企業研究は意味ないって本当?有意義なものにするため大切なポイントとは
2024年2月2日更新
はじめに
企業研究をこれから進めようとしている人もいるでしょう。
就活生たちの中には、「企業研究は意味ない」という方たちもいます。
それでは、本当に企業研究は意味がないのでしょうか。
結論からいうと、企業研究の意義を理解した上で取り組むことをおすすめします。
企業研究は就活において入口の部分にあたります。
最初につまずいてしまうと、その後の活動や流れに大きく影響する可能性があります。
企業研究に関する悩みがあるなら早めに解決しておきましょう。
今回は、企業研究の意味について紹介していきます。
企業研究の意味や、企業研究の内容が薄くなる原因やNG行動、企業研究のポイントなどを解説します。
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企業研究は意味ない?
まず、「企業研究は意味がないのか」についてです。
結論から言えば、「正しく企業研究を行えば有意義」です。
企業研究は就活において、スタート段階にするものです。
興味を引かれた企業に対し、各種イベントへの参加やエントリーなどのアクションを起こしていくことになります。
つまり、企業研究は今後の就活の流れや、社会人としての将来を左右する非常に重要な段階なのです。
それでは、なぜたびたび企業研究に意味がないのではという声が出てくるのでしょうか。
考えられる原因は、正しい形で企業研究ができておらず、具体的な手ごたえが感じられていないからです。
企業研究は、ただ漫然と行えば良いわけではありません。
就活において企業研究が非常に重要だと実感するには、企業研究の目的やゴールを設定し、重要なポイントなどを意識しながらじっくり深めていく必要があります。
参照:企業研究は意味ない?意味がないと感じる理由や覚えておきたい心得を解説、【時間の無駄】「企業研究は意味ない」は本当? | 目的,調べる内容も、すぐできる!就活の企業研究のやり方と意識すべきポイント3つを徹底解説
企業研究は意味ないと感じやすいシーン
就活生はどのような場面で、「企業研究は意味がないかも」と感じるでしょうか。
企業研究の意義に悩むタイミングとして、よくあるシーンを具体的に紹介します。
企業の情報が少ない
一つは、企業の情報が少なくて企業研究の意味がないと感じてしまうことです。
企業の基本的な情報は、公式サイトや企業のパンフレットなどを中心に得ようとする人が多いでしょう。
しかし、サイトやパンフレットにどれほどの情報が記載されているかは企業によって異なります。
中には同じ業界の他社と似たような内容しか出ていないところもあります。
独自の情報が極端に少ないと、研究を深めるのはなかなか難しくなります。
深掘りしようがなくなってしまい、これ以上企業研究するのは意味がないと判断してしまうのです。
研究しても理解が進まない
前述したように、企業独自の情報が少なかったり、情報量自体が少なかったりして研究が深まらないほか、逆に情報量が多過ぎるパターンも考えられます。
企業の理念、ビジョン、組織、事業内容などの内容が複雑だったり、広すぎて全貌や要点をとらえるのが難しかったりするのです。
調べてもよく理解できないと、「これ以上研究してもわからないので意味がない」と感じてしまうでしょう。
企業研究した内容を問われる機会がない
企業研究した成果を発揮する機会がない時も、企業研究の意味がないと感じやすいでしょう。
具体的には面接の時が挙げられます。
面接では企業側が就活生に、企業に関するさまざまな質問を投げかけます。
これは、就活生がどの程度自社に関して研究しているかを確かめ、就活生の理解度や仕事に対する意欲を見極めるためです。
しかし、面接で企業側に企業研究に関わる内容を聞かれないと、就活生は「研究する必要はなかったのでは」と無意味に感じてしまいます。
「企業研究は意味ない」と感じる理由
企業研究に意味がないと感じやすい状況について触れてきました。
それでは、なぜそう感じるのか、その理由について詳しく考えていきましょう。
企業研究の目的を理解しきれていない
企業研究の目的を理解しきれていないまま研究を進めていると、無意味だと感じやすくなります。
企業研究に限らず、何のためにこれをしているかわかっていなければ、的が定まらないままです。
ただ作業をこなしているだけになってしまい、成果にはつながりません。
企業研究においても、研究することで何をどうしたいのか明確にしてから動かなければ、得られるものは曖昧になってしまいます。
充実した情報から遠ざかってしまうでしょう。
企業研究ですべきことが理解しきれていない
企業研究で何をすればいいか不明なまま進めていると、研究に意味がないと感じてしまいます。
企業研究は、ただ企業のことを調べれば完了するわけではありません。
得た情報からさらに発展させていく必要があるのです。
これを理解していなければ、企業研究が深まらないまま頓挫してしまいます。
その結果、意味があるのかと悩んでしまうのです。
研究不足なのに理解しきれたと思い込んでいる
まだ研究が足りない状態なのに、企業のことをすべて理解したと思い込んでしまうことがあります。
これも、企業研究に無意味さを感じる原因の一つです。
特に知名度が高い大企業は、企業について大まかな知識を持っている方が多いでしょう。
研究が十分でないにも関わらず、企業についてよく理解したつもりになってしまうのです。
その結果、企業研究を進めることに意味がないと考えてしまいます。
企業の選定基準が曖昧
企業研究は、研究する企業の選定の仕方が曖昧な場合も意義が薄まってしまいます。
企業研究の原動力は、その企業についてもっと知りたい、探求したいという意欲です。
実際にその企業の仕事に興味があり、働いてみたいと感じているなら、企業について掘り下げ、さまざまな情報を得ようとするでしょう。
企業研究で情報が多く得られれば、それだけ企業の具体像や自分が入社した時の具体的なイメージを持てます。
しかし、企業に向ける熱意があまり高くなければ、研究する企業の選定基準は曖昧になります。
なんとなく選んだ企業については、深掘りするモチベーションは上がらず、理解が進まず無意味に感じてしまいます。
自己分析が不十分
企業研究に当たり、自己分析が不十分な時にもやっていることに意味がないと感じがちです。
深く研究したいと思える企業を見つけるには、その前段階として深い自己分析が欠かせません。
自己をしっかりと見つめ、どのような適性があるのか、どのようなキャリアを描いているのか、興味がある仕事は何か、仕事に何を求めているのか掘り下げる必要があります。
そうでなければ自分にマッチする企業を選べません。
自己分析が不足していると、企業選びは焦点が定まらなくなってしまうでしょう。
その結果、有意義な研究ができずに終わってしまいます。
企業研究で期待できること
企業研究を正しく進めれば、就活において大きな意味をなすでしょう。
具体的には次のようなことが期待でき、就活が成功する可能性が高まります。
自分に合った就職先を選べる
企業研究を正しく深めれば、自分に合った就職先を選びやすくなります。
その企業がどのような企業なのかだんだん見えてくるのです。
企業の方針、社風、業務内容、そこで働く人に求められる素養など、さまざまな部分が理解できてくるでしょう。
企業についてよく知れば、その企業が自分が求める職場とマッチするのか見極められます。
就活は、採用されることがゴールというわけではありません。
入社した後、自分の思い描くキャリアを叶えるため、意欲的に働き続けられるかが重要です。
真に自分に合った就職先でなければ、たとえ入社できても働くうちにミスマッチが生じ、早期離職につながってしまうでしょう。
働く中でしっかりキャリアやスキルを積み重ねてください。
理想の職場に適した企業を見つけることが、企業研究の大きなメリットとなります。
応募先を絞って効率的に就活を進められる
企業研究は、応募先の企業を絞り込む上でも有効です。
就活期間は限られています。
内定を多く得るため、できる限り多様な企業に応募するのも一つの手段です。
しかし、自分とマッチする可能性の低い企業の選考をいくら受けても、内定につながらない可能性が高いです。
となると、選考対策にかけた時間が無駄になってしまいます。
効率的に就活を進めるなら、企業研究の段階で自分に適していそうな企業をできる限り絞り込んだほうがいいでしょう。
就活をスムーズにするためにも、企業研究は大いに活用できます。
企業が求める人材を理解し選考でアピールできる
前述した通り、企業研究を進めていけば、企業がどのような人材を求めているかも理解できます。
求める人材像をつかんでいれば、選考においても適切な自己アピールがしやすいでしょう。
企業が採用活動において探しているのは、企業が求める人材像にぴったり合致する人物です。
その人材像がわかっていれば、いかに企業の求める人物に合致しているかを効果的にアピールできます。
やみくもにアピールするより、企業の期待する部分に焦点を合わせた方が有効です。
意味のない内容になる可能性が高い企業研究の進め方
企業研究は進め方によって充実度が変わってきます。
ここでは、企業研究が意味のないものになりやすいNGな進め方を解説します。
偏った情報を取り入れる
企業研究は、できる限り客観的かつ偏りのない情報を得ていくことが大切です。
企業にとってポジティブな内容とネガティブな内容、どちらに偏っても考え方は偏ってしまいます。
例えば、その企業で実際に働いたことのある人の口コミを調べるとしましょう。
企業に限らず、何にでも良いところと悪いところがあります。
良い口コミだけに注目してしまうと悪い部分が見えず、もし採用されても働き始めてからギャップに悩んでしまいます。
反対に、悪い口コミだけを意識して就職先の候補から外してしまうと、良い部分を見落とし、本当は自分に適している企業を逃してしまうでしょう。
偏った情報だけで企業を判断しないようにしましょう。
無駄に時間をかける
企業研究は時間をかければかけるほど良いわけではありません。
企業研究自体は、続けようと思えばどこまでも続けられます。
しかし企業研究に大幅に時間を割き過ぎてしまい、それ以外の就活に時間が取れなくなると本末転倒です。
企業研究は就活の重要なポイントですが、あくまで全体のステップの一つです。
企業研究ばかりに時間をかけ、就活全体のスケジュールやバランスが崩れないように気を付けてください。
企業研究を有意義なものにするためのポイント
企業研究を有意義なものにするため、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
次に挙げることを意識しながら進めれば、就活でしっかり活かせる企業研究ができるはずです。
企業研究の目的を明確に設定する
企業研究を行う際は、自分なりの目的を設定することが大切です。
例えば、「企業の方針と自分がしたいことの共通点を見つけて志望動機に活かす」などです。
企業研究は目的もなく、ただ漫然と行っていてもその内容は深まりません。
自分が何のために企業研究を行うのかはっきりわかっていれば、そのために何を研究すればいいか、どのような情報を集めればいいかなど、おのずから道筋が見えてくるはずです。
情報が多過ぎて、何を中心にまとめれば良いかわからない場合もあるでしょう。
そんな時でも、企業研究の目的が明確なら目的に沿って要点を見出していけます。
さまざまな媒体・機会から企業の情報を得る
企業の情報をできる限り幅広く集めるためには、さまざまな媒体・機会を確認することもポイントです。
企業のコーポレートサイトやパンフレットはもちろん、その他にも情報収集できるところがあります。
例えば企業の合同説明会や企業説明会、インターンシップなどは、企業研究に活かせる絶好の機会です。
画面や紙面に文章として記載されている内容と、会社の社員が言葉で伝える内容はまた少しニュアンスが異なります。
実際に企業で今働いている社員からリアルな現場の声を聞ける機会は貴重です。
リアルな声と言えば、OB・OGなども企業研究として良い機会となるでしょう。
OB・OGは、自分の先輩にあたる人たちです。
そんな人たちからは、より深い話や実情を聞くことができます。
その他、企業にまつわるニュースや書籍なども企業研究の材料になるでしょう。
これだけ多方面から企業の情報を収集すれば、情報が乏しくてなかなか研究が進められないということは避けられるでしょう。
企業だけでなく業界の動きも調べる
企業研究では、企業だけでなくその企業が属する業界についても調べましょう。
企業が事業を行う上で意識しなければならないのは、内部のことばかりではありません。
業界全体が社会でどのような役割を担っていくのか、今後どのような動向が予想されるかなども研究対象です。
業界が世の中の何らかの影響を受ければ、当然そこに属する企業にも影響が及びます。
長くその企業で働き続けるためには、業界の動向や将来性にも目を向けなければいけないのです。
また、業界でどのような立ち位置なのか、競合他社との違いは何かも分析することで、業界における企業のニーズやヒエラルキーも見えてくるでしょう。
企業と自分の相性を確認する
企業研究では、企業と自分の相性を確認することも大きな目的の一つです。
先の項目で述べた通り、企業研究は企業について知識を身に付けて終わりではありません。
得た情報に基づいて、応募先として選ぶか否かを考えるためのものです。
応募するか否かの大きなポイントは、企業と自分の相性です。
研究を深めた結果、自分がこの企業で長く、気持ち良く働き続けられるかを判断できるのです。
例えば、自分が取り組みたい業務にチャレンジさせてくれそうかも判断基準です。
社会人として成長できそうか、得意なことを発揮できそうかも大切な要素です。
仕事以外のことも含め、これからの人生設計を充実させられそうな会社かに注目するのもいいでしょう。
企業の事業内容や職場環境だけでなく、従業員の勤務条件や福利厚生なども調べてください。
そして自分が実際にその企業で働く姿をシミュレーションしてみましょう。
研究のゴールを決め効率的に行う
企業研究では、ゴールを決めておくことも重要です。
NG行動の項目で述べた通り、企業研究はやる気になればどこまでもできますが、それではキリがありません。
効率的に研究を進めるためにも、あらかじめここまで深めたら終わりというラインを設けましょう。
ゴールの決め方は個人の考えで大丈夫です。
企業研究を行う際は、その目的に合ったゴールを考えてから始めましょう。
企業研究ノートにまとめる
企業研究の内容はノートにまとめるのがおすすめです。
得た情報を書き留めず、頭の中だけに収めておくのはやめましょう。
企業研究で得られる情報は多様かつ大量です。
これらの内容を頭の中できちんと整理しておくのは難しいはず。
せっかく得た情報は、必要な時に必要なことを引き出せなければ意味がなくなってしまいます。
そこで便利なのが、企業研究ノートです。
ノートにまとめれば、どのような情報をどこまで研究したのか一目瞭然です。
いろいろな情報を集める中で自分の考えと複雑に絡まり、うまく整理がつかなくなることもあるでしょう。
そんな時でもノートを使いながら思考をまとめていけば、自分の奥底にある思考をしっかり整理できます。
できる限り早い段階でスタートする
企業研究はできる限り早いタイミングで始めたほうがいいです。
具体的には、大学3年生の前半頃からスタートしても良いでしょう。
就活のスタートを後倒しにしてしまうと、それだけ就活全体のスケジュールもタイトになってしまいます。
企業研究はかなり限られた期間で完了しなければ、十分に深められなくなってしまいます。
企業研究で自分の目的やゴールを達成できるよう、必要な期間をしっかり確保しましょう。
まとめ
企業研究に意味がないと感じるなら、本来の形で企業研究を進められていないことが原因でしょう。
各企業には、成り立ちのきっかけや現在に至るまでの歴史があります。
企業の在り方を示す理念があります。
企業活動の柱となる事業や、そこで働く従業員も存在します。
企業はさまざまな要素によって運営されているもので、研究すれば深堀りができます。
手ごたえを感じられる企業研究にするためには、今回紹介したようなポイントを押さえつつ、目的意識を持って進めてください。
内容が充実した企業研究をすれば、就活に大いに活用できるでしょう。
企業研究は誰のためでもなく、自分の将来のために行うものです。
熱意を持って働ける企業と出会うため、意味のある企業研究を行いましょう。