旅行業の実務だけでなく観光を通じてさまざまな国や地域と観光客の交流を生み出し、地域の活性化につなげる学問です。
新たな観光事業の開発プロジェクトを成功に導くためのノウハウ、観光企業の経営知識、さらには事業計画の作成方法まで学べます。
「社会・人・モノ」と深く関わる観光学は、さまざまな学問領域を網羅しています。
こういった側面があるため、研究を深めるためには多様な知識とそのアップデートが必要です。
勉強の中で、それまで自分が興味関心がなかったような学問・領域に出会えるチャンスがあるのも本学部の大きな魅力です。
また、観光客として地域を見て楽しむだけの観光から、積極的に参加して体験できる観光へと旅行者のニーズも年々変化し続けています。
これらのニーズをくみ取り、商品開発や観光事業を進めていくことも、観光学部全体の最重要課題の一つです。
観光学部を目指すからと言って、すべての学生が「旅行好き」とは限りません。
本学部に在学することになったら、地理や歴史、英語は研究の理解を深めるために重要な分野となるでしょう。
さらに、テレビ番組やインターネットなどで常に最新の情報をアップデートできるようにアンテナを張っておきましょう。
観光学部の特徴
観光学は大きく分けると、以下の3つのテーマを学ぶことになります。
- 産業としての観光
- 地域と観光
- 文化と観光
経営学や社会学、人類学といったさまざまな学問を学び「観光」について多方面から分析していきます。
このように、観光学の全体像を理解するために多くの学問が展開されているのが本学部の大きな特徴です。
経済学や文化人類学、社会学から観光経済学、観光人類学といった観光が強調された内容が学べます。
中には「産業としての観光」について掘り下げる宿泊産業論や、お土産の経済効果について論じるおみやげ論など、ユニークな講義もあります。
観光学部では具体的なフィールドを伴う講義やゼミも多く、フィールドワークが重視されやすいです。
研究のフィールドが海外の場合は語学力も必要なので、英語などの語学にも力を入れるとよいでしょう。
観光学部学生から人気の高いおすすめ就職先業界ランキング
それでは、観光学部出身者には一体どのような業界が人気があるでしょう。
観光学部で人気の就職先をランキング形式で紹介します。
1位:観光業界 2位:運輸・流通業界 3位:テーマパーク業界 4位:ブライダル業界 |
1位:観光業界
観光学部出身の学生が働く就職先業界ランキング1位は「観光業界」です。
観光業界は観光に携わる仕事全般を意味します。
また顧客に対して予算や目的、行き先、日程、滞在期間をヒアリングしてニーズに合った旅行プランを提案するのも仕事の一つです。
代表的な企業は以下の通りです。
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観光業界は、旅行・交通・宿泊・飲食・アミューズメント・土産品など幅広い分野を包含しています。
私たちの経済だけでなく、来日する旅行者たちに与える影響も非常に大きい産業です。
お金やモノだけでなく多くの人々と密接な関わりが持てるので、大きなやりがいも感じられるでしょう。
観光学部ならではのグローバルな視点が最も活かされる業界と言えるでしょう。
2位:運輸・流通業界
観光学部出身の学生が働く就職先業界ランキング2位は「運輸・流通業界」です。
運輸・流通業界は、生産されたものが消費者に届けられるまでの業務を担っています。
広義だと運送業も含まれますが、卸売業と小売業をまとめて運輸・流通業界と呼ぶのが一般的です。
代表的な企業は以下の通りです。
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観光事業と運輸・流通業界は切っても切り離すことのできない関係です。
観光学部では、消費者と生産者との間で商品やサービスを円滑に動かすために、どのような施策が必要なのかに理解を深められます。
観光学部生は、どうすれば運輸・流通をより効率的に回せるのか多角的な視点から考え、実行する力が活かせるでしょう。
また、この業界は国内外での商品・サービス供給と経済活動を支えている重要な産業でもあります。
運輸・物流業界の市場規模は拡大傾向にある中で、グローバルな視野と幅広い知識を持つ観光学部生は大いに活躍できるはずです。
3位:テーマパーク業界
観光学部出身の学生が働く就職先業界ランキング3位は「テーマパーク業界」です。
テーマパーク業界では、主に余暇を楽しむための施設やサービスを提供しています。
ほかにもゲーム・玩具・映画・カラオケ・キャラクターグッズ・パチンコが挙げられます。
代表的な企業は以下の通りです。
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テーマパーク業界は、地域の活性化には欠かせない産業です。
新型コロナウイルスが流行した影響で大きな打撃を受けたものの、ここ数年でまた盛り上がりを見せています。
テーマパーク業界全体の大きな課題として、少子高齢化による市場縮小や従業員確保の問題が挙げられます。
観光学部で培った消費者と従業員のニーズをくみ取り、商品開発や観光事業を進めていく能力は、本業界でも大いに活かされるでしょう。
4位:ブライダル業界
観光学部出身の学生が働く就職先業界ランキング4位は「ブライダル業界」です。
結婚に関連する事業を行う企業を総称した業界で、主な業務としては結婚式の計画と実行・情報提供・ウェディングドレスやハネムーンといったサービスの提供などです。
代表的な企業は以下の通りです。
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ブライダル業界は人生の大きな節目とも言えるイベントです。
一生の思い出となる日をサポートできるやりがいが実感できるでしょう。
観光学部では、「いかにして思い出に残る観光を実現するか」を考えるために、人の心理や行動について学びます。
そして、ここでの知識をもとに自ら観光プランを立案・実行するといったフィールドワークも実践します。
これらの知識やスキルは、「どのように素晴らしい結婚式をプロデュースするか」というテーマにも活かせるのが大きなメリットです。
参照ページ:インターンシップ
観光学部学生に目指してほしいおすすめ職種4選
続いて、観光学部の学生とマッチするおすすめの職種を4選紹介します。
おすすめ職種①プランナー
プランナーとはプロジェクトの企画・立案を行う仕事です。
業界によって具体的な業務内容は異なりますが、基本的には各分野の専門知識を活かしながら企画・立案を進めていきます。
イベントの企画立案だけでなく、実行したイベントの施策の評価・改善まで、一貫して担うのが一般的です。
観光学部生は、クライアントの要望やニーズを汲み取るスキルやコミュニケーション能力が活かせるでしょう。
おすすめ職種②販売・接客
販売・接客業は消費者に対して、商品やサービスを販売する職業です。
エンドユーザーである消費者と対面して商品を販売するため、豊富な商品知識や説明・提案スキルが求められます。
販売業は積極的に消費者への販促を行う必要がありますが、それに対して接客には販売に対する積極性はあまり求められません。
接客業で最も重要なのは、ホスピタリティで顧客の満足度を最大限に向上させることです。
顧客の満足度を高める方法を熟知している観光学部の学生なら、販売だけでなく接客業においても力を発揮できるでしょう。
おすすめ職種③通訳案内
通訳案内は、外国人旅行者からのさまざまな質問に対して、日本文化・歴史・政治経済などの知識を自分で情報をまとめて相手に伝えます。
ガイドブックやネット情報をマニュアル通りに伝えるのではなく、あくまで自分の知識や言葉で臨機応変に通訳する必要があります。
そのため高い語学力はもちろん、観光学部で養われるようなさまざまな分野の知識が求められます。
国外から来た多くの観光客にいかに日本の魅力を伝えられるかが、通訳案内士としての最も大きな役割です。
おすすめ職種④営業職
営業職は顧客の抱える問題に対して、ソリューションとして自社の製品やサービスを提案し、売上を作り出していく職種です。
取引先やお客様との関わりが最も多く売上に直接関係する業務で、企業でも常に重要性の高い職種と位置づけられています。
営業部を花形部署として捉えている学生も多いため、かなり選考倍率が高い部署です。
仕事上では業界や製品に対する豊富な知識はもちろん、高いコミュニケーションスキルや、顧客への理解力が求められるでしょう。
観光学部は高いコミュニケーションスキルが備わった人材が多いため、営業職として入社してもすぐに馴染めます。
また、営業は元々購入を検討している顧客ではなく、購入意欲が低い相手にも自社製品を魅力的に売り込む必要があります。
ノルマが高く設定されていることもあるため、華やかな反面かなり厳しい職種であることも覚えておきましょう。
参照ページ:インターンシップサイト
観光学部学生が就活を有利に進めるためのコツ
観光学部の学生が就活を有利に進めるための5つのコツについて紹介します。
自らレジャーや観光を体験をする
趣味でレジャーや観光などに出かけることも、観光学部の学生にとっては就活対策のひとつとなります。
ただ楽しむのではなく、施設を運営する側、サービスを提供する側から観光してみると多くの学びが得られるはずです。
また海外からの旅行者が増えていることから、大学生のうちに留学して海外のレジャーや観光を体験しておくと、より観光業界への理解が深められるでしょう。
観光業関連のアルバイトをする
観光業やテーマパーク業界でのアルバイトは、大学生OKなケースが多いので、積極的に応募してみましょう。
学生のうちに観光に携わり、人を楽しませるようなバイト経験を積んでおけば、就活でも大きなアピールポイントになります。
大学生でも働きやすい観光業関連のアルバイトとして、ホテルの配膳やアミューズメント施設のスタッフ、観光ガイドがおすすめです。
自己分析や企業研究を入念に行う
就活を有利に進めるためには、自己分析や企業研究を入念に行いましょう。
魅力的な自己PRの作成をするためには、徹底した自己分析と企業への理解が必要不可欠です。
自己分析では、まず「自分がどのようなキャリアを歩みたいのか」「何を成し遂げたいのか」について整理する必要があります。
また企業研究では、その企業独自の強みや考え方、今後の展望についてコーポレートサイトなどをチェックしてみてください。
観光学部は観光業界以外にもブライダルや運輸、テーマパーク業界など多岐にわたる就職先が考えられます。
そのため、自己分析で自分の興味や好きなことを明確化した上で就活を進める必要があるでしょう。
企業や業界を絞り過ぎない
就活を進める際には、企業や業界は絞りすぎないように注意しましょう。
なぜなら、エントリー数を絞りすぎてしまうと思うように内定が獲得できず、就活に失敗するリスクが高くなるからです。
例えば大手企業ばかりエントリーしている学生は、中小企業やベンチャー企業も視野に入れてみるのがおすすめです。
大企業はネームバリューがあり福利厚生が充実しているなど魅力的な反面、年功序列の風潮が強く、若いうちから昇給しづらいなどのデメリットもあります。
今は中小企業にも有力企業が多く、実力次第では20代のうちから年収1,000万円プレーヤーを目指せる企業も存在します。
自分の軸をしっかり決めた上で、視野が狭くなりすぎないように気をつけて就活を進めましょう。
インターンシップには積極的に参加する
興味関心のある企業のインターンシップには、積極的に参加するのがおすすめです。
インターンシップとは、企業が就職前の学生に業務を体験してもらうための制度です。
インターンシップに参加することで、企業のリアルな雰囲気や実際の業務内容が分かります。
人脈の構築やビジネススキルの習得、さらに内定に直結する選考を優先的に受けられるなどのメリットも多いです。
インターンシップを体験することで企業理解も深められるため、ライバルと差別化した魅力的な志望動機も作りやすくなるでしょう。
より深掘りした志望動機を作りたい人や、本当に自分に合った企業を見つけたい人は積極的に参加してください。
参照ページ:キャリアチケット
観光学部出身者が就職先で有利になる資格4選
観光学部の就活生が就職先で評価される資格があれば、知りたいですよね。
ここでは、観光学部の就活生が就職先で評価される資格4つを紹介していきます。
資格①総合旅行業務取扱管理者・国内旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は、国内外の旅行者との取引を正確かつ豊富な知識で執り行うための責任者です。
旅行会社やその代理店では、営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1人以上選任する必要があります。
「総合旅行業務取扱管理者」は国内および海外旅行、「国内旅行業務取扱管理者」は国内旅行のみを取り扱うことが可能です。
試験は難易度が高いため、もし取得できれば観光業界への就職・転職を志望する学生にとっては大きなアピールポイントとなります。
資格②TOEIC
TOEICは、ビジネス英語能力を計測するための試験です。
観光学部で学んだ「語学」の知識を活かした仕事に就きたい人は、必須の資格です。
観光業界でガイドや通訳といった職業を目指している人は、就活が本格化する前に早めに取得しておくことをおすすめします。
企業によって異なりますが、600点以上のスコアを取れば履歴書でもアピールしやすいです。
外資系企業を目指している学生は750~900点を取得できるとなお良いでしょう。
資格③全国通訳案内士
外国人に付き添い、外国語を用いて旅行関連の案内をするための国家資格です。
通訳案内士に求められるスキルは語学力はもちろん、日本の地理や歴史、産業、文化などにも及びます。
国内で大規模な大会やイベントの開催が増えている中で、受験者も急増中の今注目の資格です。
先ほど紹介したTOEICと合わせて取得すれば、ほかのライバルと圧倒的な差をつけて、就活を有利に進められるでしょう。
資格④JATAトラベル・カウンセラー制度
お客様の海外旅行ニーズに的確かつ柔軟に対応できるプロとしての知識・技能があることを証明するための資格です。
養成講座と修了試験がセットとなっており、オンラインで完結できるので比較的取得しやすい資格でもあります。
いかにお客様のニーズを汲み取り最高のおもてなしができるかについて学べる観光学部の学生にとっては、勉強しやすい資格と言えるでしょう。
参照ページ:JTB総合研究所
まとめ:観光学部学生におすすめの就職先
今回は、観光学部の学生におすすめの就職先について紹介しました。
観光学部では、旅行業の実務だけでなく観光を通じてさまざまな国や地域と観光客の交流を生み出し、地域の活性化につなげる学問が学べます。
人気の業界としては、観光業界やテーマパーク業界、ブライダル業界などが挙げられます。
異なる文化の人とどのように関わりを持っていくか、グローバルで多角的な視点が活かされるでしょう。
観光学部ならではの強みを活かして上手に就活を進めて、第一志望の企業の内定獲得を目指してください。