新卒就活で何社落ちるのが普通？失敗から学ぶ内定獲得のコツ
2024年2月2日更新
はじめに
この記事では
「新卒の就活ではみんな何社くらい落ちているの？」
「新卒の就活ではたくさんエントリーした方がいいのかな？」
といった悩みを抱えている学生に向けて、選考過程ごとの落ちる割合や効率的な就活の進め方などを解説しています。
就活で落ちることに不安がある学生に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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就活では何社落ちるのが普通？
就職未来研究所の就職白書2022によると、就活では平均27社落ちています。
つまり、30社程度落ちることはよくあることなのです。
選考に落ちると、落ち込みや焦りを感じてしまうかもしれませんが、落ちたからといって自分自身がダメなわけではないということを覚えておきましょう。
企業との相性によって選考結果は変わってきます。
自分の強みや適性に合った企業を選び、しっかりと準備をして選考に臨むことが大切です。
また、選考に落ちた場合は、自分を責めすぎず、気持ちを切り替えて就活を続けることが大事です。
そして、落ちた理由を分析し、改善点を探しましょう。
就活は、自分を磨き、成長するチャンスなので、選考に落ちても前向きに就活を続けていきましょう。
就活でたくさん落ちる理由とは
就活でたくさん落ちる理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、有名企業や大手企業など人気企業ばかり受けていることです。
人気企業は倍率が高く、競争率が激しいため、落ちてしまう可能性が高いです。
また、人気企業は志望者が多様であるため、自分の強みが採用担当者に伝わりづらいというデメリットもあります。
2つ目は、コミュニケーション能力がないことです。
面接は、採用担当者と会話する場です。
コミュニケーション能力がないと、面接官との信頼関係を築きにくく、志望動機や自己PRを効果的に伝えることができません。
3つ目は、自己分析が不十分であることです。
自己分析ができていないと自分の強みや適性、将来の目標などが明確になりません。
そのため、企業研究が進まず、志望動機や自己PRが説得力に欠けるという結果につながります。
理系の就活では何社落ちるのが普通なのか
理系の就活において、男性の平均エントリー数は11.1社、そのうち不採用通知を受けるのは平均8.6社で、結果として平均2.5社から内定を得ています。
一方、女性の場合、平均エントリー数は13.1社で、不採用通知は10.6社、内定は同じく平均2.5社です。
このデータから、理系学生においては男女ともに約10社前後の不採用を経験するのが一般的であることがわかります。
選考に落ちても落ち込む必要はない
就活において、一社に対して多くの学生が応募するため、選考に落ちるのは決して珍しいことではありません。
選考に通過しなかったことに対して過度に落ち込むことは、次の選考のパフォーマンスにも影響を与えかねません。
とはいえ、落ちた原因を冷静に分析し、改善点を見つけることは非常に重要です。
たとえば、面接での自己表現の仕方や企業研究の不足が原因であれば、それを次の選考で改善しましょう。
このように反省点を次に活かすことができれば、内定を獲得する可能性は高くなります。
就活での失敗は成長の機会と捉え、次へのステップとして活用することが大事です。
選考プロセスごとの落ちる割合
就活ではエントリーシートの提出から始まり、最終面接まで数多くの選考があります。
ここでは選考プロセスごとに落ちる割合を見ていきましょう。
書類選考・エントリーシート
書類選考やエントリーシートで落ちる割合は、平均して約50%前後です。
特に、大手企業や人気企業を志望する場合、その通過率はさらに低くなる傾向にあります。入社への熱意や企業にマッチする人材であることを十分に伝えられないと、選考を通過できない可能性が高くなります。
この状況を改善するには、自己分析と企業分析をしっかりと行い、説得力のあるアピールをすることが必要です。
たとえば、自分の強みや経験を具体的に示し、それが企業の求める人材像にどのように合致するかを明確にするとよいでしょう。
このような対策を講じることで、書類選考での通過率を高めることができます。
適性検査（Webテスト）
適性検査（Webテスト）で落ちる割合は、およそ40〜50%とされています。
企業によっては、適性検査の結果だけでなく、エントリーシートの内容も合わせて総合的に評価し、合否を決定する場合があります。
そのため、Webテストの結果が良好であっても、エントリーシートの内容が不十分だと不合格になることもあります。
適性検査の対策としては、テストの種類ごとに適切な準備を行うことが重要です。
グループディスカッション
グループディスカッションで落ちる割合については、具体的なデータは存在しません。
しかし、企業によって通過基準は大きく異なります。
一部の企業では、明らかに適性が無いと思われる就活生を除き、ほとんどの参加者が次の選考ステップに進めるケースもあります。
一方で、非常に優秀な人材だけを選抜するような企業も存在します。
グループディスカッションで落ちないためには、業界知識をしっかり頭に入れておきましょう。
また、キャリアセンター、インターンシップ、キャリアアドバイザーなどで実践的な練習を行うことで、グループディスカッションに慣れ、通過率を上げることができます。
たとえば、模擬ディスカッションを通して、発言の仕方やチーム内での役割の取り方などを練習することが有効です。
一次面接
一次面接で落ちる割合は、一般的に30〜50％とされています。
面接では、マナーやコミュニケーション能力、自己PRの内容などが重視されます。
落ちる主な原因としては、スーツの着こなしや髪型の乱れなど、第一印象が悪いことが挙げられます。
第一印象は非常に重要で、面接官に対して良い印象を与えなければ、その後の評価にも影響します。
また、質問に対してずれた回答をするなど、コミュニケーション能力が低いと判断されることも落ちる原因です。
たとえば、質問の意図を理解していないためずれた解答をしてしまう、などがこれに該当します。
これらのポイントを押さえ、事前の準備をしっかりと行うことが、一次面接での成功につながるでしょう。
二次面接
二次面接は、一次面接を通過した学生のうち、40〜50％程度が落ちると言われています。
二次面接では、一次面接で確認した基本的なスキルに加えて、企業とマッチしているか、入社への熱意があるか、という点が評価ポイントになります。
企業とマッチしているかを判断するためには、企業研究をしっかり行い、企業の理念や事業内容、社風などを理解しておくことが大切です。
また、なぜその企業を志望するのか、入社後にどのような貢献をしたいのか、という点を具体的に説明できるようにしておきましょう。
入社への熱意をアピールするためには、自己分析をしっかり行い、自分の強みや経験を企業のニーズと結びつけて伝えることが重要です。
また、企業に貢献したいという意欲や、入社したらどのような活躍をしたいのか、という具体的なビジョンを示すことも効果的です。
二次面接は、一次面接よりもさらに深掘りされた質問がされるため、しっかりと準備しておきましょう。
最終面接
最終面接で落ちる割合は約50％とされています。
最終面接では、企業が求める人材か、部署異動など様々な状況下でもしっかりと働けるか、という点が重視されます。
企業にとって必要な人材であることをしっかり伝えることが重要です。
また、自分のスキルや経験をどのように活かして、企業に貢献していきたいのか、具体的に説明できるようにしておきましょう。
そして、部署異動があってもしっかり働けることをアピールするためには、入社後にどのような活躍をしたいのか、という具体的なビジョンを示すことが重要です。
また、どんな仕事でも最後までやり抜くことができる、という意欲や柔軟性があることをアピールしましょう。
最終面接は、就職活動の集大成とも言える場です。
これまでの準備をしっかりと活かして、企業にとって必要な人材であることをアピールしましょう。
多くの企業に応募するメリットとデメリット
就活はたくさんの企業に応募しなければ内定を獲得できません。
ここではたくさんの企業に応募するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
面接を通じて経験を積める
多くの企業に応募するメリットは、面接を通じて経験を積めることです。
面接では、自分の考えや意見を整理して伝える力、質問にわかりやすく答える力、コミュニケーション能力などが問われます。
これらのスキルは、就職活動だけでなく、社会人になってからも役立つものです。
また、面接を通じて、さまざまな業界や企業の特徴を学ぶことができます。
これにより、自分の適性や興味に合った企業を見つけやすくなります。
様々な企業を比較検討できる
多くの企業に応募するメリットは、さまざまな企業を比較検討できることです。
就職活動では、企業によって求める人材や働き方が異なるため、複数の企業を比較して、自分に合った企業を見つけることが重要です。
たとえば、
- 志望業界や職種を絞り込むことができる
- 企業の理念や社風を理解し、自分に合っているか判断できる
- 給与や福利厚生などの待遇を比較検討できる
といったメリットがあります。
また、複数の企業に応募することで、自分の強みや弱みを客観的に把握することもできます。
デメリット
スケジュールの調整が大変
多くの企業に応募する際、スケジュール調整が難しくなることが一つのデメリットです。
面接日程の調整や選考の進行具合を確認する手間が増え、管理が複雑です。
たとえば、複数の企業から同じ日時に面接の提案があった場合、どの企業を優先するかの決定が必要となり、その結果、重要な機会を逃すリスクも生まれます。
このように、多くの企業への応募は、時間管理や優先順位付けの面で大きな負担となることがあるでしょう。
企業研究には時間と労力が必要
多くの企業に応募するデメリットは、企業研究には時間と労力が必要になることです。
企業研究では、企業の理念や事業内容、社風、求める人材などを理解することが重要です。そのためには、企業のホームページやパンフレット、就職情報サイトなどを調べたり、説明会やセミナーに参加したりする必要があるでしょう。
また、企業研究では、自分の強みや経験を企業のニーズと結びつけてアピールできるように準備することも大切です。
そのためには、自己分析をしっかりと行う必要があります。
多くの企業に応募すると、企業研究にかける時間と労力が増えるため、就職活動にかける全体の時間を圧迫する可能性があります。
効率的な新卒就活のための戦略
就活を効率良く行うためにはコツがあります。
ここでは3つのコツについて紹介します。
1.選考の通過率を高める方法
選考の通過率を高めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、面接では第一印象が非常に重要で、清潔感のある身だしなみを意識し、元気にハキハキと話すことが求められます。
声がボソボソしていたり、話し方が棒読みだったりすると、コミュニケーション能力が低いと思われるでしょう。
また、常に笑顔を心がけ、明るく前向きな印象を与えることも大切です。
次に、面接での質問に対しては、事前に想定して回答を準備しておくことが重要です。
ただし、回答を丸暗記するのではなく、ポイントを覚えて自分の言葉で語れるよう練習することが求められます。
また、企業研究をしっかり行うことも重要です。
企業研究を行うことで企業の求める人材を理解し、それに合った自己PRや志望動機を作成することができます。
2.失敗から学ぶ
就活では失敗から学ぶことが非常に重要です。
選考に落ちた際に落ち込むことは自然なことですが、その経験を次へ活かす意識を持つとよいでしょう。
失敗から学ぶ過程を通じて、次の選考で成功する確率を上げることができます。
たとえば、面接での質問に対してうまく答えられなかった場合、その質問の意図はなんだったのか考え、次回はどのように答えるべきかを熟考することが肝心です。
また、志望動機や自己PRが十分に評価されなかった際には、自身の強みを企業が求める人材像とどう結びつけられるかを再検討することが重要です。
さらに、企業研究が不十分だったと感じた場合は、次回に向けてどのような企業研究を行うべきかを考え直すことが求められます。
3.内定を獲得するための重要なポイント
内定を獲得するためには、自己分析を徹底的に行い、自分の価値観や性格をしっかりと言語化することが重要です。
自己分析を通じて、就活の軸を明確に定めます。
就活の軸とは、業界選びや企業選びの際の自分なりの基準を指します。
面接では、この就活の軸に基づいて、学生の就活に対する意欲がどの程度あるかを判断されることが多いのです。
また、一人での就活に不安を感じる場合は、就職エージェントの利用を検討するとよいでしょう。
就職エージェントでは、キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれ、企業選びから選考対策まで幅広い相談に応じてくれます。
このように自己分析を基に就活の軸をしっかりと持ち、必要に応じてプロのサポートを受けることが、内定獲得への重要なポイントとなるのです。
新卒就活中のストレス解消法
しっかり睡眠を取る
就活中は、志望動機や自己PRの作成、面接対策など、さまざまなことに追われてストレスが溜まりやすいものです。
そんなときには、しっかり睡眠を取ることが効果的なストレス解消法になります。
睡眠は、心身の疲労を回復させるだけでなく、ストレスホルモンの分泌を抑える働きもあります。
そのため、睡眠不足になるとストレスを感じやすくなり、イライラや不安などの症状が現れることがあります。
具体的には、成人の場合、1日7〜8時間の睡眠が理想とされています。
就活中は忙しくて睡眠時間を削る学生が多いですが、可能な限り早めに寝るようにしましょう。
また、寝る前にカフェインやアルコールを摂取しないことも大切です。
睡眠をしっかりと取ることで、心身がリラックスして、就活にも前向きに取り組むことができます。
体を動かす
就活中のストレス解消法として、体を動かすことが効果的です。
運動によって心身がリラックスし、ストレスホルモンの減少を促します。
たとえば、ジョギングやヨガなど、簡単にできる運動を日常に取り入れることで、就活のプレッシャーを軽減できます。
適度な運動を行うことは、心身のバランスを整え、就活におけるストレスを効果的に解消する方法といえます。
選考に落ちることへの不安をやわらげる方法
就活の選考に落ちることへの不安をやわらげるには、選考の目的を理解することが大切です。
就活の選考は、企業が「自社に合った人材かどうか」を見極めるためのものです。
選考に落ちたとしても、それはあなたの能力や価値が低いということではありません。
単に、その企業に合った人材ではなかったということだけのことですので、自分を否定する必要はありません。
選考の目的を理解して、前向きに就活に取り組みましょう。
まとめ
この記事では、就活生が選考に落ちる回数や選考プロセスごとの通過率について詳しく解説しました。
就活では平均して30社程度落ちることが一般的です。
このことから、選考に落ちたからといって過度に落ち込む必要がないことが分かります。
失敗から改善点を見つけ出し、次のチャンスに活かすことが重要です。
たとえば、面接での反省点を次回の面接で改善することで、望む結果が得られる可能性は高まるでしょう。
このように、失敗をポジティブに捉え、次につなげる姿勢が就活の成功へのカギとなるのです。
あなたの就活が成功することを心から願っています。
