【どっちが有利?】新卒と既卒職歴ありの扱いについて、徹底解説
2024年1月29日更新
はじめに
近年転職する方が増えてきたことにより、多くの就活生や転職者が抱える疑問としてあげられるのが”新卒と既卒職歴あり”の扱いの違いについてです。
キャリア的に最も近い存在であることから、お互いにライバル関係のように考えられることが多々あります。
実は就活・転職市場には、それぞれ有利になる場合や、そもそも応募できる求人が異なる場合もあります。
現在転職を前提に就活を行っている方は、これらのリスクも考えながら就活を行わなければなりません。
そこで今回は、新卒と既卒職歴ありの扱いについて、それぞれ応募できる求人や応募できない求人、メリット&デメリットを徹底解説していきます。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
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新卒と既卒職歴ありの定義
”新卒と既卒職歴あり”どちらが有利なのか考えるにあたって、まず定義について知っておかなければなりません。
「新卒」とは
「新卒」とは、新規卒業者の略称であり、今年度中つまり3月に大学や専門学校、高等学校を卒業し、その後すぐに就職する学生のことです。
「何歳までが新卒?」という疑問がよくあげられますが、新卒に年齢制限は特にありません。ですので、大学を浪人や留年していても新卒扱いになります。
次に、新卒の期限についてです。
厚生労働省では、青少年雇用機会確保指針により「少なくとも卒業後3年以内を新卒扱いとすべきもの」と定義しています。
企業は、雇用対策法により「青少年の雇用機会の確保」の努力義務が課されています。
これらのことを踏まえると、新卒とは一般的に卒業後3年が目安であると分かります。
しかし実態としては、企業により既卒は新卒に含められていないこともあります。
参考ページ:3年以内既卒者は新卒枠で応募受付
既卒職歴ありとは
「既卒職歴あり」とは、既に大学、専門学校や高等学校を卒業しており、1度就業経験をしたものの、すぐに退職をした人のことを指します。
応募できる求人
新卒と職歴ありの定義について理解できたところで、次に知っておきたいのが両者の間には応募できる求人が異なっているという点です。
ここでは、それぞれの条件で応募できる・できない求人について紹介します。
新卒で応募できる求人
新卒で応募できる求人は、リクナビやマイナビなどの新卒採用です。
中途採用の募集に「未経験歓迎!」と書かれていることを見かけることがあります。
新卒も未経験だから、応募していいのかと悩む就活生がいます。
たしかに新卒が未経験であることに違いはありません。
ですので、応募できるのではないかと考えてしまうのです。
しかしながら、ほとんどの中途採用の求人では新卒者は対象外となっています。
中には下記のような例外がいくつかあります。
- 通年募集
- タイミング次第
- 新卒が対象になる時期
- 正規雇用以外での採用
- 選考時期の変更
- 実績次第
これらは必ずある求人というわけではありませんが、可能性はあります。
可能性は低いかもしれませんが、確認してみてもよいでしょう。
新卒が応募できない求人
新卒の人が応募できない求人は既卒・キャリア採用です。
この採用をしている企業では「実績のある、即戦力となる人材」を求めています。
ですので、多くの場合「社会人経験○年以上」など条件が添えられているため、社会人としての経験がない新卒では応募できません。
既卒職歴ありで応募できる求人
おそらく多くの方が思い浮かべているのが「転職サイト」や「ハローワーク」ではないでしょうか。
これらに加え、最近では既卒・第二新卒に向けての就活サイトも存在しています。
これらには、既卒職歴ありで応募できる求人が多く載っています。
また、既卒職歴ありでも、短期間で退職してしまったから応募できる求人が少ない…と落胆している方もいるでしょう。
実はそんな方でも応募できるのが、新卒採用の中でも、応募資格に「既卒者含む」と書かれている採用です。
新卒の定義で述べた通り、新卒扱いして貰える場合があります。
こうした求人の探し方は、新卒求人サイトなどで「応募資格に既卒者含む」という項目にチェックをし、絞り込むだけです。
既卒職歴ありが応募できない求人
既卒職歴ありで応募できない求人は、新卒限定採用です。
財源豊かで保守的である大企業では、毎年新卒限定採用が行なわれています。
これは、新卒を育てる教育コストが豊富にあることや、成長段階から採用することにより会社の色に染めていくためです。
新卒限定採用の特徴には、比較的長期間のメンター制度や研修制度が整っていることがあげられます。
既卒職歴ありの中には、まだ経験も浅くこうした求人に応募したいと考えている方もいるでしょう。
しかしながら、どれだけ短期間であっても採用担当者にとっては「既卒」ですので審査対象外となってしまいます。
メリット&デメリット
“新卒と既卒職歴あり”それぞれにメリット&デメリットがあります。
就活生にとっては、今の新卒ブランドがある重要性を考えるためにも知っておかなければなりません。
加えて転職前提に考えている方は、既卒職歴ありになることのメリットやデメリットを知っておけば、これからの就活に非常に役立ちます。
・新卒のメリット
新卒のメリットには下記のようなものがあげられます。
1. 業績の安定した大企業に応募可能
新卒で就活を行うと、業績の安定した大企業の選考を受けるチャンスが多くなります。
即戦力にならない新卒を採用するということは、人材育成に費用や時間を要するため、企業にとってはそれだけの体力を兼ね備えていなければなりません。
つまり新卒採用を行っている企業とは、目先の利益にとらわれておらず、将来活躍する人材を育てる余裕がある企業であることが多いです。
転職する際にこれらの企業を志望しても、中途採用では経験やスキルが応募資格に含まれてきます。
もし、貴方が企業が示している応募条件に満たしていないとなれば、選考を受けることすらできません。
そういった企業にチャンスできるのは、新卒であることの大きなメリットだと言えるでしょう。
新卒の権利は短い間しかありませんので、有効的に活用するのがおすすめです。
2.将来のポテンシャルを見込んで評価してもらえる
新卒採用で重要視しているのは、現在の経験やスキルではなく、将来のポテンシャルです。
そもそも社会人経験が少ないため、企業側は即戦力として活躍できる人材を求めているわけではありません。
評価されるのは、素直さや謙虚さ、熱意などのポテンシャルです。
社会人経験の少なさや若さは、上手くアピールできれば最大の武器とすることができます。
過去の経験やスキルではなく、ご自身のポテンシャルを活かし、未来の可能性で勝負に挑めるのは新卒ならではの特権です。
新卒である期間は限られていますので、最大限活用するようにしましょう。
3. 教育や研修制度が充実している
入社後の研修制度が充実しているのも、新卒であるメリットです。
新卒採用では即戦力を求めているのではなく、将来活躍してくれる人材を求めているため、充実した研修制度を用意しています。
また、現場配属後にも教育担当がついていたりと、教育体制が整っていることが多いです。
ですので、ご自身が専攻していたものと全く異なる業界であったとしても心配することはありません。
好きな企業や業界を選択できるのは新卒であるからこそです。
中途採用である場合、業務に必要な基礎知識やスキルを学べる環境は各自で作らなければなりません。
つまり、勤務時間以外にもご自身で時間を作らなければならないということです。
一方で新卒は会社から時間や給与を与えられながら学習できるので、非常に恵まれた環境と言えるでしょう。
4. 同期入社が多い
同期入社が多く、切磋琢磨できる仲間ができるのも新卒であるメリットです。
新卒採用では多くの同期ができます。
中には、これまでの人生では出会わなかったようなタイプの同期もいるでしょう。
同期は入社式などの行事に参加したり、同時に研修を受けたりと自然に関わる機会が多いためお互いに刺激しあい、高めていける存在になるでしょう。
・新卒のデメリット
新卒のデメリットには、下記のようなものがあげられます。
1. 就職後のギャップを感じやすい
新卒での入社は、就業経験がないため、就職後にギャップを感じやすいことがデメリットの1つです。
厚生労働省の「学歴別就職後3年以内離職率」では、大学卒の3年以内の離職率は、これまで平均して30%前後を推移していると示しています。
つまり、新卒入社の約3割は早期退職しているというわけです。
なぜ早期退職に至ってしまうのかというと、新卒は就業経験が少なく、働くことへの具体的なイメージができていないからです。
そのため、入社後に「想像していた社会人とは全く違う…」「自分がやりたいことはこれではない」と感じてしまうのでしょう。
こうしたギャップを減らすには、就活の際にインターンシップに参加することや、OB・OG訪問をすることにより実際の現場の声を聞き、将来像を想像していくことが1つの方法です。
2. 自分が希望している部署や職種に就けるとは限らない
前述した通り、新卒採用はポテンシャルで評価されます。
ですので、配属部署や職種は、企業側が部署事情や学生の適性を考慮した上で決定されることがほとんどです。
そのため、必ずしも自分が希望してる部署や職種に就けるとは限りません。
これもデメリットの1つであると言えるでしょう。
また、新卒採用ではさまざまな職種に挑戦するジョブローテーションを組むことがあります。
経験を積んでいくことにより、将来企業の核となるような人材を育成したいのです。
つまり新卒採用時には、希望の部署や職種に就けたとしても、数年後には異動している可能性があります。
新卒とは、企業からの指示でさまざまなチャレンジができ学べる機会が多い反面、必ずしもご自身の希望が通るわけではないという事を覚悟しておきましょう。
3. 大学で専攻している内容とは全く異なる業界になる可能性が高い
新卒採用では、大学で選考している内容とは全く異なる企業を選ばなければならないこともデメリットです。
実際多くの就活生が、大学で専攻している分野とは全く異なる企業を選んでいます。
理工学部や工学部、医学部など直接業務に活かせる特定の学部の学生は除外されます。
しかしながら、大半の学生が学部とは関係のない幅広い職種や業界を見て応募するため、希望ではない業界に就くことが多いです。
そのため自分が興味があってせっかく4年間という期間を費やしたにも関わらず、その知識を活用できる機会が少なくなってしまうのはデメリットです。
もし大学での知識を活かしていきたいなら、専門知識そのもののアピールも重要ですが、学業を通じて身に着けた考え方や姿勢を、企業でどのように活用していくかを説明する必要があります。
既卒職歴ありのメリット
既卒職歴ありのメリットは下記のようなものがあげられます。
転職理由によっては、ポジティブなイメージを抱いて貰える
既卒職歴ありの場合でも、転職理由によってはポジティブなイメージを抱いてもらうことができます。
採用担当者へ好印象を与えるためには、納得できる退職理由を前向きな表現で説明することです。
例えば「前職は確かにアットホームでよい職場であったが、より自発的に行動し、成長できる環境で働きたい」「これまで目標としてきた資格取得のため、1度退職した」などの前向きな理由が必要になります。
こうした理由であれば、現状に満足することなく、より成長を望んでいることから、伸びしろのある人材と捉えてもらえるでしょう。
すぐに入社できる
既卒職歴ありの最大の強みがすぐに働けるということです。
新卒の場合、新年度まで待たなければ働くことはできません。
しかしながら、既卒であるため卒業を待つ必要はなく、すぐに働くことができます。
つまり、今すぐ人材が欲しいという企業にとってはもってこいというわけです。
通年募集を行っている企業では、内定を出してから働くまでの期間は平均して約1か月と言われています。
こうしたスピード感のある採用活動についてこられる既卒者は、人材不足で困っている企業で重宝されます。
職種を選べる
既卒職歴ありの場合、希望した職種で働くことができます。
なぜ希望した職種に就けるのかというと、既卒の採用活動は基本的に職種ごとに行われているためです。
新卒採用の際には総合職で採用し、研修後に適性に合った職種に就くというのが基本の流れです。そのため、ご自身の希望の職種に就けるとは限りません。
しかしながら、応募の際から職種が明確になっているため、そうしたミスマッチは少ないでしょう。
社会人マナーが身についている
既卒職歴ありということは、大学卒業後に1度は社会人を経験してます。
つまり、基本的なビジネスマナーや、社会人としての基本的な仕事は身についています。
そこで得たスキルは次の企業でも活かすこともできるでしょう。
これは新卒者にはない、既卒職歴ありだからこその武器です。
企業側にとっても、社会人マナーを1から指導していくとなると、費用や労力のかかることです。
こうした点から、即戦力になり、研修時間や費用を省ける既卒職歴ありは需要があると言えます。
・既卒職歴ありのデメリット
既卒職歴ありのデメリットは下記のようなものがあげられます。
早期退職を懸念される
前職を早期に退職していることから「今回もすぐに退職するのではないか」と懸念される可能性があります。
また、退職理由にもよって採用担当者が既卒職歴ありの方に抱くイメージは「ストレス耐性がない人」「不満が多い人」などといったマイナスイメージです。
これらの不安要素を払拭させなければ採用は見送りとなってしまいます。
新卒採用で選考を受けていた時よりも非常に困難になるという点で、デメリットと言えるでしょう。
仕事の辞め癖がついていると思われる
採用担当者が、既卒職歴ありの方に抱くのが「短期間で退職しているのは、何か問題を抱えている人かもしれない」「よほどのことがあったんだろう」という偏見です。
例えば「人間関係に恵まれなかった」「給与面が想像と違っていた」「仕事内容が自分の希望していたものではなかった」などといった退職理由であった場合、「たとえ入社しても、言い訳をして辞める」「辞める事に抵抗が全くなく、辞め癖がついている」という人に写ってしまうのです。
企業側にとって、辞め癖がついている人を雇うことは、非常にリスクのあることです。
再度採用活動を行うということは、費用や時間など労力がかかるからです。
こういったイメージを抱かれてしまうのは、既卒職歴ありのデメリットだと言えます。
まとめ
今回は、”新卒と既卒職歴あり”の違いについて、定義、それぞれの応募できる・できない求人やメリット&デメリットについて徹底解説しました。
近年、転職することへの偏見もなくなり、転職する方や転職前提に就活を行っている学生が多くいます。
多くの方がキャリア的に似ていることからライバルのように考えており、度々挙げられるのが「どっちが有利なのか」という疑問です。
新卒と既卒職歴あり”を比較してみると、どちらにもメリットもデメリットもありました。
しかしながら、やはり新卒とは限られた期間であり、恵まれた環境で働くチャンスです。
扱いについては目指す職種によって異なります。
経験を得ていないと就けない職業なのか、新卒だからこそ目指しやすい大手企業なのか、さまざまです。
一度自分の将来像を思い浮かべてみてください。
あなたが目指しているのは”新卒と既卒職歴あり”どちらが有利な職業なのか見えてきます。
あなたのより良い選択に、この記事が役立ってくれると嬉しいです。
ぜひ参考にしてください。
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